ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

215 / 597
213話 おやびんさん

「……あ」

 

ごそっ。

 

出してみたそれは、見たことはあるけども買った覚えはない紙パックのお酒。

 

「あったぁ……♥」

 

頭も体もぼーっとしてるけど、なぜかとっても嬉しい。

これが、お酒なのかな。

 

【      】

【      】

【      】

【      】

【      】

 

【え、なに今の】

【知らなかったのか?】

【ユズビームだよ】

【魔族を尊死させる威力があるよ】

【草】

 

【今のユズちゃんの声……】

【ああ……】

【やばかったな……】

【ああ……】

 

【「      」】

 

【「りおちゃん!? りおちゃーん!?」】

【「あのっ……き、救護班の方! 理央さんが、息を……!」】

 

【草】

【悲報・理央様、尊死】

【やはり理央様は魔族の内通者だったか……】

【草】

【やべぇ、理央様の方見れてないのに同時視聴できてて草】

【理央様……そういう残念なところだぞ……】

 

「……何してるんだ? お前」

「あ、おやびんさん」

 

荷物をまき散らしちゃってぼーっとしてたら、いつの間にか近くに来てたらしいおやびんさんが、でっかい顔でのぞき込んできてる。

 

「おやびんさんって、おっきいですねぇ」

「へへっ……照れるぜ」

 

「あ、分かりますぅ。 男って、おっきいとかかっこいいとかって言われると嬉しくなりますよねぇ」

「へへっ……照れるぜ」

 

「牙もおっきくて尖ってるし、羽の先の爪もかっこいい……」

「へへっ……照れるぜ」

 

「照れた顔もかっこいいです……」

「へへっ……照れるぜ」

 

「ふふっ」

「あ゜っ」

 

【草】

【なにこのかわいいの】

【おやびんっていうの】

【草】

 

【もしかして:ユズちゃんとおやびん、相性良い】

【ああ……】

【まさかこんなところで相性抜群の相手が見つかるだなんて……】

 

「ごめんなさい。 おさけ、飲んじゃいました。 残ってるのはこれっぽっちです」

 

「お前たちが持ってきたもんだろ? もっと飲みたかったがしょうがない」

 

ぶんっ。

 

ぶんぶんっ。

 

空の瓶を振ってみても、やっぱり中身はない。

 

ない。

 

「ない……」

 

もう、ちっちゃいのしかない……。

 

【草】

【本気で悲しんでるユズちゃん】

【もしかして:ユズちゃん、酒豪】

【そのようだな……】

 

【推定小学生~万が一の高校生で、一升瓶の残りを飲み干したからな……】

 

【推定年齢の範囲が広すぎる】

【だって、常識的な見た目と本人の主張が違いすぎて……】

【一説には高校生な小学生だって】

 

【ユズちゃんが高校生ならユズねぇがとんでもないことになるし……】

【草】

【難問すぎて草】

 

「しかしお前も大変だなぁ」

「?」

 

でっかい体を……多分僕の荷物を壊しちゃわないように、僕をぷちってしないようにって、ちっちゃくしながら目の前にうずくまっているおやびんさん。

 

何か、こうして見てるとかわいい……かも?

 

「臭いがついてる。 お前、厄介なのに狙われてるだろ」

「みたいですねぇ。 僕はあんまり覚えてませんけど」

 

【厄介なの(魔族】

【厄介なの(吸血鬼?な魔族】

【厄介なの(尊死済み】

 

【草】

【ていうか臭いって】

【マーキングされたのか】

 

【「ゆずきせんぱぁぁぁぁぁぁぁぁ」】

 

【だからうるせぇ!!!!!】

【草】

【ユズちゃんへのマーキングと聞いて息を吹き返した理央様】

【代わりに新しいマイクさんがお亡くなりになったぞ!!】

【草】

 

【まーたマイクさんが犠牲に……】

【マイクさんかわいそう】

【もしもしあやちゃん? 理央様からマイク取り上げて?】

【どっからあんな声出るんだよ草】

 

【というかすぐに復活してて草】

【まぁ幼なじみだし、さすがに耐性できるんじゃ?】

【なるほど】

【でも尊死はしかけると】

【なるほど】

【草】

 

「そんな体で生まれたばかりに、俺たち魔族から狙われ続けるとかなぁ……」

「ほんとですねぇ、僕ももっとかっこ良く産まれたかったなぁ……」

 

「ん? 雌は色気があるとか言われるのが好きなんじゃないのか?」

「ちょっとおやびんさん、同族相手ならまだしも、人間相手でそれは失礼です!」

 

「す、すまねぇ」

「分かれば良いんですっ」

 

「俺たち、人間のことよく知らねぇから……」

「ならよしっ」

 

【かわいい】

【かわいい】

【なにこのかわいいの】

【ユズちゃんっていうの】

【ふんすってしてるね】

【かわいいね】

 

【ていうかユズちゃん、あんだけ飲んでよくここまで平気ね……】

 

【本当にな……】

【まぁダンジョン潜りだし、レベル高いらしいし】

【あー】

【レベル高い(星持ち】

【レベルが星とか行ってりゃ、アルコール耐性はできるか】

【これでも推定人類の最先端だからな……】

 

【ちょうちょが?】

【それは別枠】

【それは種族の固有能力】

【人類に極めて友好的な種族のね】

【草】

 

【ユズちゃんは ちからを ためている】

【やめて  やめて】

【総員、引き続き最大限の警戒を】

【そうだぞ、いきなりユズって大惨事になるぞ】

【草】

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。