メシマズキヴォトスを美食研究会と一緒に救いたい先生 作:tarako
アドバイスというものはする人によって形を変える。
例えば落ち込んでいる人が居て、その人が立ち直るためのアドバイスを求めたとしよう。
どんな解決法を提案するかは人それぞれだろう。
また、受け取る人によってもそのアドバイスが有効かどうかは変わる。
歌うのが苦手な人に歌うことを勧めても逆効果だろう。
きっと世の中には完璧なアドバイスというものは存在しない。
一人では解決の難しい問題を相談して、状況を擦り合わせて、解決の為に頑張る。
その為の前置きとしてのクッションがきっとアドバイスなのだ。
────だが、一人だけ完璧なアドバイスを行える例外が存在する。
そのアドバイザーが提案した事は100%承認され、アドバイスを受けた人たちも口を揃えて「彼女のアドバイスは本当にスバラシイデス」と言う。
そんな素晴らしいアドバイザーの名前は「黒舘ハルナ」。
グルメアドバイザーハルナ。
彼女の提案は本当に素晴らしい。
グルメ関係のことなら彼女の助言がきっとあなたの役に立つ。
少し欠点があるとすれば、提案を呑まなかったら爆破されるという所だが、まあ些細な事だろう。
彼女のアドバイスは完璧で、満足度も100%なのだから。
脂汗を流したり、目を逸らす料理屋の店主たちに聞いたのだから間違いない。
素晴らしいハルナ、偉大なハルナ、皆も彼女を讃えよう。
────クロノス報道部、風巻マイ
ゲヘナ学園の中庭にて、一人のクロノス生徒がハルナのご機嫌を伺うようにへっへっへと三下笑いをしている。
そんな下手に出る生徒を見るハルナの目は凍てついていた。
「こ、こんな感じでよろしいでしょうか……?」
「少し欠点があるとすれば~~、の部分は削除してくださらない?」
「はいぃ!……しました!ど、どうでしょう?」
「ええ。これでいいですわ。……次はないですからね?」
「ひっ!し、失礼しましたああああぁぁぁぁぁぁ!!」
ドタバタとクロノス生徒が逃げていく。
美食研究会と先生の提携が有名になってくると、あることないことが噂されるようになり、それに伴いマスコミのような人々が周りに寄るようになってきた。
そこで、デマを流そうとしていた一人に目を付け、適当に脅した。
彼女に適当な提灯記事を書くように言ったが、まあ、ただの八つ当たりだ。
こんな事をしてもしばらくは周りの騒がしさは収まらないだろう。
はぁ、とため息をつく。すると、誰かが近づく気配がする。
「は、ハルナ!ちょっといいかな?」
「あら、フウカさん。ごきげんよう。どうされました?」
緊張した様子のフウカさんが声を掛けてきた。
マスコミ関係とは違い、落ち着く相手ですが、なんでしょうか。やたらと目が泳いでます。
「そ、その……美食研究会と先生が◯◯で✕✕✕の△△△△△△を■■■■って本当なの?」
まぁ。
「えぇ。本当ですわ(大嘘)」
「う、嘘……先生……そんな」
「私からの紹介と言えばフウカさんも先生と$%&$#な関係になれますわよ?」
「…!………皆とそういう関係なのは良くないよね。私、先生を止めてくる!」
物凄いデマを信じたフウカさんが、今度は私の適当な話も信じてまたどこかへ駆けていく。
こうして弱者は食い物にされますのね。私はしみじみとキヴォトスの無常を嘆く。
パララララ!ドォン!ワー!キャー!
