【急募】勇者トークンです マスターがヤンデレ精霊達に襲われない方法探してます   作:アラメシア

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アンビリーバボー……

「堅物!」

 

「うおっ」

 

 

 乱雑かつ唐突に扉が開けられる、なんだ敵か?

 ……いや炎属性(ヒータ)かよ紛らわしい。

 

 

「朝っぱらからなんの様だ? てか珍しいなおい」

 

「ふん、別にいいでしょアンタのとこに来たって」

 

「そりゃそうだが」

 

 

 霊使いの中で一番俺を嫌ってそうだと思ってたんだがね。

 いや全員嫌いなんだろうけど、嫌われる要素しかないんだけども、その中でもってことな。

 汚れ役は辛いねぇ。

 

 

「で、何の用事だ?」

 

「……」

 

「……?」

 

 

 なんだ、急に大人しくなるじゃねぇの、調子悪いのか?

 ていうかいつもみたいな攻撃性が薄い気がするが、どうしたんだこいつ。

 

 

……んたの……

 

「なんて?」

 

「っ……! アンタのせいで私達はめちゃくちゃよ!」

 

「はぁ?」

 

 

 ……。

 

 

「……は?」

 

「うぅ……!」

 

 

 目尻に涙を浮かべながらも、こちらをキッと睨み付けている。

 ……いや、いやいや、どういうことで?

 

 

 

 

 

 

「アンタに関わる様になってウィンはエリアと喧嘩ばっかりしてるし、アウスは日に日に気味悪くなって行くし、ライナはいつにも増して見てるだけだし……!」

 

「はぁ……?」

 

 

 ……言われたことをそのまま噛み砕いて読み解くならば。

 俺が邪魔するせいでギスギスしてるってことらしい。

 んで、それが炎属性には苦痛である、と。

 

 

「って言われてもな……どうにもならんぞ、悪いとは思ってるが」

 

「うぐぐぐぐ……!」

 

 

 打つ手無しと言わんばかりに机に突っ伏す炎属性。

 ……しかしなぁ、めちゃくちゃという割には……。

 

「俺が話す時はどいつもこいつも、いっつも似た様な感じだが、違うのか?」

 

「それは! ……あーもう! 説明がめんどくさいじゃない!」

 

「?」

 

「普段通りでいたいってことよ! それで納得してて鈍感!」

 

「ひでえ言われよう、まぁ、それで済むんならそれで良いが」

 

 

 あのエリアとウィンが喧嘩ねぇ、珍しいこともあるもんだ。

 ……ん? てことはマッド地属性のアレって平常運転ではないと……?

 

 

「アレは平常運転よ、諦めて」

 

「……」

 

「最近は磨きがかかって更におどろおどろしいわよ」

 

「oh……」

 

 

 そこは、そこだけは嘘であって欲しかった。

 ……あいつマジで怖えんだけど? 強さの方向性あいつだけ間違ってねぇかな。

 

 

「ねぇ」

 

「なんだよ」

 

「アンタはなんで……ってのはもういいわ、散々聞いたし」

 

「散々言ったな」

 

「だから、今回聞くのはその後よ」

 

「……後?」

 

「そうよ」

 

 

 後……後、その後と来たか。

 一体いつの話だよそりゃあ。

 

 

「さぁね、アンタが勝ち続ける限りは来ないずっと先の話じゃない?」

 

「そりゃずっとだな、負ける気はねぇし」

 

「……冗談を本気で捉えないでよ」

 

「本音だよ、誤魔化さねぇ」

 

「っ……ほんっとバカね、アンタって」

 

「知ってるよ」

 

「とにかく……もしも、あんたが勝ち続けるなり、誰かに負けるなりして……私達の、その……今までの目的が、潰えたら」

 

 

 ……まぁ有り得なくはない話だが、ルル様とか毎度毎度ズダボロになりながら相手してるし。

 認め始めたらそれこそ負けだから、認めるつもりはない、最終的に勝つのは俺だし。

 

 

「……アンタは、私たちとどう接するつもりなの」

 

「ふむ」

 

「言っちゃえば、アンタのせいで……って、言われかねないじゃない、今のままじゃ」

 

「確かに?」

 

「……そうなったら、どうするの?」

 

「受け入れる。そいつに負けちまった俺の責任だし、汚れ役なのは重々承知してる」

 

 

 あり得ない、はあり得ない。

 ……ってよく言うしなぁ、そうなったら受け入れるしかあるまいて。

 

 

「やっぱりね」

 

「わかってて聞いたのかよ」

 

「当たり前でしょ、ずっと続けるとか言ってるバカの言葉なんてわかりきってるんだし」

 

「手厳しいねぇ」

 

 

 炎属性は炎属性なりに周りを見てるってのが、5属性姉妹どもの良いところだよなぁ、皆が皆、周りを大切にしてる。

 地属性? ……まぁ、あいつも多分、そうでしょう、うん。

 

 

「で、何が言いたかったんだ、結局」

 

「んー……その時は、その……私たちのとこに来たら、まぁ、守ってあげなくはないってことよ」

 

「また、唐突だなおい」

 

「だらだらと先延ばしにするのは嫌いなの……それが言いたかっただけよ。あと愚痴とか責任とか」

 

「俺に言われても困るが?」

 

「アンタのせいなのに?」

 

「心当たりがねぇよ」

 

「鈍感め……ああもう、やってらんない」

 

「そりゃ悪うございました」

 

「全くよ」

 

 

 なーんか、敵だってのに相手の心配ばかりする奴らだよなぁ、どいつもこいつも。

 恋する暴走乙女でも、根は良い奴らってことだなぁ。

 

 

「……そう言えば」

 

「あ?」

 

「アンタ、なんで角なんて持ってんの?」

 

「……何の話だ?」

 

「? あんたの部屋の前に落ちてたわよ」

 

 

 そう言って、炎属性が見せて来たのは。

 

 

「……何の角だ? これ」

 

「アンタが知らないんなら知らないけど」

 

「ふーむ……」

 

 

 角、角か……パッと思い付くのはドラゴン共だが。

 鬼とかそういう線もあるんだよな。

 ……烙印?

 

 

「俺に心当たりはねえな」

 

「ふーん」

 

「烙印の奴らも家に誘ったりはしてねぇし」

 

「は?」

 

「ん?」

 

 

 ……なんだ、一気に場の空気が冷えた気がするんだが。

 

 

「……どうかしたか?」

 

「その烙印の子達って?」

 

「? いやいきなりどうしたんだよ」

 

「良いから答えて」

 

 

 なんか圧が凄いんだが、俺なんか間違えたか?

 

 

「何って、お前らと一緒だよ」

 

「……」

 

「色々あって、偶に飯を作ったりしてる、それだけだっての」

 

「…………そう」

 

「納得したかよ?」

 

「帰るわ」

 

 

 ……いや、なんか間違えたか俺?

 烙印の奴らも、野郎共が不在なせいでとんでもなくお辛いことになってるんだがねぇ。




灰滅とか言う篝火が最も似合うテーマ(諸説あり)よ。
海外先行らしいですけど、ゴーティスよろしくマスターデュエルで使わせてくれたりしないですかねぇ、かっこいいですし。

……まぁ、この小説には全く出てくる気配はないんですけどね!
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