New world note in Earth 作:YUKANE
最後にUA26000突破ありがとうございます!
青々と輝く、凪いだ大海は年を跨いでも、いつも通りの光景を保つ。多種多様な魚類と水性の哺乳類は我が物顔で泳ぎ、海鳥の群れは餌の魚群を探して飛び回る。多くの生き物が育つ揺り籠でもある大海原を1隻の帆船が、黒煙を噴き上げながら進んでいく。
ティアンワ西部に位置する港湾都市周辺の海域警備を主任務としたスワンカ警備艦隊に属し、同艦隊の旗艦を務めるベルリナ級フリゲート*1「エムテンス」は、ファクティナ級スループ*2「パルコ」を率いて、本来の業務とは異なる使命を果たすべく、母港から100km以上も離れた海域にいた。
8基のカシフィムA-10型石炭燃焼式スコッチボイラーは黒ずんだ煤を撒き散らし、2基のベルタEV-73b型横置き式2気筒レシプロエンジンは振動を与えながら3600tの船を動かしていく。
「今日で出航から8日目。船舶どころか船の破片すら見つかりません。派遣艦隊に何があったのでしょうか?」
「この様子だと遭遇した相手と何かがあったと見るのが妥当だろう。しかし、一切の連絡が無いとなると何かしらの理由で全滅した可能性も考慮すべきだろう。」
「食料や真水を確保出来ずに───と言う可能性もありますな。」
レシプロエンジンの振動で揺れ、スコッチボイラーの轟音が響く船室で、守備艦隊の司令官のダンビ・ドナ・グウォリナ准将と、「エムテンス」艦長のハイダーン・ネガム・ノウワート中佐は食卓で向き合って話し合う。
100万人超えの人口を有する西側の重要都市 スワンカを護る警備艦隊も同様で、捜索は今日で8日目に達していたが痕跡すらも見つけられてない状況に上層部の空気は淀んでいた。
「だが、ただ通信機が壊れただけの可能性もある。我々が希望は捨てては、士気に影響してしまう。」
「そうですな。まずは食事を頂きましょう。」
部下の士気を気にしていたダンビとハイダーンは、食卓に置かれた食事を食べ始める。
蒸留された海水で戻された麦飯に、塩漬けされたベーコン、インゲンマメのスープ。食事としては貧相とも充分とも言えないラインナップだったが、生鮮食品の保存技術を持たない艦での航海中に出せる最善の食事である為に、例え艦長と言えど文句は言えなかった。
航海中はいつも同じ食事を食べ終え、国産コーヒー豆から作られたコーヒーを食後に飲んでいると、甲板から伝声管で連絡を送る際に知らせる鈴が鳴った。
「どうした?──なっ!? 司令官!! 本船の2時方向に船舶と思わしき煙を確認!」
「なんだと!? 直ぐに甲板へ上がるぞ!!」
内容を確認すべく立ち上がり、伝声管の元へ向かったハイダーンの報告は、ダンビが待ちに待ったであろう内容だった。コーヒーを急いで飲み込んだダンビとハイダーンは、部屋を出て甲板へ駆けていく。
「言ってた煙はアレか───なんだか薄い気がしないか?」
「そうでしょうか?」
ダンビの疑問にハイダーンは自らの艦の煙突を見る。ベルリナ級フリゲートは石炭のみを燃やしている為に煤煙は夜の如く黒黒しく、煤が降り注いだ甲板は所々黒ずんでいた。
対して発見した船舶と思われる煙は灰色で、ティアンワの軍艦では絶対に吐き出せない色をしていた。正確に言えばあの国から供与された艦には、軍事と環境の面から煙突にフィルターをかけられていたが、派遣艦隊には含まれていなかった。
「まさか······双眼鏡を使うぞ!!」
ある仮説が浮かび上がったダンビは、艦橋に設置された固定式の双眼鏡に手をかける。帆を天高く突き上げるマストを避ける様に向きを変え、倍率のダイヤルを弄る。ダンビは調整を終えた双眼鏡を覗き、煙を上げている正体を確認した途端目を見開いた。
「アレは我が軍の船じゃない───
