New world note in Earth   作:YUKANE

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長らくお待たせしました。遂にドンパチパートへ突入します。

前作では終わり間近だったのに、今作では漸く始まるという·······遅筆にも程がある。


Episode.52 異変と見知らぬ船団

日本転移から5ヶ月が経過した。日本は冷軽大陸の各国と国交を締結し、貿易の網を広げつつあった。

 

東和と同じく港湾施設の整備が全ての国に必要だったが、既に既存の貨物船での効率的な運び方が考え出されていた上に、東和で経験を積んだ建設業者によって港湾施設の改修も政府開発援助(ODA)の名目で難なく行われた。

一部の国は輸入される品や港湾施設の改良規模に差こそあれど、高い品質を誇る日本製品は一般市民にも知られる様になり、日本の存在感をより高める結果となった。

 

日本の影響力が目に見えて伝わり始めた12月初旬、それは何の前触れも無く起きた。

茶瑠袮須(チャルネス)真内(シェンナイ)で生糸やジルコン・工業ブタノール等を積み込み、東和の氷海へ向かっていた海王運輸保有の貨物船 「第三海神(かいしん)丸」が突如として消息を絶った。

 

SOS信号を一切出さずに消えた事もあって、「第三海神丸」の事案が発覚するまで数日を要したが、周辺海域を管轄する東和海軍氷海方面隊は事案発覚から間もなくして、所属する艦艇や航空機を捜索へと送り出した。

東和海軍だけでなく、九州南部を担当する第10管区から氷海港へ派遣された「PLH-33 れいめい」率いる海保船や、海保から警備船として海洋省へ譲渡されたあまみ型巡視船 2隻も参加し、「第三海神丸」を見つけるべく広大な捜索網が敷かれた。

 

東和では近年例に見ない広大で濃密な捜索網が敷かれた事もあって、捜索開始の翌日には第7水上飛行隊の六十四式飛行艇が海上で漂流する「第三海神丸」を発見した。発見の報は素早く氷海の海軍司令部へ送られ、漂流地点の一番近くにいた氷海警備艦隊に属する雪波級駆逐艦*1「沖波」に現場への急行を命じた。

 

「10時方向に「第三海神丸」視認! 機関に動いている模様は無し! 漂流していま───っ!? 船体側面に複数の砲撃痕が見えます!!」

「砲撃痕だと!? ただの事故では無いぞ!!」

 

4基の混焼式ボイラーと2基の蒸気タービンを全力で動かして、現場へ到着した「沖波」艦長の牧島(まきしま)連雀(れんじ)少佐は見張員の報告に衝撃を抱く。彼は「第三海神丸」の消息不明を事故だと仮定していたが、砲撃痕の存在はこの事案が第三者による事件だと知らしめていた。

 

「艦長。これは事故では無いようです。何が起きるか分かりませんが、どうしますか?」

「攻撃した相手もいない以上、何が起きてもおかしくない。だが、この船に一番最初に辿り着いたのは我々だ。我々にはあの船を確かめる意義がある。

乗組員から船内への突入隊を編成しろ! 先導指揮は私が執る! 副艦長は艦を任せた!! 炊事班は重湯(おもゆ)*2の用意を!!」

 

女性の副艦長が「第三海神丸」への突入を危惧するが、牧島自身は自らが最初に辿り着いたが故の意義か、自らの先導で船内へ突入すると宣言する。副艦長に艦を任せ、炊事班に救助した乗組員向けの食事を作るよう指示を出すと、牧島は船内突入の準備を始める。

 

護身用の六十四式拳銃*3を腰へ携帯し、防弾チョッキとヘルメットを海軍制服の上から装着して、万が一襲撃した相手と相対しても一応の防御と反撃が出来る体制を取る。

 

「「第三海神丸」との距離500!」

「総員衝撃に備え!!」

 

牧島ら突入要員が準備を終える頃には「沖波」は「第三海神丸」との距離を縮めていた。伝声管によって副艦長の指示が艦内へ伝えられ、乗組員が近くの動かない物に捕まると、「沖波」は「第三海神丸」の側面に艦首を滑らせる様にぶつけた。

 

「各部署! 損傷報告!!」

『第2機関室の電球が1個割れました!』

『第12倉庫で荷崩れした模様!』

「大きな問題は起きてないな。では、行ってくる。」

「お気をつけて。」

 

