ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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316話 みんなが僕のおまたに飛びついてきた

告白――理央ちゃんからの、告白。

 

好きだって――冗談とかじゃなくって、小さい頃からの「友達としての」じゃ、なくって。

 

小さい頃に「結婚しようね」って約束して、けども完璧に忘れてたみたいだし、男子にモテるし、かわいくなっちゃったし、田中君が好きみたいだからって忘れようとしてた、理央ちゃんとの約束。

 

それを、

 

「……みゃああああああああ……」

 

「      」

「ぴ♪ ぴ♪」

 

ぶわわって、さっきの変な臭いの汗が吹き出す。

 

「あら? これって――」

 

どうしよう……どうしよう。

 

僕、こんなときどうすればいいか、全然分からない。

 

こういうとき、いつもならどうしてたっけ?

 

困ったことがあったら、理央ちゃんに相談してた。

けどもその理央ちゃんが相手なんだ、できるはずがない。

 

じゃあ、誰に?

 

お母さん?

 

ダメだ……お母さんは僕たちをくっつけることしかしてこないから役に立たない。

 

どうしよう。

 

どうしよどうしよ。

 

そう考えてると、なんだか体が熱くなってきて、くらくらしてきて。

 

――ばんっ。

 

すぐ近くで扉が勢いよく開かれる音がする。

 

「――ユズ様ぁぁぁぁぁぁ魅了魔法と発情魔法が暴走して大変なことに――ひゃああああっ!? お、お裸ぁぁぁぁぁ!?」

 

「ど、どうしたのゆずきちゃん!?」

「悲鳴が聞こえたので失礼します! 一体何が――」

 

「ゆ、柚希先輩!? とんでもない声が――」

「襲撃か!? 済みません、失礼します柚希さ――」

 

「え?」

 

「「「「え?」」」」

 

「……あ」

 

お風呂場から出てきて、髪も拭いてない僕。

 

はだかんぼうの、僕。

 

びっくりして両手離しちゃって、タオルが落ちちゃってる僕。

 

その前に――お母さんに理央ちゃん、あやさんにひなたちゃん――そしてなぜか優さんっていう、女の人ばかりがそろっていて。

 

そして、みんなの目が――僕の股下に、吸い寄せられていて。

 

しかも、なんだか今までに感じたことのない張り詰めた感覚で――

 

「――ゆずき、せんぱぁい……」

 

「理央ちゃん、これは――わぷっ!?」

 

――もにゅっ。

 

体重を乗せて抱きついてきた理央ちゃんに負けた僕は、そのまま後ろに倒れて――チョコの、あの独特の生ぬるくって柔らかくってメタリックな感覚に支えられる。

 

ありがとう、チョコ。

 

でも今はそんな場合じゃ――

 

「――そっか。 ゆずきちゃん、男の子になってるんだもんね」

「――小さくてかわいらしいですが、男の子なら――そう、なるのですね」

 

「ぐぇっ……あ、あやさん!? ひなたちゃん!?」

 

ただでさえ理央ちゃんに抱きつかれる形で押し倒されてるのに、その上からさらに乗っかってきているらしい2人。

 

「ちょ、ちょっとさすがに重――」

 

「ゆ、柚希さんが……り、リリスの能力で男性になって、さらに、お、おち……おち……あぅ」

 

さすがは大人、大学生だからか優さんは乗らないでくれてるけども、助けてほしいよ!?

 

「……あちゃあ。 このタイミングで、覚醒……さすがユズ様と申しますか……」

「あら、これはひょっとして……ええと、インキュバス……の?」

 

「ええ……魅了魔法と発情魔法が。 ただ、暴走しているため――ユズ様ご本人にも」

 

「………………………………!! ゆず!!」

 

お母さんが大きな声を上げて外へ――僕を助けないで飛び出し。

 

「――こんなこともあろうかと、いちばん小さいサイズから取り寄せたゴムを――」

 

ゴム?

 

お母さん、髪留めとか要らないから助けて!?

 

「大変申し訳ありませんしワタシもできることなら止めたくはありませんしどうせなら今すぐにでも混じってお情けをいただきたいところですが今はそのような場合ではございませんので!! ――――魅了・発情、解除」

 

――ふっ。

 

「……あ、あれ……?」

 

――僕の中で爆発しそうなくらいに熱くて沸騰して押し上げるような何かが、急速にしぼんでいく。

 

「……あり?」

「……きゃあ!? わ、私ったら柚希さんの上に……ごめんなさいっ!?」

 

上から順に、息も苦しかった体重が緩和されていき。

 

「え? ……ああああぁあああぁあぁあ!? 柚希先輩の柚希先輩がしぼんじゃった!? 嘘ぉ!? なんでぇ!? まさか私のせいで萎えちゃったんですかぁぁぁぁぁ!?」

 

「とりあえず理央ちゃん、どいて、どいてってば!」

 

「……だ、男性……は、あんな風に……しょ、ショタっ子の柚希さんなら、あんな風に……はっ!?」

 

言ってる内容はさっぱりだけども、優さんもどうやら正気に戻ったらしい。

 

「むーっ。 どうして良いところでキャンセルしちゃうのよ、エリーちゃんっ。 せっかくゆずが1対3……ううん、優ちゃんも含めて1対4っていう、男の子としての夢を叶えるところだったのに!」

 

「お気持ちはこれ以上なく理解できますし、ワタシも参戦して1対5になるところで――しかもリリスという上位種族の権能でそれでも完敗のはずでしたが!! そんな場合ではなくなっているのですぅぅぅぅぅぅ!!!」

 

「な、何か起きたの……?」

 

みんなの視線が何事かを叫んでいるエリーさんに集まっているのを利用して、僕はさっと、いちばん恥ずかしいところをタオルで隠してほっとひと息。

 

「ゆずきちゃん、お胸も隠さないと」

「あ、ありがと……」

 

僕にいちばん張り付いていたひなたちゃんに、バスタオルももらってひと息。

 

「そ、それで……?」

 

「ゆ、ユズ様……怒らずに、聞いてくださいませ……」

「う、うん」

 

顔は赤いまま真っ青になるっていう、すっごく器用なことをしている彼女は――夢の中と同じ、えっちな格好をしていて――

 

「ユズ様が――その、リリスとしての能力を初めて作動させてしまい。 ――その、すべての権能が暴走し――」

 

ごくり、と息を飲み込む彼女。

 

「そ、そのぉ……」

「うん」

 

右を見て左を見て、それでようやく僕の方を上目遣いに見てくる。

 

「……は、半径10キロの範囲に存在する、すべての種族に――魅了魔法と発情魔法が掛かり。 大乱こ――大繁しょ――発じょ――こほん。 ……『サバト』が、引き起こされてしまいますぅ……」

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