ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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577話 【父娘の愛  母はどっか行ってろ】

「……なるほど。大変だったね、お父さん」

 

「柚希こそ。……こんなに大きくなって」

「お父さんは小さくなっちゃったね」

 

「お盆に戻ってきているような感覚だけどね。この体も、本来の持ち主の――経緯は説明したとおりで絶対に浮気ではないけど、柚希の妹のような子供のものだ。この戦いが終わったら、今度こそ……ね」

 

「お父さん……」

 

「柚乃――お母さんを守るために中学からバイトをしていたそうじゃないか……休学してまで。……そういう頑固なところは、お父さん譲りだ」

「お父さん……」

 

「必要な行政支援を受けない選択は、総合的には損をするだけのものだ。けれども……お父さんは、誇りに思うよ。お父さんも、同じ立場なら柚希と同じことをしただろうから」

 

「お父さん……!」

 

ぎゅっ。

 

匂いも柔らかさもあたたかさもこの前にあった魔王さんそのものだけども――そのぎこちない、最初はためらってからだんだん力を込めて抱きつき返してくれる力は、紛れもなくお父さん。

 

僕が物心ついてわずかしてから忘れさせられてから、1度も与えられることのなかったもの。

 

父親の、不器用な愛情。

 

お義母さんとは違う、愛。

 

「お父さん……っ」

 

「泣くな、柚希。理央ちゃんたちが見てるぞ」

 

「いいもんっ……お父さんと会えたから……っ」

「……柚希」

 

【ぶわっ】

【ユズちゃん……】

【よかったね、ユズちゃん】

【感動した】

【これが父娘の愛か……】

 

【\8888888】

 

【!?】

【草】

【ひぇっ】

【ただのコメントかと思ったら金額がえげつなくて草】

【ま、まあ、ユズちゃんはそれに見合う活躍してたらしいから……】

 

【TSユズパパはさすがのパパで、びっくりするほど分かりやすく経緯を聞きだしてくれたな】

【ここに来るまでのは結構分かってたけど、ユズちゃんだから断片的だしちょうちょってたからなぁ】

【草】

【ひらひらと右へ左へで、どこまでが本当か分からなかったからねぇ……】

 

【さすがはお父さん】

【聞き出し方もスマートだったな】

【魔王ちゃんの体なのにびっくりするほど低い声出してたな】

【あれがな、父親なんだよ  安心できるのが……な】

 

【えっちなこととお酒にしか興味がないサキュバスの権化なユズねぇとは大違いだな!】

 

【草】

【メンタル面では実質的にダブルユズだから……】

【合法ロリ(精神面はほとんどユズちゃんと同じ】

【サキュバスだからな……経産婦だろうと本能のままにしか生きられないんだ】

【それはエリーちゃんたちに対する冒涜か?】

【ごめんなさい】

【草】

 

「先生! ゆずむむむ」

 

「さすがにいけないと思いますお義母さん」

「りおちゃん、絶対にお口ちゃっくさせててね。絶対に」

 

【草】

【理央様が地位を取り戻した】

【ユズねぇの株価と引き換えにな!】

【ユズねぇ……? とっくに紙切れだったよ?】

【むしろ追証が発生してたレベル】

【そのマイナス分を理央様が獲得したよ  良かったね理央様】

【草】

 

【だけど……】

【ああ……】

 

【ミラーボールの中でユズパパが11年前の災害に巻き込まれた場面に遭遇して】

【勇者とかいう存在だったらしいパパ、勇者に覚醒してユズねぇとユズちゃんを守り切る】

【でも平和な世界で襲撃を受けてから目覚めたせいでユズねぇの大ケガは間に合わず、パパ自身も片手を失う大ケガを】

【なのに聖剣っぽいのを持って戦い抜いたと】

 

【で、その輝きを見た先代の魔王ちゃんが見初めて求婚したと】

【厳密には違うっぽいし違うって言っとかないとユズねぇが暴れるからな!】

【草】

【家族の命のためならしゃあない】

 

【んでユズちゃんやユズねぇ、町の人たちをユズパパの命と引き換えに助けたと  マジで勇者だなユズパパ】

 

【それでつい今日まで意識がない状態だったし、体はもうないなってるから実質的にユズちゃんたちと町の人たちと引き換えに自分から犠牲になったも同然と】

 

【今まで「合法ロリ経産婦サキュバスなユズねぇに手を出した罪は重い」とか言っててごめんなさい】

【本当にごめんなさい】

【戦いの中で散った勇者って、知られないからこそマジモンの勇者なんだなって】

【ユズねぇを孕ませた剣についても、ユズパパの同僚の人たちからの聴取で完全な被害者だったって判明したもんなぁ】

 

【さすがに教え子に強襲されて孕ませられるとかなぁ……】

【抵抗できない状態にさせられて三日三晩音信不通とか……】

【サキュバスに絡め取られたら無理だわな抵抗なんて】

【そんなユズねぇへ取らなくて良い責任を取った  聖人かな?】

【勇者だよ?】

【マジで勇気ある者の所業だわ……】

【男として尊敬するわ】

【\100000】

 

【んでその場面のあとは、隣町にあるユズパパの教えてた学校へ向かってきてたモンスターを倒したのがユズちゃんと】

 

【ユズちゃんマジ天使】

【聖女だし?】

【女神じきじきにしゅきしゅきするレベルの聖女だぞ】

【うん……エリーちゃんが異世界から嗅ぎつけてくるレベルだったし……】

【魂から女神と魔族を惹きつける香りが出まくってるんだろうなぁ】

 

「いいにおい。ね、えりー」

 

「!?」

 

【!?】

【草】

【あ、女神ちゃん聞いてたのね】

【んで急にカメラ向けられてかわいいエリーちゃん】

【どう見てもいかがわしいサキュバスなのに癒やしなエリーちゃん】

【エリーちゃん? ちょっと同族のユズねぇ教育してやってくんない??】

 

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