響き渡る銃声に爆発音に悲鳴。いつもの日常。
世は並べて事もなし。
今日もゲヘナは平和ですわ。
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今日も今日とてシャーレに美食研究会が来る。
かなりの頻度で来るのはイズミ。これは動画を撮る為に来るので、高頻度になるのは仕方がない。
本人も動画撮影を楽しんでいるようで、笑顔でにこにこ。
撮影の時に作った料理を食べるのが楽しみで仕方ないようだ。
よく動画のことも話すし、馬が合うとはこのことなんだろう。時々出てくるテロリスト集団の一員らしい面はスルーする。
見なかったことにすれば、料理が大好きなのほほんとした可愛い子なのだから。
次に来ることが多いのがハルナ。美食研究会の動き全体の打ち合わせをしたり、最近ではグルメアドバイザーとしての活動もするため、よくシャーレに来る。
アポ無しで来ることが多く、他校のシャーレ当番とよく言い争いをしていたりもする。
一度ミカの当番とカチ当たった時は生きた心地がしなかった。
あの時の空気、思い出したくないな。
3番目はアカリ。彼女と料理を食べて雑談する時間は癒やしになっている。
よく食べて、よく笑う、そんなどこにでもいる可愛らしい女の子だ。
最近では料理をすることも楽しんでいるのか、料理の作り方で分からないことがあったら、よく聞いてくる。彼女の前では、料理の先生として振る舞うことが多い。
「作った料理を美味しく食べてもらえるのが嬉しいんです」と少し照れながら言った彼女は、料理好きの普通の女子高生みたいに見えた。
最後にジュンコ。彼女とはどちらかというとSNSでやり取りをすることが多い。
グルメ関係の投稿をしてる彼女は、順調にフォロワー数やいいね数なんかが伸びているようだ。私もフォローしているが、THE・グルメアカウントといった感じで、ひたすらグルメを紹介する、目的が分かりやすくていいアカウントだと思う。
一度、彼女にその役目を楽しんでるか聞いてみると「んー普通?美食研の皆と遊んでる方が楽しいかな」と返ってきた。
まあ、負担になってないならいいのだろう。
今日来るのは珍しく連絡をくれたハルナだ。
グルメアドバイザーとしての活動が一段落したのでその報告らしい。
そっち方面は大分任せきりだったから、どんな感じになったか今から楽しみだ。
「失礼いたしますわ~」
「いらっしゃい、ハルナ。待ってたよ」
「ふふふ、アポ取ると対応が丁寧で嬉しいですわ」
「普段からそうしてくれるとありがたいんだけどね……」
なんとなくだけど、出来るけどやらないみたいな空気を感じる。
あるいは私が困ってるのを見るのが楽しいのかもしれない。
とんでもないことだよ。
「まぁまぁ。……少し気になるのですが、フウカさんって最近来ました?」
「フウカ?……そういえば、料理を教わりに来たね。最初ちょっと様子が変だったけど」
「どんな風に変でした?」
「顔が赤くて、何か言おうとしてたような……その後は特に何事もなく普通に料理したけど……ハルナ?何かしたの?」
「いーえ。むしろフウカさんの方が悪いですわ~♪」
フウカ、また何かされたのか……気の毒に。
今度会った時は美味しいものをご馳走するからな。
「さてさて、私の方からいくつか報告することがあります」
キリッとしたハルナは言葉を続ける。
「先生が外食産業向けに撮ってくれたビデオで講習会を開いた所、参加者全員が問題なく料理を作れるようになりましたわ」
「特に、いつもの先生の料理動画で紹介してもマネするのが難しい、手間暇がかかる料理や、オーブンを長時間使う料理等が問題なく作られるようになったのは嬉しいですわね」
「これからの外食産業は家庭で作るのが難しい、凝った料理なんかを中心に人気がでていくと思いますわ」
「というより、先生に動画分けてもらってなんですけど、ネタバレが嫌で全部はチェックしてないんですの。こう、新しい料理に出会ってその感動を一期一会で味わいたいと言うか何と言うか……」