その発言はハイダーン艦長ら艦橋要員と甲板にいた船員を驚愕させた。相手は友軍の帆船どころか、大きさも武装も遥かに格上の超弩級戦艦であり、しかも未知の国家が有している事は予想外の事態であった。
「まさか派遣艦隊は······」
「アレにやられたかもしれん。本土へ連絡!! 戦闘配置につけ!! ただし、相手が攻撃するまでは手を出すな!!」
ダンビの指示で「エムテンス」と「パルコ」は戦闘態勢へ入る。
ベルリナ級は下甲板の両舷2門ずつセンターピポット式で設置されたイルタ-203ライフル砲や、上甲板のイルタ-180ライフル砲に砲弾の給弾要員がつく。ティアンワ海軍の船舶で初めて搭載された水中発射式の41cm単装魚雷発射管にも要員がつき、ダンビの指示があれば直ぐに戦闘出来る体制に入った。
戦闘態勢を維持したまま2隻の帆船と、未知なる超弩級戦艦の距離は縮まっていく。近づいて艦の詳細がハッキリしていく度に、相手が絶対に勝てない存在だと理解させていく。ベルリナ級最大口径にして、後装式で装弾の手間も軽減された203cm砲も、切り札的な立ち位置にある魚雷発射管ですら通じないと思わせる威厳を目の前の超弩級戦艦は放っていた。
「なんて大きな艦なんだ·····」
「もしかしてですが、
「
「そうなると言語すら通じない可能性が───発光信号!?」
超弩級戦艦の姿をハッキリと視認し、その大きさと威厳さに圧倒されていたダンビに、ハイダーン艦長が話しかける。ティアンワにとって超弩級戦艦と言えば、それらの先進的な国々だけが保有している国力と技術力の象徴であったが、ダンビは現れた方角からそれを否定した。
唐突に発せされた発光信号に驚きながら、その内容を見逃さないように凝視する。
「“ワレトウワコク海軍第一艦隊所属戦艦「シズキ」。本艦はトウワトニホンコクの外交官ヲ乗セテイル。貴国トノ交渉ヲ望ム”とのこと!」
「十中八九派遣艦隊関連だな。よし、通達通りスワンカへ誘導すると発光信号を送れ! スワンカへも連絡しろ! 戦闘態勢は解除するな!!」
解読出来た発光信号によって相手方の国名と意図を把握したダンビは、スワンカへ誘導する事を決める。彼の意思ではなく、上から命じられた事柄を実施しただけだったが、相手が話を聞かずに攻撃しなかった事にハイダーン艦長含めた船員の殆どが安堵した。
2隻は揃って180°回頭し、「しずき」を先導する様な立ち位置になる。万が一に備えて戦闘態勢は解いていなかったが、フリゲートすら一撃で沈めそうな連装砲を背負い式で備えた姿は絶対的な強者の雰囲気を醸し出す。
ティアンワ側の2隻は揃ってレシプロエンジンの回転速度を上げ、最高速力に近い10ノットで進んでいくも「しずき」の方が圧倒的に速いのか、2隻に合わせるべく幾度も速力を調整していた。
その間にも「しずき」の後ろから奥まで真っ平らな甲板を備えた艦と、「しずき」より小さいながら三連装の主砲を備えた艦、スループ並みの主砲を複数持った艦が4隻、船体からクレーンを果たした艦が現れ、暫くすると「しずき」に合流して艦隊を組んだ。
「トウワとやらはとんでもない相手かもしれない······」
ダンビはティアンワの行く末を不安視せざるおえない。
◇
東和海軍第1艦隊に所属する彼月級戦艦「
煤煙を上げながら進むフリゲートとスループに先導された艦隊はスワンカの沖合で停泊し、戦艦に乗せていた日東の外交官は与えられた使命を果たすべく降りていく。派遣艦隊司令官を任された艦長ら各艦の乗組員は、全てが物珍しいティアンワの街並みに抱いた思い思いの感想を共有する。
旧太平洋に面する都市は国土を横断するテンバレー山脈の北端に構え、地下水汲み上げによる地盤低下を原因とする浸水対策を担う放水路が街を囲んでいた。
街並みはガワンド川に沿って広がり、港に沿って設けられた工業地帯では薬品や商品作物の加工品・石材と鉱石の加工品が作られ、それを支えるべく煙を上げ続ける火力発電所は国内有数の規模を誇っていた。