3050tの船体を激しく揺らした振動が収まり、各部署から送られた損傷報告に甚大なモノが無いと確認した牧島は、「第三海神丸」へ乗り込むべく動き出す。

牧島ら突入隊は「第三海神丸」の船体に密接する様に、下ろされた錨で固定された艦首に集合し、船を揺らす波をものともせずに牧島を先頭に「第三海神丸」へ乗り込んでいった。

 

「これはヒドい··········」

 

「第三海神丸」の甲板へ降り立った牧島が船上を見渡し、そう零した。

 

艦首甲板は船体に直撃した砲弾の爆発で大きく捲れ、船倉も覗ける程に大きな穴も空いていた。積荷を運んでいたクレーンがあったであろう艦首側のマストは無残に折れ、甲板に突き刺さっている。船橋には小さな弾痕が幾つも空いており、一部には焦げた跡もついていた。

 

「これはそんじょそこらの素人海賊の仕業じゃないな。」

「通信アンテナが正確に射抜かれている辺り、間違いなく手慣れた奴らの犯行でしょう。しかし、こんな芸当が出来る海賊なんて知りませんし、東和周辺で最後に海賊が出たのは半世紀も前ですよ。」

「襲撃相手はこれから調べる。今は乗組員の安否を調べるのが先決だ。」

 

牧島に次ぐ階級の士官は手慣れた襲撃を行った相手の正体に疑念を抱くが、牧島の発言を受けて乗組員の安否を調べるべく艦内突入組に合流する。

 

海軍学校で習ったバールを用いたドア・ブリーチングで、船内へのドアがこじ開けられる。ドアが開けられた途端、人の嗅覚を破壊する腐敗臭が周囲に広がった。

 

「うぐっ───これは酷い······」

 

強烈な腐敗臭は離れていた牧島の鼻にも届き、その人として忌避する匂いに思わず鼻を手で覆った。牧島が苦しんでいる間にも突入組は、乗組員の様子を確認すべく船内へ突入していった。

 

「すまないが船内捜索は彼らに任せよう。我々は船外の確認と、「沖波」への連絡を担当しよう。」

 

船内を突入した士官らに任せ、牧島ら残された面々は船外の様子を確認すべく壊れた甲板を走っていく。時折「沖波」へ連絡しながら「第三海神丸」の捜索は行われ、しばらくして情報を報告すべく牧島の元へ乗組員がやってくる。

 

「積荷の一部に持ち去られた後がありました。攻撃相手が持ち去ったモノだと思われます。」

「船内の確認を終えました。乗組員に生存者は───いませんでした。」

「そうか········」

 

腐敗臭を感じた時点で分かってはいたが、乗組員に生存者がいない事実に牧島は悲しむ。牧島は亡くなった乗組員を弔うべく手を合わせ、報告した士官も手を合わせる。

 

「艦長。手を合わせているところで悪いのですが、船内で小銃を発見しました。」

「小銃? 貨物船には護身用の四十八式拳銃*4しか積んでない筈──まさか!? コレは襲撃した奴らの銃か!?」

 

牧島は報告してきた乗組員が持ってきた小銃を手に取る。それはライフリングが刻まれた銃身や、引き金上のボルト操作ハンドルといった見慣れた部品で構成されていたが、牧島らの目にはそれが東和製でもチャルネス製でも無いとハッキリと分かった。

 

「この小銃は相手に繋がる重要な証拠だ。早く「沖波」に持っていってくれ。それと君は曳航の準備をする様に副艦長へ言ってくれ。」

 

牧島の指示で小銃を持ってきた乗組員はその小銃を「沖波」へ運んでいき、士官は曳航の準備を副艦長に伝えるべく走り出す。。それを見送った牧島は再びボロボロになった船橋を見上げる。

 

「お前達をこんなにした相手を絶対に倒してやるからな。」

 

それから間もなくして「沖波」は「第三海神丸」を曳航すべく幾つもの縄を破損した船体へ括り付け、途中で合流した「れいめい」ら海保船の護衛を受けながら氷海への曳航を開始した。

2日近くかけて氷海へ到着した「第三海神丸」の姿は、東和へ進出し始めた日本のメディアによって日東全土へ伝えられ、生存者無しの悲劇も相まって市民の同情を誘った。

 

日東両国を震撼させた事件から数日後。長年の平和ボケであまり危機感を抱けなかった日本にも、危機感を煽る事件が起きた。

 

 

