ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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334話 エリーさんはちょろい

「ですから! ワタシからもお願い申し上げます! どうか! どうか理央様を先に!!」

 

【がんばれエリーちゃん】

【がんばれ】

【がんばれ  マジで】

【エリーちゃんのがんばりに理央様の脳みそが掛かっている!】

【草】

【残っている末裔たちの応援がエリーちゃんを包む……】

 

【実際、なんか俺たちのいかがわしい気とかを魔力として吸収するうんたらかんたら言ってたし、効果はあるはずだしな】

 

【!!!】

【エリーちゃん! そのままやらしく!】

【もうちょっとえっちな雰囲気で断って!】

【なんならもうちゅーしちゃってもいいから!】

【草】

【理央様、一瞬で見捨てられてて草】

 

どうしても言うことを聞いてくれないエリーさん。

 

……や、無理やりってわけじゃないけども……やっぱりエリーさんの魔力も吸っておきたいから。

 

ほら、またミサイル迎撃して魔力もちょっぴり使っちゃったし?

 

魔族のエリーさんなら、この前の戦いの後でも回復早いんじゃないかなって思って。

 

「……エリーさん、理央ちゃんの顔してますよね」

 

「え? は、はい、ユズ様に気に入られようと、ユズ様の心が最も動くお相手をたどり、彼女を模倣して……」

 

「それって、実質的に理央ちゃんってことですよね?」

「え? いえ、それはどうかと」

 

「だって、理央ちゃんとほとんど一緒ですよ?」

「た、確かに顔は……あと、体型もかなり似せていますが……」

 

「顔も体もそっくりなのに、理央ちゃんじゃないんですか?」

「い、いえ、それはこれとは……」

 

「髪の毛の色と目の色を替えて理央ちゃんの服着てたら間違えますよ?」

「そ、そのようにしましたから……あの、ですから……」

 

適当なことで困らせてから――こうする。

 

「――――――それに」

 

僕は――彼女の、うなじの匂いを嗅ぐ。

 

「……すんっ」

「ひゃあああっ!?」

 

「……匂いは理央ちゃんじゃないですけど。 ――とっても、いい匂い」

 

理央ちゃんは、匂い嗅がれるのが苦手なんだ。

 

お風呂ですっぱだかになるわ「男の子と女の子の違いとか興味あるでしょう!!」っておまた開くわって子供そのものだけど、なぜか匂いだけは嗅がれたくないらしい。

 

そこを、突く。

 

………………………………。

 

……冴えてる頭なら分かるけど、理央ちゃん……いくら男らしくないとはいっても男に、何やってたの……。

 

それって痴女さんのすることだよ?

 

エリーさんになっちゃうよ?

 

【ユズちゃんが口説いてる】

【口説いてるっていうか押せ押せっていうか】

 

【全然論理的でもなんでもないのにたたみかけて匂い嗅いだりしてごまかしている……これは……?】

 

【まさか……】

【とっかえひっかえしてる悪い男の……】

【もしかして:インキュバスの習性】

 

【※本来インキュバスは女性を知らないうちに孕ませるとかとんでもない逸話持ちの種族です】

【本当に居たかは……いや、居たんだよな、少なくとも異世界には……】

 

【……うん! それに比べたらまだマシだな!】

【ユズちゃん……どうして……】

 

【はやく生えてるの引っ込めて……元のユズちゃんに戻って……】

 

【引っ込めないで】

【ひっこめて】

 

【あ? おねロリ派閥が黙ってないぞ?】

【やる? おねショタ派閥は強いのよ?】

【草】

 

「……理央ちゃんより目元が少しだけ意志が強そうな感じで、お鼻は同じ形でも得意な話題してて膨らんだりしませんし、唇のつやつやはエリーさんの方があって、眉毛も薄めでお耳は丸っこくて」

 

「あ、や、ユズ様っ」

 

なんだか納得しないみたいだから――じっと観察しながら理央ちゃんとの違いを挙げてみる。

 

そうするとなぜか顔を赤くして僕をゆさゆさしてくるけども、エリーさんが唇を開いてくれない限りには続けるしかない。

 

「髪の毛は少しだけ癖がある理央ちゃんより素直な髪質で、理央ちゃんはドライヤーのムラがあってときどき台無しになってますけどエリーさんはそんなことなくって、今見た首筋には理央ちゃんならホクロがありますけどエリーさんにはありませんでしたし、エリーさんの肩は理央ちゃんよりちょっとなで肩気味で」

 

「ひゃあああああ!?」

 

「エリーさんは鎖骨が両方均等ですけど理央ちゃんはちょっとだけ違ってて、お胸の大きさは理央ちゃんの方が柔らかい印象で、背中はエリーさんの方がしゅっとしてて、おしりは理央ちゃんの方が締まってる感じで、理央ちゃんのおへそはくるくるってなってますけどエリーさんのはかくってなってて――」

 

「わ、分かりました! 良いです! なんでも差し上げますからぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

【草】

【ふぅ……】

【ユズちゃんめっちゃ早口でしゃべるじゃん】

【すげぇ……】

【観察力がすごい】

【耳元で身体的特徴をやらしくささやくユズちゃん……】

【ふぅ……】

 

【まぁ理央様、なんでも毎日のようにお風呂に突撃してたみたいだし……】

 

【そうだった……】

【ああ、見せつけてたもんねぇ……】

【理央様……】

【ユズちゃんがエリーさん見ながら違いを語れる程度に覚えちゃったんだね】

【そのせいで今、全世界に向けて実質的に理央様の裸が晒されてるんだよ】

 

【ちょっとかわいそう】

 

【ちょっとか?】

【その原因作ったの誰よ】

【ちょっとだけかわいそうだな!】

【むしろ当然とも言えるな!】

【逆に無知なユズちゃんにセクハラかましてた罰だから諦めなって言いたくなるな!】

【草】

 

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