ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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669話 お姉ちゃんのぱんつが気になった

【感動の家族愛で泣いてるんだけど、ユズちゃん……お姉ちゃんとおばあちゃんのところへ行くでもなく、ただただぼーっとしながら2人を見上げたり楽しそうなチョコちゃんを眺めてるだけなのが……こんなときに……そのせいで泣きながら笑っちゃって……ほんと、ほんと……ユズちゃん……どうして……】

 

【草】

【草】

【さすがはユズちゃんだな】

【感動した】

 

【これがユズちゃんだぞ】

【これが普段のユズちゃんだよな】

【かっこいいユズちゃんはもう帰っちゃったよ】

【どこに?】

【どっかに  お花畑以外ならどこでも】

【草】

 

【普段のユズちゃんは珍しいものを発見するのに忙しいからね】

【ダンジョンでも珍しい亀裂とかに熱心だったからね】

【ああ、きっと公園にでも行けば、お花や葉っぱやアリさんやちょうちょを見て回るのに真剣になるのがユズちゃんだからね】

 

【それ、うちの子のことだ……(アリ観察が最近のマイブーム】

【それ、うちの子のことだ……(芋虫探しが最近のマイブーム】

【それ、うちの子のことだ……(木登りが最近のマイブーム】

 

【それ、うちの子のことだ……(ユズちゃんのまねっこが最近のマイブーム】

 

【草】

【ちょうちょは……まずい……】

【大丈夫?? 娘さん、ユズちゃんみたいに羽ばたかない??】

【まねっこで羽ばたくんなら素質はあったってことで】

【それはそう】

 

【えっと、でも、うちの子……男の子なんだけど……ユズちゃんに憧れて、なんだか髪の毛伸ばしたいって言い出してるんだけど……「ゆずちゃんみたいなかっこかわいいこになりたい!」って】

 

【………………………………】

【………………………………】

 

【女装が似合うショタよ!!!!!】

 

【ふむ……】

【ほう……】

【天然男の娘系の作品を探すか……】

【無自覚女装系でもいいね】

【いい……】

【草】

 

【こんなにちょうちょでサキュバスな男が居るわけないだろ  それはそれとして本人が望むのならかわいく着飾ってやれ……男も女の子扱いすれば女の子として花開くからな】

 

【草】

【今の時代ならかわいい男の子も普通に居るしな】

【多様性の時代だからね】

 

【男の子らしい女の子(声がちょっとだけ低い&興味がかっこいいものに向く無垢なユズちゃん)、女の子らしい男の子(ちょうちょ見習い)  どっちでも愛でる素晴らしい文化が、ここに……】

 

 

◇

 

 

「――――私のかわいい妹のために」

 

ぶぉんっ。

 

魔王さんの正面に、巨大な魔法陣。

 

「私のかわいい妹が、格好良いと喜んでくれるために」

 

――ちらっ。

 

お姉ちゃんが、目だけで僕を見てくる。

 

「……私のかわいい妹が、私の大魔法に憧れてくれるために!」

 

ちらっ、ちらっ。

 

お姉ちゃんが……すごく見てくる。

 

【草】

【かわいい】

【かっこいい】

【魔法発動を無駄に制御してまで褒めてもらいたいらしいお姉ちゃん】

【かわいいね】

【お可愛らしい……】

 

【で】

【ユズちゃん?】

【お返事は?】

【せっかくお口開けてるんだから、何か言ったげて?】

【草】

 

【ユズちゃんはね、しっかり考えるからね】

 

【かしこいね】

【かしこいね】

【これが……母性……】

【人類が母性を獲得した】

【感動した】

【草】

 

「……ユズ」

 

ぽふぽふ。

 

おばあちゃんが、僕の頭を撫でてくる。

 

「こういうときはな。褒めてやるのが妹としての役目だぞ」

 

「あ、はい。かっこいいですね」

 

「――――お父様の元へ、征ってくる。妹のために」

 

ばしゅんっ。

 

すごい砂ぼこりを残して、お姉ちゃんが飛んでいく。

 

……ああやって飛ぶとき、マントとかあるとスカートでも大丈夫なんだね。

確か魔王さん、僕が寝室に行ったとき、すっごく紐ですけすけなぱんつ穿いてたけど……やっぱり心配になってきた。

 

【おお】

【かっこいい】

【すっごくうっきうっきで飛んでったお姉ちゃん】

【だってユズちゃんから褒められたからね】

 

【過去にいろいろあるし性格も不器用なお姉ちゃんが、純粋天然無垢素材な妹に褒められて全力を出す展開、好きです】

 

【わかる】

【いいよね】

【いい……】

【無垢素材で草】

【ユズちゃんはね、何にでも合うからね  つまりは素材なんだよ】

【脳が……合成されていく……】

 

上空。

 

ずっと迎撃戦をしてくれていたお父さん――遠すぎて点にも見えないけども、魔法の起点になってるから遠くからでも分かるんだ――の元へ、お姉ちゃんらしき光が合流。

 

――――ぱあっ。

 

花が咲くように――――いや。

 

「……花火だ」

 

確実に計算された光の輪が、広がっていく。

 

【きれい】

【すげぇ】

【さっきぶちかましてたのとは違って常識的な範囲で助かる】

【まぁさすがにあれは大技すぎたんだろ】

【父娘の共同作業だったから張り切ったんだよね】

【草】

 

【でもユズちゃん、上を向いててもお口は閉じようね  いや、普段は閉じてるし、閉じてるせいで逆に何考えてるかさっぱり分からなくっていきなり何し出すかが本気で分からないから普段こそぽつぽつとでいいからお話ししてほしいんだけどね  本当にね……大変だからね……大人の世界は根回しが前提だから、土壇場とか事後からだと本当にね……何倍もね……】

 

【草】

【草】

【かわいそうに……】

【どこぞのおえらいさん、いつもお疲れ様です】

【ユズちゃんが発見されてからまともにお休み取れてなさそう】

【かわいそう】

【かわいそう】

【いつもの流れ】

【被害者多数だからな】

 

【多数(サバトで直接的に被害を被って人生の方向が変わった人だけで100万単位】

 

【草】

【ひぇっ】

【ま、まぁ、なぜか異様に命中率高かったらしいからな……あのサバト】

【だって淫魔の女王の本気だもん】

【三日三晩、範囲内の町が完全に木脳停止するレベルだったもんなぁ……】

 

【※そのせいでサバト発端の日から10ヶ月と10日前後、たぶん妊婦さんたちが全国各地へ輸送されるレベルです  だって生まれる生命、だいたいおんなじタイミングだもん】

 

【あっ……】

【すごいことではあるんだよな、うん】

【すごいことは確かなんだけどなぁ……】

 

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