ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。 作:あずももも
【しかし、到着地は戦場か】
【魔王たちには全然敵わなくても、戦える人たちが飛び乗った意味はあったんだな】
【え、てことはユズちゃん ひらっひらメルヘンなワールドでお花畑でちょうちょとかうさぎさんと戯れてるんじゃなくって、普通にリリスモードとかになって信じられないほど真面目に戦ってるってこと?】
【草】
【草】
【まあ……そうなるな……】
【ほんとぉ……?】
【絶対ちょうちょ成分8割とかだろ草】
【状況的に、エリーちゃんもひなたちゃんもユズちゃんに呼ばれたっぽいって話になってるしな 魔族のエリーちゃんに、ロリ仲間のひなたちゃんって】
【なるほど】
【確かにエリーちゃんは強いし、ひなたちゃんもかしこくて大剣が強いしな】
【じゃないと2人ともストレスで灰になって消滅したとか、泣くに泣けない地獄に……】
【やめてっていってるでしょ!!!!】
【おろろろろろ】
【けどさ 勝手に誤解されて勝手にお姫様抱っこでお城に招かれたのはしょうがないとしても、そこから魔王様の大切なお宝を勝手に作り替えてそれに潜って好き勝手してる時点で……真面目とは?】
【草】
【草】
【そうだった……】
【おかしい……文章としては正しいはずなのに論理の著しい飛躍と矛盾が含まれている……】
【あんのちょうちょは理不尽の塊だけど、ユズちゃんってば毎回やけにおかしい規模の戦いするんだよなぁ】
【あー】
【途中くらいまではユズちゃんしゅきしゅきだったエリーちゃんの仕業でもあったけどな】
【エリーちゃんはおいたわしい枠になってるからやめたげて……】
【しゃあない なにしろ異世界まで届く、すさまじくいい香りがするらしいからなぁ】
【フェロモンかな?】
【フェロモンだよ?】
【サキュバスだしインキュバスにもなれるから男女両方に特効で抵抗を許さずに惚れさせるリリスだからね】
【サキュバスこわい……】
【インキュバス様……♥】
【ひぇっ】
【草】
【驚異の吸引力……それがサキュバスユニコーンちょうちょ聖女ロリ魔王姫ユズちゃんだ】
【サキュバスユニコーンちょうちょ聖女ロリ魔王姫ユズちゃん……!】
【まーた長くなってて草】
――かつ、かつ。
一行はいくつもの角を曲がり、その先にある玉座の間へと戻ってくる。
……人類側が何度も魔王の統べる間に入り浸り、一緒に頭を悩ませるという事態こそが混乱を生んでいるが、今はそれどころではない。
「さて。庭園――魔王の種族たる吸血鬼に縁のあるモンスターたちを配備していた周囲を含む、この城。城がダンジョンの魔力に巻き込まれて転移してきていた先のダンジョン。動力源――ミラーボール。そして地上に隆起した七稜郭ダンジョンに七稜郭そのもの。これらすべてが、完全に一体となっているようだ」
玉座に腰を下ろした魔王――銀髪の少女になっている主の横には、当然のように柚乃が肩を並べてふんぞり返っている。
「うふふんっ」
柚乃の気分は……既に魔王の妃だ!
しかもメイドたちにワインを要求している!
【草】
【この人妻ロリっ子め……】
【結局ユズねぇが経産婦でユズママって認識でOK?】
【誠に遺憾ながら】
【同じ女としては妬ましくてしょうがないけどね】
【何あの、ユズちゃんっていう娘だとして最低でも十数年若い子と寸分違わないハリとつや】
【妬ましいけど「ユズちゃんのお母さん」って思うと嫉妬の炎が雲散霧消していくの……】
【ねぇ、これってどんな感情なの?】
【草】
【かわいそう】
【女性として嫉妬しようにもユズちゃんの存在のせいでできない人たちマジでかわいそう】
【で、でも、ほら……ユズねぇは10年くらいだっけ?寝たきりに近い状態だったし……】
【そうそう、一応はダンジョン事変におけるかなりの被害者だから……】
【実質的に10年間なんにもできなかったことを考えると……ね?】
【経緯は本当にかわいそうなんだよなぁ】
【でも元気になったとたん……ねぇ】
【思えばユズちゃんの配信で、元気になってからは結構片鱗が】
【あー】
「……ために、下の陸上要塞――七稜郭、その7つの突き出した防壁までは魔王様の支配下にあり、先端までへ防御魔法を展開可能――つまり」
「現地がどのような戦場であっても、私たちは七稜郭の中で戦う限りには痛手を負わない――そういうことでしょうか」
人々の先頭に立つのは、優とあや。
柚希との関係性からも、精神的にも肉体的にも成熟しつつある彼女たちが最適だと判断されたようだ。
教官の彼女も同じく最適ではあるが、彼女には下に降りて七稜郭タワーとともに連れてこられてしまっている民間人の保護という大切な任務があるため不在。
なお、理央は非常に居心地が悪そうにしている。
それもそうだ、コメント欄をちらりと見るたびにやらかした自分の過去が掘り返されているのだから。