「ですので、これからの外食はまだ見ぬ、凝った先生の料理が出てくる可能性が有るということですの!!……少し話がズレたので戻しますわ」
「先生の料理チャンネルで紹介されていない、いわばシークレット料理とでもいうべき料理は、外食でしか食べられない料理として主力になること間違いなしですわ」
うん、うんと私は頷く。
凝った料理は外食で、というのはハルナと話し合って決めた戦略だ。
お祝いの日なんかはやっぱり、そういう料理を食べに外に行きたいもんだし、普通の日常でも食べる機会があれば食べに行けるのは嬉しい。
最近はかなりの勢いで美食が広まっているのを実感する。
「それにしても講習会をやったんだ。大変だったでしょ?」
「えぇ──」
・
・
・
「講習会受けてみませんこと?あなた達の料理が美味しくなって、今ならこのアリスシール*1が貰えますわよ?」
料理屋A「講習受けます……」
「あー……爆破、したいですわねぇ……あら、ごめんあそばせ。つい、独り言が」
料理屋B「講習受けます……」
「いえ、爆破する店というのはある程度決まっていますわ。しかし、講習を受けた店は流石に爆破しません。ですから……ね?」
料理屋C「講習受けます……」
「まぁ、素敵なお店ですわね!とってもよく誘爆しそうですわ!」
料理屋D「講習受けます……」
「美食研究──」
料理屋E「講習受けます……」
「なんか脅したみたいで悪いですわね」
・
・
・
「──ですが、美食のため。苦ではありませんでしたわ!」
とてもいい笑顔で言うハルナ。
この美食への姿勢は見習わないとな。
一歩一歩美食を広めていこう。美味しい料理を食べるために。
できれば、私以外の料理が食べられるようになる世界というのも見てみたい。
全てが私のレシピというのも味気ないし。
そんな方法があるのかは分からないけど、なんとなく大丈夫な気がしてる。
世界を覆っているメシマズだって、私の料理で対抗できたように、きっと何か解決策があるはず。
私のレパートリー以外の美味しい料理を食べた時、それがゴールでスタートなのだ。
だから、答えが見えなくても進んでいこう。
その先にきっと、まだ見ぬ美食が私たちを待っている。
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私、
ハルナに出会う前まで、世界はつまらなかった。
不味いご飯に、すぐに減るお腹。常に精神を蝕む、料理の臭い。体を痛めつける、苦悶の食。
乾いた砂を食べ、塩水を飲み干し、苦痛にのたうち回りながら何処とも知れぬ誰かに許しを請うような餓鬼道。私の世界は地獄だった。
苛立ちを隠すための笑顔の仮面は付けすぎて、私の一部になる。
世界に諦め、未来を腐していた時に、ハルナと出会った。
鮮烈だった。希望だった。そして何よりもその生き様に共感した。
笑顔の仮面は、本当の笑顔に。諦めはあがきに。全てが良い方向へ流転する。
彼女との日々を繰り返すうちに、美食研究会はイズミさんとジュンコさんを加えて、更に大きくなる。全員が、食に対して大きな不満を抱えているレジスタンス。心地が良かった。
ご飯が美味しくなくても、この仲間たちとならやっていけると思った。
恥ずかしくて言ったことはないけれど、美食研究会の皆のことが大好きなのだ。
そんな私たちに一つの転機が訪れる。
先生が美食を作り始めたのだ。
その美味しさは驚天動地で有頂天外。狂喜乱舞でフロアは熱狂だ。
夢のような時間が続いた、料理が美味しいというのはこんなにも素晴らしい。
美食研究会は当然のように盛り上がり、ハルナを中心に美食活動を行う。
そうして、ついに私が活動を始める時が来た。
よし、と気合を入れる。新しいことを始める、ちょっとした緊張にそれ以上の未来への楽しみ。
こんな心情になれるなんて、考えもしなかった。
