New world note in Earth 作:YUKANE
スワンカを出陣した陸上自衛隊第8師団は密林に伸びる街道を進んでいく。ティアンワ在来のスマトラゾウを凌ぐ巨体に、角如き砲身を伸ばした戦車に戦闘装甲車。馬よりも早く道を駆け抜ける装輪装甲車。それらの行進を目撃した街道沿いの村々の住民は未知なる存在に恐れ慄き、どの集落も反抗する事なく見送るしか無かった。
奇しくも東和軍と同じ状況の中で進む陸自の前には、これまた同じくティアンワ陸軍の1個師団が待ち構えていた。構えている場所こそ盆地ではなく開けたダノス平原だったが、その地に急ピッチで陣地を構築しているのは同じだった。
F-35JCの偵察で陣地構築を確認した第8師団師団長の二階堂陸将は、より正確な情報を近距離から拾得すべく、陸と空の両面から偵察部隊を送り込んだ。
地上の偵察は第8師団の中から抽出され、空からの偵察はバリア基地へ派遣されていた西部方面航空隊第6対戦車ヘリコプター隊から1機のOH-1が出撃した。
スタブウイング下の増槽にも燃料を満載したOH-1はスワンカに建設された中継ヘリポートを経由して、目的地であるダノス平原へと近づく。目標地点が近づくと機体は自慢の低空飛行に移り、木々に隠れながら観測地点のダノス平原へと辿り着いた。
「あいつら人力で構築してやがる。重機がないとはいえ、ご苦労なこった。」
「陣地を作っているのは兵隊かい? それとも周辺の村に住んでいる村民かい?」
「格好からしてどちらもいるな。どちらにしろこんなのに駆り出されて可哀想だが········」
細長いタンデム式コックピットに縦並びで座るパイロットは、コックピット上部に付けられた索敵サイトで野戦陣地の詳細を記録する観測員と会話する。
ダノス平原に構築中の陣地は、同地に展開するティアンワ陸軍第1師団が主体になって造られていた。スワンカで悪夢の如き砲火を浴び、タンム旅団長すら失った第8旅団の残余から日米の軍事力を思い知った師団長のリンミオ・ベアレ・オルガミド中将は正面対決を避け、陣地での待ち伏せを選択せざるおえなかった。
自らの第1師団将兵を総動員するだけでなく、私財から報奨金を用意する事で付近の村々から掻き集めた住民も昼夜問わずに動員して、ダノス平原に巨大な防御陣地を造ろうとしていた。
野戦陣地の中でも特に目立つのは幅20m二もなる広々とした対戦車壕で、落とし穴や竹製の障害物・周辺から運んだ岩を置く事で戦車等の車両の行動を防ぐ役目が期待されていた。機動性が優れる装輪車両や歩兵に対しても、戦車壕を掘った際の土砂で構築した土塁で動きを封じる対策が練られていた。
足を封じられた陸自に対して、陣地正面と左右の高台に設置された榴弾砲の集中砲火を浴びせた後に、対戦車壕付近に掘られた塹壕に潜んでいた第8旅団と正面陣地で待機していた第1師団の兵士が突撃し、ボロボロになった陸自にトドメの一撃を食らわせる。
これがリンミオら第1師団上層部が考案した戦い方であった。この場で出来る限りの対策を尽くし、少しでも打撃を与えられる可能性のある戦い。夜を徹した言い争いの末に決断された一世一代の大賭けだった。
この戦い方の提案にはヴィジランド陸軍から観戦武官として贈られたライブ・マリキス少佐も関わっていた。ヴィジランド本国から離れ、広大な土地が広がるオルガネート大陸に駐屯する軍はその地理的条件から歩兵部隊の機械化がいち早く行われ、歩兵連隊の副連隊長を務める彼は機械化の重要性を誰よりも理解していた。
そんな彼の助言が戦車壕を含んだ防御陣地構築を手助けしたのだが、本人はこれで対等に戦えるか危ういと認識していた。
