ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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626話 SLBMの光

「あ、もう戦略ミサイル潜水艦さんたちが転移してきてるからあれですけど、UIさんなら地球の各国軍事システムとかコピーして流用できますよね?」

 

だってノームさんが置いてったすごい人だもんね。

 

 

【ハイ……】

 

 

「じゃあそれしてもらって、今来てもらってる潜水艦全体でをひとつのシステムで繋いでもらえます?」

 

 

【ハイ……】

 

 

「僕がやろうとしたら……テイムしてるからできそうだけど、ちょっと時間かかるかもなので。あと、めんどくさいので」

 

 

【ハイ……】

 

 

「で、搭載弾薬とその火力とかと降下してくるドラゴンさんたちの戦力を解析して、飛べなくなる程度にダメージ与えられるよう目標計算してもらっても良いですか?」

 

 

【ハイ……】

 

 

お、思いついたことを言ってもぜんぶできるらしい。

 

「さすがですね、UIさん」

 

 

【ハイ……】

 

 

「あ、核弾頭だけはダメですからね。あとで問題になるので……そうだ」

 

僕は、ドラゴンたちの居ない方向の空を見上げる。

 

「いい機会なので。大陸間弾道ミサイル――SLBMに搭載されてるそれらがあったら、ドラゴンさんたちに被害が出ないような高高度にまとめて発射して衝突させ合って処分してください。どうせ地球に戻しても問題になるし、さすがにそれを使うのはどうかと思うので」

 

 

【ハイ……】

 

 

「ありがとうございます。あ、潜水艦なら魚雷とかも積んでそうなので、それらも誘導してドラゴンたちへの戦闘に使ってくださいね」

 

 

【ハイ……】

 

 

何を言っても、ひとつ返事。

やっぱりUIさんは優秀だ。

 

 

【ガンバリマス……】

 

 

【ぶわっ】

【かわいそう】

【かわいそう】

【本当にかわいそう】

【これ以上なくかわいそう】

 

【悲報・女神様から与えられたゆーあいちゃん、ユズちゃんの思いつきを速攻で形にさせられるデスマに突入】

 

【上司、上層部、顧客、取引先の思いつきで唐突な仕様変更……うっ頭が】

 

【「ここだけちょっと直してくれない?」】

【「なんかこれよくないから、いい感じに修正しといてね」】

【「すんません、これやっぱ無理ッス」(金曜日の退勤直前に部下から)】

 

【       】

【ああああああああああ】

【ああああああああああ】

【(嗚咽)】

【(嘔吐)】

 

【(電気が消えた社内で泊まり確定で妻発狂)】

【(俺も発狂)】

【娘と息子「どうせお父さんはいつもそうだよね」】

【やだ!! もうやだよぉ!!!】

 

【視聴者たろろろろろろろ】

 

【草】

【かわいそう】

【かわいそう】

 

 

【カワイソウ……】

 

 

【草】

【ゆーあいちゃん、なかないで】

【俺たちも仲間だよ】

【私たちと同じ社畜だったんだね……】

 

【社畜(実質的に女神様と同等の権力者による思いつきに振り回される技術屋)】

 

【相違点は、ただ1点  私たちは最悪逃げて退職可能だけど……ゆーあいちゃんは不可能な点だな……】

 

【ユズちゃん……どうして……】

【やっぱベースが幼女だからな……】

【幼女が社長になったら……かわいいからもう許すわ……】

 

【やっぱりみんなちょうちょになろうよ  ちょうちょちょうちょちょうちょちょうちょちょうちょちょうちょちょうちょちょうちょちょうちょちょうちょ】

 

【あっ……】

【羽ばたいちゃったかー】

 

【で、でもほら……かっこいい戦略原潜たちが次々と後部ハッチを開けてさ、1発で軍事目標まるごとか町まるごと破壊できるでかでかミサイろろろろろろろ】

 

【大丈夫大丈夫  丸いお顔の部分から安全な魚雷を発射しているよ】

 

【かわいいね】

【かわいいね】

【もう今日はこれでいいや】

【草】

 

【ああ……艦によっては半分以上のミサイルが残ったまま……あれってつまり……】

 

【※出海道周辺海域に密集】

 

【ひゅっ……】

【       】

【これ、戦後どうなるのぉ……?】

【あれらも遠くにぶっ放してないないしてから帰還するから大丈夫大丈夫】

【少なくとも地球上もとい海中の大量破壊兵器は減るからな……確実に】

 

【大丈夫? 各国関係者じゃなくてもだいたいどこの国籍のが何発って分かっちゃわない?】

 

【もう手遅れだから諦めよう?】

【草】

 

【よし! この件もユズちゃんにぶん投げよう! ゆーあいちゃんに丸投げされるかもだけど……がんばれがんばれ♥】

 

ばしゅばしゅばしゅっ。

 

大型のミサイルが一直線に――魚雷は発射されてから90度に曲がってからそれらを追う形で、翼を狭めて下降してくるドラゴンたちへ。

 

『『!?』』

 

いきなり現れたよく分からない形のお船――そこから唐突に何かが飛んでくる。

 

その光景にとまどいを見せる、魔王軍本拠地の守備担当たち。

 

そこへ――魔王さんか僕がやらかした場合に出海道を覆うはずだった光が、炸裂する。

魔王城からの、たぶんオートだから分かりやすいだろう迎撃魔法なら余裕だと思い込んでいた彼らは……物理的な衝撃に包まれた。

 

【わー】

【きれー】

【たーまやー】

【かーぎやー】

 

【視聴者たちが幼女になっている】

【忘れたのか? この配信は幼女が提供しているんだぞ?】

【サキュバスだけど幼女だからね】

 

【精神年齢を下げて幼女退行する  それが精神の防衛に最も効果的なのは他ならぬユズちゃんがついさっき実演してくれたもんな!】

 

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