非日常的で日常的な青春の記録を刻む物語   作:よるくろ

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内容が薄いとタイトル付けんのに困るわ

 

 

「…はぁ」

 

 スコップを砂に突き刺し、それを肘掛けに寄り掛かって溜め息を吐く。

 

 なァんで俺ァこんなことしてるんすかねェ…。

 

 太陽の昇る天を仰ぎながら、前の方でせっせとスコップで穴を掘る()()姿()の二人の声を聴いてゲンナリと表情を浮かべた。

 

 暑くはねェけどよー、こんなスコップで穴掘るとか正気じゃねえよー、もっとこう…重機とかさぁ。

 

 そんな資金的にできるわけもない事をのたれながら、俺は堂々とサボる。

 

 それに気付いたらしいホシノの声が、俺の方に届いた。

 

「あっ!ユメ先輩、アスカがサボってます!」

 

「ちょっとアスカくん!?手伝って欲しいんだけど!?」

 

「がんばえー」

 

「がんばえーじゃなくて!?」

 

 ついに俺は座り込んで、寝転ぶまでに陥った。海パン一丁だから直接皮膚に触れる背中が死ぬほど暑いが、いつかにぶっ壊した機械の方が暑かったから問題ない(?)

 

 これでパラソルでもありゃ良かったんだがなぁ…まぁそんな高望みはできねえか。

 

「アスカ!サボってないで手伝ってくださいよ!私だってこんなこと続けたくないんですよ!!!

 

「酷い!ホシノちゃんだって最初はノリノリだったじゃない!」

 

「現場に来たらやる気が失せたんですよ!それよりアスカを引き摺ってでも働かせますよ!」

 

 そう言ってホシノが穴から出て、俺の方に歩いてくる。

 

「来んなー、俺を無意味な労働に巻き込むなー、チビー、やめろー」

 

「そう言いたいのはこっちだって山々今チビって言ったか

 

「激おこで草」

 

 額に青筋を立てたホシノが俺の腕を掴み…そのまま止まる。

 

「…なんでこんなに身体冷たいんですか?」

 

「俺冷え性だから」

 

「冷え性ってそういう事じゃないと思うんですが!?ちょ、ユメ先輩!アスカが冷たいです!」

 

「俺が素っ気ないのか俺が死んでるのか二つの意味があるな」

 

「えー!?アスカくん死んじゃったの!?」

 

「悪い方で捉えやがったな」

 

 ホシノの声で駆け寄ってくるユメパイセン。

 

 水着だからか普段より揺れる()()から目を逸らし、戒めの如く太陽を直視して目を潰す。

 

 目から煙が出ている気がする。

 

「ほら、触ってみて下さいよ」

 

「わぁー本当だ……かったー…」

 

「あのあんまペタペタ触らんといてくれ」

 

 擽ったいというより恥ずかしいが勝つんだが。手のひらの温もりが直接皮膚に…!

 

「あーもうわーったわーった、手伝うからもーやめろ」

 

 ぺたぺたと触る手を振り払い、スコップを杖に立ち上がる。

 

 幾ら()()()()()()()()してるとはいえ、冷やしてるわけじゃねえんだからあんまり触れられると暑くなるんだよな…。

 

 まぁ、武器に神秘を馴染ませる練習と割り切って真面目にやっか…。

 

 スコップを地面から引き抜いて、俺は穴へと向かった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…はっや」

 

「これもう私達要らないんじゃない…?」

 

 時間にして早十分が経過した。

 

 ユメパイセンが朝突然提案してきたアビドスの大オアシスがあった場所に何かがあると何処かからか情報を掴んで*1、それで何故か俺も連れてこられてなぜか水着に着替えさせられるわ二人も何故か水着だわで何が何だか分からず、労働すること数十分。

 

 二人の労力(1)+(:)俺の労力(9)で、約数十mの大穴が空いた。

 

 しかし、それだけ掘っても()()は見つからず、俺の体力が減るばかり。いやまぁ今の調子ならあと二時間は余裕だけど。

 

 それにしても、十分で結構神秘がスコップに馴染んできてきた気がする。軽い一突きで持ち手まで貫通してきた。ここまでくるとやり辛えなこれ。

 

「アスカー、あとどれくらい動けますかー」

 

「あと二時間は余裕だぞー」

 

「にじっ…二時間は余裕だそうです」

 

「そんなに!?キツくなったらやめようかと思ったんだけど…もうやめちゃおっか」

 

「そんななんかあっさり辞められるとそれはそれで複雑ですね」

 

「アスカくーん!もう終わっちゃうー!?」

 

 あ?もう終わんの?

 

 てか結局何を見つけたかったんだよ。

 

「終わんなら終わるで良いんだけどよ、俺何見つけっか聞いてねえんだけど」

 

「あれっ?言ってなかったっけ。この下に眠ってるって言われてるお宝を掘り起こそうとしてたんだけど」

 

「眠ってたから分かんねえ」

 

 そういやなんかそんなこと言ってたような…いや言ってたな。生徒会とかなんとか言ってたわ。

 

 でも、こんだけ掘ってなんもねえってことはもう本当になんもねえんだろうな。

 

 二人も暑さで限界そうだし、俺もやめっか。

 

 穴の底から跳躍して、穴から飛び出る。

 

「…なんか、今日でアスカが人間離れしてるところ凄い見た気がします」

 

「深さアビドスの屋上くらいまであったよね…?」

 

 なんか信じられないようなものを見る目で俺を見てくるが、二人だって大概だからな?

 

「鍛えりゃ誰でもできんだろ」

 

「できるわけないでしょうが」

 

「幾ら考えても鍛えてできる芸当じゃないと思うよ?」

 

「それよりあちいから早く戻ろうぜ。良い加減エアコン付けようぜエアコン。一部屋で数時間使ったって精々千円越えねえんだからよぉ」

 

「うっ、で、でも一回使ったらまた欲に負けちゃうかも…」

 

「んなら俺が賞金首でも捕まえて稼いできてやるよ」

 

 …あっ、てかその方が良かったやん。良い事思いついたわ。

 

 賞金首…恐怖の象徴…良いね、どんどんアイディアが浮かんでくる。

 

「ククッ」

 

「…どうしましょう、アスカがまたよからぬことを考えてる気がするんですが」

 

「うーん、勘だけど今回は悪い予感はしない…かな?まぁまた悪い事してたら次は力づくで止めよっか」

 

「そうですね」

 

 なんか寒気がするが、頭の中で次々湧くアイディアがそれを掻き消してくる。

 

 さて…善*2は急げだ、早速明日から取り掛かってみるか。ククッ。

*1
居眠りの為詳しくは知らない

*2






 書きたい展開なのに内容が薄いの困る
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