【急募】勇者トークンです マスターがヤンデレ精霊達に襲われない方法探してます   作:アラメシア

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俺のターン! ドロー! ……来ないぜ☆

「待て待て待て! だーから行かせられんってば!」

 

「はーなーしーてー! 私はマスターのところに行くんだからー!」

 

「グリフォーン! こいつ止めろぉっ!!」

 

「キエエッ!」

 

「あわわぁっ!?」

 

 

 ぜぇ……ぜぇ……きょ、今日はこいつらか……。

 昨日現時点で一番の問題児(ルルカロス様)を止めたばかりだってのに……休みがねぇ!

 

 

「ぜぇ……霊使いども……いい加減にしろ……ぜぇ……息が持たね……」

 

「うぅ……」

 

「っ! 邪魔しないでよトークンの癖に!」

 

「あわわぁ……」

 

「うっせぇ、トークンでもマスターの僕だわ」

 

 

 地属性(アウス)はどこだ……?

 それに光属性(ライナ)がいないのも怪しい……いつもは5人組で特攻して来るってのに。

 闇属性(ダルク)? あいつはそもそも精霊として呼ばれてない、師匠もどき(エダ)と一緒にどっか別のところだろ。

 

 

「……そこかっ! ドラコバック行けぇっ!」

 

「グワッ!」

 

「やばっ、バレた!」

 

「い、行きますよぉっ! ここまで来たら見つかっても走るだけですぅ!」

 

「グリフォン! 先回りだぁっ!」

 

「キエエッ!」

 

 

 勇者の剣(ダンネル)片手にいざ行かん……ダンネルとパピヨンとグリフォンフル活用でギリギリのルルカロス様まじでおかしくねぇか?

 流石最強のテーマ……。

 

 

「キエッ!」

 

「うぎゃっ」

 

「グワワッ!」

 

「きゃあっ!?」

 

 

 ん? グリフォンライダーの背中にいる筈の子はどうしたのかって?

 知るか最初からいなかったよんなもん! でもいたらいたで絶対ヤンデレ化する自信があるから我らがグリフォン君だけで良かったと思ってる、バロネス先輩女の子側の可能性ってマジ?

 

 

「うぅー……」

 

「ま、また止められてしまいましたぁ……」

 

「あったり前だ……毎度毎度、懲りずに来やがって……」

 

 

 五つ子霊使いを一纏めにして出口から遠い場所に運ぶ。

 出口ってのはマスターのいる世界に出られる穴のことね、デュエルディスクどうなってんだあれ異世界と繋がってんじゃん。

 つっても、あそこしか出入り口がないお陰で俺達勇者組(水遣い抜き)でも止められていると思われる、複雑だねほんと。

 

 

「ダンネルとパピヨンがあって助かったよ……偶にマスターが使ってるのが幸運だった」

 

 

 勇者出張と言えば、グリフォンとドラコバックのイメージが強いが。

 ダンネルとパピヨンもあれば強い、程度の性能にはなっている、正確にはそれぞれ打点の上昇と低下である。

 

 これ込みでグリフォン君がいればルルカロス様をギリギリ相手にできるのだ。

 ……まぁ、基本的にどっか別の場所で戦ってくれてるからパワー負けするんだけどね、味方に対して敵の数多すぎんかぁ?

 

 

「もう一人の俺がいればなぁ……無理か」

 

「えっと……」

 

「あ? 起きたのかよ水属性」

 

「属性で呼ばないでください……」

 

「お前らも俺のことトークン呼びだろうが」

 

「恨めしいので」

 

「即答かよ」

 

 

 水属性(エリア)、この中だと割とまともだと思われる。

 次点でライナか風属性(ウィン)、前者はポジティブで後者はおどおどむっつりだと思われる、平時にいきなり顔真っ赤にしたりしてるからな、おそらく確定だろう。

 

 最下位? んなもん炎属性(ヒータ)……と普段の憎まれ口から判断したいがその実アウスだ、マッドの素質がある奴は思考がちょいちょいえげつない。

 こいつらにひやっとさせられた時の参謀は大体あいつである。

 

