メシマズキヴォトスを美食研究会と一緒に救いたい先生   作:tarako

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閑話:生徒たちの今(リオ、カンナ)

・【リオと勇者】

 

横領して要塞都市を作ることに比べたら、全てのことは簡単だ。

先生に頼まれた調味料の開発も、最初に先生がその調味料の製造過程を見せるという一手間を挟む必要があったが、今では全て順調に生産が開始されている。

全てが機械化された工場。全てがこうあるべきと決められた機械の製法。

人の手が加わらない、機械の楽園とでもいうべき工場は、今日も決められた事を決められた通りにこなしている。

 

 

先生が零した言葉に「料理は科学」というものがある。

最初のメシマズの呪いさえ解ければなるほど、味付けも、調理の手順や火加減も、全てが科学で表せるような、ミレニアム向けの作業であると言える。

いえ、本当に最初の呪術要素さえなければ話はもっと簡単なのだけど。

 

 

とりあえず完成した調味料の『味噌』の試作品を持って、シャーレに行く。

他に製造に着手している調味料として『醤油』なども作っているが、現在発酵・熟成過程にあるのでまだ試作品は完成していない。『酢』に『みりん』なんかは、必要となる原料である大本の酒造から始めなければならないので、難易度は更に高い。

学生が酒を作っていいのかって?ここはキヴォトスよ、当然大丈夫。

 

まあ、とにかく。シャーレに到着し、現在の調味料製造の進捗状況を先生に伝えると、時間がかかるということで目に見えて落ち込んでいた。

……安心して。ミレニアム学園脅威の科学力は、時間のかかる発酵や熟成の過程を短縮出来ると思うわ。そう、ミレニアム学園。最近はミレニアムサイエンススクール派が幅を効かせていると聞いたわ。悲しい。ある時から世界そのものから修正されたかのように、ミレニアム学園の声を聞くことは無くなった。なぜ?あ……いえ、この話は止めておきましょう。猛烈な寒気がしてきたわ。

 

「味噌の試食してみよっか、リオ」

 

「ええ、味自体は機械検査で確かめたけど問題ないと思うわ」

 

「うんうん。久しぶりに味噌食べられるなぁ。それじゃあ作ってくるからちょっと待ってて。本当ありがとう、リオ!」

 

スキップをしそうなぐらい上機嫌にキッチンへと向かう先生。

言われるがままに作った調味料だけど、どんな風に料理になるのか。

料理が出来るまでの間、シャーレの執務室を見回してみる。

そこら中に生徒の名前入りの私物が散見される。

コップにヘッドホンにキーボードにゲームのコントローラー。本の栞にマグカップに手鏡にブランケット。そして、机の下に隠れているアリス。……アリス?

 

「わ、わ!見つかってしまいました!」

 

「ど、どうしてここに……」

 

「リオ先輩が会いたがらないので、先生に相談して会える日にシャーレに来たんです」

 

「そうなの……そう。あの、その……元気にしてた?」

 

「はい!アリスはいつでも元気です!」

 

にこにこと返事をするアリスに私は言葉に詰まる。

彼女自身はもう、私がアリスを殺そうとしたことは、気にしていないか乗り越えた過去なのだろう。

だけど、私は。

 

「アリス……私は、貴方に──」

 

近づいてきたアリスにぎゅっと抱きしめられる。

何時ぶりだろうか、人に抱きしめられたのは。

遠い遠い昔、母親にか。人と殆ど関わらないまま、ここまで来てしまった。

 

「私は……」

 

「いいんです。リオ先輩、謝る必要はありません。勇者は、皆を笑顔にするんです」

 

光だ。どこまでも眩しい、太陽。

そのまっすぐな輝きは、まともに直視することは出来ない。

出来ないけれど、その温かさは感じることが出来る。

すう、はあ、と呼吸を整える。

 

「それでも言わせて。……ごめんなさい、アリス。ずっと貴方に謝りたかった」

 

「もちろん許します。……すれ違っていた相手と、仲間になれる。アリスはそんな展開が大好きなんです。そして、当然リオ先輩のことも大好きです!」

 

