ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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573話 帰りたい

「どうしました? 先輩」

 

「あ、うん。僕の着てた服、どうしたのか忘れてて」

 

理央ちゃんたちが追いついてきて、立ち止まる。

 

あ、窓の外でぴかって光った。

なんだかかっこいいね。

 

【ユズちゃん? 今窓の外で光ったでしょ? あれ、ユズちゃんのパパとママががんばってる光よ? なんでわからないの?】

 

【草】

【ユズちゃんだからね……】

【疲れてるから……】

【マジでおねんねしてないだけで奇跡だもんなぁ】

【それな】

【けど確かに服はどうしたユズちゃん】

 

「姫様のお召し物は一式、清めた上でお休みになられた部屋へ置いてございます」

「あ、そうなんですか」

 

近づいてくるメイドさんたちが教えてくれる。

そうだよね、お世話してくれてたもんね。

 

「あの後も滞在される予定でしたので……ええ、決して私共で堪能したなどということはございませんし、そのせいで臭い消しに追われたということもございません」

 

「いとかぐわしき香りでございました」

「美味でございました」

「あれが天上の……ふぅ……」

 

「引きこもられて勇者様が目覚めるまでの魔王様は、純粋無垢すぎるユズ様をいたわっておられました……ですが、きっとそのうち女好きである女性のあの御方はいずれ、姫様を優しく手ほどきされて褥へ……そのときに混ぜてもらえることを夢見て、私共は……」

 

――――――――ぶわっ。

 

メイドさんたちから、あの匂いが。

……良く分からないけど、今はリリスモードにならない方が良い気がする。

 

「………………………………………………………………」

 

――――――――しゃりんっ。

 

「?」

 

「ひ、ひなたちゃん! 剣! 剣を持ち上げようとしないでぇ!?」

「柚希さんを見れば分かります! 柚希さん自身へは手出しされていないはずです! 落ち着いてください!」

 

……ひなたちゃんが、剣を?

 

なんでだろ。

 

【悲報・メイドちゃんたち、陥落済み】

【ユズちゃんすごいよ……たったの一晩でこれだけの子たちを……】

【なにしろ百合特化サキュバスだからね】

【火照った顔……とろけた瞳……これはどう見ても……】

【あー、えっちです!】

【なんだユズちゃん! サバトでもしようとしたのかユズちゃん!】

 

【でも幼女状態なユズちゃんのピュアっぷりなら手出しとか無理なんじゃ】

 

【忘れたのか?  理央様の所業を】

 

【あっ……】

【園児の時点で目覚めていた理央様の所業か……】

【未成熟で目覚めていないとはいえサキュバス……そのフェロモンかなんかに釣られたか】

【草】

 

「りおちゃん、後でこの子たちと一緒に正座ね」

「なんでぇ!?」

 

【草】

【草】

【あーあ】

【ブチ切れててもコメント欄追う処理能力を持つ幼女ひなた様】

【理央様、完全な巻き込まれで草】

【かわいそう】

 

【でも園児のころからのセクハラだぞ?】

 

【やっぱ良いわ、存分に叱られろ理央様】

【草】

【同性でもね、性犯罪は成立するんですよ】

【未成年同士でもね、アウトなんですよ】

【ユズちゃんが怒ってないからセーフ扱いなだけだもんなぁ】

 

【みんなは気をつけようね  理央様みたく手遅れになる前にね】

 

【はーい】

【草】

【もしかして:理央様もサキュバス】

【だったらあんなに視聴者たちを誤情報で同情させてやきもきさせる告白模様までをお送りしてなかったろ?】

【ヘタレサキュバスか……アリだな】

【それ、理央様にとって悪口? それともご褒美?】

【草】

 

 

 

 

「あっ……ん、んぅっ……!」

 

「ああ、柚乃……!」

 

たくさん階段を駆け上がって――途中で疲れたからメイドさんたち――じゃなくって、追いついてきてた優さんに抱っこしてもらった――到着した、塔のてっぺんにあるお部屋。

 

記憶にあるよりはずいぶんとうねうね曲がりくねっていたし、階段も明らかに何倍にも段数が増えてたけども、とにかくたどり着いた僕たち。

 

けども。

 

「やぁっ、せんせい……!」

「や、やめ……!」

 

「みんな、帰りましょう」

 

「ゆ、柚希先輩……」

「帰る」

 

「ゆずきちゃん。……子供ってね、大人になるどっかで間違って知っちゃうんだよ、お母さんとお父さんの時間を」

「だから帰るんだ」

 

「柚希さん……」

「せ、せっかく来たんですから……」

 

「気まずいですよね? だから帰ります、あやさん、優さん。みなさんもすみませんけど帰りますよ」

 

【速報・ユズちゃん、怒る】

 

【怒るっていうか……ね?】

【うん……】

【だって……】

 

「あんっ……!」

 

【えっち】

【えっち】

【ふぅ……】

【\500000】

【ユズちゃんよりちょっと声の高いユズねぇの、明らかな……ね……】

 

【ユズねぇを推してたのに……これがNTRか……興奮するな】

【大丈夫  今のユズパパはTSっ子魔王ちゃんだぞ】

【!!!!!!】

【\1000000】

【盛り上がってきたな】

 

【合法ロリの夜の時間の声……ロリコンになっちゃう】

【しかもゆりんゆりんのな】

 

【悲報・シリアス】

 

【もうないなったよ】

【そんなぁ】

 

【え? でも、上からのブレスを迎撃してるんじゃ】

【あっ】

【そうだよな……?】

【てことは……その最中に致しているなんてことは……】

 

【※ハーフでもサキュバス】

 

【致していても不思議はないな!】

【草】

【サキュバスの特性としてえっちな方が燃えるってあるかもな  いろんな意味で】

【あー】

【マジで性の化身だからなぁサキュバスって】

 

【ユズちゃんのサバトとかな!】

【クォーターであの威力だぜ? ふふ……怖い】

【聞いてるだけでやばいぞこれ……】

【悲報・ユズねぇ、遠隔でサバト起こせるかも】

【もうだめだ……】

 

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