ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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357話 【ユズちゃんのわくわく雑談配信】2

【遅刻した  んだけど、なんかコメント欄の流れおかしくない? ちょうちょが荒ぶってるんだけど】

 

【草】

【草】

【荒ぶるちょうちょで草】

【ひらっひらしてるよ!!】

【草】

 

【大丈夫、おかしくないよ】

【ふつうだよ】

【そうだよ】

【ユズちゃんがね、ちょうちょじゃないってダダこねてるだけだから】

【草】

 

【あの……今でもまだ半分以上の末裔ですら、ユズちゃん、ひなたちゃんより年下判定なんだけど……?】

 

【あのロリと比べたらね……】

【こっちのロリはなぁ】

【お勉強はできる賢さはあるね】

【賢さって色々あるからなぁ】

 

【ねぇねぇユズちゃん、ちょうちょじゃないっていうんならなにもないところでふらふら歩くのは良くないと思うよ……?】

 

【草】

【草】

【優しいけど正論での指摘】

【やさしい】

 

リリスモードにすればちゃんと反論できそうだけども、今は我慢我慢。

 

あれやると疲れるし、あとなんかいかがわしいって言われるし。

 

【ユズちゃん、配信で見切れかけてるときとかさ、よくおめめつぶってるけどそれはどうして?】

 

【草】

【マジかよ草】

【あさっての方向向いてお口開けてるときもあるぞ!】

【かわいいんだよなぁあれ】

【分かる】

 

【そういう場面集もあるぞ!】

【他のカメラからの絶妙な角度とかな、それはもうかわいいんだ】

【分かる】

【末裔の細かな仕事が光る】

 

「?」

 

目をつぶってる?

 

別の方向向いてる?

 

………………………………。

 

「……あ、それはですね」

 

よし、僕が知ってる話に戻ってきた。

 

僕は知ってることならちょうちょって言われないんだ。

 

「風に乗って嗅ぎ慣れない匂いとか漂ってきたり、音とかも乗ってきますよね? どんなのかなーって考えますよね? そんな感じです」

 

自慢じゃないけども、僕は鼻と耳が良いんだ。

 

……もっとも、何かに集中すると全然機能しなくなるけども。

 

「それがなんだろって考えてじーっと観察してるのが楽しいんです。ただそれだけで、ちょうちょとかじゃないです」

 

【………………………………】

【………………………………】

 

「それに、僕はいつでもそうじゃないんです。本とか読むときはじっとしてます。目を離しません」

 

【………………………………?】

【………………………………?】

 

「あと、なんだかおまんじゅうに懐かれてから、ときどき声が聞こえたりするし」

 

小さいころなにもすることがないからって、庭に来てた野良猫さんたちとずっと匂い嗅いだりして午後を過ごしたりしたのは楽しかったなぁ。

 

なんかみんなが何かを言ってた気がするけども……さすがに猫さんたちの言葉なんて分かるはずないから気のせいだよね。

 

「普通ならありますよね? こういうの」

 

【え?】

【え?】

【……えっとぉ……】

【……これ、ガチなやつ?】

【そうでないとでも?】

【ユズちゃんだぞ?】

【草】

 

【かわいい……かわいいんだ、本当に……】

【それは紛れもなく事実だよな】

【ここまで詳しく教えてくれてる時点でかしこくもある】

【それな】

 

【でも……】

【ああ……】

 

【……それが「ちょうちょ」なのでは……?】

 

【だよな……?】

 

【自由気ままなお猫様みたいなことがちょうちょだと思うよユズちゃん……?】

 

「……えっ?」

 

ぽつぽつと流れてくる、戸惑いのコメント。

 

……これはいつもの冗談じゃ……ない……の?

 

【いや、だって……】

【あの動きはどう見ても……】

【落ち着きがあるように見えて、目を離すと知らない間に消えちゃって焦るタイプの子供の動き……】

【ああ、モールとかで発狂する親……】

 

【子供ってね  10秒……いや、5秒でも目を離すともうどっか行っちゃうんだよ……】

 

【ほんそれ】

【だからリードとかするんだし】

【ペット扱いしてるって批判されてるけど、そのへんの犬とかよりも危険なんだよなぁ】

 

【ノーモーションで爆走し出すからなぁ……】

【怖すぎるんだよなぁ】

【こわいよー】

【犬だって、気になる犬とか人が居たら平気で飛び出しちゃうからね……】

 

【つまり?】

 

【ちょうちょ呼びは……うん……】

【証拠はこれ以上なく揃ってるからね……】

【ひなたちゃんでもおとなしく待ってるのに……】

【ちょうちょでひらひらしちゃったユズちゃんのこと、ひなたちゃんが慌てて追いかけたりしてるのもあったし……】

【草】

 

「……そうなの? 普通は……しないの?」

 

じっとコメント欄をのぞき込む。

 

……僕、普通じゃなかったの……?

 

【かわいい】

【ガチ恋きょとん顔とか】

【あっ(尊死】

【うん……】

【普通の人はね、壁とかをおもしろがらないし興味深いからってふらふら行ったりしないの……】

 

【ま、まあ、自由気ままなユズちゃんが好きだから……】

【そ、そう、それがかわいいから】

【でも高校生は吹かしすぎだよユズちゃん……】

【それな】

 

【あ、でも、お勉強できるんなら飛び級制度でひなたちゃんと同じく行けはするのか?】

 

みんなの反応が、ことごとくに僕を否定する。

 

ちょうちょ呼びがちょっと嫌ってのは伝わったっぽいけども、だからと言って僕がしっかりして頼りがいのある聞き分けの良い安心感のある高校生の男ってのは伝わってない様子。

 

「ほんとかなぁ……お母さーん、ちょっと聞きたいんだけどー……」

 

コメント欄の流れが、はたして本気で言ってるのかいつもの冗談なのかが分からない。

 

こういうときはお母さんに聞こう。

 

【は?】

【え?】

【えぇ……】

 

【悲報・ユズちゃん、ちょうちょ発動して雑談配信なのにお部屋から出てった】

 

【草】

【草】

【なぁにこれぇ……】

【お前、新参の末裔か?】

【草】

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