東北の中心地である宮城県の北東に位置する女川町。日本有数の漁港や東北初の原発 女川原子力発電所を有する町から東200kmの海域では、何十隻もの漁船が纏って漁を行っていた。

 

全土を海に囲まれた日本にとって漁業は重要な産業であり、転移による影響が海の生態系にほぼ無かった事もあって早期に燃料利用制限が解除され、日本各地で盛んに行われていた。

しかしながら、GPS網や通信衛星が消失した事と、海保の業務拡大や排他的経済水域(EEZ)の拡大で遭難時の対応が追いつかない可能性が高い問題から、複数の漁船で船団を組んで漁業を行うべきだとされた。

 

転移から5月が過ぎた現在も継続して行われ、日本有数の漁場でもある女川沖で漁を行っていた船団の規模は大きく、第2管区宮城海上保安部に属する巡視船「PL-74 まつしま」と、巡視艇「PC-222 うみぎり」が見張り役としてついていた。

 

「船長。あの船、すげぇ量の秋刀魚(さんま)を採ってますよ。」

「ありゃ大漁だな。あっちの漁船も定置網で大漁みたいだ。」

 

「まつしま」船長の加藤洋貴(ひろき)三等海上保安監は、船橋から盛んに獲物を釣り上げる漁船を眺めていた。

第二管区は日本救援船団の護衛対象から外されてはいた事が、転移後も安定した収入を得られるとして増加傾向にある密漁の取り締まりに奔走していた。

 

その傍らで漁船集団の見張りも担っていたが、採り過ぎによる事故や不正が見られない為か、船員は気を抜いてやれる任務として扱っていた。現に「まつしま」の船内に緊張感はなく、最低限の体裁を保ちながら漁船を眺めて休んでおり、眺め続けた事で採れる魚の種類が見分けられるまでになっていた。

艦長含む船員が仕事続きの疲労を癒している中、それを一瞬にして吹き飛ばす報告が入ってきた。

 

「船長。第二管区本部から緊急の連絡が入りました。」

「救難要請か?」

「いえ、太平洋沖合を監視していたMQ-9B(シーガーディアン)が北東300kmの海域に、国勢不明の船団を発見しました。

海自の八戸航空基地からもP-1哨戒機が飛び立って確認する様ですが、発見海域に一番近い本船にも船団を確認すべく現場海域へ急行する様にとの事です。

漁船を監視する役目に関しては「PL-64 くりこま」が引き継ぐべく向かっています。」

「国籍不明の船団だと········」

 

塩竈市に構える第二管区本部から送られた通信は晴天の霹靂と言える内容で、船橋で気が緩めていた船員らは一斉にざわめく。

 

「より詳細な情報は無いか?」

「えぇ〜と、船団は帆船らしき船で構成されているが、黒煙を上げているそうです。」

「黒煙を上げる帆船だと? まるで黒船だな。」

 

国籍不明の船団に対するより具体的で詳細な情報が伝えられると、船橋は更にざわめく。加藤はその船を日本を明治維新へ導いた黒船だと例えるが、事前に情報を得ていた黒船に対して、その船団は情報は疎か国籍すらも分からない違いがあった。

 

「1週間前に東和の貨物船が行方不明になったばかりだが、まさか·······」

「兎に角、接触するしかありません。万が一、漁船を攻撃する可能性も考えられます。」

「充分あり得るな。よし、本船はこれより岩手沖で発見された国籍不明の船団に向かう! 180°回頭!」

 

Mk.44 ブッシュマスターⅡ 30mm単装機銃しか装備していない「まつしま」だけで、東和の貨物船を襲撃したかもしれない船団へ向かうのは心許なかったが、漁船を襲撃するのも否めなかった為に確認すべく急行する事を決めた。

 

漁船集団の護衛を「うみぎり」に任せ、180°反転した「まつしま」は単機で4000馬力を発揮するヤンマー8N330-UW ディーゼルエンジン 2基を全開に回し、35km/h(20kt)の速度で船団が確認された海域へ向かっていく。

 

北東へ進路を変えた「まつしま」は、船団を見つけるべく数時間ぶっ続けで航行する。母港へ帰還できる燃料が残っているか気になりだした頃に、唐突にそれは見えた。

 

「10時方向に黒煙を確認! 幾つも上がっています!!」

「見つけたか!! これより本船は国籍不明の船団へ近づく! 何が起きるか分からない! 見張り員は小さな異変も見逃すな!!」

 