近代化前の建物が建ち並びながら、近代化の象徴とも言える工場群が並ぶスワンカの街並みは、統一性の無いごちゃ混ぜが具現化したとも言えた。
一方の警備艦隊や陸軍の守備隊、スワンカ市民も東和海軍艦艇の異様な姿を凝視し、様々な思いを募らせる。
国産帆船フリゲートの3倍近い全長を持ち、大木の如くバカでかい大砲を幾つも積み、側面に単装の副砲や高角砲・機銃を並べた超弩級戦艦「静樹」の姿は、軍事力や技術力などの各種で圧倒的強者に立っていると言う威厳を見ている者へ与えた。
「静樹」に随伴する巡洋艦も戦艦よりは小さいながら幾つもの大砲を構え、艦隊を取り囲む4隻の駆逐艦は一番小さいながらフリゲートよりも大きかった。
船体を覆う真っ平らな甲板を持つ軽空母は他とは異なる異質さを放っていたが、甲板と船体の間に設けられた2段の開放式航空機格納庫では万が一に備えて、艦載機がいつでも発艦出来る様に準備されていた。
東和とティアンワ互いが初対面の相手に興味の目線を向けている中、内火艇でスワンカの地へ降り立った日東両国の外交官はそれぞれ分かれて乗った馬車に揺られて、会合の場所へ向かっていた。
「街並みもインドネシアに似ている。この馬車も、引いている馬も、市民の姿も、インドネシアで見たまんまだ。」
前の馬車に乗る日本国の代表を任された
「街並みは文明開化以前を残していますが──所々に電線やガス灯と言った近代的な要素があるのが気になるな。」
「港湾の工場群や帆船からしても蒸気機関があるのは間違いないでしょう。裏に支援している国がある可能性も伺う必要があります。」
一方で後ろの馬車に乗る東和国の代表を任された
日東それぞれの代表が思い思いの考察をしている内に、双方を乗せた馬車はスワンカ中心部に構える庁舎へ到着する。庁舎はティアンワの伝統を掻き消すかの如く異質で、真っ白に塗られた壁と朱色の屋根・田の形に組まれた硝子は明らかに西洋風の建物だと知らしめていた。
「裏に別の国がいるのは間違いないな。」
「その国は地球で言う所のヨーロッパに属するでしょう。」
裏にいる存在を隠す気など欠片も無い庁舎に石原も溝尾可も呆れるしかない。
日東の外交団は褐色肌が特徴的なティアンワ人の職員に案内されて、庁舎の中を歩いていく。顎がシャープで面長な顔に、彫りの深い目と高い鼻筋を持った顔立ちをした職員らは、すれ違う日東の外交団を漏れなく見ていた。彼ら彼女らの視線には、初めて見る人種への本能的な興味が混ざっていた。
興味本位の視線に晒されながら、庁舎を歩いた日東外交団はある一室へ案内される。案内した職員が扉を開けると、白髪が混じりかけた黒髪をした褐色肌の壮年男性が座っていた。
「東和国そして、日本国の皆様、始めまして。私は外務部部長を務めておりますマケール・ガイオ・セッテロリ。ティアンワの外交のトップと認識して頂いて構いません。」
「「!?」」
日東の外交官が壮年男性に向き合う形で置かれた椅子に座ると、壮年男性ことマケールは流暢な
「マケール殿始めまして。私は東和国から派遣された溝尾可瑶堂と申します。貴国とのファーストコンタクトに立ち会えて感激しております。」
「私は日本国から派遣されました石原仁成と申します。いきなり大臣クラスに会えるとは思っていませんでしたが、貴方との出会いに感謝します。」
「こちらこそ宜しいお願いします。貴方がたも流暢な英語を話せたのは安心しました。これならば気兼ねなく話し合いが出来ます。
あぁ、私がここに居合わせたのは偶然ではありません。お二方の様な国々がやって来た場合は、西海岸で最大規模を誇るここスワンカへ誘導する様に事前に通告していたので、ただ来るのを待っていたに過ぎません。最もあそこまで大きな戦艦を持っているとは思いませんでしたが。」
マケールは日東の双方が会話出来るレベルの英語を話せた事に安堵した旨を伝えつつ、自らは日東両国が来る事を想定してこの場へ赴いた事を伝える。
