ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。 作:あずももも
ぷしゅるるる。
ひときわ大きな鼻血が飛んでったと思ったら、顔色も戻ってるしお鼻の下も綺麗になってるメイドさん。
いつもの理央ちゃんなら僕が拭いたげないと真っ赤で汚いままなのに。
メイドさんって……すごい。
「――こほん。視聴者の皆様。姫様の配信をご視聴の、皆々様。是非ともにこの戦いへ、ご参加くださいませ」
【!?】
【!?】
【!!??】
【!?!?】
【……つまり?】
【えっと……】
【出海道で待機している俺たち親衛隊も、そっちへ行ける そういうことか?】
「姫様? 親衛隊など如何でしょう?」
「親衛隊? あ、学校のみんなのこと?」
「姫様の一大事に1番に駆けつけるのは近衛騎士団――つまりは親衛隊です」
「良く分かりませんけど、そうなんですか?」
「ということだそうです、友愛様」
なにが「ということ」なんだろう。
……メイドさんもメイドさんで、結構勘違いとかして勝手に何か言ってるよね。
そのへんも理央ちゃんそっくりだ。
【ユズの要請により、class:親衛隊の皆様が最優先で召喚されます】
【:】
【即時応答、500名】
【その他、初級~中上級のうち、戦場へ適切な実力をパーティーごとに選定――完了しました】
それに反応しているらしいUIさんのぴこぴこ。
……え、本当にみんなが来るの?
【防衛戦において味方戦力は敵の3分の1の戦力で充分と把握】
【只今より――2万名を、テイマーの権能により転移召喚します】
【対象の皆様】
【至急武器と装備をご用意の上――奮って、ご参加ください】
【速報・俺たちの出番】
【ついに来たか……】
【にしても親衛隊500人って……多くね?】
【多いな……】
【あー、うちの中高合わせての人数っぽい? 半数がダンジョン潜ってるって仮定してだが】
【なるほど】
【おお】
【それでも多い……あ、別の高校行ったユズちゃんの中学の同級生も入ってるか】
【じゃあ小学校のときのもカウントしてるか】
【総員の1000人の半分くらいなのか】
【ご近所も含めたら、普段からダンジョンに潜ってる親衛隊の人数の何割か】
【急な召集で動ける人数としては現実的な数字ね】
【即応できる人数ってことで……そんなわけはないか】
【てかこんな情報まで把握してるの? ゆーあいちゃん】
【ゆーあいちゃんかわいい】
【ユズちゃんの言い方だとくっそかわいい】
【あの舌っ足らずな発音が良いんだ】
【幼女の発音だからね】
【かわいいね】
【かわいいね】
【ゆーあい……ゆーあい……】
【脳が……とろけていく……】
【ちょうちょの召喚はお控えくださいって言ってるでしょ!!! 怖いの!! 脳みそが花開いてちゅーちゅーすわれていくの……しあわせ……】
【草】
【落ち着け】
【表現が怖すぎるからやめて!!】
【気持ちはわかる】
【ゆーあい UI 何の? 世界の? んにゃぴ……】
【考えるな、感じろ】
【そうか……羽ばたけばすべて解決するのか ちょっと羽ばたいてくる】
【警視庁に通報しました 死ぬな】
【せめてリストバンドしてとこうね?】
【相談には乗るぞ】
【ユズちゃんの配信専用のいのちのお電話<URL>】
【常識的な人ほど即連絡してくる忙しいとこ】
【いつもお疲れ様です】
【違うけど!? 通報しないで!?】
【だって……】
【まぁお前じゃなくても今この瞬間に助かる命はあるから……】
【ちょうど今、MHKのニュースでテーブルに頭打ち付けてた学者さんとかな】
【草】
【マジでかわいそう】
【だから各ニュース番組やサイトや配信での解説担当さんたちの在庫が尽きかけてるんですね】
【草】
【どうしてこんなことに】
【だってユズちゃんだし】
【この大混乱っぷりを見れば分かるだろ?】
【俺はバカだから分からんのよ】
【それで良いと思うよ】
【むしろこの世界で生き残る確かな方法だよな】
【そうそう、ちょうちょになれば良いんだよ】
【そうか……全人類ちょうちょ化計画 それはそれで平和になるか】
【地球全土にちょうちょが繁栄し……そして文明は滅びる】
【こわいよー】
【草】
【ゆーあいちゃんたった1人……1人? のせいでこんなことに】
【だって、ユズちゃんの言語センスはちょうちょレベルだから……】
【なにしろ「おまんじゅう」と「チョコ」だからな……】
【あー】
【最初からだったか……】
【草】
【か、かわいいから……】