「ありがとう、アリス。……私の勇者様。改めて、貴方の仲間になりたいわ」

 

「もちろんです、リオ!パンパカパーン!リオが仲間に加わりました!」

 

ありがとう、アリス。

腕の中の温かさを強く抱きしめる。もう二度と誰かが彼女を害さないように。

二度と彼女が誰かを傷つけることがないように。

彼女が幸せに笑っていられるように、強く強く誓う。

 

抱きしめられたまま私はアリスが笑顔で話す内容に相槌を打つ。

ぷるぷると、アリスの腕が震えてるので何事かと思ったら、私を抱きしめるためにつま先立ちをして、無理な体制をしていることに気づいた。

軽くアリスの頭を撫でると、腕を解き、近くの椅子に座らせる。

きょとんとしていたが、私が話の続きを聞くと、また笑顔で話し始める。

 

「それで、絶体絶命のモモイはどうなったの?」

 

「はい!そこでモモイは超必殺技のスーパーモモイトルネードを放ちました!すると闇オークションの護衛達はばったばったと倒れたのです!」

 

「すごいのね」

 

彼女が語る大冒険は滅茶苦茶で刺激的で、何よりも仲間との友情に満ちている。

モモイが、ミドリが、ユズが、トキが、と話す彼女の表情はコロコロと変わり、ピンチの場面ではその時のことを思い出しているのか、辛そうな顔に。楽しかった場面は、それはもう楽しそうに。

叶うことならいつまでも聞いていたい、アリスの英雄譚。きっとこの先の彼女の物語は、更に仲間が増えていくのだろう。その事が、何だかとても喜ばしかった。

 

「あれ、アリス見つかっちゃったんだ?」

 

お盆に料理を乗せた先生が戻ってくる。

 

「はい、あっという間に見つかったのです……が!なんと、リオが私のパーティーに加わりました!」

 

「おお、それは目出度い。じゃあ、この料理はそのお祝いってことにしようか」

 

香ばしい焼色がついた味噌おにぎりに、これは味噌を溶かしたスープかしら。

それが私たちの前に並べられる。

 

「焼き味噌おにぎりに、味噌汁。美味しいからすぐに食べよう、今食べよう、いただきます!」

 

もう、先生は目の前にある料理を食べることしか考えて無く、おざなりにいただきますをする。

 

「いただきます!」

「……いただきます」

 

そんなに目の色が変わるほど、この味噌って美味しいのかしら?

大豆の発酵食品にあまり期待していない、というのもあるかもしれないが、軽い気持ちでおにぎりを食べると、そこには。────味の千年難題が広がっていた。

なんて複雑で奥行きのある味わい。塩味と甘味がほどよく調和し、大豆由来のどこかほっとする風味がその味を至高へと押し上げている。

味噌汁も飲んでみる、なるほど、なるほど。先生は、味噌とは別に出汁を取ったのだろう。

その味深さはおにぎり以上だった。ただ、美味しい。いつまでも食べていたい。

……なるほど、これが味噌。

 

「あぁ、美味しい……」

 

しみじみと先生が言う。私も同感だ。

この調味料は絶対に売れるし、生産ラインを増やしておこう。

心のなかでメモを取りながら、私はゆっくりと料理を味わう。

今まで食べてきた中で一番美味しい料理は、最近はすぐに更新される。

今のように。

 

「ごちそうさまでした。……先生、この料理すごいです!」

 

黙々と食べていたアリスが喜色満面の笑みを浮かべる。

先生はその笑顔にデレデレとしている。わかる。

 

「実はこの料理に使った調味料、『味噌』はリオが作ってくれたんだ。凄いでしょ?」

 

その言葉を聞くと、アリスはこちらに尊敬の目を向けてくる。

先生、ナイスアシストよ。

 

「凄いですリオ!こんなに美味しいものを作れるなんて!」

 

「そ、そう?実はこれからも先生と協力して色々な調味料を作っていくの。楽しみにしていて、アリス」

 

「~~~~~!!はいっ!」

 

「先生、どうしましょう。アリスが可愛すぎるわ」

 

「わかる」

 

感極まった喜びと尊敬の目で見られた私は照れくさくて、嬉しくて、とても誇らしかった。

だから、だろう。とても簡単な事に気づいた。

もっとアリスの力になりたいし、喜んでもらいたいという、そんな誰かの為への思考。今まで考えもしなかった、初めての想い。

端的に言えば、アリスに良いところを見せたいのだ。

 

 

 

 

 

其の為の最善は何か?

