ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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386話 【ユズちゃんの大規模校難易度攻略配信】9

「柚希さん、第11分隊へ激励を。男性メインです」

 

「はーい。……こほんっ。お兄ちゃんたちぃー、がんばれ♥ がんばれ♥」

 

さっきサキュバスのお姉さんたちに教わったのと、普段のお母さんのぶりっこを思い出して言ってみる。

 

『うおぉぉぉぉぉ!!!!!』

 

野太い声。

 

……あそこの人たち、イケメンさんたちばっかりだったはずじゃ?

 

「柚希さん、第27分隊へ。女性です」

 

「お姉ーちゃん♥ 僕、お姉ちゃんたちのかっこいいとこ、みたいなぁ……♥」

 

さっきインキュバスのお兄さんたちに教わったのと、お母さんが値切るときのを思い出して言ってみる。

 

『きゃうぉおおおおおお!!!!』

 

……なんか声が混じってるけど、全体的に……その。

 

「……女の人たちの方が怖いです」

「柚希さんのひと声で世間体をかなぐり捨てさせる、その魅了の力の方が怖いですよ、私は」

 

「………………………………」

「………………………………」

 

「……教官さんって、お仕事できるかっこいいお姉ちゃん♥な気がします」

 

「第6分隊は1歩下がって! 第44分隊は左の通路へ! ほら第32分隊、負傷者がいるなら撤退しなさい! 無理しないって言ってるでしょうが!!」

 

「……教官さんにも効くんだ、これ」

 

通信からだとよく分からなかったけども……こうして目の前で、クールなはずだった人が熱血って感じで通信機につば飛ばしてるのを見て、ちょっと引いた。

 

……リリスの能力って怖いね。

 

「おまんじゅうは……おまんじゅう?」

 

「      」

 

「もう、おまんじゅうまで……ほらチョコ、好きにしてて良いよ」

「ぴ♪」

 

ぽいっとおまんじゅうを投げる。

 

……もう、なにさ。

 

君なんか、最初っから僕のこと女の子扱いして。

 

おかげで未だにズボンとか穿けないんだから、もう。

 

【草】

【草じゃないけど草】

【もしかして:ユズちゃん、やばい】

【ちょうちょ……じゃないな、ノーマルモードでこれだからな……】

【草】

 

【ちょうちょ←ノーマルnew!→リリス モードなユズちゃん】

 

【すげぇ……】

【あの  俺の推しが……妹系でかわいい子が、ユズちゃんのひと声で聞いたこともないドスの利いた声を……】

【あーあ】

【かわいそう】

 

【大丈夫、ちょっと興奮した】

【えぇ……】

【分かる】

【姉妹とか居れば分かるよな  女って家と外じゃ……】

【それ以上言わない方が良いぞ  命に関わる】

【草】

 

【でも、ユズちゃんが妹なら?】

 

【ユズちゃんに頼まれたら死ぬって分かってても突撃するわ】

【限界まで貢ぐぞ!】

【ユズちゃんのせいで一生女の子へ求めるかわいさが叶わなさそう】

【それな】

 

【結婚なんて意識に入らないまま大企業で出世するだけの人生送りそう】

【こんなくっそかわいい妹が居たらなぁ……】

【貢ぐよなぁ……】

【目に入れても痛くないって言葉を実感できそう】

 

【じゃあユズちゃんが姉なら?】

 

【この人は俺が守護らねばってなる】

【分かる】

【悪い虫がつかないようにストーカーになりそう】

【ていうか間違いなく彼氏ろろろろろ】

【ろろろろろろ】

【      】

【脳が……刻まれる……】

 

【草】

【大惨事で草】

【まぁねぇ……】

【こんなかわいいのを家族に持ったら、それはもうねぇ……】

 

【こんなかわいい子を妹に持ったら絶対シスコンになる自信があるわ】

 

【そらそうよ……】

【妹のためだけに高給取りになる自信がある】

【ですわね!】

【草】

【お嬢様方がいつも通りで草】

 

【こんな危なっかしい子を姉に持ったら、やっぱ全力で姉を守るために飛び級も辞さないわね】

 

【ていうかしないと危なっかしくって】

【それね】

【姉妹百合に目覚めて結婚できないわ、絶対】

【それよ】

【草】

 

【あの  ユズちゃんがユニコーンを今……】

 

【ポイ捨てされるほどのことしてきただろこの淫馬】

【それもそうだわ  チョコちゃん、やっちゃって】

【大丈夫、もう引きずり回されてるから】

【草】

 

【そっかぁ、シルバースライムってユニコーンを引きずり回すのが趣味なんだ……】

【たぶん例外中の例外だと思うぞ】

【まぁ出番はしばらくないだろうし……ちょっとは反省しろ偶蹄類】

 

どこからか用意されてた、おみこしみたいなの。

 

その上に座らされた僕は、さっきから隣に座ってくれてる教官さんからの指示に合わせて、エリーさんたちが教えてくれたのを試している。

 

「どうでしょうか、エリーさん。いえ、なんとなく分かりますけど」

 

「正確ではありませんが、ワタシどもの体感ではユズ様によるバフは、およそ25%。その効力は最低でも10分ですね。精神力、肉体の状態、ともに――いわゆるバーサクモードのような感じかと。常用は危険ですが、ここぞというときに使うべきでしょうか」

 

「そうね!! 私でさえ抑えきれない情動に――ほら第51分隊! 死にたいの!? 下がりなさい!! 私のかわいい柚希――――――」

 

「……教官さんが、怖い……」

 

「――――――かふっ」

 

「あっ」

 

どさっ。

 

「……教官さん? 教官さん……?」

 

「ユズ様、どうやらバフ状態のときに否定する言葉を投げると……」

 

――ひゅんっ。

 

「あっ」

 

教官さんが……消えちゃった。

 

【は?】

【草】

【悲報・指揮官、リストバンドで帰還】

【草】

【草】

【えぇ……】

 

【真面目なお姉さんだったのに……】

【ユズちゃんの応援で熱血お姉さんになって……】

 

【で、怖いって言われたらリストバンドがオートで作動するレベルでダメージ受けたと  ……やばくね?】

 

【この前のときも、かなり強くて活躍してたエリートウーマンが……】

【これがやばくないとでも?】

【親衛隊もそう思います】

【草】

 

【親衛隊はすげぇよな……よくユズちゃん相手に無事だったわ】

【無事だと思うか?】

【思わないな……】

【草】

 

【悲報・ユズちゃん、覚醒前からやらかしてた】

【知ってた】

 

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