ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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313話 エリーさんが、えっちな気がする

「……ふぅ。 すっきりしたぁ」

 

「……うぅ……に、人間の身体、こんなにくすぐったいだなんて……」

 

すっきりした僕は、脇に置いておいた盃を持ち上げて……ぐいっと行く。

 

「ぷはっ」

 

あー、おいし。

こんなのいくらでも飲めちゃうよ。

 

「いよっ! 良い呑みっぷりですぜユズ様!」

 

「えへへ……」

 

なんか褒められた。

嬉しい。

 

「み゜っ……」

 

でも褒めてくれた人、真っ白になってる。

なんでだろ?

 

「これで何杯目だ?」

「さぁ?」

「ボスすげーな」

「さすがエリー様も従う魔王だな!」

 

「まぁボスも魔族っていうかあれだ、俺たちとエリー様の配下たち、あとユズ様の姉御の支配下のやつらも囲えるほど魔力があるんだ、寝て起きればけろっとしてるだろ」

 

「確かに」

「あんだけの魔力保有量とか羨ましいよなぁ」

「種族としての生まれつきだ、諦めろ」

 

んーっ。

 

「――――――ぷはぁ♥」

 

ぶわっ。

 

なんだか甘い香りが漂ってくる。

これ、何の匂いなんだろうね。

 

甘いモモとかリンゴとかが混ざった香り。

 

これならいくらでも嗅いでたいなぁ。

 

「うっ……」

「あ、やべぇ」

「サキュバスたちの使ってくる魅了魔法か!」

 

「交尾……交尾……」

「おいバカ止めろ俺たちは雄同士だぞ!?」

 

――ゆらり。

 

「………………………………?」

 

周りの人たちの雰囲気が、なんだか変。

 

約束なしに遊びに行ったときの田中君の部屋で嗅ぐことがある臭いが、漂ってくる。

 

彼らが目指してるのは――僕たち?

 

「……良いよな?」

「ユズ様が悪いんだぞ……」

「やっぱりサキュバスだもんな……」

「おやびん……身体だけ見れば充分に……」

 

ゆらり、ゆらり。

 

お酒と汗と田中君の部屋の臭いが、おやびんさんと僕を取り囲んできて、じりじりと詰め寄ってくる。

 

「……なぁに?」

 

「俺たちの、女になってくだせぇボス……」

「手ぇ出したらエリー様に殺されるけど……」

「子を産んでくれるならそれでも……」

 

彼らは――とっても苦しそうな顔をしている。

 

「どうしたの……? 苦しいの?」

 

「ああ……」

「頼んますユズ様ぁ……」

「どうか、一晩のお情けを……」

 

「そっかぁ、苦しいんだぁ……なら、しょうがないよね」

 

よく分からないけども、僕と何かをすればこの人たちが楽になるっていうんなら。

 

「……いいよ、おいで」

 

僕は、両手を広げる。

 

「!!!」

「め、雌から許可が……!」

「人間の身体での交尾なんて初めてだけど、きっとボスが俺たちを導いて――」

 

そうして彼らからはさらに濃い臭いが出てきて、僕たちの目の前に鼻息も荒く――――――――

 

「――何を馬鹿なことを企んでいるのか! 己が領分を弁えよ、この爬虫類共!」

 

あれ?

 

臭いが吹き飛んで、匂いも薄くなってる?

 

「ひぃっ!?」

「あ、あれ?」

「魅了が解除された……?」

 

どこからか、低い女の人の声が響いてきた――って思ったら、さっきまで苦しそうだった男の人たちの顔が、急にきょとんとした感じになって――ひと呼吸してから真っ青になって、何かを怖がるように。

 

「……?」

 

「……ユズ様……はぁ、なんとか間に合いましたぁ……本当に、間一髪で……」

 

「あれぇ、エリーしゃん」

 

わぁ、エリーさんだぁ。

 

夢の中でおやびんさんに続いてエリーさんにも合ったぁ……♥

 

「うわっ、酒臭っ!? あとフェロモンがとんでもなく……誰ですか! ユズ様にこんなに呑ませたのは!? ユズ様はアルコールに強いけれど弱いと!!」

 

「おやびんです」

「おやびんだよな?」

「そこで転がってるおやびんです」

 

「ユズ様がこうなるまで呑ませたのは紛れもなくおやびん」

「あんだけ呑ませたらなぁ……」

「やべぇ……俺、今、ボスの魅了魔法でボスを襲うところだったのか……?」

「ダメだ……あの匂いなくなったら、もうおやびん相手じゃ絶対ムリ」

 

ひらひら飛んできたのは、エリーさん。

いつものえっちな服になってて、なんだか身体がむずむずしてきちゃう格好。

 

あれ?

 

なんで僕、エリーさんの紐みたいなので隠してあるだけのおっぱいとかおまた見ると、むずむずするんだろう……?

 

昨日まではこういうのも、なんともなかったのに。

 

とんっ。

 

エリーさんのハイヒールが、地面を叩く。

 

「……ユズ様。 この空間は、ユズ様のテイム能力と膨大な魔力で作り出された亜空間です」

「あくうかん?」

 

ぼーっとしてて眠い僕へ、エリーさんが何かを話しかけてきている。

 

「はい。 その見た目があのときの――ダンジョンの最下層の、魔力であふれた空間にそっくりなのは、ユズ様が無意識であれをここに展開しているからかと」

「ほぇー」

 

だけど、そんなことよりも僕、今はエリーさんの脇の下が気になるんだ。

 

そういえば田中君の好きなポーズのひとつに、女の人が脇の下見せるのってあったなぁ。

あ、あと、ハイヒール履いた女の人にズボン踏まれてるのとかあったっけ。

 

「魔王との戦いで1度は消えたワタシの眷属も、ワイバーンも……あと、お母様にテイムされたはずのそれらやキマイラたちも、なぜかこの空間で再生したようです。 特に不都合はありませんから問題はないため、お母様とユウ様にはお伝えしておきましたが……」

 

「ふぃー」

 

エリーさんの、紐で乳首を隠すためだけにあるような紐が気になる。

 

……なんで僕、今まではなんとも思わなかったあの膨らみが、どうしても気になるんだろう。

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