【急募】勇者トークンです マスターがヤンデレ精霊達に襲われない方法探してます 作:アラメシア
メシャフレールとかイシズギミック絡めて悪さできるし……
「「「……!」」」
「んー……」
あの後意識を狩られて数日か?
ま、時間が経ったのには変わりない。
ルル様改め、キトカロスはゲート用の仮拠点に被せる形で
当然、それを良しとしない
「無駄ですね」
「……」
「ははは頼もし過ぎんだよなぁ」
まぁティアラメンツとシャドールのつよつよ集団には敵いませんわなと。
強いこと強いこと、敵だと厄介過ぎるが味方……ほんとに味方かこれ?
まあ頼もしいわ。
おまけに言うなら
「ふふ、食べますか?」
「遠慮しとくというか自分で食べさせてくれ」
羨め、あのキトカロス様からのあーん付きだ。
いや何でだよ。
「むーっ」
「積極的……」
「っ〜!」
3人娘から睨まれるおまけ付きだぜ助けてくれ、下手な拷問より拷問されてるんだ今。
針のむしろだよほんっと。
「キト様に近付かないでよ頑固勇者!」
「近付いてねぇよてか動けねぇんだわ」
紫の糸できっちり縛られてっからな。
「というか、何で縛られてるの……」
「こっちが聞きたいって話するか?」
「グリフォンちゃんは?」
「今不在だよ」
上からシェイレーン、ハゥフニス、メイルゥ。
この環境下でダンネルもパピヨンもない俺だとメイルゥ以外には勝てないんだよなぁ。
情けなくって涙が出ちゃいそう。
「……」
「で、お前らは引っ付くなミドラーシュ! エリアル!」
喋らないのか喋れねぇのか分かったもんじゃないが、無言で引っ付かれると怖さが勝つ。
エリアルってのは元アプカローネな、あれいわゆる変身形態だったらしい。
真空管ぽいのに入ってなくて良いんか?
どちらも決してご本人ではないことをここに明言しておく。
シャドールバージョンのエリアルとウィンダってとこか。
「……ガラテアとイヴみたいなもんだろ多分」
「何か言った?」
「なーんにも、てかこいつら外してくれねぇかな俺じゃ外せねぇのよ」
「嫌よ!」
「ああそうかい」
ふーんだ! と言わんばかりにそっぽを向くシェイレーン。
反応は可愛らしいがどうにも困らせられるもんだよ。
「……どこまでもヒータと仲良くなれそうな奴だよほんと」
「ヒータ?」
「霊使いんとこのお前と似た様な奴だよ」
「……他の女の話しないでくれる?」
「情緒どうなってんだオメー」
うおっ急転直下。
前にもこんな体験したな、どこだったっけな。
「メンヘラ彼女みてぇなことを俺に言いやがって……」
「ふんっ」
「マスターに言えマスターに」
「はぁ?」
何言ってんのみたいな顔してるけど、俺とお前らその為に戦って来たよな覚えてるよな?
……どこまで行っても疲れる奴らだわ。
「……見張りしなきゃだし私達は行くわ、キト様によろしくね」
「俺がよろしくする様なことはねぇだろうがよ」
動けねぇんだしな。
あそこまで好意的に動かれると勘違いしそうになるが。
ニコニコお世話されたら童貞男子じゃなくても勘違いするでしょうよ、相当鈍感でもないとな。
「勇者さん」
「……お早いお帰りで、キトカロス様」
「はい、今日は少なかったですから……ね?」
そう笑顔で申されるキトカロス様、こえーよ。
何が少なかったんですかねぇ!
「蟲……でしょうか」
「いや洒落になんねぇよ?」
「ふふ、冗談です♪」
「……」
にこーじゃないよにこーじゃ。
なまじヤンデレだって先入観ある所為か嘘かほんとか判断ができないねぇ!
「何か食べますか?」
「いんや、腹は減ってない」
「そうですか……では、お話でもしましょうか」
パチンと掌を合わせるキトカロス様。
その様子はまるでやることなす事1つ1つを楽しんでいるかの様。
んー、絵になる人だよほんと。
戦いの時の凛々しさからは結びつかねぇな。
「勇者さんはどんなお話がお好きですか?」
「ん、お話ってのは」
「マスターの世界にある童話などのことです」
……童話か。
あんまり何が好きって考えたことはねぇかなぁ。
「勇者のお話ってことにでもしといてくれ。最後には目的を達成するってな」
「勇者さんらしいですね」
「ほっとけ」
「私は、人魚姫のお話が好きです」
「人魚姫か」
如何にも
あんたらのモチーフだろうしなぁ。
「ふふ、如何にもらしいって顔ですね」
「……まぁな」
「そうですね、見た目が似ていると言うのも理由の1つなのかもしれません」
ほーん。
まあ親近感ってのは好きになる理由としちゃ十分過ぎるだろう。
……場合によっちゃめちゃくちゃ重要だ。
「そして何より……誰かの為に、ひたむきに動き続けることのできる彼女に、憧れているんだと思います」
「
「……」
やめろめろ、勘違いさせんなよと。
……ま、マスターもそう言うお人ではあるだろうしほんとに勘違いだわな。
「消えちまわない様にはしろよ」
「え?」
「献身的になろうってのを否定する気はさらさらない。だが……」
人魚姫の最後は、悲恋だ。
最後の最後に、王子様のことを想い助けて泡になる。
「そんな結末だけは迎えない様にしてくれってことさ」
「あんたには、あんたを想う仲間がいるんだから」
「……」
それを聞いたキトカロス様はぽかんとした表情をする。
「……んー、どうにもならなきゃ頼ってくれりゃあ何とか頑張るだけ頑張るが、俺にできるのはそれくらいだなぁ」
「そう言うところですよ、もう」
「何のことやら」
オフのキトカロス様はころころと表情が変わって見応えがあるねぇ。
見てて飽きん。
「……何でこんな状況になってるかはわからんが」
「?」
「こう言う世間話ならいくらでも付き合うぞ、キトカロス様」
「ふふ、様は必要ありませんよ、勇者さん」
ゆっくりした話を作れる様になりたい今日この頃