ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

223 / 596
8章 「ユズワールド」脱出と、新顔2匹/人と
221話 眠くて眠くて


「きゅ――――――っ!」

 

ぴーっ。

 

お母さんがテイムしてくれた、仲間になってくれた子たち。

 

彼らの見た目は他の同族たちと変わらないけども、テイムされてるからか、なんとなくで他のとは違うって分かる。

 

だから味方を撃たないようにって気をつけつつ、彼らの展開してないところとかあいだが広がってるところへおまんじゅうのレーザー。

 

「おやびんの先輩!」

 

「ぴ」

 

――ぶわっ。

 

空高く、敵のモンスターが密集してるところへ、突如としてでっかいウニが出現。

 

周りのモンスターたちを串刺しにしながら落下して……針を収めたらささっとお母さんのモンスターの誰かが背中で回収。

 

「おまんじゅうは、息切れしないように適度にね。 チョコー、うっかり手下さんたちまで串刺しにしちゃダメだよー」

 

「ぴ!!!」

 

「敵は中央に寄り始めてるわぁ。 みんなー、ちょっとだけ間隔狭めて防御陣形よー」

 

「「「「わぉ――――――ん!!」」」」

 

「それなら……おやびんさん!」

 

「おう! ――魔族になった俺様のブレスを食らいやがれ!」

 

ごおっ。

 

体がいちばん大きくって力も強いおやびんさんは、基本的に好き勝手飛び回って攻撃してる。

 

そんな彼にお願いすると――地面に立っていても暑さを感じる炎を吐きながら、自分の炎の渦の中を突き抜けるようにして敵がわさっと集まってるところに突っ込んでいく。

 

【つよい】

【ぅゎょぅι゛ょっょぃ】

【なぁにこれぇ……】

【ダブルユズ&その愉快な仲間たちだよ】

【草】

 

【おまんじゅうちゃん、チョコちゃん、おやびんに手下……これ以上なくイロモノばっかだな!!】

【まぁそれ言ったらダブルユズの個性からして……】

【なぁ?】

 

【悲報・理央様たち、60階層突破も合流できず】

【えぇ……】

【どんだけ深いの、ここぉ……?】

 

【レベル的にも深さ的にもそろそろキツくなってきたから、80階層まで到達できないかもって】

【まぁ中級者までがほとんどだからなぁ】

 

「わ、お母さん見て見て、綺麗な花火だよ」

「ほんとねぇ……花火大会、来年は行けるかしら」

 

「行けるよ。 具合、きっと良くなるよ」

「それなら嬉しいわねぇ」

 

お空でぼんぼんっと爆ぜながら色とりどりの炎が咲いては散っている。

 

それはまるで、本物の花火みたいでなんだか懐かしいんだ。

 

【きたねぇ花火だ】

【これを綺麗な花火とか言うユズちゃんの精神力よ】

【ユズねぇも……やはり感性が……】

【せ、精霊だから……】

 

【ユズちゃん、セイレーンとかシルフとかサキュバスとか言われてるもんな】

【ユズねぇもサキュバスとかエルフとか言われてるし】

【正直否定はできないよね……】

【絶対血が混じってるって!】

 

【え? じゃあ人間とモンスターって交配可能?】

 

【あっ】

【……人型ならなんとか?】

【じゃないと、魔王軍に占領された地域はダークファンタジーも真っ青な展開に】

 

【あー、そういや撃退されたのに懲りない魔王も、女神に子供を産ませろろろろろろ】

【ろろろろろろ】

【脳が震える】

【草】

 

【人型じゃなくても、ドラゴンでも……?】

【あいつらは卵生? だろうし、きっと何かしら別の手段があるんだ……そう信じさせてくれ……】

【間違っても女の子をえっちな本みたいろろろろろ】

【興奮してきた】

【お前……】

 

戦闘は、すでに数時間続いている。

 

おやびんさんたちは強いけども、それでも数で圧倒的に負けてるし、さらには他の飛んでるモンスターは気が付いたらわらわら増えてるし、それに。

 

「! おまんじゅう!」

「――――――きゅっ」

 

ぴーっ。

 

普段とは違って、収束させた1本の光が――黒い渦から出てきていた、でっかい体を貫く。

 

【ひぇっ】

【こっちにも魔王直轄部隊か……】

【さっきからちょこちょこドラゴンが出てきてるよねぇ……】

【ワイバーンの数倍のサイズだもんなぁ】

【なおユニコーンの一撃で出待ちされて瞬殺される模様】

 

【今はまだ10分に1回くらいのワープアウトだからまだ良いけど、これがもっと頻繁に、数が増えてきたら……】

 

「……なぁ」

「へい、おやびん」

 

「俺たち……こいつらの手下になって、良かったな」

「ですねぇ」

 

「あれですよ、俺たちが束になってようやく倒せるドラゴンたちが、一瞬でじゅっですよ、じゅっ」

「うへぇ、つぇぇなぁ」

 

「あれ? これ、ユズたちを守りながらなら、俺たち……魔王にでも、手が届くか?」

「どうでしょ」

 

「仮に届きましてもおやびん、魔王はユズたちになりますぜ?」

「まぁ良いじゃねぇか」

 

【なんかこいつらかわいくね?】

【かわいい】

【小さなお姫様たちに降った、元ごろつきって感じだよな】

 

【聞こえてくる会話的に、こいつらもそこまで人類に対して敵対的じゃないっぽいし】

【どっちかって言うと、上位種族のドラゴンに対してくらいか、悪感情持ってるのは】

 

【モンスター……その一部とでも利害が一致して停戦できたら、もしかしたら】

【そうだな、ユズちゃんたちに期待だな!】

 

【そんなことして大丈夫? まーた想像できない展開にならない??】

【大丈夫大丈夫  気をつけたって無駄だから受け入れよう】

 

【草】

【うん……そうだね……】

【各自、ユズショックへの防御を怠るなよ! どうなっても知らんぞ!!】

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。