彼は相手がかの歴史に残る日本だと知り、現在のヴィジランドを遥かに凌ぐ軍事力を持っていても可笑しく無いと察した。だが、それが彼個人の推測ではなく事実だと確かめるにはティアンワ軍に戦ってもらう必要があった為に、苦肉の迎撃手段として戦車壕構築を助言した。
しかし、例え戦車に効果的な対策を講じようとも、両者の間に隔絶した技術差があれば通用せずに蹂躙されるだろう。ヴィジランドはそれを確信し、ティアンワも断言されずとも察している。だが、国土を踏み均す侵略者を前に何もせずにやられるよりかはマシ。そのスタンスを信じて、ティアンワ軍は陣地構築を進めていた。
「こうして見ると陣地自体はデカいけど、土製じゃあ戦車相手にどうにもならないよな。」
「土は踏み均されて終わりだが、兵はそうはいかない。どこに火砲を置いて、どこに兵を置くかをしっかり確認しないと────一通り観測出来たか。オメガよりろくろ首へ。観測出来てますか?」
『ろくろ首よりオメガへ。自慢のアンテナでバッチリ観測出来たさ。オートバイの方はどうだい?』
『こちらヤマハ1。茂みに隠れながら無事近距離での砲台陣地の観測を果たしたさ。他の5台も無事だ。』
一通りの観測を終えた観測員は機体の無線で、地上に展開する第8偵察隊に呼び掛けた。地上レーダ装置1号(改) JTPS-P23は木陰に隠れながら伸縮式のアンテナを伸ばし、長方形の導波管給電プリント板アンテナから放つXバンドのマイクロ波で野戦陣地の様相を丸裸にしていた。
その傍らで6台のカワサキ・KLX250こと偵察用オートバイは小柄故の機動性を活かして鬱蒼とした密林を駆け抜け、陣地の建設現場間近にまで接近した。倒したバイクを茂みに隠し、乗っていたドライバーも俯せになって、遥か近距離から野戦陣地の詳細を観測していた。
『所定通りの観測は取り敢えず完了したな。それじゃあ最後の仕上げにいこうか。』
「威力偵察だな。ブラックアイ出番だぞ。」
『“ブラックアイ”とまともに言われたのは始めてかもな。折角言われたのなら、存分にやらせて貰うさ!』
JTPS-23から連絡を受け取った87式偵察警戒車 2両はその成りを潜めていた茂みから姿を現し、砲塔の25mm機関砲 KBA-B02で陣地に対する射撃を開始した。日本製鋼所でライセンス生産されたスイス製の機関砲が撃ち込む25×137mm弾に土製陣地を呆気なく壊し、建設に従事していた兵士や村民を跡形もなく吹き飛ばす。設置を終えていた一部のカディファ-77重機関銃は射撃を開始するも、遥か彼方に陣取る87式偵察警戒車には当たるはずも無かった。
「威力偵察でこの壊れようか·······」
「折角だ。
機関砲によって構造物と人間を問わず消し飛ばされ、大混乱に陥るさまにパイロットが若干引いた表情を浮かべるも、観測員は観測の名目で冷徹にミサイルの発射を促した。
パイロットは観測の名目と言う大義に逆らえず、操縦桿を操って機体を空へ上げる。884馬力の三菱製のTS1-M10ターボシャフトエンジンが4枚ブレードのメインローターを早く回し、縦に細長い機体を空中へ持ち上げた。
25mm機関砲の銃撃で混乱するティアンワ軍は、木陰から姿を現した空飛ぶ細長い何かを視認するや、混乱の度合いを増していく。パイロットは見るからに混沌を極めるティアンワ軍の様に罪悪感を抱きながら、操縦桿の発射スイッチを押した。
増槽よりも外側のスタブウイングに取り付けられた四角形の発射機から焔と白煙が噴き出し、端部に羽根を生やした細長い筒が発射された。
マッハ1.9で2発の弾体が未だに威力偵察の混乱が途切れない野戦陣地の頭上に到達し、設定秒時で作動する信管が弾頭を炸裂させた。上空から降り注いだ爆風と破片が遮る手段の無いティアンワ軍に襲いかかり、混沌が更に増していった。