加藤が船員に向けて気を引き締める様に宣言してから、「まつしま」は黒煙を上げる船団へ近づいていく。

 

「本当に黒船みたいだな····」

「見た目は正真正銘の帆船ですが、蒸気で動いている様ですな。」

「舷側に幾つも扉が見えます。アソコから大砲が出るのでしょうか? 甲板に機関銃らしき物を確認!!」

「機関銃とは言え、やはり武装していたか。理解出来るか分からんが、日本語と英語で海域からの退去を呼びかけろ!! 加えて船の写真も撮っておけ!!」

 

加藤ら船橋の面々は双眼鏡を使って国籍不明の船団を観察する。

船団を構成する船は全て船体中央から立つマストに帆を張った典型的な帆船で、艦中央部に生える煙突からは黒煙が勢いよく噴き出ている。船体の側面に開けられた幾つもの砲身が見えており、甲板には水冷機関銃らしき物体が取り付けられていた。甲板には乗組員らしき人が幾つもおり、皆が揃って「まつしま」の姿を興味深く眺めていた。

 

あの船団は武装していると判断した加藤によって、海域からの退去勧告を呼びかける事が決まり、同時に船の写真を撮っておくようにも指示を出した。

 

『こちらは日本国海上保安庁。貴艦隊は我が国の領海に侵入している。直ちに退去せよ。

繰り返す。貴艦隊はこの海域から直ちに退去せよ。』

 

海域からの退去勧告はマストに付けられたスピーカーによって、大音量で船団へ送られる。日本語での退去勧告が終わると、英語に切り替えて再び行われる。

英語での退去勧告を終えた加藤らは船団の様子を観察していたが、一部の乗組員が()()()()()をしている姿を目撃した。

 

「船員の動きが変わったな。」

「もしかしてですが、奴らは英語を理解しているのでしょうか?」

「そうであると信じたい。宣戦布告とかじゃないのを祈っておく。」

 

英語の退去勧告をした直後に動いた事から、船団の船員に英語を理解出来る者がいる可能性に行き当たり、加藤もそうである事を祈った。

暫くして船団は取舵を切り、海域から離れる東へ進路を変えた。

 

「船団去っていきます。退去勧告を理解したって事で良いのでしょうか? 」

「あの感じじゃあそうだろが········果たしてこれで諦めてくれるのか───写真の方はどうだ?」

「しっかり撮れました。あちら方も撮っているのを確認しました。」

「カメラを持っているとは·······かなり技術の進んだ国の様だ。」

 

船団が転進したのをこの目で確かめ、写真が撮れたのも確認した加藤は一先ず安堵する。退去勧告が通じたのはあの船団と一応の会話が出来る可能性を感じさせたが、数年前まで尖閣諸島で中国海警と睨み合っていた経験がこれでは終わらないと察知させていた。

 

この出来事は直ぐに海保だけでなく政府にも共有され、政府発表と言う形で国民にも知らされた。国民は東和の貨物船を襲ったかもしれない相手に恐れ慄き、防衛省は国籍不明の船団に対する策の立案に迫られた。

*1
雪波級駆逐艦

チャルネス海軍艦艇の近代化で重要度が増した魚雷の効率的な運用と、戸妻級巡洋艦就役による機動力不足を補う駆逐艦として建造された。

船首楼甲板が中央まで伸びている船体は灯花級防護巡洋艦を上回る程に大型化し、新型の機関を搭載する事で凌波性や航続距離を上げており、電気溶接で造られた為に出来る限りの軽量化が行われている。艦橋は駆逐艦として初めて密閉式の固定天蓋を設けている。

主砲として駆逐艦では初めて砲塔に収められた連装砲を艦首と艦尾に集中配備し、口径を拡大して4連装にした魚雷発射管が艦中央に配置されている。艦尾には爆雷投射機と機雷敷設が出来る爆雷投下軌条が設けている。

東和海軍の既存駆逐艦を大きく上回る戦闘力と航行性能・汎用性を有していた為に、新世代の主力駆逐艦として既存の駆逐艦を置き換えた。後継となる風潮級の就役後は未だに旧式駆逐艦が配備されていた各地の警備艦隊や本土警戒・船団護衛を主任務とする艦隊に転属している。

