ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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546話 【速報・ドラゴン、でかいし多い】

「おまんじゅうっ!」

 

びーっ。

 

魔力が回復しきった僕は、最初から全力を出す。

 

だってダンジョンを壊して入ってくるようなドラゴンさんが敵なんだ、後のことは考えていられないもん。

 

『ガアアアア――――――!?』

 

『こ、この淫魔の混ざり物……! 急に魔力を!?』

『油断が過ぎたとはいえ1体がやられただと……!?』

 

ツノからのビームを、1番近かったドラゴンさんの顔へ集中攻撃。

 

本気で、しかもそれなりに収束させた威力がどれくらいなのかを知るのは大事だ。

 

……それで全然効かなかったら、どうにかして逃げるための時間稼ぎをしなきゃいけないところだけど。

 

【おお】

【しゅごい】

【じゅってなった!】

【ひぇっ……】

【そらレベル1の段階でダンジョンの床を軽く溶かすレベルのレーザーだったからな……】

 

【あれだけえっちなサキュバスに進化したら、あの威力か……】

 

【えっち】

【えっち】

【ふぅ……】

【今!! シリアス!!】

 

【ただの幼女だったユズちゃんがサキュバスの王様……女王様になってるんだ、あれくらいはできないとな!】

 

「……良かった。攻撃は、ちゃんと通るね」

 

攻撃が当たったドラゴンさんはしばらくもがいていたけども、なにかを言う前に光の粒子に包まれていき――――――

 

どすんっ。

 

「ひぃ」

「でかい」

「らくせきだ」

「ばか、ませきだ」

 

「……モンスターを倒した魔石が、ゆずきちゃんのお家並みにおっきい……お庭とか含めたくらいにおっきい」

 

「きけん、ないない」

 

「あ……戦う場所、気をつけないと。下に居るみんなをぺちゃんこにしちゃう……」

 

大きい魔石が床に激突、砕けることはなく何回か跳ねてから止まった。

 

幸いにして誰にも当たらなかったみたいだけど、あれが誰かに――ひなたちゃんにでも当たったら一大事だ。

 

【あぶなっ】

【ひなたちゃんたちから10メートル20メートルだったぞ今の】

【ひぇぇ】

【あー、ダンジョンの天井破壊するレベルで強いしでかいモンスターだから、その魔石も特大サイズなのね】

【なるほど】

 

【※通常のダンジョンどころか高難易度のダンジョンボスの魔石でも、せいぜいが大きな岩程度です  それが田舎の庭付き2階建ての一軒家と同じくらいのサイズです】

 

【     】

【     】

【     】

 

【どんだけ強いんだよ、あれ……】

【それを一撃でやっつけたユズちゃんすげぇ】

 

ひとまず、魔力を注ぎ込みさえすれば倒せるってのは分かった。

 

あとは、見えてる範囲での4体を倒せば――――――

 

『警戒を最大限にせよ。あの混ざり物――いや、「魔王」あるいは「勇者」と同程度の対応をせよ』

 

『承知した』

『ならば――』

 

――――――べりっ、べりっ。

 

天井が、ダンジョンの壁に沿って綺麗に取り除かれる。

最後の欠片を剥がし終えた爪が離れ、彼らの顔が少し遠ざかる。

 

「――――ぇ」

 

――その周りに、10を超える数の、新しいドラゴンさんが顔をのぞかせる。

 

「……まだ、居たんだ……」

 

【えっ】

【おろろろろろ】

【こわいよー】

【え? こいつら、こんなに居るの……】

【もうだめだ……】

 

『――我らと同等の存在と認め、その上で戦いを挑むべし』

『我らが魔王様のため、憂いは確実に潰す――たとえ我らが喪われようとも』

 

……だめだ。

 

彼らは、本気だ。

本気で、見つけたばかりの僕たちを――いや、僕を、殺そうとしてきている。

 

彼らの魔王様の脅威だからって。

 

………………………………。

 

なら、★を使わずに弱いフリをしてたら?

 

いや、最初から言っていたじゃないか、「僕たち人間は排除するんだ」って。

 

……なら。

 

「――えいっ!」

 

「ぴ!」

 

びーっ。

 

『グアアアア!?』

 

不意打ちでの攻撃。

しかも魔力を回復しての一撃だ。

 

……君たちから攻撃を襲ってきたんだから、卑怯とは言わないよね?

 

『……威力による減衰は無し。多少の回避も追尾されるか』

『命中されると全てのコアが一瞬で焼き尽くされるか……危険だ』

『ならば、数で押せば良い。――ブレス』

 

ごぉっ。

 

空から、オレンジの渦が向かってくる。

何本もの――10本近い渦が。

 

【ひぇっ】

【ユズちゃんにげてー】

【だから逃げる場所がないんだよ!!】

【ああ、ダンジョンのボスフロア……】

【普通のダンジョンと違うのはリストバンドが使用不可だろうことだな……】

 

「……ぐっ」

 

さっきの、2倍。

 

魔力が吸い出されていく。

 

これで丸焦げにされちゃったら――僕はまだしも、ひなたちゃんたちが焦げちゃったら意味が無いから、思い切りに魔力を込めておまんじゅうのおでこから張り出した立派なツノから吐き出す。

 

「きゅ……ひ――――っ!」

 

びーっ………………………………どぉん。

 

【うおっまぶし】

【なるほど、ブレスへレーザー撃ったのか】

【ユニコーンもモンスター、攻撃手段は魔法なはず  魔法なら威力が近ければ相殺はできる……のか?】

 

【物理攻撃や衝撃を無効化するパリィの魔法版か】

【なるほど】

【とっさの判断力がかしこい】

【おかしい……賢いロリはひなたちゃんの担当のはずなのに……】

【ひどくない?】

【草】

 

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