「すまないな。許してくれ·······」
統制を失ったティアンワ軍に対して聞こえない謝罪をしたパイロットは、更に高度を上げてテッラ基地への帰路についた。OH-1による威力偵察の間に87式偵察警戒車や偵察用オートバイ・地上レーダ装置1号(改)は退却を終えており、威力偵察を含んだ陣地観測は終わりを告げた。
しかし、それを知る由もないティアンワ軍にとっては、この威力偵察が大きな影響を及ぼした。総動員で造り上げた土製陣地を呆気なく吹き飛ばした射撃と、木影からいきなり現れた空飛ぶ何かが放った自爆する矢を目の当たりにした人々の心境にも深刻な一撃を与えた。
兵士は遮蔽物ですら防ぎきれない攻撃を浴びせる相手と避けられない闘いに言いしれぬ恐怖を与え、厭戦気分が蔓延した事で士気を下げる結果に繋がった。
周辺の村々から招集された住民らは未知なる存在に恐れ慄き、中にはその場から逃げ出す者もいる程の混乱に襲われた。精強だと信じていたティアンワ軍が成す術無く蹴散らされた様は失望感を、一夜報いる事すら叶うはずもない相手と戦争を続けるティアンワ王族や政府には不信感を抱かせた。集められた人々が抱いたその疑念は逃げた者によって周囲や住み慣れた村々にも伝染し、日本の脅威に対する恐怖とティアンワ王国上層部に対する不信感による厭戦気分が静かに広まりつつあった。
予想外にもティアンワ軍だけでなく、市民にすら影響を及ぼした威力偵察から数日後の4月2日。陸上自衛隊第8師団はダノス平原へと到達した。
この日、後にティアンワ戦争最後の戦いと評される“ダノス平原の戦い”が幕を明けた。
◇
第12普通科連隊第1普通科中隊で小隊長を務める谷川
『FH70射撃用意───てぇぇぇ!!──────弾ちゃぁーく、今!!』
「噂通り素晴らしい精度だ。一撃で砲撃陣地が破壊された。」
第3大隊本部の82式指揮通信車に座乗する大隊長の号令で、中砲けん引車で射撃位置へ運ばれた西部方面特科隊西部方面特科連隊第3大隊第5射撃中隊の155mmりゅう弾砲 FH70 7基によって戦いの開幕を告げる砲撃が始まった。
西部方面ヘリコプター隊のUH-60JAによって高台へ配置された火力観測員の観測によって志向された砲撃の雨は空中で同時に炸裂し、戦車壕を射撃すべく左右の高台に築かれた砲撃陣地を頭上から文字通り吹き飛ばした。
キューポラ越しに着弾を視認した車長が
第3戦車中隊が有する10式戦車 10両と第4普通科中隊の軽装甲機動車 16両は二手に分かれ、初撃にして課せられた役目を失った高台の砲撃陣地制圧へ乗り出した。
履帯を地面に叩きつけて走る10式戦車と、軽やかに大地を蹴って駆ける軽装甲機動車が砲撃陣地制圧に向かっていると気づいたティアンワ軍は、陣地正面に展開した榴弾砲で迎撃しようとする。
しかし、戦車中隊と普通科中隊の突入を支援すべく特科大隊が再度砲撃した。ただ、今回撃たれたのはM107榴弾ではなく、日本が捨てた筈のクラスター弾頭 03式155mmりゅう弾砲用多目的弾であった。
オスロ条約こと“クラスター弾に関する条約”によって廃棄されていたが、転移によってこの条約が通用しないと解釈した陸自によって、転移より半年頃から再生産が始まっていた。
再生産品から間もなくして初実戦となった多目的弾だが、先程と同じくティアンワ軍の頭上に飛来したタイミングでセッティングされた時限信管が無事起動した。対装甲能力を有する成形炸薬がガス圧によって放出され、リボンと子翼による姿勢制御によって弾頭を下向きに落ちてゆく。雨霰の如く降り注いだ子弾は、野戦陣地の奥に展開していた第1師団を吹き飛ばした。爆発が歩兵を巻き上げ、銃火器と野砲を粉々に消し飛ばした。
