ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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630話 【速報・幼女、飛ぶ】

ざざーっ。

 

海の上を、魔力の補助を受けて猛スピードで駆け巡る駆逐艦たち。

 

【ひぇっ……】

【あの船たち、何キロ出てるんだ……?】

【さぁ……?】

【フリゲート艦までが、まるでレジャーボートのごとくに超高速で海面スピンしてるぅ……】

【じょばばば】

 

【あれで平気そうなのはwhy?】

【ユズちゃんのおかげじゃね?】

【だって砲弾も魚雷も魔力で補填だぜ?】

 

【テイマーってすごいね】

 

【もうそれでいいや……】

【※一般的なテイマーの人たちがかわいそうです】

【大丈夫大丈夫  そもそもテイマーは希少種だし、ユズちゃんは別枠だから】

【別枠(ちょうちょ】

【別枠(サキュバス魔王】

【草】

【うん……普通のテイマーはね、数体のモンスターを使役してる……ただそれでいいんだよ……】

 

合計で100近い小型船が、まるで昔の船のように敵艦隊――半壊した水生モンスターたちの中へと突撃していく。

 

――――ぶんっ。

 

その船の甲板という甲板へ、開く穴――転移魔法陣。

 

 

【最終フェーズ】

 

【レベル20↑・投擲などを含め遠距離攻撃手段を所有する人々】

 

【展開――――開始】

 

 

「――――ファイヤランス!」

「アイスニードル!」

 

「ライトニング――うわ、なんか威力がやべぇ」

「当たり前だろ? 俺たちはユズちゃんにテイムされてんだ――――どっせい!?」

 

これまでは砲弾と魚雷などの火・爆発属性の攻撃一辺倒。

 

だったから次第に対応してきた魔王軍は陣形を組み立て直し、装甲が硬かったり大型だったりする個体を中心に前線を固めようとしていた。

 

そこへ――――――たくさんの人たちによる、たくさんの属性と武器の種類による飽和攻撃が始まった。

 

【おお】

【おおおおおお】

【朗報・一般ダンジョン潜りたち、ここで活躍】

【※一般(上級者】

【軍人さんだけじゃなく民間人も活躍できてるんだぞ】

【そうだな】

 

『『『――――――!?』』』

 

それなりに僕たちを分析し、半壊しながらも立て直してきた魔王軍。

 

急な攻撃の変化にとまどい、ダメージを負って咆哮を上げながら立て直したはずの前線が崩れて来始める。

 

【けど……なんか威力、すごくない……?】

 

【うん……】

【確かにレベル20以上は強い――とはいえ本当に強いのはレベル40以上のはずなんだが】

【ちょっと前なら中級者に分類されてたはずの人も、普通に数十メートルの雷撃かましてる……】

 

【もしかして:ユズちゃん】

 

【やめて】

【考えたくないの!!】

【※ユズちゃんがその気になれば、言うこと聞く人だけに力を分け与える魔王ムーブ】

【おろろろろろろ】

【草】

 

【ユズちゃんが味方を強化するほどに敵としての脅威度が跳ね上がっていく】

 

【もう今さらだよ……】

【知ってる? 程度を越えるとね、人って感覚が麻痺するの】

【もうユズちゃんに島でも与えてさ、外に出る気がなくなるくらい贅沢させようぜ】

【その島……10年くらいで人口が増えまくって絶対足りなくなります……】

【あっ……サキュバス……しまった】

【草】

 

荒れる海面を――気の荒い船によっては半分浮きながらサーフィンのように敵の前を横切りながら魚雷や砲弾を投げつけ、その甲板からも魔法が、矢が――誰かが気づいたらしく、武器を投擲して一撃離脱を繰り返す。

 

その数だけで、数十。

 

敵の包囲網は……もう、こじ開けられてきている。

 

「――――――とぉりゃあああああ!」

 

ぶぉんっ。

 

ふと聞き慣れた声の主へと目をやると……あれはひなたちゃんの大剣?

 

『GAAA――――!?』

 

剣が風を切りながらぶんぶんと回転しながら飛んでいき――前線を固めるも、乱れた仲間の足並みに思わず頭を出したタートル……亀さんの首を落としていた。

 

「やったっ!」

 

ガッツポーズを空へ突き上げているはずの彼女は――なぜか空中で、頭から海面へと腕をつき下げている。

 

「……ひなたちゃん!?」

 

【ふわっ!?】

【ユズちゃんがびびった!?】

【草】

【草】

【なぁにこれぇ……】

【どっから湧いたの、ひなたちゃん!?】

【てか落ちる落ちるぅ!?】

 

完全に予想外の光景に、慌てて羽を――――

 

「……え」

 

にっ――と、僕を見て笑顔を見せた彼女が、

 

「てんいー」

 

――――ぶんっ。

 

その真下に出現した渦に吸い込まれていく。

 

「………………………………えぇ……」

 

振り返ると、ドリフトを決めていた駆逐艦の甲板へ無事着地しているひなたちゃん。

 

そこには――船が沈まないか不思議なくらいのサイズの巨人の子が居て、

 

「おろろろろろろろろ」

 

「ほら! この渦さん、行きたいとこに連れてってくれるの! あ、剣も戻ってきた! きょじんちゃんきょじんちゃん、早く早く! またひなたをぶん投げて!」

 

「たのしい」

 

「ろろろろろろろろろ」

 

「……あんなこと、できるんだ……」

 

【草】

【朗報・ユズちゃんでも知らないことがある】

【てかもはやバグ技なんよ】

【転移魔法を使いこなす幼女か……】

【すげぇ】

 

【だってユズちゃんのお嫁さんだもん  ユズちゃんに適応するんだよ】

 

【※優ちゃん】

【船酔いは無理ですね……】

【草】

【かわいそう】

【優ちゃん……無理ならなんで船に乗った……】

【責任感だろ? かわいそうに……】

 

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