ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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13章 高難易度ダンジョンへの挑戦
368話 【速報・ユズちゃんのゲリラ新衣装お披露目配信】6


「     」

 

ぺしぺしっ。

 

「ほらおまんじゅう。おまんじゅー? みんなが見てるから起きてー」

 

ぽふぽふっ。

 

「    ゜」

 

「ぴ!」

 

「もー……チョコったらダメでしょ? おまんじゅうがこんなになるまでもぐもぐしちゃ」

 

あれから、ちょっと。

 

おまんじゅうがべとべとになってしなしなになってたから、店員さんが持ってきてくれたタライのお湯で洗ってあげて、ドライヤーしたげてちょっとふさふさになって。

 

でも白目剥いたままなおまんじゅう。

 

「でもおまんじゅうも悪いの。あやさんとか理央ちゃんに飛びついてばっかりして」

 

「あはは……か、かわいいですから……」

「……その原動力を考えると、ちょっとヤなんですけどねぇ……」

「ひなた、ゆずきちゃんとみんな以外はダメだから」

 

【朗報・ユズちゃん、天使】

【朗報・ユズちゃん、聖女】

 

【これは聖女】

 

【聖女っていうか性欲という名の汚れを知らない乙女というか】

【サキュバスなのに?】

【サキュバスなのに】

【モードの切り替え次第で羽ばたくから……】

【まるで別人のように切り替わるからね……】

【草】

 

すっかり忘れてたけども、僕たちは配信したままだったらしい。

あと、装備のお店のバックヤード――お店の宣伝用の機材で。

 

あとあと、なぜか僕がおまんじゅうを洗ってたら、お札の束をすっと差し出された。

 

丁重にお断りしたのに、無理矢理に装備の代金から引かれた。

 

……なんで店員さんたち、泣きながらお金出してたんだろ……まぁいいや、優さんが話してたし。

 

おかげで、いろいろしてもらわなくてもしばらくはなんとかなる金額になってひと安心。

 

だって、預金残高が「5円」って金額見たときの絶望感だよ?

たぶん貧乏が1番厳しかった時期でもまだ数百円はあったよ?

 

【けど……】

【ああ……】

 

【しなくて良いユニコーンのお世話のために、恥ずかしいってのを忘れてたおかげで……】

【ユズちゃんの新衣装、普通に堪能できたね……】

【\30000】

【分かる】

 

【やっぱワンピとケープとデカリボンって組み合わせは聖女でしょ】

【これは聖女】

【やはりそうだったか……】

 

【ユズちゃんは素が無邪気で良い子だからね】

【かわいいね】

【かわいいね】

【本当にかわいくて良い子なんだ……ひらっひらしなければ……】

【草】

 

「――柚希さん。次のダンジョンの情報を伝えても?」

 

「優さん? あ、はい」

 

【お、ロリ趣味がバレた優ちゃん】

【草】

【ゆるしたげてよぉ!】

【ほ、ほら、切り替えとかしてくれるお姉さんだから……】

 

【理央様とは違って手は出してなかったし……】

【ああ、理央様と比べたら許されるな】

【理央様と比べたらなぁ……】

【草】

 

じっと見守っててくれた優さんが――ずっとしてた電話から耳を離して伝えてくる。

 

「次の攻略対象は、民間人の立ち入りが制限されている上級者向け――の中でも、最低100人単位での依頼があった場合にのみ立ち入ることのできる場所だそうです。つまりは通常の難易度ではありません」

 

「そうなんですか」

 

「はい。柚希さんとお――私たち、お――姉さん、そしてエリーさんやおやびんさん、軍の精鋭でバックアップでの作戦となります」

 

「へー」

 

ふーん。

 

お母さんといっしょってことは、テイマーとして呼ばれてるってことかな?

 

最近はおやびんさんとか手下さんたち、お母さんの犬とか猫たちも元気を持て余してるみたいだし、ちょっとストレス発散にもちょうど良さそうだね。

 

【草】

【朗報・ちょうちょ】

【ユズちゃん、かわいいけどお口は閉じようね】

【説明を聞きながらお口開いてるユズちゃん】

 

【お、お口から聞いてるから……】

【草】

【お口から聞いてるは草】

 

【かわいいね】

【かわいいね】

【脳が……再構成される……】

【蘇り……なるほど、流石は聖女か】

【草】

 

【待て……対ショック体制ができていないと死人が出てしまう】

【もう遅いと思う】

【それな】

【草】

【このなんにも分かっていなさそうな顔が好き】

【分かる】

 

【脳が……溶ける……】

【分かる】

【\20000】

【そうそう、こういうのでいいんだよ】

【ユズちゃんはね、なんていうか……静かで癒やされる存在なんだよ】

【それな】

 

映画のエンドロールよりも高速で流れていくコメントたちは、もはや僕じゃとても追い切れない。

 

リリスモードになればできるだろうけども……田中君がえっちな本を共有してる友達同士の会話みたいな、あんまり理解したくないのもありそうだから、あんまりしたくないし。

 

僕は元からそんなに頭も良くないんだ、無駄に良くなったらあんまり嬉しくないんだ。

 

「試される大地の中央部! 昔は空港とかあったんだってね!」

 

「ええ……私も、小さいころはあったのを覚えています。……特に4月でも雪の積もる大地は広すぎたせいで、11年前の被害が大きかった地域ですから」

 

「冬にはモンスターも活動が鈍りますし、雪が溶けるまでは人里には被害が出ませんから後回しになっていますが……今回はそちらを、柚希さんにと」

 

ジンギスカンの大地。

 

僕、地理と歴史の授業でしか……あ、あと、ダンジョン関係の授業以外でしか知らない場所だなぁ。

 

【ウニの大地はなぁ……】

【イクラの海の島はなぁ……】

【ホタテの魚礁はなぁ……】

 

【お?】

【あん?】

【やるか?】

【草】

 

【そんなんどれでも良いだろ草】

 

【は?】

【それは許されない】

【訴訟も辞さない】

 

【なんでそんなときだけ団結するのお前ら!?】

【食い物の恨みは恐ろしいんだぞ】

【草】

 

【ユズちゃんが飛び火してて草】

【ユズちゃんの飛び火で草】

【ああ、鱗粉か……】

【ちょうちょだからね……】

【ちょうちょはね、感染するんだよ?】

【おなかいたい】

 

【ユズちゃんのせいでコメント欄が笑えて着いてけてない】

【大丈夫大丈夫  ユズちゃんもおんなじだから】

【かわいいね】

【かわいいね】

【末裔の脳味噌はおしまい!】

 

 

◆◆◆

 

 

ないない明けです。

 

ですので新作を投稿し始めました。

よろしければ尋ねてみてください。

 

女装少年ジュリオンくんのお話です。

書き貯め分はもりもり投稿です。

 

『悪役貴族転生【女装】悪役令嬢ルート ~99通りで断罪される悪役に転生して女装したら死亡フラグが無くなる代わりに周囲の目が怖くなってくんだけど?~』

 

https://syosetu.org/novel/373534/

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