ありがとう、美食研。ありがとう、先生。
今日の午後からキッチンカーアカリの始動だ。
初日ということでジュンコさんが手伝ってくれることになっている。
食材の仕込に、調理に、意外と料理上手な彼女は笑顔で働いてくれる。
とってもありがたい。販売が終わった後は、余った食材なんかで少しだけ二人だけのパーティーをしようと計画する。
キンコーンカーンコーン
授業が終わり、キッチンカーのある部活棟まで行こうとしていると、珍しい二人が声を掛けてきた。
「はろはろ~アカリちゃん」
「アカリ、こんにちは」
「あら、キララさんにエリカさん。こんにちは~」
帰宅部の二人だ。
部活動をしていると、なんだかんだ縁がある帰宅部と美食研究会は全員仲が良い。
キララさんの人懐っこさの賜物ともいえるだろう。
「実は美食研究会の人たちにはお礼を言いたくて!美味しい料理ありがとねー!」
「うん。毎日キラキラな料理食べられるってことで、キララちゃんも私も感謝してるんだ。ありがとうね」
「うふふ。どういたしまして~」
先生と手を取り合ってから、こうして感謝されることも増えた。
その度に私の心はぽかぽかと暖かくなる。
「あ、そうだ!良かったら今日から始めるキッチンカーの様子見ていきます?正に今、向かう所だったんですよ」
「え~本当!?行く行く~!」
「お邪魔させてもらおうかな、どんな料理売るのか楽しみ」
思わぬ同行者を得て、キッチンカーの所へ行くとジュンコさんがスタンバっていた。
「あれ、帰宅部の二人だ。やっほー!」
「やほやほ~!ジュンコちゃん今日も可愛いね!」
「やっほー少し見物に来たよ」
キッチンカーには料理の写真を乗せた看板も備え付けられている。
美味しそうに写った写真は、イズミさんが撮ってくれた。
動画撮影で鍛えられた腕は、料理を魅力的に写す能力を最大限に発揮していた。
ポテトフライ:300円
からあげ:500円
ダージーパイ(大鶏排):600円
メニューは揚げ物3個だけのストロングスタイル。
揚げて揚げて、揚げまくる。
最初に下処理をしておけば、調理が簡単なのでまずはこのメニューで様子見だ。
とりあえずやってみてメニューを増やすかはそれから決めよう。
「このダージーパイってのでっっっか!すっご!」
キララさんの驚きの声で私は少し得意げな気持ちが湧いてくる。
ダージーパイとは鶏むね肉1枚を開いて叩いて、薄くしたのを揚げた、大きくてインパクト抜群の唐揚げだ。これは別に売っている唐揚げと違って、少しスパイスを変えてある。
先生と一緒に試行錯誤して、歯ごたえザクザク、独特なスパイスで味付けもバッチリな自信作に仕上がっている。
「ポテトフライも美味しそうだ……うん、いいね。見かけたら絶対買いたくなるよ」
エリカさんがそんな嬉しい言葉を言ってくれる。
そして、私にある閃きが走った。これは、いいかも知れない。
「ねぇ、エリカさんにキララさん。私の初めてのお客さんになってくれませんか?」
二人は笑顔で了承してくれたのだった。
「キヴォスタにアップしといたよ~」
「ありがとうございます!キララさん。……ではこちら約束のからあげにポテトにダージーパイです。エリカさんと一緒にどうぞ~♪」
「おお~!ありがと!」
「…………ねぇ、これってステマ──」
おっと。エリカさんがいけないことを言おうとしている。
「たまたま、友人の店に食べに来て、美味しさに呟く。……全然ステマじゃないですよ~」
「……オッケー。まぁ、友達のお店の料理を食べるだけだしね」
「そうそう、全然、そういうアヤシイのじゃないから大丈夫ですよ~」
私と帰宅部の心休まるやり取りをジュンコさんはジトッとした目つきで見ている。
「ん~!やっぱダージーパイ美味しいよアカリちゃん!これ絶対流行る!」
「私も食べてみよ……うまっ。揚げたてってめっちゃ美味いね」
「うふふ。ありがとうございます」
