ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

650 / 663
646話 パーティーでの、ドラゴン狩り

『GAA……!』

 

地上に降りてから3匹目のドラゴンさん。

 

上空で撃墜されて落下してのダメージが重なり、HPは浮き上がれない程度には弱っている。

けれどもさすがは最上位種族――巨体そのものを振り回す上に羽と尻尾も手当たり次第にばたばたとするものだから、そのまま近づけば危険だ。

 

――だから。

 

「じゃ、いっくよー!!」

「ええ、行きます……!」

 

「まかせる」

 

たしっ――――――ぶんっ。

 

巨人の子の両手が持ち上がり――その上に載っていた優さんとひなたちゃんが、同時に投擲される。

 

『GA――――』

 

「……させません」

 

『GA!?』

 

しゅんっ――あやさんの杖から放たれた氷魔法が、ドラゴンさんの動きを一瞬でも止める。

 

「これで――理央さん!」

 

「はいっ! どぉりゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――っ!」

 

『GAっ!? ――――GAAA!!』

 

敵の視線が空を飛ぶ2人に向き、あやさんに向いた――それを利用して姿勢を低く走りだしていた理央ちゃんが、走る勢いそのままに巨竜の脚を一閃。

 

ついでに叫ぶことでひるませたところへのクリーンヒットとあって、その場で転倒するドラゴン。

 

『……GA!』

 

それでも敵は魔王軍本拠地を守る、でっかくて強い最強の生物。

口を大きく広げ、「せめて理央ちゃんへは」ってブレスを放とうとしている。

 

だから。

 

「――おまんじゅう」

「きゅ――――ひっ」

 

ちゅんっ。

 

最初期に出していたような威力のレーザー。

 

――そう見えるけども、その強さはケタ違いになっていて、

 

『GAAAAAAA!?』

 

光が、ドラゴンさんの喉を貫通。

HPをそれなりに削り――――――

 

「今です!」

「やーっ!」

 

その上から振ってくる大剣と聖剣が――――――ずぶり、と、その頭蓋を貫く。

 

『……G……A……』

 

――――――どしん。

 

そのまま暴れることもなく頭が地面へ墜落。

 

そして――魔石へと、ちょっときらきらって光ってから、姿形が変わる。

 

「ドラゴンたいじー!」

「達成――――うぷっ」

 

「優さん……ですからアクロバティックな動きは、もう止めたらと……」

「い、いえ……私にはもはや、これくらいしかアイデンティ……ろろろ」

 

なぜか酔いやすいのに吹っ飛ばされては着地することによって三半規管をいじめて毎回軽く吐いている優さん。

 

「柚希先輩!! 今度こそ私の活躍を見てくれましたか!!」

 

「優さん……大変そうだなぁ……」

「見てない!? 嘘でしょ!? もう3回目なんですよ!?」

 

優さんへの負担が大変そうだけども――ひとまずとして僕たちのパーティーでのドラゴン狩り……そのルーチンは完成したらしい。

 

「ふふんっ」

 

こういうのって……いいよね。

 

【草】

【かわいい】

【かわいい】

【なんでドヤ顔してるのユズちゃん……】

【よく分からんけどパーティーメンバーあるいはパートナーたちが活躍できて嬉しいんだろう】

【なるほど】

 

【しかし優ちゃんがかわいそすぎる】

 

【わかる】

【被害が甚大すぎる】

【いや、あやちゃんママの言うとおり毎回人間砲台するのを止めたら……】

【よく分からないけど必死なんだろう】

【だって……ねぇ……?】

【周囲の面子が面子だし……】

 

【え、でも影が薄いあやちゃんは】

【おっぱいちゃんの方が】

 

【杖】

【やべー杖】

【ユズちゃんのバフを受けて上級魔法を連打できる性能】

【砲撃のたびに揺れるおっぱい】

 

【ああ……優ちゃんもユズちゃん&御ひなた様ほどじゃないけど、胸が……】

 

【草】

【丁寧に言えば許されると思うなよ草】

【ひなた様は、まだ肉体年齢中学生になったばかりだから……】

【包容力だけならすでに高校生レベルだから……】

 

【しかし強いな】

 

【だって魔王にして魔王の姫にして淫魔族の指導者にして地球の指導者なユズちゃんの指揮するパーティーだぞ?】

 

【おろろろろろろろ】

【草】

【この子たち、普通にバランスいいからなぁ……】

【そうなんだよなぁ……】

【ユズちゃんが羽ばたかなければ、普通に中級者……いや上級者パーティーにもなれただろうに】

【そこへユズちゃんのバフが来たら、まぁ……】

【ちょっとおかしい強さになるよねぇ】

 

【ひなたちゃん:小さい体で大剣遣いだから攻撃と防御が強いし素早い】

 

【優ちゃん:教科書にしていいレベルで動きが完璧】

 

【あやちゃん:魔法がやべー】

 

【巨人ちゃん:でかくてつよい】

 

【理央様:シャウトを使ってのスタン、からの掌底がつよい  マジで強い】

 

【ユズちゃんは……?】

 

【知ってるだろ?】

【か、かわいいから……】

【馬のたたきを考慮してもかわいいから……】

【全員かわいいだろ草】

【巨人ちゃんも……うん……ちょっとおっきくてごついけど、かわいいね……】

 

【巨人族の子たちとのお見合いとかないかな?】

 

【あっ】

【待て】

【やめろ】

【そういうコメントは】

【まずい】

 

【え?】

 

 

【:】

 

【該当する書き込みをした視聴者のダイレクトメッセージへ、通称「巨人族」の適齢期3225体からの伝言を転送しました】

 

【処理が大変なのでやめてください】

 

【戦闘に支障が出ています】

 

【お願いします】

 

 

【草】

【かわいそう】

【ゆーあいちゃんかわいそう】

【かわいそう……】

【ゆーあいちゃんへの負担が主すぎる】

 

【いいか? 人間はな……異種族の特殊性癖持ちから人気なんだ……なぜかな  うかつな発言はやめておけ? ハードワークで押しつぶされそうなゆーあいちゃんのこと、かわいそうって思うならな】

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。