ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。 作:あずももも
「ユズ。余りにも幼い、私の孫よ。淫魔に覚醒したばかりで……初めてで、国を堕とせとは言わない」
………………………………。
「だが……祖母のため、魔族最強の龍たちを堕とす、姿……見せては、くれないか……?」
……えっと、うん。
「私は……それだけで、とても、嬉しい」
これって……えっと。
種族で価値観が違う……ってやつなのかな……。
だって、初めて会ったおばあちゃんが初めて会った孫に求めることが、フィジカルでも成績でも稼ぎでもモテることでもなくって、えっと、堕とすことって……。
【え】
【えっ】
【待って】
【聞いてない】
【唐突すぎて怖気が立ってきた】
【もうだめだ……】
【あっ……】
【え?】
【幼稚園】
【小学校】
【これまで……】
【ああ……】
【女子たちも男子たちも】
【あと、くそ雑魚理央様も】
【堕とされてたのって……】
【カウント……されてます……?(恐怖】
【それも……】
【無自覚で……】
【幼く、羽ばたいていない段階で……】
【風紀を乱していたのって……】
【サキュバスの、一人前の……】
【それを、年少さんから振りまいて……】
【才能の塊ってもんじゃないユズちゃんが、本気を出したら……】
【 】
【もうだめだ……】
【そういや親衛隊たちがそんなこと言ってたか】
【これまでの所業を見れば分かるだろ? もうおしまいだ】
【草】
【ユズちゃん……どうして……】
【無自覚無意識無邪気に周囲を堕としていたユズちゃんが、意図的に……】
【おろろろろろろろ】
【親衛隊は恐怖を覚えました(過去形】
【抵抗は無駄でした(過去形】
【一緒に……なろ♥(犠牲者】
【ひぇっ】
「………………………………」
1秒ごとに膨らんでいく、ドラゴンの軍隊。
魔王軍。
――うん。
体感的に……ほとんど、メス。
……おばあちゃんが言ってたように……うん。
男の僕としては……やりやすい、相手。
「………………………………」
「ユズ……」
「……はぁー……」
仕方がない僕は、深いため息をついた。
――男は、息子は、孫は……女性の肉親に、弱いんだって。
昔から居るお母さんにもそうで、新しくできたお姉ちゃんにもそうで、これまた新しいおばあちゃんにも、そうなんだから。
――――――ぶわっ。
「――――――やるか」
『『GA!?』』
僕は。
「初めて」――――――僕自身の意思で、噴出させる。
サキュバス――じゃないじゃない、インキュバスとしての淫気を。
……あとついでにリリスだからできちゃう、「女の子が好きなサキュバス」としてのそれも。
【あっ】
【あっ】
【え?】
【ちょ】
【やば】
【静まれ静まれ教室だぞ静まれ】
【もうだめだ……】
【え?】
【まさか……】
【速報・サバト魔法陣、俺の学校の上空に】
【もう】
【だめ】
【あ】
【運命の、人……】
【そうか 幼馴染みの、お前だったのか】
【そうか】
【――ちょっと行ってくる】
【学生結婚、出産 やってやるさ】
【あっ……】
【 】
【SNSにてサバトの前兆、確認】
【あ、本当だ】
【え】
【え?】
【あの……その魔法陣 1か所じゃ……ないっぽいんですけどぉ……】
【どう見ても外国の町並みの上に、ギンギンと輝いているんですけど……】
【それも、複数都市の……】
【 】
【 】
【 】
【なぜかうちの国に存在したサキュバスが国外にご迷惑を掛けて本当にごめんなさい】
【でもうちの国だってサキュバスの被害者なんです】
【NO】
【えっ】
【貴国は淫魔の恩恵を受け、我が小国を超える人口を凡そ3日で獲得した】
【淫魔:YUZU】
【異教であり異種族であり討伐すべき対象ではあるが】
【………………………………】
【……少子化とダンジョンでの人口減少】
【我が国家は】
【建国以来の主神に背いてまでも、淫魔を受け入れざるを得ない】
【ゆえに】
【ああ……教会が、広場が、繋がりを求める男女で満ちている】
【主よ】
【今夜から我々は……「YUZU」の御許へ】
【産んで満ちることで、贖罪を】
【草】
【草じゃないが】
【草を生やす以外になにができるって言うんだ?】
【もうだめだ……】
【本当にな】
【開始3分の現在、最低でも5カ国・20都市でサバトの前兆を確認】
【海外ミラー視聴者たち、「救われた」と書き込み続々と離脱】
【配信者たち、果敢にもカメラをつけたまま目的地へと向かう】
【ここから先は子供には見せられない光景が広がる】
【あーあ】
【もうだめだ……】
【ユズちゃん……どうして……】
【もしかして:初めて(意識して)サキュバスとしてサバト魔法を使おうとしたユズちゃん、配信を通じて地球に流れ弾サバトを拡散する】
【ほら……エリーちゃん、言ってたじゃん……? サキュバスさんたちってば、配信を経由してえっちな気持ちとか受け取れるって……】
【つまり、それを逆の流れも当然に……】
【あっ……】
【草】
【草】
【ま、まぁ、現地は喜んでるから……】
【おう 国、地域柄で現地宗教やダンジョン出現での新興宗教に熱心だった信者さんたちが、続々と「サキュバス教」あるいは「ユズちゃん教」に帰依していっているがな まず間違いなく宗教的な問題が今後継続するがな】
【あっ……】
【これ、どうするのぉ……?】
【……とりあえずサバト魔法の範囲に突撃してくる】
【あ、ずるい!】
【草】
【もうなんにも考えなくっても良いんだよ さぁ……サキュバスの元で溶け合おう?】
【脳が……本能を加速させる……】