スペック

排水量:3050t

全長:124m

全幅:10.7m

吃水:4.4m

主機:AK-17Da型蒸気タービン 2基

ボイラー:五十二式混焼式ボイラー 4基

出力:64000馬力

速度:34.7ノット

武装:13.4cm連装砲 3基

   65cm4連装魚雷発射管 2基

   43mm3連装機銃 2基

   爆雷投射機 2基

   爆雷投下軌条 2基(五式爆雷 34発)

ソナー:五十八式探信儀 1基

    五十七式水中聴音機 1基

乗員:248名

*2
大量の水で煮た米を濾したお粥。

流動食や離乳食に使われている。

*3
六十四式拳銃

大柄で重量があり、携帯性と整備性が悪い四十八式の後継として携帯性とメンテナンス性を向上させた自動拳銃として木野山工業で製造された。外見モデルは九四式拳銃。

四十八式から本体を40cm程小型化して重量を約200g程削減しており、携帯性を向上させている。四十八式で採用していたスライドストップ機構やグリップ形状を引き継ぎつつ、生産性と整備性の向上させる為に部品数を少なくして、外装カバーの取り外しを容易にしている。

撃発機構には試作段階では内蔵ハンマー式が採用されていたが、構造が複雑で部品数が多くなって生産・整備性が悪かった為に量産型ではストライカー式に変更されている。同じく試作段階では銃側面の逆鉤部が露出しており、逆鉤部を抑える安全装置を搭載しても側面に衝撃を与えるだけで安易に暴発する可能性があった為に量産型では覆いが設けられている。

小型化と構造の簡略化によって携帯性と整備性が格段に良好になった為に汎用性が飛躍的に向上し、四十八式の後継として東和三軍への配備が進んでいる。

スペック

口径:8.7mm

銃身長:95mm

装弾数:6+1発

作動方式:ショートリコイル

全長:189mm

重量:760g

初速:284m/s

有効射程:60~110m

*4
四十八式拳銃

四十八式拳銃(十四年式拳銃)

木野山工業で警察向けに開発されていた試作自動拳銃が、良好な性能だった為に東和軍向けに製造された。外見モデルは十四年式拳銃。

撃発機構にはバネのスプリングで撃針を動かして、雷管を叩くストライカー方式が採用されており、ハンマー式よりも単純な構造になっている上に東和人が持ちやすい細身のグリップ形状になっている。

自動装填機構には発砲時の反動を利用したプロップアップ式ショートリコイルが採用されており、発砲でスライドと銃身が後退すると同時に薬莢が排莢され、スライドが所定の位置に戻る際に薬室に次弾が装填される。また量産化に伴ってスライドストッパーが設けられており、弾倉を抜いてもスライドストップが維持されるようになっている。

安全装置として先端を銃口へと向ける事で解除されるセーフティーレバーが両側に設けられており、右利きでも左利きでも使用出来る様になっている。また弾倉を抜くと自動で引き金を引けなくする弾倉安全装置も設けられている。

護身用武器として東和軍の将校や兵士のほぼ全員が保有しており、空挺部隊では主力火器として使用された。警察にも配備された他、海運会社でも海賊対策として配備されている。カリスやサリバー・アリルン・シーリアなどではライセンス生産品が使用されており、チャルネスでも第三国経由で輸入された品が使用されている。後継の六十四式の採用で置き換えが始まっているが、現在も主力拳銃として使用されている。

スペック

口径:8.7mm

銃身長:134mm

装弾数:8発

作動方式:プロップアップ式ショートリコイル

全長:252mm

重量:950g

初速:345m/s

有効射程:60m




・氷海港へ派遣された海保部隊
氷海は日本転移前のTRM全体で最東端に位置している重要拠点な上に、そこから東側には日本以外にマトモな陸地すら無い事もあって、かなり前からかなりの軍隊が配備されています。
海保も日東間の交易路で事故が起きた際の拠点に選ばれた為に、仕事量が減った第10管区から船舶が送られました。

・転移による影響が海の生態系にほぼ無かった
変化があるとすれば海流だと思いますが、海流も陸地の流れに沿って変化するのでは?と考えたので、影響がほぼ無いとしました。
海流に関しては素人なので、ご指摘があったらコメントしてください。

・太平洋沖合を監視していたMQ-9B
この機体は海自の八戸航空基地を拠点にしています。
海保のMQ-9は八戸に配備されたものだと思ってましたが、今話を書く際に調べたらいつの間にかに北九州の航空基地に移ってしまったのを初めて知りましたw
今作では現実よりも国外情勢がヤバいので、北九州と八戸の2拠点に配備されていると言う事にしましょう。
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