「まさか生きている間に自衛隊のクラスター弾攻撃を見る事になるとは········」
「地球にいたら絶対に見れない光景ですよ。」
「歩兵からすればあんなの絶対に食らいたく無いもんだ·····」
「俺らもそう思うさ。さて、そろそろ出番だな。」
89式装甲戦闘車の乗組員は小さな窓から文字通り吹き飛ぶ大地を眺め、その光景に唖然とする。歩兵故にクラスター弾を食らう側の谷川は味わいたくないと嘆く。
日本による戦後初のクラスター攻撃によってティアンワ軍の主力たる第1師団と塹壕に潜む第8旅団は壊滅的な打撃を被った。五体満足な状態で残っている死体は少なく、生き残った兵も何処かしらに怪我を負っていた。銃火器と野砲の大半も破壊され、組織的な戦闘すら不可能な状態に陥った。
機能不全に陥ったティアンワ軍へダメ押しの一撃を食わせる一番槍には第2戦車中隊の10式戦車 6両と第2普通科中隊の89式装甲戦闘車 7両が任されたが、各車の前面には92式地雷原処理ローラが取り付けられていた。
装甲車による迅速な地雷原突破を目的に開発された装備で、車体前面から伸びる装置一式には10式は計4組、89式には計2組の処理ローラーが取り付けられていた。車両の動きに合わせて回るローラーで地雷を押し潰して処理しつつ、その他の障害物も排除する意図も込めて、今回の戦いへ投入されていた。
横一列に並んだ10式戦車と89式装甲戦闘車はティアンワ軍への進軍を始める。軍民問わずの動員で築いた戦車壕へ突入しても尚、装甲車の動きは止まる事は無い。
武器の大半を喪失したティアンワ軍に止める術は無く、装甲車の蹂躙を見ながら、10式戦車の10式戦車砲と89式装甲戦闘車の90口径35mm機関砲KDEによる射撃を浴びるしか無かった。そこに普通科連隊対船艇対戦車小隊の中距離多目的誘導弾と、重迫撃砲中隊の120mm迫撃砲 RTの砲撃も加わり、ティアンワ軍の被害は更に増していく。
「過剰としか思えん程の砲火だ。」
「お陰で文字通り散り散りになっていくな。さあ、漸くおたくらの出番だ。健闘を祈る。」
「感謝する。」
乗組員から労いの声を受けた谷川が席を立つ。谷川は砲塔上部のハッチからその身を戦場の大地へ下ろし、兵員室で待機していた部下らは車体後部のハッチから次々と降りて来る。
「分隊総員揃いました!」
「よし、乗り込むぞ!!」
分隊全員の集結を確認した谷川の先導で、分隊はティアンワ軍陣地へ突入してゆく。既に戦車壕奥の塹壕に潜んでいた第8旅団の兵の多くは一連の攻撃で戦死し、生き残った兵士も大多数が逃げ出した為に陣地としての機能を失っていた。
そもそも論として塹壕は突貫工事で造られた故に充分に固められておらず、これまでの攻撃の振動で多くの箇所が崩れて埋まっていた。
各種アタッチメントをつけた89式5.56mm小銃や5.56mm機関銃MINIMIを携行した谷川の分隊は生き埋めになった兵がいるかもしれない塹壕を飛び越え、ズタズタになった鉄条網が立っていた土塁を乗り越え、第1師団が展開していたであろう陣地に辿り着く。
「こりゃ酷い有様だ·······」
クラスター弾を筆頭に数々の砲火を浴びた野戦陣地は見るも無惨な様相を呈していた。爆発で崩された土は熱波や誘爆で焦げ付き、火器を構成する金属はティアンワの未成熟な製錬技術故か高熱で一部が溶けていた。
ティアンワ兵の骸は視認すら不快な形相となり、生き延びるも置いていかれてしまった者は聞くに堪えない呻き声を上げていた。
「地獄ってのはこう言う状況を指してるのだろう······」
「こんな惨状を見せられたら、
「対策する様、部隊長に意見しておくか────敗走のさなかに攻撃ヘリの追撃か·····どれだけ不幸なんだろうか?」