「我々が来る事を想定したのですね───では端的に言わせて頂きます。
「貴国の艦隊は東和国の商船に続いて我が国の貨物船を襲撃し、護衛していた
日東両国は貴国に対して、民間船を襲撃した事への謝罪と賠償を求めます。」
「っ!?」
乗り込みを予想済みだったと知った溝尾可と石原は、流暢なインドネシア語で内容を伝える。
石原はインドネシア赴任の経験から、溝尾可は日本との国交提携後に未知なる地球国家の言語を調べる内に習得したと、理由は異なっているが
「それを行ったのは間違いなく我が国の艦隊ですな。未知なる北西海域へ赴き、国家が存在しているかを調査する“バウラット計画”に基づいて派遣されたのです。」
「派遣された意図は分かりました。しかしながら、調査と言いながら貨物船を襲撃するのはお門違いにも程がある。我々の目線では海賊船が私掠船に変わっただけです。」
「そうとも捉えられても仕方ありませんな。しかし、民間船を襲撃した理由は積み荷から貴国の技術力を探る必要があったからです。」
「理由がそうだとしても襲撃した正当性は証明されません。寧ろ民間船を狙って襲撃したとなれば、卑怯じみた貴国の行為は宣戦布告にも等しい。
貴国の帆船では我が国の戦艦に勝てないのは目に見えている。一時の屈辱を受け入れるか、ムキになって後世に無能と評されるか、どっちが良いのか賢明な判断を下さるのを望んでいる。」
「その判断は既に出来ております。」
溝尾可は乗艦してきた「静樹」の存在を借りて、ティアンワへ謝罪を促す。それは強国であるが故の圧倒的な自信を振りまく帝国主義であったが、頑なに謝罪を認めない相手に対しては非常に有効的だと石原は認識させられた。
しかしながら、マケール自身は一切動じておらず、2人に対して英語で書き記された文章を手渡す。
「っ!? “宣戦布告状”!?」
「貴国は正気ですか? ただただ貴国に不幸を齎すだけです。」
「正気です。これは我が国の主の意思です。この際ですから言っておきましょう。我々は前線基地を設けるべく、日本国の島嶼を
「「!?」」
ティアンワが宣戦布告をした処か、日本国の島嶼を占領する宣言をした事に2人は驚かされる。これを求めた
(ここまで話が通じないとは········)
石原はティアンワが謝罪の意思を見せるどころか、寧ろ宣戦布告して領土の占領まで宣告された事に呆れるしか無かった。対して溝尾可は未知なる国家や勢力との交渉経験が豊富なBMP局にいる為か、この展開も想定内だった。
「話し合う余地は無さそうですね。今後会う時は降伏の交渉でしょうか?」
「停戦か和平かもしれませんよ。最後に言っておきますが、我々は貴方がたを騎手位したり、監禁する意図はありませんのでご安心して帰国してください。」
「それを行ったのであれば、あの戦艦の砲撃でこの街は焼け野原になるでしょう。その賢明な判断をこの交渉にも使っていただきたかった。」
立ち上がった溝尾可はそう吐き捨てて、部屋を後にする。石原も彼と同じく、部屋を去る。
日東両国の外交官は乗ってきた「静樹」へ乗り込み、スワンカを後にする。宣戦布告の法は両国へ共有され、市民にも通告される。特に国土の占領宣言をされた日本政府は対策を余儀なくされ、国民はティアンワへの蛮行に沸き立つ結果になった。
スループとコルベットの建造経験を元に艦隊旗艦を担える指揮能力と、より強力な火砲と装甲を両立した帆走フリゲートとして建造された。
船体は全鋼鉄製で作られており、某国から製造技術を輸入してカヴィアナ鉄工で製造された鋼板を舷側装甲として装備している。
主砲には宗主国製の後装式203mmライフル砲を、下甲板の片舷に2つずつ設けられた砲郭にセンターピボット式で設置している。上甲板には副砲として180mmライフル砲を片舷2基ずつ置いており、近接戦闘用に37mm速射砲と25mm4連装機関砲も搭載している。ティアンワ海軍艦として初めて水中式の魚雷発射管を両舷に1基ずつ設置している。
