【急募】勇者トークンです マスターがヤンデレ精霊達に襲われない方法探してます   作:アラメシア

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O☆KA☆WA☆RI☆DA☆  ……結構です、いやマジで

「ぜぇ、ぜぇ……」

 

 

 5属性姉妹を退けた次の日、5属性姉妹がやって来た。

 やめて欲しい、切実に。

 ルルカロス様が来た2日前から運良く別の奴らが来ていないとは言え、5人相手にするだけでも疲れるんだよこっちは。

 

 

「……で、風属性は何してんだ」

 

「……」

 

「おい」

 

「えっ……ぁ、風属性って私のこと……えと、その……」

 

 

 4人を捕まえた、までは良いんだが5人目……ウィンが珍しく今日に限り、非常に驚くべきことに……しつこい? うるせぇ初めての対応なんだよこっちだって。

 何もせずにぼっ立ちしていたのだ、じーっとこちらを見るばかりで。

 

 

「ぇ、えと……」

 

「……?」

 

「っ! あわわ……その……」

 

 

 ……どうしたのだろうか。

 いつにも増して挙動がキョドっている。

 

 ……。

 

 ……なぁんちゃって☆

 

 ごほん、失礼。

 あまりにもアホらしい親父ギャグに思わず心の中のベクターが漏れ出てしまった。

 

 

「……言いたいことがあるんなら、遠慮せず言えよ」

 

「別に恨み節なら聞き慣れてるからな、主にそこの炎属性から」

 

「ぁ、そうじゃなくて……あと、ヒータちゃんがいつもすみません……」

 

「気にしてねぇよ、恨まれる様なことしてる自覚はある」

 

自覚あったんだ……そういうことじゃなくて……その……」

 

 

 ……焦れったいな。

 まぁ怖いのは分かるが、毎度毎度邪魔してくる奴と対面なんて俺でも若干辛い。

 

 

……の子を、……てみたいなって……

 

「なんて?」

 

「そ、その子を……」

 

「その子……?」

 

 

 ちら、ちら……とウィンの目線が向いているのは……グリフォン君?

 

 

「クエッ?」

 

「……グリフォンがどうかしたのか」

 

「ぇと……触ってみても、良いですか……?」

 

 

 ……ああ、そういうこと。

 合点がいった、そういやグリフォン君風属性か。

 そりゃウィンだって興味を持つか、当然である。

 

 

「ふむ……」

 

「ぁ、ごめんなさい。やっぱり敵にそんなことさせられないですよね……」

 

「いいぞ」

 

「……え?」

 

「だからいいよ、だろ? グリフォン」

 

「クエエッ!」

 

 

 ふむ、良いらしい。

 グリフォン君が良いと判断したのなら俺がダメだと言う理由はないのだ。

 

 

「ただし、変なことはすんなよ」

 

「へ、あ、はい! ありがとうございます!」

 

「お礼は俺じゃなくてグリフォンに、それとそいつに触りたいならいつでも来いよ」

 

「え、い、良いんですか……?」

 

「グリフォンが良いって言うタイミングなら、な。最近はこの辺に住んでるし……」

 

「別に俺はマスターを襲おうとしてるお前らを阻止したいだけだからな」

 

 

 こいつらがマスターを襲う為にここまで来ているのは明白だから止めているだけである、目がマジだし。

 暗い、ヤバい、澱んでいるの三拍子を兼ね備えた目だ、文字通り面構えが違う。

 

 

「ぅ……それは、そうなんですけど……」

 

「水属性には言ったが、あっちの倫理観に沿ってマスターと接して、その上でヤるんなら俺が言うことは何もないんだ、マジで」

 

「……」

 

 

 黙り込んでしまった、しょうがねぇか。

 そんなことをしてる間に取られるかもしれない、って思考が根底にあるから襲うんだし、こいつらも。

 精霊なりの真面目な恋愛……なのかもなぁ、俺があっちの倫理観にモロ影響を受けてるだけで。

 

