ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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595話 【サキュバス】の権能、発動

「りおちゃん……」

 

ひなたが、最後の言葉を口にする。

 

「やり直そう? ね? ひなたたちも協力するから……」

 

「    」

 

年下の子供に――しかも出会ったときは12歳、現在13歳の中学生に、心の底から諭されてしまった理央。

 

「」

 

ふらっ――――精神に多大なダメージを受けた理央が、揺らぐ。

 

しかしその指先は柚希の服の中に入ったままで、指を曲げた状態のまま体ごとふらついてしまったことで……その指先が、

 

「――――ぁんっ!」

 

柚希の股を隠す紐へと侵入し――――柚希の最も敏感な部分を刺激してしまい、その体がこれまででいちばんに跳ねた。

 

「!?」

「!?」

 

【!?】

【!?】

 

「            せんぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

【!?】

【!?】

【!?】

【うるせぇぇぇぇ!!!】

【草】

 

【悲報・お耳】

 

【かわいそうに……】

【ユズちゃんも中々の声だったけど、それ以上に理央様が】

【理央様……お前……】

【白目剥いてたから大丈夫だと思ってたらこの有様だよ!!】

【ユ、ユズちゃん、起きはしたから……とんでもない声上げちゃったけど】

 

【というかえっち】

【すべからくえっち】

【すべからく警察もえっち】

【草】

【この声とこの顔、この反応が幼女なのか……?】

【サキュバスだから……】

 

「……はーっ、はーっ……? ……はーっ……?」

 

なにも分からないままに、なにかとてつもない感覚で刺激されて叩き起こされたことだけは理解する柚希。

 

焦点の定まらない――熱に浮かされた目つきは、目尻から垂れる涙が不快。

 

脇から垂れる汗が不快。

なぜか苦しい息が不快。

 

じっとりと汗が垂れて入り込む臍が不快。

 

――これ以上なく熱くじんじんしている股が、不快。

 

薄い意識でそれだけを把握した柚希の魂は、生命の危機と判断。

 

なにしろ、これまでは同等の不快感を覚えたとしても「★」という加護があったことで「まあなんとかなるよね」と警戒を解いていたのだが……今はもう、それは存在しない。

 

ゆえに。

 

「――――ふぇぇぇぇぇぇん!」

 

――――――――生命の危機を知らせる、本能的な声を上げた。

 

「!?」

「!?」

 

「!?!?!? 柚希先輩!?」

 

【!?】

【!?】

 

【速報・ユズちゃん、盛大に泣く】

【理央様……お前……ほんっと、お前……】

【あーあ、泣かしちゃった】

【理央様サイテー】

【最低ですわ理央様】

 

「あぁぁぁ――――――ん、あぁぁぁ――――――ん!」

 

意識が薄弱な柚希は、普段はそれなりに頑固な意識によって「男らしくないことはやだ」「かっこよくないのはやだ」と、実は結構な言葉を我慢してきた。

 

一人息子で父親の居ない家庭、母親のために嫌なことを飲み込んできた。

 

「実は理央ちゃん、結婚の約束すら忘れてるんじゃ……いやいや、そんなはずはないよね」と、幼いころにグルーミングしてきた彼女からの所業にも、「結婚するんだから」と耐えてきた。

 

視聴者たちがみんな自分のことを男と思ってくれないのにも、ずっと我慢してきた。

 

その全てが……「★」を失ったことにより、一気に爆発。

 

結果――――――――魂の底から、「周囲の全ての生命体」へ、保護を求めた。

 

 

【ユズ、waitを】

 

【一気に2万の兵力を転移させてしまいますと、世界に亀裂が】

 

【:】

 

【視聴者の皆様に緊急事項をお伝え致します】

 

【ただ今より全世界で空が軋み、地が割れ、海が胎動します】

 

【可能な限りに安全な場所で身を守ってください】

 

【あと「喚ばれた」方々は、直ちに装備を身につけてください】

 

【間に合わない場合、着の身着のままで戦場へ放り出されます】

 

【入浴中や排泄中の方々もなりふり構わずにお急ぎください】

 

【40秒でご支度を】

 

【文句は個体名・光宮理央へ】

 

 

【は?】

【草】

【えぇ……】

【理央様! 理央様! ……ほんとお前、理央様ぁ!?】

【もうだめだ……】

 

【あっ……喚ばれてる……】

【あっ……やべぇ湯船で視聴してる場合じゃねぇ!】

【あっ……あ、ちょ、まだぽんぽんぺいんで女神様にお祈り中なんですけど!!】

【あっ……これから年1回の資格試験なのに……マジどうしてくれる理央様!!】

【理央様……どうして……いやほんとマジでなにやってくれちゃってるの理央様……】

 

【草】

【草】

【草】

【あーあ】

【大惨事確定で草】

 

【あの  近所の山から地鳴りが……】

 

【奇遇だな……水平線が鳴動している】

 

【雷雲が見えないのにめっちゃ雷鳴してる】

 

【なんか空中にサバトのときみたいな魔法陣が無数に光ってるんですけどー】

 

【天変地異……世界の終末……そうか、もうおしまいか……】

 

【悲報・地球、11年前にダンジョンが出現したときよりやべーかも】

 

【もうだめだ……】

【これが世界の終わり……早かったな……】

【もう充分に楽しんだから満足したよ】

【あとはユズちゃんのおかげで強制ベッドインできた相手との子供の手を握ることすらできなかったのだけが心残りだ……】

【いやまて急に重いのが出てきたぞ】

【草】

 

【※過去の配信ですでに公にはなっていましたが、改めて理央様がフルネームで大罪の張本人として名指しされました】

 

【草】

【あーあ】

【ま、まあ、帰ってきたとしてもどうせ政府が保護する生活だから……】

 

【一応魔王でもあるエリーちゃんとかおやびん、サキュバスなユズねぇにガチモンの魔王様な魔王ちゃんやその配下の魔王たちと繋がりあるし、まぁ大丈夫でしょ  だから盛大に叩かれろ理央様】

 

【あと一応女神様のお知り合いにもなってるからね】

【ぜいたくすぎるぞ理央様】

【理央様  淫獣と一緒に爆発四散しろ  てかそれくらいしないともう許されないことしでかしたぞ理央様】

【理央様……どうして……】

 

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