高い火力と防御力・艦隊旗艦を担える指揮能力を兼ね備えており、艦隊や守備艦隊の旗艦兼主力艦として配備されている。
スペック
排水量:3600t
全長:78.7m
全幅:14.8m
吃水:6.97m
主機:ベルタEV-73b型横置き式2気筒レシプロエンジン 2基
ボイラー:カシフィムA-10型石炭燃焼式スコッチボイラー 8基
出力:3800馬力
速度:13.7ノット
武装:イルタ-203ライフル砲 4基
イルタ-180ライフル砲 4基
ヴァデナ-37 速射砲 10基
ヴァデナ-25 4連装機関砲 4基
41cm単装魚雷発射管 1基
装甲:舷側 200mm
乗員:354名
設立されたティアンワ海軍の艦艇は宗主国から輸入していたが、購入や維持・修繕に高額な費用がかかっていた為にその費用を少しでも削減すべく国内での軍艦建造が計画され、計画の第一段として機動性や汎用性・量産性に優れた小型の帆走スループとして建造された。
船体は鉄骨の骨組みに防水や腐食を防止すべく石油製の瀝青が塗られた木皮を貼り付けた鉄骨木皮で作られており、機関類は宗主国からの輸入品をベースに国内企業で独自開発した機関一式を搭載している。艦内には停泊中に使わない蒸気を活用する蒸留器が設置されており、少量ながらも真水を精製出来た。
主砲には宗主国からライセンス生産した180mm砲を旋回砲として艦首と艦尾に1基ずつ搭載しており、小型艇との近接戦闘に用いる武装として主砲と同じくライセンス生産された127mm砲と25mm4連装機関砲を片舷 2門ずつ設置している。
装甲は有していないが初の国産艦ながら小回りが効いて汎用性も高い優秀な性能を持っていた為に、国内の造船技術を上げるべく各地の造船所で多くの艦が建造された。
スペック
排水量:1700t
全長:67.2m
全幅:10.9m
吃水:5.04m
主機:ベルタEV-70型横置き式2気筒レシプロエンジン 1基
ボイラー:カシフィムA-3型石炭燃焼式スコッチボイラー 6基
出力:1730馬力
速度:14ノット
武装:イルタ-180砲 2基
イルタ-127砲 4基
ヴァデナ-25 4連装機関砲 4基
乗組員:246名
・スワンカ
ジャドリンド島の北西に位置する都市で人口は110万人。
テンバレ―山脈の北端に位置する旧太平洋に面した港町で、かつては乱立していた小国の1つが首都としていた事から統一後も西海岸の中心都市として発展した。バウラット計画実施に際して進出拠点とすべく港湾施設や街道の整備が行われ、進出先に位置する国々が上陸して場合に備えてスワンカ要塞やガンネイ砲台の近代化・イルバ海岸沿いの障害物設置が行われた。
市内を流れるガワンド川沿いに広がる町並みは地下水汲み上げによって地盤低下した低地に位置しており、大雨だけでなく潮の満ち溢れでも洪水が頻繁するようになった為にヴィジランドの支援によって堀を兼ねた放水路が町並みを囲む様に建設された。
港に面する様に作られた工業地帯では国内流通の半分を占める薬品やプランテーションで栽培された商品作物の加工品・テンバレ山脈で採掘された石材と鉱石の加工品が製造されており、工業地帯を支えるべく国内有数の規模を誇る火力発電所が建てられている。
・ダンビ司令とハイダーン艦長
この2人は名前を作ってなかったが、出すのならばと与えました。
・年越し
本文内で幾度か触れた通り、転移した1671年から1672年に年を越しました。
・石原仁成
彼は今年引退したトヨタのGT500ドライバーが由来。
・溝尾可瑶堂
彼が未知の地球国家の言語を調べていた理由は東和側にデータが無いだけでなく、BMP局自体が対象となる地域が無くなって、各省庁の取り次ぎが仕事になる程に縮小されていたため。