 

「当たり前じゃないですか、私達はマスターのところに行きたいだけなのに……」

 

「それで襲うのか?」

 

「はい」

 

「その時点で無理だと気付け」

 

「むぅ……」

 

 

 忘れちゃいけない、こいつらも俺も精霊である、少なくとも外側は人間じゃない。

 現代人(マスター)側の常識で測ることを基本的にしないのだ。

 

 

「マスターにはマスターの選びたい相手がいるんだ、それ次第だ」

 

「その人に振られたら襲ってもいいんですか?」

 

「襲うな馬鹿野郎、マスター達にはマスター達の世界の倫理観があるんだ、それに則った上でヤれ」

 

「むうぅ……」

 

「ほら、着いたぞ」

 

 

 こいつらが住んでいる屋敷の前についた。

 気絶させてそのまま放置すると、復活した瞬間また撃退しなきゃならなくなる事例があった為、分かる限りはこうやって送り返している。

 俺達の住んでる場所? ゲートの近く……って訳じゃなかったんだが、最近は仮住まいを近くに建てて暮らしている、あいつら油断も隙もねぇからな。

 

 

「はぁ疲れた……お前らだって容姿は良いんだから、ゆっくり待つことを覚えろよ、あとあっちの世界の常識」

 

「……」

 

「返事しろよ……まぁいいか、もう来んなよ」

 

 

 さっさと戻らないとなんだよ、グリフォン君だけじゃあ止まらない奴らが多いこと多いこと。

 ドラコバック君を走らせ、急いで戻る。

 

 

「……こっちに向けさせるって言ったってなぁ」

 

 

 掲示板ニキ達はサクリファイスエスケープやら磁力の指輪などなど、好き放題言ってくれていたが、考えてみて欲しい。

 

 

「元々が遊戯王プレイヤーのオタク君に、口説き文句が思い浮かぶと思うのか?」

 

 

 相手は魅力を凝縮させたかの様なイケメン、マスター様だぞ。

 勇者トークンのビジュとは言え無理がある、イケメンめ……。

 

 

「……ん?」

 

 

 なんか落ちてる……なんだこれ。

 青くてモサッとした……んん?

 

 

「これ、水属性が身に付けてる奴か?」

 

 

 名称不明のモサッとした何か。

 どうやら運んでいる時に落としたようだ、どうすっかな……。

 

 

「……ドラコバック、先に戻っててくれ」

 

「グワ?」

 

「大丈夫だよ、お前程早くないけど。走ればそんなに時間はかからん。……それよりもグリフォン君を手伝ってやってくれ」

 

「グワワッ」

 

 

 ありがとよ、いつも助かってるぜドラコバック君。

 さて……さっさと届けるかぁ……嫌だけど。

 

 

「こっから10分、ってとこだが……起きるよな絶対他の奴ら……」

 

 

 うげぇ……一応ダンネル君はいつでも取り出せる様にしとこうか。

 

 

 

 

 

 

「水属性、いるか?」

 

「え? ……トークンさん。なんで来たんですか?」

 

「邪険にすんなよ俺だって来るつもりなかったんだわ。……落とし物だよ、ほら」

 

「? ……あ、それ私の……」

 

「俺らの所為で無くしたってことにされても後味悪いんでな。そんだけだよ」

 

「ぁ……ちょ、ちょっと待ってください!」

 

「あぁ?」

 

「……ありがとうございます、拾ってくれて」

 

「どういたしまして、感謝するんならマスターを襲わないことを考えてくれ」

 

「……」

 

「んだよ」

 

「……考えましたけど、やっぱりダメです。……誰かに取られたくないので」

 

「そうかい、じゃあまたあの場所でな」

 

 

 ……やっぱ無理だろこれ。

 一途過ぎて磁力の指輪とか言ってることに罪悪感湧いて来るわ。




遊戯王の美少女テーマと言えば! ってイメージがある霊使い。
単体で美少女って言うならブラマジガールなんですけどね。

ただまぁ……どう頑張っても攻守2000の勇者トークン君には勝てないんですね、パクられる可能性はあるけど。
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