 

────そうだ、セミナー辞めよう。

 

 

 

 

 

 

「はあぁぁ!?セミナーを抜けて新しい部活を立ち上げる、ですか!?」

 

ユウカとノアが仕事をしているセミナーにリオがふらりとやってきて、開口一番に告げた言葉に、ユウカは驚愕する。

ちなみにコユキは居ない。散歩にでも行ってるんじゃないかな。

 

「ええ、名前も決まっているわ」

 

「ちょ、ちょっと待って下さい。いきなりで頭の整理が……」

 

「私も元はセミナー所属。書類は完璧な筈よ」

 

ばさり、と書類が置かれるが、ユウカは情報の咀嚼に忙しく書類に目を通す暇はなさそうだった。

代わりにノアが書類を手に取りぱらぱらと捲るとまあ、と喜色を帯びた声を出す。

 

「素晴らしいと思います、リオ会長。特に名前の部分が」

 

「そうでしょう。私も気に入っているの。この……『天童アリスファンクラ部』を」

 

「あああぁぁ!何ですかその変な部活!部員は何人なんですか!!」

 

「部員は私一人よ。あと、変ではないわ」

 

「部活の成立に足りないじゃないですか!!却下、却下です!」

 

部活の成立には最低4人が必要なのはリオも分かっている。

当然その問題はクリアされている。

 

「あー……ユウカちゃん。相手はリオ会長ですよ?こう来られた以上、部活の規定の方を確認してみたほうがよろしいかと……」

 

「ま、まさか。……あー!一人から部活が許可されてるううぅぅぅ!部活絡みで変な仕事が増えるううぅぅぅ!!」

 

「ユウカって愉快なのね」

 

「気づきましたか。ユウカちゃんって、とってもかわいいんですよ♥」

 

ノアが目を細めながら、あたふたしているユウカを見る。

かわいいとはどういう意味なのか、リオは深入りしないでおこうと決めた。

 

「天童アリスファンクラ部は、活動実績として既に食品関連の企業を起ち上げ、先生の支援もあり、業績は大幅な黒字が予想される……と。部活内容にもケチをつける所は見当たらない。うぐぐ……名前が変以外にケチの付け所がありません……!!」

 

「元会長だもの。そんな場所で却下されるような部活は作らないわ。あと、名前は変ではないわ」

 

「元……あぁ、そうですね。セミナー辞めてしまうんですものね。寂しくなります」

 

「迷惑をかけるわね、ノア。でも、初めてなの。こんなにやりたい事が出来たのは」

 

「うふふ……迷惑なんてとんでもない。応援してますよ、リオ先輩」

 

「ありがとう」

 

「……はぁ。しょうがないですね。私も手伝えることがあったら手伝いますよ、リオ先輩」

 

何も問題ないならしょうがないとユウカは折れる。

ユウカとて意地悪がしたいわけではないのだ。ただ、なんかこのまま辞められたら、横領のことが有耶無耶になって、その分の仕事のしわ寄せがセミナーに来そうだなと思っているだけで。

でも、まあ。リオが失踪しているよりは、所在が分かっていたほうがありがたいと思い直す。

それに、何だか、前のセミナーの会長をやっているより、今のほうがイキイキとしているようにユウカは感じられた。

 

「ユウカ……ええ。頼りにしてるわ」

 