「白旗上げてくれるのを願うしか────ん?」
部下と隊員の心傷を心配する谷川の頭上を、第6対戦車ヘリコプター隊第1飛行隊の
「やけにキラキラした連中がいる様に見えたのですが······」
「どれ────確かにいるな。捕まえてみるか。」
部下が発見した一般のティアンワ兵では無いであろう集団の正体を暴くべく、谷川の分隊は動き出す。近づく谷川らに気づいた集団は反撃せずに逃げようとしたが、隊員の一人が肩掛けベルトに付けていたM26手榴弾を投げた。安全ピンを抜かれた手榴弾は4秒の遅延信管が作動し、164gのコンポジションB爆薬が破裂した。
片手で投げられる重量故に爆発の規模はこれまでの攻撃と比較出来ない程に小さめだった。しかし、集団の至近距離で爆発した上に、幾度もの爆発が脳裏に染み付いていた集団は手榴弾の破片が当たってない面々も地面へ倒れ伏せた。
「今だ! 確保!!」
倒れ伏せた隙を逃さずに谷川の分隊員は綺羅びやかな連中を纏めて捕縛した。手の拘束が終わり次第、捕縛された面々を起き上がらせるが、その中で軽い金属同士がぶつかる異質な音が響く。
「この勲章の量·········もしかして大将か?」
音の素が軍服の胸元につけられた勲章だと気づいた谷川は、その人物がティアンワ軍部隊の司令官だと感づいた。実際に彼らが捕まえた集団はティアンワ陸軍第1師団の司令部要員であり、司令官のリンミオ中将だけでなく参謀長などが揃ってお縄についていた。
「司令官かどうかは後で確かめよう。敵の重要人物を捕まえたのは間違いない。
我々は後世に誇れる戦訓が出来たぞ!」
谷川の言葉で分隊全員から歓声が上がる。司令官捕縛の一大戦果を果たせた喜びが感情を沸き立てた。
リンミオ司令官の拘束で指揮系統が失われ、そこに
ダノス平原の戦いは開戦した4月2日当日に幕を下ろした。数千単位の兵士を失い、司令官を捕縛されたティアンワ軍の完敗であった。陸自の損害は数少ない反撃で普通科に数える程の犠牲と負傷者が出ただけで、完勝と言って過言では無かった。
ベラレの戦いに次ぐ陸戦での大敗。本土上陸を許した挙句、国家防衛の要であった陸軍も呆気なく敗れ去った。それはティアンワに陸自と東和軍の侵攻を止める者が無いのを意味していた。
それぞれの戦いでの敗北は戦場から逃げ出した兵士によって市民にも広がり、紺色作戦での各都市攻撃の記憶が新しいのも相まって、勝てない戦いを続ける国家に対する不信感が徐々に強まっていった。
二度に渡る本土での敗戦はティアンワ政府と軍部に大きな衝撃を与えると同時に、一つの大きな決断を下すきっかけにもなった。
・03式155mmりゅう弾砲用多目的弾
“Episode.47 新たなる防衛戦略”で書いた通り、クラスター弾禁止条約の無効化に伴って再生産されました。これを出す事で日本が地球の縛りから脱却したのだと、示す意図も含んでます。
・10式戦車に取り付けた92式地雷原処理ローラ
実は10式戦車に取り付け機構が無いので、現実では不可能な形態です。当初プロットでは90式戦車だったので問題なかったのですが、投入部隊の変更で10式戦車に変わってしまいました。対シ連に備えた現実との差異とでもしましょうか···
・谷川忠吾
プロットではスワンカ要塞制圧で司令部制圧を行わせる筈だったが、逃げ込んだ市民を戦闘に巻き込んでしまうと気づいた事で要塞突入の流れが丸々カットされた為に今回登場させた。本文記載の通り、彼も前作からの登場人物です。プロットを書いていて、谷川が陸自に2人いると気づきました。
余談ですがWikipediaでは89式装甲戦闘車の車長が普通科部隊の分隊長を兼ねているとありますが、今回は歩兵の降車と司令官捕縛の活躍を書きたかったので敢えて変えました。