ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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238話 誘蛾灯

【悲報・ダンジョンの中に太陽出現】

 

【やばくない?】

【やばいよ?】

【ユズワールドで減衰されてたけど……やっぱそうだよな、これ、やばいよな……】

【草】

 

【外に出て空気を吸ってこい……ユズワールドは毒だぞ……】

【思考をな……気が付いたら汚染してくるんだ……】

【草】

 

【てか極大魔法て】

【理論上は存在するやつだよな?】

【魔法も属性ごとにツリーがあるっぽいからなぁ】

【つっても魔力の制限があるし、あくまで理論上はあり得るとかゲームだとそうだよねって話だったはずだが】

 

【良かったね! 魔族から明言されたよ!】

【悲報・俺も当分帰れなくなった】

【ああ……】

【かわいそう】

 

【何がかわいそうって、現在進行形でいきなり情報が投げつけられるから予測も回避も不可能ってことなんだよな……】

【かわいそう……】

【草】

 

【すげぇ……親衛隊たちの配信さ  周囲が真っ暗になってて、この火の玉しか見えないんだぜ……?】

 

【ひぇっ……】

【こわいよー】

【親衛隊たちが、手元も見えないって】

【どんだけ明るいんだあれ……】

【この空間、カラフルでポップな色合いだったのにね……】

 

「で……これ、どうしたら?」

 

「ええと……あの周囲に居たはずのモンスターたちが全て消失しましたから、理央様たちは残党を叩けばよろしいかと……」

 

すごく遠くにあるからか、まるで飴玉みたいにちっちゃい光の球。

 

暑いのに寒いっていう不思議な感覚が不思議。

 

「位階の低い……レベルの低いモンスターたちは、あれの脅威が分からずに突撃して溶けますから、あの極大魔法から距離を取って防衛線を張れば安全かと」

 

にぎにぎ。

 

「……ユズ様? 何をされているので?」

「手元も見えないなぁって」

 

あー、思い出した。

これ、修学旅行でキャンプファイヤーしてたときのあれだ。

 

僕はうるさいのが苦手だからすみっこにいたから、なんにも見えなかったんだっけ。

 

【草】

【草】

【ユズちゃん??】

【これ、君がやらかしたのよ??】

【なんにも分かってない……】

【おててにぎにぎしててかわいいね!】

【かわいいね】

【かわいい(白目】

 

「…………………………ゆずきちゃん……」

「そっとしておきましょう、ひなたさん……」

 

【朗報・ユズちゃん、やっぱなんにも分かってなかった】

【草】

【ユズちゃん……】

【ああ、横に来たひなたちゃんがジト目になってる……】

【草】

【声もかけないあたり……】

【ロ、ロリ同士、見て見ぬ振りするくらいできるもんね……】

 

「あ、本当……モンスターたちがあの光に向かって」

「確か、昆虫なども夜などに光に向かう習性がありますよね」

 

「誘蛾灯か……柚希さんのしでかすことだからね……うん、もう慣れたさ……」

 

「人間様……おいたわしい……インキュバスは要り用で?」

「要らない……」

「サキュバスは?」

「要らない……静かに、そっとしておいてくれ……」

「人間様……」

 

【草】

【ああ! 月岡がサキュバスさんたちからも哀れまれて!】

【背中が煤けてるぜ……】

【煤けてる(物理】

 

【てかマジでモンスターたち、あれに引き寄せられてるな】

【強そうなの以外はみんな、ワイバーンたちから離れて一直線に】

【うわぁ……突撃してってじゅって燃えてってるぅ……】

【ひぇっ】

 

【え? ユズちゃん、とうとうモンスターすらおかしくするの?】

 

【今さらか?】

【今さらじゃないかな】

【ユニコーンの時点で何を】

【今日はおとなしいけど、普段はひっくり返ってセミスタイルだからな?】

【草】

 

手元が見えない。

周りも見えない。

 

知覚に理央ちゃんたちが居るのだけは分かるし、下を見るとちかちか、武器とか防具の反射が見えるからみんなが居るのも分かる。

 

「ユズ様」

「エリーさん」

 

後ろから囁くようにして話しかけて来る彼女「柚希先ぱぁぁぁぁぁぁ」は、いつもうるさい。

 

「うるさいよ理央ちゃん」

 

【草】

【すっごい反応速度で草】

【ユズちゃんがこんなに迅速に反応する……だと……!?】

【理央様は普段からこうらしいから……】

 

「ごめんなさい、エリーさん」

 

理央ちゃんがこんなで。

 

「い、いえ、こちらこそ失礼しました……それで、です」

 

さっきよりは離れて――けども彼女の髪の毛が首筋にかかってこそばゆい――彼女が、言う。

 

「おやびん様は流石魔族になられただけあって、極大魔法まで使えるようになっています」

 

「へへっ……照れるぜ」

「?」

 

「……強すぎる攻撃ができてしまいますので、以降の攻撃はなるべく弱め弱めを意識してくださると……」

 

「あ、なるほど。 毎回あんなのは困るもんね」

「へへっ……照れるぜ」

 

【草】

【bot……お前……】

【ま、まあ、嬉しそうだから……】

【ようやくちょっとだけ状況を理解したユズちゃん】

【良かった……よかった……】

 

【これ以上のことにはならないんだね……】

 

【おいやめろ】

【召喚の儀やめろ】

【草】

【召喚の儀で草】

【ああ、あのロリ女神様の片割れを召喚してた用語か】

【懐かしすぎて草】

【あのときも、魔王との戦いでこんな感じの風景に……】

 

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