ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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329話 あやさんを食べた

「……わ、私の……す、すべて……ですか?」

 

「はい。 あやさんでないと、ダメなんです」

 

そういえば魔力を使いやすい格好に替えてたのを思い出した僕の体を、上から下まで何回も往復しながらあやさんが尋ねる。

 

【あやちゃんもたじたじ】

【だって……なぁ?】

【まさかのあやちゃんだもん】

【おねショタ派は嬉ションしています】

【その情報は要らない】

【草】

 

「で、でも、先に理央さんが……その……」

 

もじもじとしている彼女。

 

――ごめんね、今はそんな場合じゃないんだ。

 

「あやさん」

 

くいっ。

 

「!?」

 

下を向きそうになった彼女を、無理やり僕の顔に向けさせる。

高い場所で足がすくんじゃったらうまく行かないからね。

 

【顎クイ】

【ふぅ……】

【朗報・ユズちゃん、インキュバス】

【ああ、これがおねショタ……いや、ショタおねか……】

 

【ショタが優位なのにははなはだ疑問がありますが……ユズ様ですから良いでしょう】

 

【ですわね、完全で究極のショタとなられたユズ様がそう望まれるのなら……】

【良いですこと? 争いは無意味ですわ】

【お姉様方!】

【草】

 

【なにこの配信……わりとマジでやばい状況で……】

【いや、だってユズちゃんが理央様ほっぽってあやちゃん連れ出して告っちゃったから……】

【なぁにこれぇ……】

【※各国の戦闘機撃墜した直後にこれです】

【なぁにこれぇ……】

 

「……で、でも……理央さんに悪いですし……」

 

もじもじしているあやさん。

 

――うん、発じょ――じゃないない、受け入れてはくれてる。

 

ただ、理央ちゃんのことがあってお返事をしにくいみたい。

 

けども、時間がない。

僕が、このまま維持はできないんだ。

 

だから――ここは、男らしく強引に行こう。

 

「――僕が、欲しいんです。 あやさんを。 今、ここで」

 

「     」

 

「君が、魅力的だから我慢ができないんです」

 

「     」

 

【ふぅ……】

【ふぅ……】

【あの、同接が急激に減って】

【だってみんな、外に出ちゃったから】

 

【俺たちだって正直……】

【忙しくて忘れてたこの衝動が……】

【末裔として……せめて見届けるんだ……】

【苦しい……でも我慢だ……】

 

【どうせ大サバトでみんなぱーになるんだ  我慢した分、もっとぱーになろうぜ】

 

「あやさん。 ――良い、よね?」

 

「………………………………はい……」

 

【「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」】

【「りおちゃん……今はしょうがないね……」】

 

【草】

【かわいそう】

【かわいそう】

【ひなたちゃんが理解を示している】

【そらそうよ……】

 

【まさか理央様が告ったの認識されたのにWSSされるとは……】

【理央様の脳が完全に……】

【かわいそう】

【今回ばかりはマジでかわいそう】

【でもそんな理央様だから好き】

【草】

 

ぐいっと抱き寄せた彼女は、僕よりも――背丈自体もそうだけど、座高でも20センチくらいは負けている。

 

いや、もっとかもしれない。

 

長い髪の毛はつやつやしていて、おっとりした顔つきが赤みを帯びていて。

 

大学生さんってことで、理央ちゃんとは違って大人の顔つき。

少なくとも僕からすれば、ずっと大人。

 

だから、雌――――――じゃない、女の人ね、女の人。

 

ドラマとかでついつい飛ばしちゃうシーンとかで出てくる――色気ってのをたたえた、女の人の顔。

 

その下にある、ぼくの頭くらいの大きさ――大げさかな――の、2つの象徴。

 

結局、最近まで僕のことを男だって言えなかったからか女の子としての距離感で接せられてきたせいで、その柔らかさも重さもあったかさも全部知っている。

 

でも、もう受け入れてくれてるんだもんね。

 

あやさんの濃い匂いも――上の魔法陣のおかげで、しっかり昇ってきている。

 

「……………………………っ」

 

――ちゅっ。

 

唇と唇が、触れ合う。

 

【「       」】

 

【教官さん、えーいーでぃー】

【理央さん!? 理央さぁん!?】

【理央ちゃん……よくがんばったわね……】

 

【悲報・理央様、死去】

【ああ……】

【まぁ、ねぇ……?】

【NTRは脳を破壊するからね……】

【ストレスで心臓が止まるレベルか】

【かわいそう】

 

あやさんを抱きしめ、口から吸う。

 

――彼女の中で、最近使っていなかったからこそ満杯の、魔力を。

 

「……んぅぅぅぅぅぅ!?」

 

ぎゅっ。

 

彼女のお腹の奥底から吸い出すその感覚がくすぐったいのか、急に暴れ始めるのを両腕で押さえつける。

 

「んんんん!? んんんんんーっ!?」

 

だめ。

 

今は、君の魔力が必要なんだ。

 

【ふぅ……】

【ふぅ……】

【ふぅ……】

【あ、また同接ががくんって】

【だって……】

 

【\300000】

【素晴らしき接吻ですわ】

【まさかキスだけで……】

【ユズちゃん、テクニシャン】

【だってサキュバスでインキュバスで王で女王だぞ?】

【すげぇ……】

 

「……ぷはっ」

 

彼女の中の全てを吸い終わった僕は――ようやくに、息をつく。

 

「ふぅっ……ふぅっ……ふぅっ……」

 

「     」

 

かくん。

 

……あ、気絶しちゃってる。

 

ごめんね、ちょっと急に吸い過ぎたね……や、あの女神様がお母さんからやってたけど大丈夫そうだったから真似したんだけど、やっぱり僕じゃ下手だったかな。

 

「初めてで下手だったけど……次は、もっとうまくやりますね」

 

「     」

 

【速報・ユズちゃん、キスだけであやちゃんをダウンさせる】

 

【ユズちゃん……漢だ……】

【ああ……】

【今は生えてるから男で良いよね……】

【ショタよ!】

【そうだよ?】

【草】

 

【でも百合でもあるんだよね?】

【……認めざるを得ないわね!】

【草】

【歴史的な和解が、今、ここに……!】

 

【なんにせよ、おねショタの逆転ものを見せてもらった……】

【もはや悔いなし】

【いざ、出陣】

【あ、また同接が】

【末裔たちが……巣立っていく……】

 

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