ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。 作:あずももも
「ざこ。お兄ちゃんたち、ざぁーこ。……でも、今のはかっこいい……かも♥」
『GAOOOOOOOO!!!』
「……えっと、お姉ちゃんたち……がんばって……? 僕、応援しかできないけど……」
『GAOOOOOOOO!!!』
僕たちの周りの空は、一面怪獣大決戦(オールドラゴン)。
でも、その中身は……うん。
おばあちゃんに惚れさせられたドラゴンの雄たちと、僕に惑わされた雌たちでしかないんだよなぁ……。
【悲報・サキュバスたち、やばい】
【やばくないとでも?】
【もうだめだ……】
【草】
【魔王軍が完全に三つ巴になっている】
【ユズばあちゃんを守護りたい♂ども】
【ユズちゃんを守護りたい♀ども】
【運良く……いや、悪くサキュバスに耐性があったばかりに、ちょっと前まで味方だったやつらから袋叩きにされてる真っ当なドラゴンたち いや、俺たちの敵なんだけどな】
【草】
【かわいそう】
【かわいそうか?】
【侵攻される予定だった地球に住む俺たちとしては、特に……】
【だよな!】
【草】
【いつもの流れで草】
【ユズちゃんの配信だからね……】
【※画面の下の方、地面を……よーく見てください 死屍累々です 転がっている味方たちで】
【え?】
【あっ……】
【えっ】
【大量の魔石は……まぁいいとしてだな……】
【ああ……】
【恐らくはユズちゃんにあてられたんだろうエリーちゃんたちサキュバス&インキュバスたち】
【確実にユズちゃんでやられただろう、おやびん&ワイバーンたち】
【あとどうでもいいが、そここに転がってるユニコーンども】
【ときどき微妙に蠢いている……そうとう厳しいらしい】
【かわいそうに……】
【草】
【草】
【あ、ほんとだ】
【あーあ】
【まぁ、ユズちゃんに着いてきた子たちだし……】
【ユズちゃんのえっちな魔法を直撃されたら……なぁ……?】
【なのに戦場はもはや圧倒的なのよね】
【だって敵を味方にしてるんだし】
【3分の2を味方にしてるユズサキュバスファミリーの力だぞ】
【新しい敵が召喚されるたびに3分の2ずつ魅了されていくんだぞ】
【サキュバスこわい……】
【これが……淫魔族の力……】
【大丈夫大丈夫 どうせユズちゃんがなにもかもをダメにしていく】
【もうだめだ……】
【草】
【地球の各地もピンク色の阿鼻叫喚だし……やっぱ怖いよなぁ、魔王って】
【魔王 is 誰?】
【ユズちゃん】
【この所業が魔王でないとでも?】
【※ユズちゃんのお父さんもお姉ちゃんも魔王様です】
【※ユズちゃん自身も立派な魔王様です】
【※ユズちゃん、もう地球の軍事権を掌握しています】
【※魔王以外にどんな称号が相応しい?】
【………………………………】
【………………………………】
【サバトの地へ……行ってくるか】
【いってら】
【もうなんにも考えなくっていいんだよ】
【そうか……これが、天国……】
【知恵の実をむしり取ってくれるのがユズちゃんだぞ】
【脳が……ちょうちょになる……】
【前頭葉が羽ばたいていきそう】
【脳幹以外がちょうちょみたいに?】
【シワを広げてひらっひらと?】
【草】
【草】
【グロいのはやめて!!!】
【想像図がぐろすぎる】
【ぐろいよー】
【改めて震撼する精神汚染の破壊力よ】
【精神攻撃は基本だからな】
【基本(ちょうちょ】
【ドラゴンどもも、所詮は生物……繁殖の本能には逆らえないんだなぁ】
「……あの、おばあちゃん……?」
「わぁっ♥ そこのお兄ちゃんの尻尾、すっごくふとくてたくまし……どうした、ユズぅ♥」
うげぇ。
おばあちゃんがちょうど媚びっ媚びな声を出しながらこっち向いてきた。
「うげぇぇぇ……」
「? 魔力を使いすぎたか? また分けようか?」
「……おばあちゃんは平気なの……? さっき、もらっちゃったでしょ、魔力」
「若い者に比べたら回復力は低いが、その分、周囲から吸収する力は増えているからな! これが年の功よ!」
「………………………………そうなんだ」
僕の前で――表情と腕の動きで、きゃるんっとしているおばあちゃん。
……お母さんもそうだけど、おばあちゃんもまた……そうやって、モテてるときは声、変わるんだね……。
【草】
【すっごく嫌そうなユズちゃんで草】
【草】
【まーた肉親(おばあちゃん)のぶりっ子に心底うんざりしてそうなユズちゃん】
【思春期の女の子だからね】
【これで思春期なのか……?】
「それで……えっと。なんでおばあちゃん、男の人を堕とすとき、メスガキ風なの……?」
せめて、そういうのはやめてほしいんだけど。
……や、お母さんも僕のお姉ちゃんと勘違いされたときはだいたい似たような声とか出すし、あんまり変わらないかな……。
「メスガキ……ふむ。この魅力はユズの文化圏でも知られているようだな」
【……「でも」……?】
【もしかして:サキュバスたちの中では当たり前】
【まぁ素直になれない系の幼い女の子のツンデレの亜種だしな、メスガキ】
【あー】
【なるほど】
【言われてみれば】
【知り合いのお兄ちゃんとかに対してやるんなら……まぁ好意はあっての煽りではあるよな まぁ相手がそれに対してイラッとするかえっちな気持ちになるかどうかは別として ああ、存在そのものがえっちな淫魔なら何をしてもえっちな気持ちにはさせられるから大差はないだろうがな】
【草】
【……淫魔じゃないノーマル人間な幼女の煽りでえっちな気持ちになる文化圏は、端的に言って異常では?】
【それはそう】
【確実にそう】
【ていうか地球文化圏の中でも俺たちのとこが文化的に突出しすぎてサキュバスたちの領域に達しているのやもしれないな……ほら、ユズちゃんとかが生まれ育った文化圏だしさ……】