ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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254話 僕たちは帰れないらしい

「永遠の美は女の夢!」

「柚希先輩といつまでも美しいままです!!」

 

ふたりがてんてんって器用につま先だけで踊ってる。

 

そんなに嬉しいんだね。

僕はまったく嬉しくないよ。

 

【ユズねぇの喜び方が】

【まぁちょうちょはちょうちょでも女の子に目覚めてるちょうちょだからね】

【ちっちゃい方のちょうちょは?】

【永遠の幼女だよ?】

【あのロリ女神たちと同格か……】

 

【魔族だからね】

【神話とかの英雄って≒で神様だからね】

【なんなら神様になることもあるし】

【そのへんはその世界の常識次第だから実質神様よね】

 

【つまり?】

【繋がっちゃったんだよ?】

【繋がってしまったな……】

【ああ……】

 

【去年ポップしたロリ女神とユズちゃんが繋がるとはなぁ……】

【羽繋がりでね】

【あとちょっとおかしい視聴者たちでね】

【ああ、同類だもんなぁ……】

【草】

 

「エリーさん……」

「え、ええと……現在、このダンジョンは……恐らくはお姉様と一体化していますから」

 

「僕たちはお母さんの中ってこと?」

 

「ゆず!?」

「柚希先輩、その発言はよろしくありません!」

 

なんかお母さんも理央ちゃんもつかみかかってきて揺さぶってくるけども、そんなに怒ること言った?

 

そんなどうでも良いことよりも、僕は落ち込んでるんだけど?

 

ふたりともそれは気がつかないの?

 

【草】

【ユズちゃん】

【何言ってるの草】

【ああ、汚れを知らないこの顔よ……】

【マジできょとんとしてて草】

【配信者やる女子はセクハラとかにくわしくなるのに、ユズちゃんと来たら……】

 

【まぁ小学生にそこまで分かれって方がね】

【最近の小学生もませてるっていうのに、ユズちゃん……】

【裏の意味が分からないからへっちゃらだね】

【ユズねぇは赤くなってるけどね】

【やっぱりユズねぇは女の子だったか……】

 

「それで! どうすればいいのかしらエリーちゃん!?」

「は、はいっ! と、とにかく、保有魔力量が減ればダンジョンの方は維持できなくなるはずですので……」

 

「それでお母さん、また具合悪くならない?」

「それで老けたりしないかしら!?」

 

「ダ、ダンジョンの方から魔力を減らした場合、ダンジョンを構成する要素がお体の方に取り込まれます。 今後は定期的に魔力を放出する必要はあるでしょうが、恐らくは今よりもさらに元気になられるかと」

 

「老けないのね!!」

「は、はいっ、魔力を使い切る程度ではなりません」

「良し!!!」

 

【草】

【ユズネェの食いつきよ】

【まぁねぇ、実際大切だもんねぇ】

【「老化が遅くなるかも」って仮説だけの理由で、副業でもダンジョン潜りしてる層も居るくらいだし】

【そのへんは男でも無視できないメリットだもんなぁ】

 

なるほど、よく分からないけどもこのダンジョンは魔力でできてて、お母さんはなぜかこのダンジョンと繋がってて。

 

で、このダンジョンの魔力を使っちゃえばダンジョンがしぼむか何かして外へ出られる。

 

「……で、どうやって減らすの?」

「それよねぇ、私、ダンジョン適性とか調べたことないし、魔法もつかったことないしぃ」

 

「――――――――…………ん」

 

「え?」

「どうするのぉ?」

「エリーさん、聞こえないよ」

 

「………………………………ません」

 

「聞こえなーい!」

「あの、もっと大きな声で……」

 

【エリーちゃん?】

【どうした急に】

【嫌な予感がしてきた】

【奇遇だな、俺もだ】

 

【すらすら答えてたエリーちゃんが、急に黙るとか】

【下を向いてぼそぼそと……これはつまり……】

 

「……存じ上げません……」

 

「えっ」

 

【えっ】

【えっ】

【草】

【みんながエリーちゃんを見てる】

【エリーちゃんも困ってる】

【かわいいね】

【かわいいね】

【草】

【眷属達も困っているのか……】

 

しん。

 

またまた静まりかえる台所。

 

いや、だって……ねぇ?

 

「……エリーさんは、僕たちの味方なんだよね?」

 

「そうでございますですからどうかせめてワタシ1人の命で!」

「そうじゃなくて、方法、分からないの?」

 

「ワタシたちは発生……生まれてからこの方、ひたすらに魔力を貯める方法は試してきましたけれども――その逆をするだなんて想像すらしたことありませんもの!!」

 

「ダイエットとかしないの?」

「したら存在の位階……人間様で表現すればレベルが下がり、そして最後には知性すら失うのです……ですからとにかく貯める方向しか……」

 

「極端なダイエット、と言う感じでしょうか、人間に例えてみますと……」

 

【なるほど】

【確かになぁ】

【魔力の保有量で強さが決まるなら、減らすなんてしないよなぁ】

 

【貯金とかと似たたとえができるのかな?】

【あー】

【みんなお金貯めることは考えるけど、どうでも良いものに好き好んで注ぎ込むってのはそうそうないもんな】

【まぁ理由もなしにお金ドブに捨てるのは普通の神経じゃできないよね】

 

【悲報・ユズちゃんたち、当分ダンジョン暮らし】

【水さえあればなんとか……?】

【ま、まあ、外から入れるなら誰かが持ってくるとか遠隔で運ぶとか……】

【野菜はぽこぽこ出てくるし、日用品とか補給すれば持つか】

【親衛隊たちもテントとかあれば生活はできる……?】

 

【まぁ安全ならダンジョン暮らしも見てみたくはあるな】

【大丈夫? ダブルユズワールド展開されない?】

【リストバンド! リストバンドで総員脱出だ!】

 

【あ、この流れ見てて親衛隊たちがざわつきだしている】

【草】

【精神が汚染されるからね……】

【それを身をもって知ってる子たちだからね……】

【親衛隊たちも犠牲者だったのか……】

 

 

◆◆◆

 

 

次の更新は火曜日からです。

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