 

「ま、平行線の話は今は良いんだよ。ほら、グリフォンを触りたいんだろ」

 

「ぁ、はい」

 

「クエッ」

 

「わわっ」

 

 

 早く撫でろ、と言わんばかりに頭をウィンに近付けるグリフォン君。

 普段は勇猛果敢で頼もしいけど、案外人懐っこいんだよなぁグリフォン君、そこもまた良いんだが。

 

 

「早くしろ、ってさ」

 

「は、はい……! な、撫でるね……!」

 

「クエエッ」

 

 

 おそるおそる、といった風に手を近付けていくウィン。

 

 

「! ふさふさだ……」

 

「時間がある時に手入れ……って言える程大層でもないが、それなりのことはしてるからな」

 

「そ、そうなんですね……」

 

「クエエッ!」

 

「わわっ……可愛い……」

 

 

 ……案外大丈夫そうだし、とりあえず邪魔にならなそうなところに行っとこうか。

 部外者はもう一人いるっぽいしな?

 

 

「……起きてるんだろ? 水属性」

 

「……」

 

「寝たふりしなくたってバレてるぞ、風属性の方を見てたのを見たからな」

 

「……むぅ……」

 

 

 観念したのか、寝転んだまま目を開くエリア。

 バレていたことがあまりお気に召さなかったらしい、こっちを若干睨んでいる。

 

 

「睨むなよ。偶然だっての」

 

「……ありがとうございます、ウィンちゃんの意思を汲み取ってくれて」

 

「許可したのはグリフォンだ。礼ならグリフォンに言ってこい」

 

「聞いてくれたのはトークンさんです」

 

「そうかい」

 

「他人事みたいに……」

 

「他人事みたいなもんだからな」

 

「むぅ……」

 

 

 他の奴が目覚めるまでには終わって欲しいが……まぁ、そこは最悪どうでもいいな。

 目覚めたって襲ってくるとは限らな……いか? なんか怪しいな……?

 

 

「ウィンちゃんは、普段から皆を優先しがちなんです」

 

「なんだいきなり」

 

「私達に流されて……ってことが多いので、今日みたいなことは滅多にないんです」

 

「……へぇ」

 

「自分の中で溜め込んでばっかりで……いつも、申し訳ない限りです」

 

 

 俺の想像通りだってことかね。

 まぁ地属性のマッド以外は概ね予想外じゃなかったんだが……あいつだけ怖えんだ。

 

 

「トークンさん」

 

「なんだよ」

 

「あの子のこと、お願いします。……私達じゃ、無理なので」

 

「……別にそこは、俺が決めることじゃねぇだろ。あいつがいつまでグリフォンに興味を持つか、グリフォンが許すか……だ」

 

「それは、そうなんですけど」

 

「ま、いざという時はグリフォンの説得ぐらいは試みてみるよ。……てか、実質敵みたいな奴になに頼んでんだ水属性、保護者かよ」

 

「ありがとうございます。……あと保護者じゃありません、ちょっと心配なだけです」

 

 

 心配だから他の人に頼むってそれもう保護者だろ。

 

 

「あんな風に笑えるんなら、問題ないとは思うがね」

 

「……それなら、それで良いんですよ」

 

 

 グリフォン君と触れ合って、ふにゃっとした笑顔を見せているウィン。

 ……あの分なら、今は大丈夫なんじゃあ、ないかね?

 

 

「……!? え、エリアちゃん!? 勇者さんもっ!?」

 

「お、バレた」

 

「バレちゃいました」

 

「ぁ、あう……」

 

「大丈夫だよ? ウィンちゃん。続けても」

 

「そうそう、見てる分には可愛いからな」

 

「!? あ、あわわぁ……!?」

 

「クエエッ!」




しばらくは霊使いの少女達中心になるのかな……?
あんまり序盤から大量のキャラを出しても作者側が爆発することになるので。
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