ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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568話 ユニコーンさんたちと飛んだ

ばさっ、ばさっ。

 

「「「きゅひひひひ……!」」」

 

「みんな、落ち着いてー。乗せてる人、落とさないでねー」

 

ばさっ、ばさっ。

 

理央ちゃんたちを載せたユニコーン軍団が、ゆっくりと上昇していく。

 

「「「きゅ……」」」

 

「あー、その……ごめんね? 今はカレシいないけど……ね?」

「むしろ私たちみたいに子供産んだはずのユズねぇ、あの子が異常なのよ」

 

「俺たちが乗って申し訳ない……気持ちはよく分かる……男にまたがられるのはいやだよな……分かる……」

 

【草】

【こいつら……】

【露骨で草】

【ひなたちゃんたちを始め、ユニコーンが好きとされる乙女を乗せた個体は白目剥きながら飛んでるのに……】

【それ以外だとげっそりしてるので草】

【しゃあない】

【神話通りの生態だからなぁ】

 

【てかユズちゃんたちみたく百合っ子はOKなのか】

【前からだろ?】

【駄馬まんじゅうはともかく、まさか揃いも揃って他の個体までそうだとはな】

【なにこの女の敵の種族】

【サキュバスのしもべだよ?】

【そうだったわ……】

【草】

 

七稜郭へたどり着いた僕たち――ていうか本当に、歴史の資料集に載ってた七稜郭なんだね――の堀のところから内側は装甲車を始めとした車両や軍人さんたち、ダンジョン潜りさんたちの手によって防御陣地を構築しつつある様相。

 

かっこいいし、せっかくだから隅から隅まで歩いて楽しみたかったけども、ひなたちゃんにがっしりと腕をつかまれてたから楽しめなくって悲しかった。

 

そんな七稜郭は手前のタワーから先がまるごと転移してきているらしく、本来なら七稜郭の地下にあったはずのダンジョンがなぜか地上に突き出していて、地上階=最深層みたいで。

 

その遙か上にくるくる回ってるミラーボール、その上にはまたダンジョンにきのこの傘みたいに広がってる地上――魔王城っていう、よく分からない構造体が空を覆っていて、その先では何度目かのブレスがなにかしらの力で防がれていた。

 

で、こんなところを真面目に攻略――はもうされてるらしいけども登るのはとっても大変だからってことで、おまんじゅうにお願いしてユニコーンさんたちに地上のみなさんを載せてもらってるんだけども……。

 

「え? 載せてる人と恋したい? それはちゃんと仲良くなってからね。あ、もちろん戦い終わってから。……え? ……もうっ、そういうこと言っちゃダメだよ? 女の子は恋した数だけ綺麗になるんだってお母さんも言ってたもん! 経験豊富な方が好きな男の人も多いって言うじゃん!」

 

【草】

【速報・ユズちゃん、ユニコーンどもと会話してる】

【サキュバスだし……】

【サキュバスすげぇ】

【※テイマーです】

【知ってるけどサキュバスの方がインパクトあるっていうか……】

 

【もはや全世界での認識はサキュバス=ユズちゃん、ユズちゃん=サキュバスだからなぁ……】

 

【草】

【それはそう】

【サバトしやがったからな、このちょうちょサキュバス……】

 

【てかユニコーンって人間とつがいになる種族なの……?】

【そら神話通りならそうだろ?】

【そうか? そうか……】

【草】

 

【※羽が生えてるのでよく似た見た目のペガサスに対する風評被害  居るのか分からんけど居たら風評被害甚だしいこと確実】

 

【あっ……】

【草】

【ユズちゃんがなんとかしてくれるだろ  たぶん】

 

【しかし生粋の乙女じゃなきゃ載せないってのはそのまんまだよな】

 

【こいつら……】

【こじらせた男みたいなことを……こじらせた男か……】

【草】

【そうでしかないもんなぁ】

 

【種族単位でこじらせてるとかひどすぎる】

【よく絶滅してないな、こいつら】

【そらまぁあれよ  情報の少ない世界なら……な?】

【あー】

【神話時代レベルの生活水準の世界なら……か】

【捕食者かな? 捕食者だった……】

 

【ま、まあ、乙女の中にも馬を恋愛的な意味で好きになる子が居ないとは言えないから……】

【た、多様性だから……】

【合意の上でなら……】

 

【しかしユズねぇの薫陶が光る】

 

【※サキュバス】

 

【もうだめだ……】

【1ワードですべてが暴かれるユズねぇ】

【草】

【そらサキュバスなら経験豊富な方が価値観的にも優れてるって判断するわな】

 

【現実も、かわいい子ほど……だしな】

 

【       】

【       】

【       】

【       】

 

「       」

「       」

 

「うわぁ!? ちょっ、落ちる!?」

「いやぁぁぁ!? 助けてぇぇぇ!?」

 

「えっ」

 

ふと下を見ると、なぜかバランスを崩して落ちていくユニコーンさんたちと載せられてた人たち。

 

「え、エリーさん! おやびんさん! 誰でもいいから助けてあげてください!?」

 

「……うわぁ……この書き込みで……? 男の人って、本当に……」

 

後ろで捕まってる理央ちゃんが何かをつぶやいているけども、そんなことに構っている余裕はない。

 

【もしかして:ユニコーンたちのメンタル、俺たちのダメな部分と同じ】

 

【草】

【あーあ】

【こんなんで気絶してんじゃねぇユニコーンども!?】

【本当、こいつらは……】

【ユズちゃん=サキュバスと巡り会えただけ幸運なんだぞ淫馬ども!】

 

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