ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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603話 【ぅゎょぅι゛ょっょぃ】

【全体 announce】

 

 

――――――ぴこん。

 

突如として出現し、人々を恐怖に陥れようとするモンスターの軍隊――それに対抗するかのように、人々の目の前に表示されるメッセージ。

 

 

【魔王軍300万の波状攻撃が開始されます】

 

【あなたたちのミッションは、援軍到着まで防衛することです】

 

【ユズが正常に戻る、または援軍到着までの防衛戦を開始してください】

 

 

【ユズちゃんが正気に戻るまで?】

【幼児退行から戻るまでか】

【理央様とかいう元凶よ】

【ゆーあいちゃん的には、いくらちょうちょでもユズちゃんが普段の幼女でも問題ない展開だったんだな】

【あー】

 

【まぁ幼女だろうとロリだろうとちょうちょだろうとサキュバスだろうと魔力切れからの寝起きだろうと、やべー力とやべー血統を濃縮しきった存在だしな  上空でなんかすげー魔法ぶっ放し始めたユズパパちゃんとその邪魔してるだろうユズねぇの子孫なんだ、ゆーあいちゃんが刺激すればなんかできるはずだったんだろうよ】

 

【草】

【サキュバスの濃縮還元か……】

【人間が逆らえない衝動で操られそう】

【つい最近それっぽいのあったの知ってる? サバトって言うんだけど】

 

【知ってる  気がついたらどうやってか飛行機の距離から飛んできた子と籍入れてたもん  サバト圏外なのにサバト圏内から来られて……】

 

【草】

【草】

【おめでとう】

【おめでとう】

【なんてことだ、サバト圏外まで被害が拡大していたとは】

【ま、まぁ、サキュバスのすげー力で相性抜群な運命の相手らしいし……】

 

【そんな行動力まで持たせるサバトってやっぱりちょっとまずいよな】

【ちょっと……?】

【うん  理央様を見れば】

【それはそう】

【サキュバスよりも行動力がある理央様とかいう人類のバグよ】

 

 

 

 

「――幸いなことに、敵の攻撃ルーチンは通常のモンスターと変わらないと思われる! よって普段通り、大部屋やボスモンスターの取り巻きのように、近い固体から集団で各個撃破を優先せよ! 各自無線にて逐次、最寄りの隊と連携を密にせよ! 敵の進行に合わせ、隊列は強調しつつ後退を意識せよ!」

 

「民間人の方々は遊撃隊として支援に徹してください! ご自身を守れる力があるという特徴を活かして軍関係者の前線の穴や撤退支援をお願いします!」

 

軍人による大盾や盾持ち、装甲車で作る即席のバリケードがそこここに形成され、そこから突出してきた敵を叩きに前へ出たり引き返したりという安定感のある戦闘が展開されている。

 

「Gaooo――――――!」

 

「えいっ」

 

「キャインキャインッ!」

 

その中には、周囲でいちばん幼いながらも大剣を振り回し、迫り来ていたコボルトの群れを蹴散らすひなたの姿があった。

 

――というか、ひなた「たち」が突出する形になっていた。

 

【ぅゎょぅι゛ょっょぃ】

【これは強い幼女】

【なんかひなたちゃん……強くなってね?】

【ひなた「様」だぞ?】

【そうでございますぞ?】

【↑関係者は静かにした方がいいと思います】

 

【まぁ、そりゃあ強いよなぁ】

【だって……】

【なぁ?】

 

「よしっ、前に出るよ、きょじんちゃん!」

「まかせて」

 

そう言うと、警戒に――けれども重厚感のある足音を立てながら、腰を落としてしゃがんだ状態で片手にひなたを載せながら走り出す、巨人の少女。

 

「……やはり生物の強さはサイズですよね……」

 

【それな】

【基本はそうよね】

【さっきから脚にコボルトたちの槍が刺さってもはじき返されてたしな】

 

もう片手にしがみつきながら――若干腰を引きつつ、ついでに苦笑いをしながら高速で前線へ運ばれていくのを眺め、ひなたと同じように剣を振って二足歩行の犬や猫を蹴散らしていく優。

 

幼いとはいえ巨人族――タイタン、その両手に載せられることで質量を持った加速をしつつ、その手に触れる範囲のモンスターを蹴散らしていくブルドーザー。

 

それが――理央が消失し、あやが固定砲台となった今の柚希のパーティーの姿だった。

 

【ぅゎょぅι゛ょっょぃ】

 

【これが幼女か? 幼女か……】

【巨人族の幼女  ふぅ……】

【えぇ……】

【わかる】

【本当に人類がこんなでごめんなさい】

 

「……皆様、懸命に戦っておられます。姫様」

 

「や」

 

「ぐふっ」

 

――ぎゅっ。

 

その後ろ姿を眺めながらなだめるも、メイドは主のおもりに失敗する。

 

「……あの、ユズ様?」

「や」

 

「これはただの質問なのですが……よろしいでしょうか?」

 

「……ん」

 

エリーの声が、メイドの胸に閉ざされていた柚希の目を開けさせる。

なにやらの思考を経たサキュバスは、その同族の主へと問いかける。

 

「……ユズ様は、ええと……今、おいくつなのでしょうか?」

 

「にねんせい」

 

「にねんせい……2年生。……2年生とは何歳のことなのでしょう」

 

【草】

【もしかして:ユズちゃん、8歳児前後】

【ああ、どおりで】

【小2ならこのぐずり方も……】

 

【待て  年中さんのことでは? いくらなんでもぐずりが長すぎる気がするんだ】

 

【!?】

【!?】

【なんてことだ、ガチの幼女じゃねぇか!!】

【そうでないとでも?】

 

【そうだよな  ユズちゃんは現在推定10~12歳(公式Wikiより)だし、8歳って言うよりは園児さんの方が合うよな!】

【17歳(18歳)とかは飛び級ちょうちょの妄言だもんなぁ】

【まぁどんだけ高くても小6~中1よね】

 

【そうか……あまりの不快感に、とうとう理央様の邪悪な手の伸びる前の年齢に……】

 

【それだ】

【かわいそう】

【トラウマからとうとう理央様をすべて消し去ったか】

【ならしょうがない】

【あとはエリーちゃんの包容力に任せるしかないのか】

【がんばれエリーちゃん】

 

【成功の暁には、ユズちゃんを誘惑しようとして優男に変身して近づいた過去はみんなが忘れてくれるぞ!】

 

【草】

【ひでぇ】

【忘れてたのに思い出させられて草】

【大丈夫大丈夫  理央様の100倍マシだから】

 

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