こうして、ミレニアムにまた一つ新しい部活が誕生した。

少しだけ他の部活と違うのは、もう既に食品関連の会社「アリス食品」を起ち上げ、工場を3つは稼働させており、天童アリスファンクラ部の資金力は、他のミレニアムの部活全てを足しても追随を許さない所。

でもきっと、その名前の通りの素晴らしい部活なんだと思う。

だって、初めての部活動がアリス応援ウチワの作成だったのだから。

 

 

 

 

裏で何か企んでいると思い、ヴェリタスの力も借りて徹底的に調べましたが、本当にただのファンクラブで逆に驚いています。ですが、ようやくアリスが可愛いという事実に気づいただけ。

登ってきなさい、私が居る高みまで。

                             ────明星ヒマリ

 

 

 

 

 

 

 

 

・【カンナ、ネット掲示板に入り浸る】

 

匿名掲示板を見た。最初は、憤りだった。

なぜ匿名でこうも好き勝手に人のことを書けるのだろうと。

先生に対するひどい妄想や、性的な発言の数々。到底見過ごせるものではなかった。

ヴァルキューレの一員として、当然その掲示板に書き込み、注意したのだが……うん。

結果として、レスバでぼこぼこにされた。なんなんだあいつらは。

無節操にみえて、いざ行動を咎められると結託して立ち向かってくる。

ヴァルキューレとしても個人としても、この場所は見過ごせるものではないので(2回目)引き続き、監視をしていたのだが、こいつらは何故こうも楽しそうなんだろう。

私も責任を捨てて、こうやって書き込めば、日々感じている閉塞感が少しは楽になるのだろうか。

……いかんな、どうにも思考がこの低俗な掲示板に引っ張られているのを感じる。

 

先生の料理動画でも見て、心を落ち着けるとしよう。

オススメは、11本目のお茶回だ。百鬼夜行で着られている、着物をつけて穏やかに話す先生は、癒やしとして私の支えになっている。

動画内で紹介された緑茶を好んで飲んでいる私だが、お茶通の部下から教えてもらったほうじ茶や玉露なんかも非常に良い。

お茶はいいな、心を豊かにしてくれる。

 

お茶を飲みながら、日課の掲示板監視業務を続行していると、"先生病"という単語が目に入る。

……先生を病扱いだと?さすがにそれは一線を超えているぞ。

レスバで負けた記憶が脳裏をよぎるが、気を引き締めて、その発言を注意しようとする。だが、少し様子がおかしい。

どうにも、先生病はこの掲示板連中の共通認識みたいなのだ。

その病にかかった人に慰めの声やら、お祝いの声やら、あるいは感染仲間としてようこそ!など、到底病気の人間にかける声ではないものが混じっている。

どういうことだと疑問に思い、先生病とやらを詳しく調べて────その概要を見つけた。

 

 

先生病の進行記録

 

この病気の第一段階:発汗と意識(sweating and consciousness)。

 

この病気の第二段階:高熱と高い感染性(high fever and severe infectiousness)。

 

この病気の第三段階:胸の痛みとひどい妄想(chest pain and persistent delusional)。

 

この病気の最終段階:うわごと、ひきつけ、そして恋(delirium, convulsions, and love)。

 

 

口さがない掲示板では、恋の病をこうも回りくどく表現するらしい。

しかし、なるほど。先生病とは言いえて妙だなと、その語感の酷さから目をそらしながら思う。

この病については、自分にも多大な心当たりがあるのだ。

もちろん、それを表に出したりはしない。出したりはしないが、裏に書き捨てる位なら、まあ。

……ああ、なるほど。ここの連中もきっとそうなのだ。

表では真面目なフリをして、裏でちょっとしたストレス発散。

そう思えば理解不能だった掲示板が少し身近なものに感じられてくる。

最初は嫌悪感を持っていた、先生への、その、エッチな妄想も途端に共感する方へと心が傾く。

ここは精神を甘く堕落させる毒だ。

そうとは分かっていても、私は掲示板を見るのを止められない。

 

 

だから、もう二度とは書き込まないと。

見るだけと決めていた掲示板へ書き込むこともまた必然だった。

 

 

 

【先生病感染者たちが集まるスレ】part359

 

112:名無しの生徒さん ID:5n7V4sSAB

どうやら私も先生病に罹ったようです。普段は先生から信頼されている立場なのに

こういった場に書き込むことを優先するぐらいには

熱に浮かされているようです

 

 

115:名無しの生徒さん ID:XwLX9JaWV

ようこそ、感染者!歓迎するぞ、盛大にな!

