ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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341話 覚醒した僕

「……ふぅ。 量自体は少ないけど……やっぱりよく知ってて好きな人からの魔力は効率よく吸えて便利みたい」

 

真っ赤になって動かなくなった理央ちゃんから搾り取った僕は、体の中に注ぎ込んで混ぜ合わせたみんなの魔力を感じながら、ほうとため息をつく。

 

……なんかすごい匂い発してるけど……理央ちゃん、昔からその匂い振りまいてたんだね……僕が分かんないのを良いことに……。

 

【良かったね】

【おめでとう】

【ユズちゃんが満足そうでなにより】

 

【理央様は?】

 

【しなびてる】

【草】

【うん……最低でも3年くらいはユズちゃんにセクハラどころじゃないことしまくってたからね……】

 

【もはやユズちゃんにどう扱われても怒る筋合いないよね】

【それな】

【草】

 

【ま、まあ、今告白してもらえたから……】

 

【「好きな人」ってさらりと言ってたね】

【よかったね】

【おめでとう】

【草】

 

「さて、おまんじゅう。 そろそろ起きてね」

 

あ、理央ちゃんが邪魔だ。

 

ぺっ。

 

魔力を節約するためにちっちゃな魔法陣を展開し、理央ちゃんをそのまま投げ入れる。

 

【あっ】

【草】

【悲報・理央様、ボロ雑巾のように捨てられた】

【草】

【あーあ】

 

【あ、一応落ちてくるのをキャッチするために待機してたひなたちゃんたちが】

 

【けどひなたちゃん、受け止めてからやっぱり、ぺって投げ出した】

 

【草】

【あやちゃんも複雑そうな顔してる】

【優ちゃんも困ってる】

【だって……】

【ねぇ……】

【理央様のやらかしを聞いたらねぇ……】

 

「……おまんじゅう。 おまんじゅうってば」

 

「     」

 

「あ、そこでおっぱいが揺れてる」

 

「    ――きゅいっ!?」

 

ぐんっ。

 

今まで動かぬ土台となっていたおまんじゅうが、急に動き出した。

 

「きゅい!? きゅいっ!?」

 

「ごめんね、嘘」

「きゅいぃぃ!?」

 

ぐりんって顔を振り向いてきて、すんごい顔で見てくるおまんじゅう。

 

うん……見た目は白馬――ペガサスなのかなぁ……なのに、とっても残念だね。

 

【草】

【淫獣……お前……】

【おっぱいならなんでも良いのかこの駄馬……】

【しかし、覚醒しておまんじゅうちゃんの制御方法を把握したらしいユズちゃん】

 

【テイマーだからね!】

【そうだった……忘れてた……】

【ユズちゃん……そういやテイマーだったわ……痴女じゃなくって……】

【草】

 

【やべぇ、サキュバスだって記憶で上書きされてた】

【インキュバスです!!】

【はいはいそうですね今だけはそうですね】

【草】

 

「――さて、始めよっか」

 

ぶぉん。

 

頭上で――範囲内の人類、あとついでに数が少なくなってるってニュースで聞いたことのあるおいしい魚介類とかの個体数を計算していた魔法陣を読み込んで、魔力を注ぎ込む。

 

「うーん……エリーさん、へそくり貯め込んでたみたいだし……うりゃっ」

 

――ぶぉん。

 

魔法陣はさらに膨らみ、僕が扱える限界まで広がる。

 

【あっ】

【え?】

【なんか大サバトの範囲が】

 

【あのぉ……ここ、ワイキキビーチ……】

 

【は?】

【え?】

 

【周囲の人たちが発狂してる……】

 

【草】

【そらそうよ……】

【空にいきなり魔法陣だもんなぁ……】

【しかもピンク色の】

【ふぅ……】

【草】

 

【ユズちゃん家↔ホノルル is about 6600km】

 

【は?】

【は?】

【えぇ……】

【これ……ICBM級なんじゃ……】

 

【悲報・合衆国の爆撃機の編隊が東海岸で確認される】

 

【え?】

【草】

【こわいよー】

【ガチでやばいからユズちゃんやめて!!】

【あー、スイッチ入っちゃいましたねー】

 

【これまで、あの国本体には掛からなかったからセーフだったのか……】

 

【つまり?】

【もうおしまい☆】

【合衆国が本気を出します】

【ひぇっ】

【じょばばば】

 

【エリーちゃん! エリーちゃん!】

 

【あれはファッション痴女だったから無駄だよ】

【あんなえっちなそぶりして実は初心だったからね】

【尊さで灰になるとか、あのサキュバス……】

【幼い頃から吸って揉んで触らせてた理央様の破廉恥っぷりを見習え!】

【理央様こそが真のサキュバスだ……】

【草】

【理央様……どうして……】

 

「……よしっ」

 

僕は――リリスとして、人間じゃない種族としての本能的な権能を自覚する。

 

【よしじゃないが】

【やめて】

【まだ止まれる】

【まだギリ魔法陣解除して停止すればワンチャンあるからぁ!!】

 

ぶぉん、ぶぉん。

 

魔法陣が――回り出す。

 

「演算……終了。 魔法陣、展開完了」

 

【もうだめだ……】

【ああ、遅かったか……】

【ストッパー不在だからねぇ……】

【かろうじてできたかもしれないのは、灰になって散っちゃったから……】

【草】

 

「きゅっ」

 

「うん、僕が動けないあいだ、頼んだよ」

「ぴっ」

 

「任せて」――2匹が、2人が、そう言っている。

 

なら。

 

「――極大魔法、発動」

 

ぶんっ。

 

魔法陣が――ピンクと紫に、染まる。

 

【極大魔法!?】

【悲報・またブラックホール】

【え? マジ?】

【もしかして:ユズちゃん、なにか消そうとしてる】

【こわいよー】

 

【てかなにを消すつもりなんだユズちゃん】

【さぁ……?】

【なにしろちょうちょの進化形だからな……人間には追い切れないんだ……】

【草】

 

【なにわろ】

【もう笑うしかないだろ、こんなの】

【確かに】

 

【ああ……今はただ、ユズちゃんを見守るだけだ……】

【これが……ロリテイマーの見守り配信……?】

【そうだよ?】

 

「――きゅいっ」

 

はるか遠くですごい光と音と煙。

 

でも、

 

ちゅんっ――――――――どぉん。

 

誰にも被害の出ない場所で処理できたから、問題なし。

 

「ん、ありがと。 爆風とか汚染物質とか電磁波とか、適当にカットしといて」

 

「ぴっ!」

 

【は?】

【あの……今の、どう見ても原子力潜水艦からの……】

【え?】

 

【もしかして:ICBM、撃墜】

 

【もしかして:ユズちゃん、最強】

【もしかして:ユズちゃん、魔王】

 

【ああ……】

【でも、ユズちゃんならいいや】

【分かる】

 

【形だけ抵抗して、あとはされるがまま……】

【ふぅ……】

【草】

【末裔たちのレベルが高すぎる】

 

 

◆◆◆

 

 

来週は中盤までないないのため、次回の投稿は木曜日となる見込みです。

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