ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。 作:あずももも
【悲報・人類(特に地球人類、さらにはうちの文化圏)、えっちな分野では淫魔族と肩を並べる疑惑浮上】
【なんてことだ、私たちはサキュバスだったのか】
【まぁユズちゃん&ユズねぇの例もあるし、長い歴史の中で紛れ込んできた淫魔の血が、薄くではあっても広く混じっている可能性は高くなったな……】
【特に叡智に定評のある、うちの文化圏には……特にな】
【ひぇっ】
【もうだめだ……】
【え? 俺たちの中にサキュバスの末裔が居るってこと?】
【いや、俺たちが末裔ってことだ】
【「末裔」――ユズちゃんの初期の配信……駄馬=ユニコーン……あっ……】
【あっ】
【あっ】
【草】
【そういや俺たちは自称末裔だったな】
【今でも末裔のつもりだぞ】
【どっちの意味で?】
【どっちでもの意味で】
【草】
【草】
【サバトの地へ駆けつけたらユズちゃんの末裔だけになれるぞ 今すぐ行け】
【しかしまさか、ファンとしての自称だったはずの「末裔」が、1滴でもサキュバスorインキュバスの血が混じっている疑惑のせいで、とてもただごとじゃなくなってきたぞ】
【繋がっちゃったね♥】
【ただの冗談のはずだったのになぁ……】
【繋がりたくなんてなかったよぉ……】
【きっと本能で理解していたんだよ 「早くこの擬態自然無垢材幼女に触れて遠い血を呼び起こしたい」って】
【そのまま呼び起こさずに滅びれば良かったのにな】
【草】
【草】
【ひどくて草】
【ユズファミリーが会話するごとに被害が拡大していく】
【大丈夫か? サキュバスの配信だぞ?】
【ダブルユズ=ダブルサキュバスが目の前なんだぞ?】
【天然×天然だぞ?】
【ユズねぇも加勢すれば天然×天然×天然だぞ!】
【もうだめだ……】
【草】
【真偽は……いやお願いです教えないでください下手したらこの島国に住む私たち全員が海外のみなさんから淫魔とかメスガキ扱いされかねないので……】
「うむ。人間は儚さが魅力の種族だからな。他種族――特に長命種相手に『メスガキ』をすれば繁殖相手には困らないぞ。雄だろうと雌だろうと繁殖期の異種族たちには覿面だ」
【ふぁっ!?】
【!?】
【ああそうだった……サキュバスってナチュラルにコメント欄読めるんだったわ……】
【こわすぎる】
【あびゃびゃびゃちょうちょちょうちょちょうちょ!!】
【草】
【ゑ? 人間って儚いの? 人間の間での幼女並みに?】
【どうやらそうらしい】
【そして繁殖相手として格好の餌らしい】
【なにしろ淫魔の女王の祖母がそう言っているからな】
【なぁんでぇ……?】
【世界って、広いね 多少の背丈や美醜、運動能力とかの違いで張り合ってるのが情けなくなってくるくらいには】
【それな】
【それはそう】
「お前たち人間も、愛玩用として飼育する犬や猫、兎や鼠、鳥のことを可愛いとは感じるだろうが、それら自身が同族同士で感じる魅力を、お前たちから見た見た目や性格では理解できないだろう? 異種族とはそういうものだ」
【はえー】
【はえー】
【そーなんだー】
【????】
【草】
【ナチュラルに異種族目線で草】
【だってサキュバスだし……】
「そういえば僕、異種族の人とは会ったこと……あ、あった」
空を見て探してみたけども、居ない。
「あれ?」
どこにも居ない。
足元にはおまんじゅうは居るけども、それ以外のみんなが――
「あ」
なぜか地面に転がっているエリーさん、おやびんさん……ふたりの仲間たちに、おまんじゅうの仲間たち。
「?」
【おお】
【草】
【朗報・エリーちゃんたち、補足される】
【悲報では?】
【ユズちゃん、これっぽっちも気づいてなかったもんねぇ……】
【これが天然サキュバス悪女か……】
【幼女だからね……】
「そして人間が種族として被保護対象――よわよわお兄ちゃんとお姉ちゃんたち♥だからこそ、異種族たちからすれば繁殖もできて伴侶にもできて大人気なのが人間なんだ」
「へー」
唐突なおばあちゃんの媚びた声で、僕は吐き気がした。
でも、こらえた。
「だからユズ。支配下の人間たちのこと、しかと守ってやらないとな? それが、人間を管理繁殖させてこそ反映できる淫魔族の責任だからな」
「へー?」
おばあちゃんの言うことは、結構分からない。
たぶん、これが異種族としての価値観の差なんだ。
……そして、媚び媚びなのに耐えられないのは、きっと僕が男だからなんだ。
【 】
【悲報・俺たち、管理繁殖されてる】
【もうだめだ……】
【ま、まぁ、「外」がこれだけ広いって分かった以上、よわよわな人類の俺たちとしてはある程度理解もできるし4分の3は同族なユズちゃんに支配されてる方が安全だから……】
【確かに】
【なるほど】
【ユズちゃんから独立するためには、最低でも「外の全ての種族」に対抗できるだけの力が……無理じゃね?】
【無理ですね……】
【もしかして:俺たち、一生ユズちゃんの手のひらの上】
【まぁユズちゃん相手なら……】
【ユズファミリー全体では?】
【それはそれで】
【ユズお姉ちゃんとかユズパパがトップなら、悪いようには……?】
【確かに】
【まず間違いなく、この世界で最も融和的で理解のある異種族だからね】
【まさかユズファミリーやユズちゃんが、俺たちの希望になるとは……】