New world note in Earth 作:YUKANE
こんなに多くの人に見てもらえるとは思ってなくて、自分でもビックリしていますw
執筆出来る時間が取れたので更新できました!
今話から本作のオリジナルティが出て来ますのでお楽しみに!
東から昇った太陽によってサファイアの様な蒼色に輝く東シナ海の空を2匹の鷲が飛ぶ。
アメリカで開発された原型機を日本仕様に改造してライセンス生産された
「今のところ東シナ海に何も変化は無いな。
『
部隊創設地である百里基地が位置する茨城県の観光名所 偕楽園に植えられている梅花を模したマークを、ツインテールと呼ばれる2枚の垂直尾翼につけた
2機が飛ぶ東シナ海は日本とユーラシア大陸に挟まれている縁海で、日本や中国・朝鮮といった東アジア諸国を繋ぐ重要な場所として機能していた。
現在も上海への国際フェリーの航路として使われていたが、あの現象による変化を確かめるべく2機は飛んでいた。彼らは本拠地である
「“日本が別の星へ転移した可能性が高し”か······今でも信じられんな。」
『確かに現実味はありませんが、そうでもなければ日本全国の飛行隊に
「インカムつけっぱなしだったか、独り言の筈だったんだがな。
日本が地球では無い星へ来たと仮定した政府から出された周辺海域の緊急調査命令は空自だけでなく海自や海保・在日米軍の航空基地にも出されているが、GPSが使えなくなった状態での夜間飛行は危険すぎると判断された為に、いつもと同じ様にやって来た夜明けと共に各地の航空基地に配備された機体が
その命令は彼らが所属する第305飛行隊ら2つ飛行隊を纏める第5航空団にも出されていたが、指定された空域は本来の担当である九州南部〜奄美諸島方面ではなく、北九州方面だった。
北九州の空域は大分県の
重要な役目を任せられた第305飛行隊は夜明けと共に主翼に燃料を満載した増槽を取り付け、自衛用として増槽と主翼を繋ぐ柱に取り付けられたハードポイントに
夜明けまで待機中のパイロットに対して、日本政府の仮説である“日本が別の星へ転移した可能性”が告げられていたが、本嶋や桑谷らは半信半疑のまま海域哨戒へと出撃する事になった。
『春日管制より
「異変を見逃すと言っても、我々は普段の東シナ海を知らないんでどれが異変だか分かりませんよ。
『
西部航空方面隊の司令部が置かれている春日基地で航空管制を担当する春日管制隊から注意混じりの通信が来たが、本嶋と桑谷は反論する。それは出撃前に伝えられた現実味の無い仮説に対する半信半疑の意思表示でもあり、通信相手である春日管制隊はそれを理解したからこそ無言を貫いていた。
『何かしら反論したいが、まあ良い·······
無言の後に伝えられた内容は、それまでの雰囲気を吹き飛ばすには充分すぎた。本嶋は管制員の発言を脳内で再生して疑問点を導き出す。
「国籍不明の
『両国の機体だったら既にそう伝えてる。それに
『300km/hって輸送機より遅いですね。見間違いなのでは?
『確かに福江の
本嶋と桑谷は管制官との通信で
しかしながら、空自のパイロットとして中国機に対する
「
『
『2人とも頼むぞ。自衛目的以外での戦闘は厳禁だぞ!
管制官との通信を終えた2人は垂直尾翼の
プラット・アンド・ホイットニーが開発したエンジンを
対馬を遠目に眺めながら北西へ飛翔する2機の先には広大な青い海が広がっていたが、本来であればここには朝鮮半島の南端が見ていたはずだった。
昨日まであった陸地が消えている事実が、2人に日本が別の星へ転移した仮説が正解だったと認識させている中、機首に内臓されたAN/APG-63(V1)火器管制レーダーが探知した情報が
「
『
「速度差からしてもうすぐ見えると思うんだが·····」
『雲に隠れているかもしれnあ、斜め下のアレか!?』
桑谷の叫びをインカム越しに聞いた本嶋が左斜め下を向くと、その先に2人が探していた航空機を見つけたがその外見を見た本嶋は絶句する程に驚かされた。
青い海と空に浮かぶ白い雲とも似つかない緑色に塗られた機体は船の様な胴体と主翼を柱で繋げたシルエットをしており、主翼と一体化した4基のエンジンで回したプロペラで
本嶋らは目の前の機体が飛行艇であると直ぐに分かったが、その姿は2人が見たことがある海自のUS-2とは大きく違っていた。
そして4基のエンジンを載せた主翼に国籍マークの如く描かされた
「
『日の丸をつけていない旧日本軍の飛行艇!? 見間違いじゃないのか!?』
『見間違いじゃありませんよ! 翼には日の丸の代わりに赤線に囲まれた白丸がデカデカとついてます!!』
『マジで言っているのか·······』
目にした物の衝撃で通信の終了を意味するOverを言い忘れる本嶋であったが、春日管制の方もそれを指摘する事がすっぽ抜ける程の内容に驚きの声を上げる。
春日管制と話している間にも飛行艇と
急激な右旋回によってかなりのGがパイロットにかかるが、耐Gスーツの締め付けによって意識を手放さず旋回を終える。
飛行艇の方も
『と、取り敢えずその機体は写真に収めたか!?』
「既にガンカメラで前と横の写真を何枚も撮っていますよ!」
『よくやった!! 写真を撮り終えたら今直ぐ引き返せ! そこは飛行艇を持っている国の領空だからこれ以上滞在したら面倒な事になる!!』
「
『
時間が経つにつれて冷静さを取り戻した2人は、規定通りの返事を返して自らの愛機を日本がある南東へと向けた。
この出来事は10分にも満たない短すぎる物が、日本と新たな世界のファーストコンタクトという重要な出来事として歴史に刻まれる事になった。
・本嶋浩己と桑谷益貴
この2人は今作から登場させた新キャラです。この1回だけなんて勿体無いから、出番を用意しとこ·····
・空自の航空団について
南九州を担当する第5航空団を北九州へ持っていた理由は、本来の担当である第8航空団が中国や四国方面に向かったのが大きな理由ですが、メタ的にはF-2の航続距離が短いのなら中国と四国の沿岸を飛ばした方が良いだろうと判断した為です。しれっと第5航空団に2個飛行隊があると書いてありますが、もう片方の部隊は近々出す予定です。
てかそもそも当初は千歳基地の第203飛行隊として出す予定でしたが、とある事情で第305飛行隊へ変更されました。レーダーサイトに関しても
変えた理由に関してはまた今度·······
・Over···
前作では使っていない所と使っている箇所で分かれていましたが、今作では基本使っていく予定です。
表記に関しても前作で
遂に今作のオリジナリティ?要素が出て来ましたが、今回出てきた飛行艇はとある機体そっくりの見た目なんですが、どの機体か分かる人いますかね?