ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。 作:あずももも
「……成る程。情報提供ありがとうございます、人間様方」
【エリーちゃんのためだからな!】
【ユズちゃんの巻き添え食らって魔王城の前で魔王軍とにらみ合いとか不憫で不憫で】
【ぶわっ】
【でもやっぱりえっち】
【えっち】
【サキュバスだもん】
【ふぅ……】
【\50000】
「あ、あの……精気まで頂いてしまいますと、お返しが……いえ、有り難いのですが……」
魔王城前。
――ダンジョンそのものと一緒に持ち上げられ、膨大な魔力で移動させられたと思ったらダンジョンの底だったはずが一面の青空だったエリーたち。
柚希を置いて撤退する判断はあり得ない一方、城の前には大量のモンスターが待ち構えており。
だがしかし、エリーたちから攻撃する分には反撃が来るものの、撤退しても追っては来ず、ただただあくまで城を守る以上のことをしてくる様子はない。
「ユズが居ないと、お前もただのユニコーンだからなぁ」
「きゅひひひ……!」
「ぴぴぴぴ……!」
「あん? 俺様の乳が良いって? お前、俺様の子分たちみたいなこと言ってんな」
呆れた顔で――自分の胸の中で、おやびんの豊満な胸に挟まれてひっくり返り鳴動しているおまんじゅうに、チョコ。
2匹は、柚希に抱かれていないと――特にユニコーンは、その攻撃が不可能という致命的な特性から一切に役立たずだった。
エリー、その配下の淫魔族は各所との連絡交換に忙しい。
おやびんの部下たちは部下たちで、城前の魔王軍を威嚇し、ついでで少ないものの残っているキマイラたちを統制する仕事があり。
だから2匹は――シルバースライムは、いざというときの防御を担うため、そうでもないが――むしろお荷物で、だからおやびんに預けられていた。
【この駄馬……】
【おやびん、おっぱいがおっぱいなのにまるで意識しないから……】
【ぱふぱふされて結局ひと晩蠢いていただけだったな】
【ねぇ、こいつを爆発四散させる魔法とかない?】
【草】
【ユ、ユニコーンのツノ……ツノ?にユズちゃんが配信機材引っかけてくれてたおかげで、こんな内側とリアルタイムで情報交換できてるから……】
【わりとマジで有用なんだよなぁ】
【うん、存在する価値はあるね それ以上はないけど】
【辛辣で草】
【だってセクハラしかしない淫馬だし……】
【ユズちゃんに抱っこされてないと、あのぶっ壊れ性能なビームすら出せないとか……やる気あんの?】
【あったら無知を良いことにおやびんにぱふぱふさせて男としての天国を……おのれ偶蹄類!】
【草】
「あん? いや俺様、ユズ以外に発情されてもなんとも思わねぇしなぁ……こいつ、ユズがそばに居なきゃ強くないし、組み伏せられないから孕まされる心配もねぇってか、こいつまだまだガキだろ?」
「おやびん様? あまりそのような発言は……いえ、良いです……そもそもワタシたち淫魔が言えた立場では……」
はぁ、と、体は成熟しているくせにまるで無頓着かつ無知――まるでユズそっくりな精神面を前に、エリーは昨夜から通算で何十回目のため息をついた。
「……はい、教官様……こちらの状況は変わらず。え、ひとまず撤退? いえ、ユズ様と離れるわけには……かと言いましても、あの軍勢は突破できず……この通りに役立たずで、申し訳ございません……」
そして深々とカメラに向かって頭を下げる。
その姿には、憐憫の情をかき立てられるしかなかった。
【かわいそう】
【かわいそう】
【おいたわしい】
【ツッコミ役が足りないんよ……】
【他のサキュバス・インキュバスさんたちもマトモなんだけど……】
【他のワイバーンたちも馬鹿だからなぁ……】
【だっておやびんの子分だぜ?】
【それはそう】
【戦闘面では役に立つんだけど、逆に言うと今みたいににらみ合いとかだと……】
【淫獣とチョコちゃんのおもりしかないもんねぇ】
【草】
「ふぅ……。ユズ様は先ほどお目覚めになられたようです……が、やはり連れ去られてからと同様、満ち足りた気持ちが伝わってくる以外に危機感はありません。理央様方にお伝えくださいますか? 引き続き、ユズ様は安全だと。少なくとも歓迎はされている様子ですね」
【りょ】
【テイマーとモンスターとのあいだで簡単に気持ちが伝わるってののおかげでユズちゃんの安全がはっきりしてるのは助かる】
【ほんとそれな】
【ユズちゃんのことだから、たとえあの魔王っ子にえっちなこと……ふぅ……】
【そもそも理央様たちと、百合なえっちを……?】
【\30000】
【草】
【吸血鬼っ子ちゃんにえっちなことされてても、なんにも分からないままっぽいけどな】
【無知シチュに興奮できないならむしろ罪悪感しかなさそう】
【ひらっひらしてるけど、あれでも一応小学生以上だぞ? 分かる……分からないか……普段はマジでちょうちょだからなぁ……】
【草】
【分からなさそう】
【なにしろ理央ちゃんにいたずらされ続けても困る程度だったっぽいし……】
【あれでサキュバスの王とか無理でしょ】
【無知サキュバス属性……いいよね】
【いい……】
【ばかばっか】
「……しかし、まさかあの魔王……自身の魔界から城ごと持ってきていたとは」
「ああ、あいつは強ぇ。戦ってみたいけど、出てきてくんねぇからなぁ……てか、あんなことできんのか? 城持ってくんのとか反則じゃね?」
「は、反則……いえ、膨大な魔力を運用しており、最低でも万年単位で生きている存在なら不可能ではないかと……」
「はぇー」
【はえー】
【はえー】
【草】
【おやびん……】
【そのおっぱいで無知すぎでしょ……】
【おっぱいがないユズちゃんと同じ精神年齢で草】
【あ?】
【お?】
【ユズちゃんはちっぱいだろ】
【分かってないな、無乳の良さが】
【は?】
【おお?】
【無乳同盟も参戦します】
【貧乳同盟も来たぞ!】
【草】
【ばかばっか】
【なにもかもユズちゃんが悪いんだ……】
【緊張感をひらひらもってっちゃうからね】
【羽ばたいちゃったかー】
【草】