ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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601話 【祝・600話雑談配信】2

【あれ? そういやユズパパたちは?】

 

【ラストで増殖したユズファミリーは?】

【草】

【ユズファミリーで草】

 

「あ、えっと。ネタバレになるからダメ……だそうです。……ネタバレって、なに?」

 

「ゆずきちゃん、しーっだよ」

「しー」

 

「うん……」

 

僕はちらりと、カメラに映る範囲の外に居る「お父さんたち」を眺める。

 

………………………………。

 

「僕の家族って……ちょっとだけ変かもしれない……」

 

楽しそうに酒盛りしているあの姿を見て……僕はため息をついた。

 

【????】

【??????】

【ちょっと……?】

【何を言ってるんだこのロリっ子は】

 

【許してやってほしい、彼女はちょうちょなんだ】

 

【それならしょうがない】

【ちょうちょだもんな!】

【永遠のロリっ子だからな】

【ストレスでガチ幼女にもなる幼女だからね】

【あのギャン泣きは永遠保存版だぞ】

 

今日の僕は、普段着だ。

 

理央ちゃんやひなたちゃん、あやちゃんからも「ダサい」って判定されたけど、僕は普通の格好がいいんだ。

 

……本当はシャツとズボンですっきりしたいんだけど。

 

「ぎゅい」

 

「おまんじゅう……」

 

僕の穿くスカートの上で僕の思考を読み取ってご機嫌ななめになった白いふわふわが見上げてくる。

 

……しょうがない。

 

ペットは、1度飼ったら最後まで飼い主として責任を見なきゃいけないんだから。

 

ただ、ユニコーンだから……僕と同じく、数百年は余裕で生きるから……つまり僕は、最低でも数百年、長かったらそれ以上のあいだ、もうズボンっていう機能的な衣服を装着できず――――――女装させられたままなんだ。

 

「……おまんじゅう。パジャマですらズボンがダメってのはなんとかならないの?」

「ぎゅ」

 

ダメらしい。

 

……穿くこと自体はできるんだけど、どれだけ離しても翌朝にはズボンがない状態になってるからなぁ……。

 

「はぁ……」

 

【これだけはマジでかわいそう】

【駄馬を拾ったばかりに】

【てか最初のめっちゃ貧乏時代に家じゅうのズボンがなくなったとかマジで泣ける】

【それなぁ】

【てかこの淫馬のせいでユズちゃんがズボン穿けないとか】

 

【こいつ……ホットパンツ女子の良さを理解しないとか】

【頭ユニコーンかよお前】

【草】

【頭ユニコーンて】

【こいつらの種族としての生態を聞くとなぁ……】

【よかったね  少なくとも、人類よりバカな種族は居るんだよ  ここにな】

 

 

 

 

【ていうかあれだよね  最後にぶっ飛んだ展開になっちゃったの、根本の原因はメイド長ちゃんの勘違いだよね】

 

「その節は本当に申し訳ありませんでした」

 

「いえ、ぼんやりしてた僕も悪いので」

 

ひとつのコメントに――この話題に関してはいつも顔を真っ青にするメイドさんが深々と頭を下げてくる。

 

「いえ……強襲とはいえ迎撃すらできませんでしたワタシの方が……」

「んあ? そのおかげでユズは親に会えたんだし良いだろ?」

 

確かにそうなんだよね。

 

……あの深いダンジョンに潜った先の魔王城の人たちと普通に戦っただけじゃ――後で聞いたら「適当に戦って強さを見たら撤退する予定だった」って魔王さんも言ってたし――あそこまではならなかった。

 

けど、そのおかげで僕はお父さんにも会えて記憶も取り戻せて、魔王さんや他の人とも知り合えたし、それに……だったし。

 

【それはそう】

【相乗効果ではある】

【ユズちゃんと愉快な仲間たち+メイド長ちゃん+魔王ちゃん(現実逃避前)の連鎖爆発ではあるな】

【そんなピタゴラスなスイッチがあるか!】

【あったんだよなぁ……】

 

【情報共有ってほんと大事  それを学んだ大惨事でしたね……】

【ユズちゃんの見た目とちょうちょなおしゃべりと、それを過保護に取ってしまった優しさが根本的な原因でしたからね……】

 

【※魔王城が転移するまで、実は世界中の大陸間弾道ミサイルが出海道に向けられていたと戦後暴かれました】

 

【※んで世界中の首脳が魔王城へ直接、頭下げに来ました  ついこないだ】

 

【ひぇっ】

【そらそうよ……】

【情勢的にしょうがないとはいえ各国家もやることやってたってことで】

【当然ではあるな】

【そして戦後の力関係でなぁ】

 

【どっちも悪くないんだ  しいていえば……そこの淫獣か】

【草】

【それはそう】

【ユズちゃんがかわいくなりすぎたのが悪い】

【ほんそれ】

【かわいすぎて常にお姫様だもんね、ユズちゃん】

 

「そうでございます。姫様は姫様なのですから」

 

「……僕、そんなのじゃないのになぁ」

 

「またまたご冗談を。姫様の美貌と冒険譚は、すでにあまねく世界へ轟いております」

「ゆずきちゃん、あきらめよう? もうなっちゃってることだよ? 生まれとやってきたことって、変えられないんだよ?」

 

「ひなたさんが言うと説得力がありますね……」

「私たち普通の生まれでは分からない苦労でしょうから……」

 

ため息をつく僕、当然のようにお姫様扱いしてくるメイドさんとコメント欄のみんな。

 

なんだか大きな家の子供って仲間意識か、前よりちょっと優しくなった気がするひなたちゃん、1歩引いたところで僕を慰めてくれる優さんとあやさん。

 

そして。

 

「あ、あのぉ……そろそろ足が痺れてきたんだけど、もういいかな? あ、ダメ……そう……」

 

……少しだけかわいそうだけど、いつもがいつもだから見上げてきた理央ちゃんの顔から……ふいと、僕は目を逸らした。

 

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