ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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251話 【朗報・ユズちゃん、おっぱいに弱い】

お父さん。

 

お医者さん。

 

お母さんが落ち着くまで、助けを求めては断られた人たち。

 

「わぁ!? なんだなんだ」

「急にワイバーンが」

「あれはおやびんか!?」

「なんかやばそう……あ、膀胱もやばそう」

 

「お、おやびん!?」

「へへっ……なぜか急にブレスぶっ放したくなってきたんだぜ……さっきみたいに盛大にな……」

「おやびーん!!」

 

「ユズ様ー!? お、抑えて! 抑えてくださりませんと、また極大魔法がー!?」

 

それに対して――ずぅっと我慢してた気持ちが、なぜかものすごく昂ぶって、止まらなくて。

 

「に、人間様方をお守りせよ!?」

「ワイバーン様もなんとか鎮めよ!」

「え、あれなんかもうムリっぽい」

 

【!?】

【え、なにこれ】

【なんかユズちゃんの家が】

【外から見ると急に真っ暗に】

【もしかして:ユズちゃん、家の中でブラックホール魔法ぶっ放しかけ】

 

外がなんだかうるさいけど、そんなのはどうでも良い。

 

「極大魔法?」

「先ほどのブラックホールですか……!」

 

僕は――

 

「――大丈夫ですよ」

 

ふわり。

 

静かに僕の顔を包み込んでくる、柔らかい感触。

 

「……あやさん?」

 

「そ、そうだよゆずきちゃん!」

 

「私の居場所――――――!!」

「りおちゃんはちょっと黙っててね」

 

【草】

【草】

【とうとうひなたちゃんが】

【理央様を冷たい目で】

【まぁねぇ……】

【家の中であのシャウトはねぇ……】

 

嫌な感情に包まれていた僕を包んでくる、あやさんとひなたちゃんのあたたかさ。

 

それが、僕を包みかけていた冷たい何かをゆっくりと溶かしていく。

 

「ここに居るみんなが、誰もが、柚希さんの活躍を知っています。 柚希さんが、おか――姉さんのために、どれだけがんばって来たかを」

 

「誰もゆずきちゃんの言うこと疑ったりしないよ! ――あ、あとでそのお医者さんたちの名前、教えてね。 病院名でも良いよ、大丈夫、勤務記録とかからちゃあんと突き止めるから」

 

「え? ひなたちゃん、今なにか」

「ううん! お――ねえちゃんに聞いとくね!!」

 

【ヒェ】

【こわいよー】

【じょばば】

【なぁ……】

【ああ……】

【ひなたちゃんって……】

【日向家だからな……】

【ロリでもやっぱり……】

【血が騒いだか……】

 

【ともあれ収まったっぽい?】

【あやちゃんがおっぱいで慰めた形か】

【やっぱりユズちゃんって女の子が……】

【そうなるとあやちゃんが一気に……?】

 

【ユズちゃんの好みの見た目になったって言うエリーちゃんもなかなかだし、やっぱり……】

【ユズちゃんはおっぱい星人】

 

【絶壁だからこそそそそそそそ】

 

【始末した】

【ケー】

【次のターゲットは誰だ?】

 

【ひぇっ】

【こわいよー】

【迂闊なことを言うなよ……ユズちゃんの取り巻きも怖いぞ……】

 

「……ユズ様、お姉様のその原因が、こちらのダンジョンの仕業だという推測をお伝えしようとしていました」

 

「ダンジョンの?」

 

なんだか外が騒がしいけども、今はそんなことよりもお母さんの体のことだ。

 

僕はあやさんの胸から顔を出して、のぞき込んできてるエリーさんを見る。

 

「ダンジョンとは、膨大な魔力が形作るものです」

「はい、それは学校とかでも仮説として習いました」

 

「種族と個体差が激しいのですが、魔力へは適性というものがございます」

「……はい。 だから僕は、この歳までダンジョン適性がなくって」

 

あれ、なんかひなたちゃんがぐいぐいおしり押してきてる。

 

まぁいいや、ひなたちゃんだし、理央ちゃんじゃないし。

 

「これは……そうですね、食料と同じです。 個体によって消化できたり吸収効率の良いそれらがあったり、逆に受け付けず体を悪くするものもございます。 この世界の人間様の種族は……どうやら全体として、半数がそれなりの適性がある様子ですね」

 

【食べもののアレルギーとかに近い感覚?】

【消化酵素とかじゃね?】

【あー】

【あれだ、人種によってアルコールとか乳製品とか海藻とか、消化できたりできなかったりするやつ】

【あれって食事が関係してるんじゃ?】

【腸内細菌とかも関係ありそう?】

 

【なるほど】

【てか待って!? 人類の半分!? そんなに居るの!?】

【学校とかでもだいたい半分が平均じゃないの?】

【そうなの!?】

 

【やべぇ、今どきの子と価値観合わないわけだわ】

【ぶわっ】

【え、私20代なんだけどそんなに居るの?】

【あー、今は小学生から遠足で適性検査するから発掘されるのよ】

 

【とはいえ、別に適性あっても初心者止まりが大半だけどさ】

【まぁみんながみんなダンジョン潜るわけじゃないし】

【怖いって言って潜らない子も多いし】

 

【普通の仕事の方がいいって大学生のあたりで気づくしね……】

【命の危険はかなり減ったけど、痛いものは痛いしなぁ】

【学校生活とダンジョン潜り、時間と体力のトレードオフだからなぁ】

 

「それが、おか」「お姉様! の、体に!」

 

なんかすっごく食いついてきてるエリーさん。

 

そんなに説明好きなのかな?

 

「……ふぅ……え、影響を……具体的には、恐らくではありますが」

 

「?」

 

曖昧な顔で首をかしげてるお母さんを見る彼女。

 

……お母さん、絶対話についてきてないでしょ……まぁ僕も良く分かってないんだけどさ。

 

「――お姉様は、地中深くに染み出した魔力を浴び続け、その保有量はもはや半分以上は魔族と化しており。 ユズ様も恐らくはそのために――幼体でしたことと素質からか、それ以上に魔力を貯め込み過ぎ。 ゆえに、これまで人間様の道具では適性が観測されなかったのかと。 そう、愚考致します」

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