ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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615話 【朗報/悲報・ユズちゃん、おばあちゃんを食べる】

「……え、えっとぉ……ゆず? 今のはなぁに? よく分からなかったんだけど……『星』? 『星』ってなぁに?」

 

「柚乃、それは今は置いておいてくれ。それより、この……柚乃と柚希にそっくりな方は確か、淫魔族の魔王の1人だったと魔王の記憶が……」

 

僕の説明がひと段落したからか、2人が話しかけてくる。

 

その目は――お母さんは全然気にしていなくって、お父さんはとまどいながらも先代魔王さんの記憶があるからか、僕が言ったこと自体には疑念とかはない様子。

 

「あ、うん。この人はお母さんのお母さん。見た目の通りにサキュバスの人で、お父さんからすれば……義理のお母さんってことになるのかな」

 

「義理ぃ? ……うーむ、本格的に変な夢だ……まるで娘が孫娘となり義理の息子を紹介するような顔で今代の魔王様を紹介している……幻影でもなんでもいい、まだ酔いが深いようだ……み、水を……」

 

「あ、はい。どうぞ、おばあちゃん」

 

「有り難う……済まない、済まない、捨ててしまって……」

「娘なのは僕じゃないですよ?」

 

「そうだな……親として認めてもらえないのは当然か……」

「や、いろいろと違うので」

 

困った。

おばあちゃんはまだまだ酔っ払っているらしい。

 

【ユズファミリーの関係性、複雑すぎない……?】

 

【草】

【まぁいきなり言われても違和感……は無いんだよなぁこれが】

【だってユズちゃんとユズねぇとユズババ、そっくりさんだもん】

【ユズババ……良い響きだ】

【ユズババさん、新しい恋をするつもりはありませんか?】

【草】

【まだ狙ってて草】

 

【「相手が未亡人の数百歳だから自分でも可能性があるかも」って、うちの施設のおじいさんたちがみんならくらくスマートフォンとタブレットを連打してる……使えなかったはずの人たちが、自分から「貸してはよ教えろ」ってすごい勢いで吸収して使いこなしていってる……】

 

【草】

【草】

【お年寄りでも興味とか必要性があれば使えるんだね……】

【もうだめだ……】

【全国の介護施設はおしまい!】

【大丈夫大丈夫  おばあちゃんたちも何割かは熱心にアピり始めてるよ】

【それは大丈夫なのか……?】

 

【サキュバスのユズちゃんが百合っ子だからね、可能性があるって思っちゃうよね】

【そういやそうだったわ草】

【エリーちゃんも百合っ子だしなぁ】

 

【サキュバスは女の子と恋愛をすべきって流行なのかな?】

【それならばインキュバスは男の子と……いいわね】

【ええ】

【捗りますわ!】

 

【お嬢様方!!】

【草】

【※周囲の戦線、すごい勢いで狭まっています】

【あー、ユズちゃん、かしこくなってもマイペースなのは変わらないのか】

 

【あ、もしもしユズちゃん? もし本当にコメント欄見てるんなら周り見て? なんか覚醒したんならさっさとアクション起こさないと手遅れよ?】

 

「あ。ありがとう」

 

なるほど、これがコメント欄を見ながらの配信。

 

慣れてる配信者がダンジョンで行動するときとか、ダンジョン配信じゃなくってゲームとかのそれでのナイスコメントってやつだ。

 

【!?】

【!?】

【!?】

【!?】

【!?】

【!?】

 

【ユズちゃんが一瞬で反応した……だと……!?】

 

【え、じゃあマジでコメント欄、表示とかしないで読める……?】

【おろろろろろろ】

【どうしよう  ちょうちょロリが急に進化しちゃって戸惑ってる】

【分かる】

 

【てかマジでどうするんだこの事態】

【さっさとダンジョンに全員で退避しないと……リストバンド使ってる人、増えてるし……】

 

「うん。確かにみんなはまずいことになってる。このままだとダンジョンを使っての、当初の予定って言ってたダンジョンそのものを使っての遅滞戦になる。けども、それだと間に合わない。だから」

 

「おばあちゃん」

 

「くぴ?」

 

「この前女神様がやってたの、今ならできるから。おばあちゃんのすごい量の魔力、分けてもらうね」

 

「くぴ……ぷは。娘よ、ユノよ、お前は一体――――――」

 

僕は声をかけて距離を詰め、何事かとペットボトルの口から唇を離した彼女の唇へ、

 

「ちゅー」

「!?」

 

「あらまぁ」

「柚希!?」

 

「ちゅー」

 

「   」

 

僕は、おばあちゃんと口づけを交わした。

 

【!?】

【!!??】

【ガタタッ】

【孫×祖母か……】

【どうやら俺も未熟だったようだ、こんな可能性を思いつかなかったなんて】

 

【待って? それははるか未来の可能性だよ?】

【悲報・ユズちゃん、とうとうおばあちゃんまでハーレムへ吸い寄せる】

【草】

【ユズちゃん????】

【かしこくなったと思ったらえっちになってたユズちゃん】

 

【さすがにおばあちゃんまで射程圏内ストライクゾーンとか……さすがはサキュバスの女王だ……】

 

【ふぅ……】

【これはこれで】

【見た目はまんまユズねぇだもんなぁ、おばあちゃん】

【今日はもうこれで良いや】

【わかる】

【えぇ……】

 

【あの  戦ってた人たち、みんなちらちら配信画面でユズちゃんの動向を追いながら必死に戦ってたところにこんな光景で呆然としてるんでけど】

 

【あーあ】

【草】

【あっ……まとめてリストバンドで……】

【ユズちゃん……どうして……】

 

【サキュバスの頂点だからね、かわいければおばあちゃんでも遠慮なく食べることのほうが大切だからね】

 

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