ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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384話 【ユズちゃんの大規模校難易度攻略配信】7

『柚希さん! ダンジョン潜りチーム、第2第6分隊が交戦開始です!』

「はい、がんばってください」

 

もらった通信機から優さんの声が聞こえる。

 

「第2と第6が交戦開始だそうです」

「はい、こちらでも確認しました」

 

それを伝えると、真横でタブレットを抱えている教官さん――のぞき込むと位置情報がちかちかと映っているマップにペンで書き込んでってるね――が答える。

 

『魔お――ユズ様。サキュバス第12分隊、下への階段を発見しました』

『我ら――ユズ様。インキュバス第3分隊、宝箱を発見しました』

 

「分かりました、サキュバスさんたちは階段前で待機を。インキュバスさんたちは、罠に気をつけて解除できたらしてみてください。……だそうです」

 

「3階層の階段がこの段階で見つかるのは非常に幸運ですね。分かりました、各分隊は周囲に広がるようにして探索……2階層からのセーフゾーンで待機させていた情報部隊及び糧食部隊を護衛しながら移動させます。直通ルートへは……」

 

てきぱきと、そのまま通信機でいろんな人に命令していく教官さん。

 

「はぇー」

 

かっこいいなぁ。

 

「はぇぇぇぇー」

 

僕も将来はこんな感じになりたいなぁ。

 

【かわいいね】

【かわいいね】

【ほんとくっそかわいいんだよなぁ】

【ほんそれ】

 

【でもお口は閉じようね】

【草】

【普段は閉じてるから……】

【憧れのお姉さんを見上げてる子供かな?】

【ユズちゃん、感心したりするとお口開いちゃうからね】

 

【もしかして:お子様】

 

【何か問題でも?】

【いや、特にないな】

【むしろ嬉しいよね】

【分かる】

【草】

【草】

 

「ひなた様――さん! あちらを!」

 

「あ、教官のお姉ちゃん、左の通路からモンスターが……3体来たよ」

「迎撃は私たちでできそうです!」

「ですね!」

 

ひなたちゃんの声に目を動かすと、確かにモンスターさんたちが走ってきてる。

 

ざっ。

 

僕の周りを――10人くらいの軍人さんたちが、背中を向けて固める。

 

「柚希先輩には触れさせません! ……触れさせようものならとんでもないことになっちゃうらしいので!」

 

どすっ。

 

理央ちゃんが腰を落として正拳突き――モンスターさんが吹っ飛ぶ。

 

「はっ! とぉっ!」

 

吹っ飛んだモンスターさんを、理央ちゃんが追撃。

モンスターさんは空中で攻撃されるだけの存在になる。

 

【うわえっぐ】

【モンスターさんかわいそう】

【理央様、普通につええ】

【まぁまだ潜ったばっかだしな】

【物理耐性がない&軽いモンスターなんてモンクのサンドバッグよ】

 

「以前のビームもそうでしたが、やはり威力が……アイスアロー!」

 

ひゅんひゅんっ。

 

あやさんの魔法がモンスターさんに深々と刺さる。

 

「これでもいろんな魔法を練習しているんです! 地味ですけど! ……地味ですけど!」

 

ぼおっ。

 

今度は炎の玉がモンスターさんを包む。

 

【草】

【あやちゃんはそのままで良いんだよ】

【他の子がみんなアクが……ね……】

【分かる】

 

【そのおっぱいで地味と?】

【揺れた】

【無理でしょ】

【無理でしょ】

【ふぅ……】

 

「えいっ! やっ! ――ゆずきちゃんは、傷つけさせないから。2人ともっ」

 

ぶんっ――ごしゃっ、ごしゃっ。

 

大剣を振り回してモンスターさんたちを遠ざけていたひなたちゃんが走り、2人からダメージを受けていたモンスターさんたちを倒す。

 

【ヒェッ】

【じょばばば】

【モンスターしゃんたちがミンチに】

【こわいよー】

 

【これが大剣ロリの力……】

【ひなたちゃん……タダのロリに見えて理央様より力あるもんねぇ……】

【大剣使いってそういうものだから……】

【ひなた「様」だぞ?】

 

「残りは――柚希先輩!」

 

「うん! ……おまんじゅう、チョコ、最小限ビーム!」

 

「きゅ!」

「ぴ!」

 

――――ぴっ。

 

おもちゃのレーザーポインターみたいなのがちゅんっと光り――――からんっ。

 

ひなたちゃんの剣での風圧で転ばされていたモンスターさんが、魔石になる。

 

【お】

【今見えなかった】

【すっごく薄い光だからなぁ】

【けどあそこまで威力絞って一撃か……】

【しゅごい】

 

【逆に言うと、威力全開だと……】

【       】

【こわいよー】

 

戦闘時間は……30秒くらい。

 

まだまだ低い階層だから僕たちが数回攻撃すれば倒せるレベルだけども、今のところは難なく倒せるね。

 

「お見事です柚希先輩!」

「ゆずきちゃんかっこいい!」

「素敵です、柚希さん!」

 

「………………………………うん……」

 

……お膳立てされての、守られての戦い。

 

しょうがないんだけどさ。

秘密兵器だもんね。

 

「むぅ」

 

【草】

【不満げなユズちゃん】

【まぁねぇ……】

【でもかわいい】

 

【かわいいのう】

【かわいすぎるんだよなぁ……】

【でも、あの攻撃をまたさせるわけにはいかないから……】

【おろろろろろろ】

 

【あれが……あれが、誰かに当たったら……】

【させないためのガード体制……なんだが……】

【ユズちゃん、もっと下層まで我慢しようね  秘密兵器だからね】

 

【けど、もうどこからどう見ても守られてる聖女とかお姫様とかなユズちゃん】

 

【うん……守られてるのは周りの人のためだけどね……】

【かわいいからいいじゃん?】

【確かに】

【これが姫プか……】

【※ひらっひらされたらえらいことになるので360度固めてるだけです】

【草】

 

【誰だって、バ火力持った危なっかしい幼女からいきなり高火力レーザーなんて浴びたくないからね……】

 

【まるでやべーときのロリ女神みたいな扱いで草】

【過剰戦力過ぎて扱いに困ってるのは実際そう】

【ユズちゃん……どうして……】

【ま、 まあ、潜ってったらそのうちユズちゃんがみんなに本気で頼られるようになるから……】

 

【やる気がありすぎるのも問題ね】

【それまではどうにか姫プでちやほやしまくって気を逸らそう】

【ユズちゃんはちょろいから大丈夫大丈夫】

【ひでぇ】

【草】

 

 

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