 

 

117:名無しの生徒さん ID:ZKaXPeaNe

また一人仲間が誕生したね

 

 

119:名無しの生徒さん ID:h5aZX3xsH

自然と先生に信頼されてるマウント……私じゃなきゃ見逃しちゃうね

 

 

121:名無しの生徒さん ID:Z2m3VSG8J

ちょ、ちょっと待って!先生とよく話す人なん!?!?

 

 

122:名無しの生徒さん ID:5n7V4sSAB

ええ、業務上の会話はよく交わします。もちろん、匿名掲示板という場であるので

詳しいことは書けませんが

 

 

124:名無しの生徒さん ID:Z2m3VSG8J

いや、それが聞ければ充分だよ!お、お願いがあるんだな……

先生に頼んでエッチな自撮りしてもらって!!

 

 

126:名無しの生徒さん ID:DefExKBQi

欲望に忠実すぎて草

 

 

128:名無しの生徒さん ID:db5ZfReim

エッチな料理動画で我慢してもろて

 

 

130:名無しの生徒さん ID:5n7V4sSAB

自撮りを頼むなんて流石に無理です

 

 

133:名無しの生徒さん ID:Z2m3VSG8J

そんなー(´・ω・`)

 

 

138:名無しの生徒さん ID:GT8jFcKbF

残当でしかない

 

 

141:名無しの生徒さん ID:WSPF9Ru9s

なぜいけると思った……

 

 

 

 

 

なぜだろう、くだらないやり取りがとても楽しい。

裏の顔として、掲示板にちょっといけない事を書き込む自分。

それを隠して、表の顔は先生に信頼されているヴァルキューレであることに興奮する。

だが、あまりにのめり込みすぎると困るので、本当に少しだけの書き込みだ。

後はただ、いつものように掲示板を見るだけ。

 

 

匿名掲示板はお茶のようなものだ。

一度飲むと、いつの間にか日々のルーチンに加わっている。

ふと、掲示板を見るという動作。それはまるで食後にお茶を飲むように、休憩中にお茶を飲むように、自然と私の生活に組み込まれた。

見下していた掲示板にこうもハマるとは、私も結局は同じ穴のムジナだったというわけだ。

だが、ヴァルキューレとして最低限の秩序は維持させてもらう。

エロは良いが、その他の犯罪は流石に見過ごせない。エロは良いんだけど。

 

 

匿名掲示板の治安はほんの少しだけ良くなった。

噂によると、ヴァルキューレが掲示板の監視を強化してるとかなんとか。

その割にエロは見逃されていることから、掲示板の住人は「ヴァルキューレ、エロなん?」と何度も話題にする。

そうして、この掲示板でのヴァルキューレのあだ名は"エロキューレ"とかいう小学生が付けたようなものになった。

 

 

今もヴァルキューレの誰かが顔を真っ赤にしてレスバをしている。

「だからヴァルキューレはエロじゃない!エロっていうほうがエロなんだよバーカ!!」

その小学生レベルのレス(ぢから)は過去のレスバでぼこぼこにされた私を見るようで、こちらまで羞恥で顔が赤くなる。

そして、すまない……皆、こんなはずでは……。私が全く意図していない、大きなうねりのような流れでヴァルキューレについた酷いあだ名に私は、心の中で謝罪する。

けど、エロなのは事実だし、しょうがないか。

少し大人になった私は、今日もお茶を飲みながら掲示板を見る。立場を気にしなくて良い掲示板の会話で、少しだけ、日々が楽しくなった気がする。




これからの投稿は2日ごとになると思います。
誤字報告助かっています。ありがとうございます。
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