ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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627話 汚いけど綺麗な光

――――どさどさっ。

 

上空で炸裂した、大量の火薬。

確かTNTとかで換算するだろう量のそれらは、空の王者を叩き落とした。

 

「墜落したドラゴンさんたちは……メイドさんたち、お願いできます?」

 

「承知しました」

「姫様の命とあらば」

 

「しかしこの【支配】の権能……実質的にもう魔王様をも凌駕されているのでは?」

「大丈夫でございます。姫様は次期魔王となられるお方ですし、先代と融合成された勇者様とも親子仲は良好でございます」

 

「魔王様とタッグを組めば世界征服も可能でございましょう」

「そうなされないのが魔王様と姫様のいいところでございます」

「世界制覇など、単純に面倒くさいのでございます」

 

『GA!?』

『待て、貴様らは魔族――――』

 

「魔族同士でも普通に戦うのでは?」

「そも、貴方方最大勢力の魔王軍は私共へ対し『服従か然らずんば死か』としつこいくらいに兵を送ってきたのでは?」

 

「決してこれはあのときの仕返しではございませんが?」

 

「皆様? メイスは持ちましたね? では――――袋叩きでございます」

 

お城の周囲に待機していたメイドさんたちが躍り出て……なぜか両手に重そうな、ごついメイスを振りかざし――数人がかりで1匹のドラゴンさんを、滅多打ちにし始める。

 

『待っ』

『降ふっ』

 

「聞こえないのでございます」

「あら? どなたかが嚔でもされましたか?」

 

『ゆるっ』

『ま゜っ』

 

どすどす、どすどす。

 

舞い上がる黒焦げの鱗、飛び散る血潮。

上がりかける悲鳴に、それを多う打撃音。

 

「………………………………」

 

……大型ミサイルを無駄にしたくなかったのと、なによりお父さんの下で働いてる人たちにも華を持たせようって思ってトドメをお願いしたんだけど……なんかちょっと、こう、絵面が。

 

せめてもっと一撃とか、優しく倒してあげない……?

 

【グロ注意】

【もう遅い】

【もっと早く言ってよぉ……】

【草】

 

【ああ、弾道ミサイルで丸焦げになった大型ドラゴンたちが悲鳴を上げながら……】

【かわいそう】

【でもメイドちゃんたちのサイズと比べると……】

 

 

【本星守備隊】

 

【Lv.】

 

【平均800】

 

 

【ふぁっ!?】

【ひぇっ……】

 

【※つい最近明らかになった、地球降臨幼女女神のレベルが100です】

【※通常人類の限界が50レベルです】

【※レベルでの戦闘力は加算ではなく乗算と推測されています】

【※インフレがやばいです】

 

【おろろろろろろ】

【でも、有効なんだ……んなつえーやつらに、通常兵器が……】

【あっ】

【それはそう】

 

【大陸では実証されてはいたよな  単純に数で押しきられるだけって結論にはなったが】

【今ぼっこぼこにされてるドラゴンたちは、10匹には届かない……あれだけの火薬量でも……か……】

 

【戦略原潜に搭載されるレベルのSLBM数発でようやく倒せるって考えたら、コスパも悪すぎだしなぁ】

【倒せるって目に見える形なのは嬉しいけど……うん  いろいろね、絵面がね……】

 

【幼女にその配慮は求める方が間違っているんだよ】

【ちょうちょが人間の価値観を理解できるとでも?】

 

【大丈夫でしょ  どう見ても、これまたレベル高そうなメイドちゃんたちが囲んでどろどろしたおめめで滅多打ちするくらいに追い打ちかけないと倒しきれないのもまた実証されたし】

 

【あー】

【あー】

【あくまで飛べなくなっただけだったかもなぁ、火薬の力】

【HPを削ることはできても、そこからもあれくらい殴らないと倒せないと】

【なるほど】

 

【結局どのくらい有効かは分からんが飛行系モンスターの最上位種族なドラゴンもミサイルで墜とせる、あとは地上戦力の数で叩けばいい……か】

 

――――――しゅごぉぉぉぉ。

 

通常弾を発射しきった潜水艦から垂直に発射される、大型弾道弾。

それらは僕たちの上空をななめに……遠くへ遠くへと飛んでいく。

 

「……あれを出海道に向けてたのは、許さないけど」

 

それでも、使っちゃいけない武器が、地球上から消えたなら。

 

【        】

【        】

 

【あっ……各国大使館が一斉に……】

 

【あっ……保有国の首脳部が突然国営放送を……】

 

そして、

 

「………………………………っ」

 

思わずで両腕を掲げて顔を覆う。

 

それでもまぶしいと感じる光が――突如として浮かび上がった、小さな太陽が、それなりに暗いはずのアリーナだった海を照らす。

 

「……これ、本当に誰にも被害は出てないんですよね?」

 

 

【Yes】

 

 

「ならいいです」

 

【          】

【          】

【          】

【          】

【          】

 

【あれが……】

【核の光……】

【おそらきれい】

【綺麗ではあるな】

【何の光か知らなければな】

 

【最悪の展開として、あれが出海道へ乱れ撃ちされる可能性があったことを……脳が核分裂を引き起こしていく……】

 

【草】

【もう吐くものがないよぉ……】

【ユ、ユズちゃんのおかげでないなったから……】

【ないなった(使った】

【ろろろろろろろ】

 

【うん  人類はどうあがこうとユズちゃんには逆らえなくなったね  なにしろ地球に戻っても、やろうと思えば全軍事システムを一瞬で乗っ取って「不用品を処分」できるって見せつけたからね】

 

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