「なんか人が食べてるの見ると、こっちまでお腹減ってくる……つまみ食い……いやいや」
食べている帰宅部の二人に釣られたのか、こちらを見ている人が増える。
ここからが本番。全部が初めてだし、とりあえずジュンコさんとやってみて、どんな感じか探ってみましょう。
「それじゃあ、今日はありがとう。美味しかったよアカリ、ジュンコ」
「ダージーパイのでかでか写真もキヴォスタにアップしといたよ~!また絶対に食べにくるからね~!」
「ばいば~い、また来てよね!」
「また来てくださいね~。あ、いらっしゃいませ~」
宣伝効果なのか、駅近くの場所が良かったのか、お客さんがひっきりなしに来るようになる。
揚げて、揚げて、揚げるジュンコさんと私は、ある程度並んでるお客さんの注文を先に予想して、揚げ始める「未来揚げ」という技を開発したり、忙しくも楽しくお客さんを捌く。
「アカリが私のアカウントで宣伝させなかったのって、お客さん来すぎるから?」
少し手が空いたタイミングでジュンコさんが聞いてくる。
「ですねぇ。ジュンコさんのアカウントってもう立派なインフルエンサーですから。正直、まったく慣れてない初日にお客さんが大量に来てもパンクしちゃいそうですし」
「あはは、確かに。今のお客さんの入り方でも忙しいよねー」
軽く雑談をしながら料理を作って、お客さんに渡していく。
友達と一緒に買いにきた人たちが「美味しい」と言ってるのが聞こえたりすると、自然と私は笑顔になる。ああ、やっぱりこういうのいいなぁ。
そんな事を考えていると、またお客さんだ。
「ポテトフライとからあげを頂戴」
「いらっしゃいませ……風紀委員長!?」
「えっ風紀委員長!?今日はまだ悪いことしてないよー!!」
「落ち着いて。別に捕まえに来たわけではないわ」
ちょっと不機嫌そうに言うヒナ委員長。
こ、怖いけど、きちんと接客しなければ。
「そ、そうなんですね。ポテトフライとからあげで800円になります」
「はい」
「丁度頂きました。出来上がるまで少々お待ち下さい~」
本当に捕まえる気はないようで、興味深そうに私たちが調理している所を見ているヒナ委員長。
こうしてみると小さな子どもみたいに見えるかも知れないが、とんでもない。
そんな呑気なことを言っていられるのは、彼女と戦ったことがない人だけだ。
「お待たせしました~熱いので気をつけてお召し上がり下さい~」
「ありがとう。……あまり悪いことしちゃ駄目よ」
「あはは……」
ヒナ委員長が来るという恐怖体験もあったが、その後は順調にお店を回し、夜になる前にはすっかりと準備した分を売り切った。
「ありがとうございました~……ふぅ、今のお客さんで最後ですね」
「うおおぉぉ……終わったー!」
「お疲れ様ですジュンコさん。手伝ってくれてありがとうございます」
「いいのいいの。アカリが頑張ってるんだからちょっと位は手伝うって」
さてさて。
私たちの為に取り分けていた分を開封する。
ポテト1kg、からあげ1.5kg、ダージーパイ2kg程だ。
「これは私たちの分です。ジュンコさんも一緒に食べましょう★」
「ふおぉ……量が、量が多い!」
揚げて、食べる。揚げて、食べる。
あぁ、こんな幸せな事があっていいのだろうか。
油が、塩が、鶏肉がポテトが、その熱で一体となって食欲を刺激して、次へ次へと揚げる手が止まらない。
「調理してる時もずっと生殺しだったのよね。はふ……美味しい」
「目の前で出来上がった最高の料理を他の人に渡すわけですからね。料理人は過酷です★」
私たちは今日の出来事を話しながら、揚げ物をつまむ。
途中でジュンコさんがある事を聞いてきた。
「なんでそんなに食べても太らないの?」
それはとっても簡単。
…………乙女の神秘ですよ♥
────ヒナのその後。
ヒナは思った。
ポテトとからあげが凄く美味しかったから、次はダージーパイも注文してみようと。
あと、美食研究会を捕まえる時は少しだけ手加減しておこうと。