オリ主AFO、ジュジュ世界介入もの介入物   作:かりん2022

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虎杖の事情聴取

あちこちの店で山ほどテイクアウトして、食堂で虎杖?はめちゃくちゃ食べた。

それと道中で角砂糖を買っており、それをデザートにぼりぼり齧っている。

五条?と夏油?と伏黒?は医務室行きである。

 

「ふぅ。お腹いっぱい。久々に満腹になったな」

「それは良かったです。それにしても、体積以上に召し上がりましたね」

「ん、そういう体質なの。だから食費すげー掛かってさー」

「事情聞いていい?」

 

 お腹が落ち着いたようなので、虎杖は自分そっくりの男に話しかけた。

 

「ん? いいけど、俺、もう帰ろうかと思ってるんだけど」

「帰る?」

「そ。よく考えてみたら、五条悟も夏油傑も宿儺も置いて帰ったら、俺、向こうで敵なしじゃん。あいつら上澄なんだろ? 目的のものも手に入ったし、燃料も補充した。これで呪術師や呪霊にも負けねぇ。あ、OFAの回収だけしないとな」

「目的のもの?」

「これ」

 

 虎杖が見せたのは、夏油の物を収納する呪霊から吐き出させた呪物だった。

 

「赤ちゃんの標本?」

「そそ。これを取り込んで、呪術師になれば呪霊が見えるようになるだろ。もう奇襲は受けねー」

「見えないの?」

「お前は見えんの?」

「俺は宿儺の指を取り込んだから。あー、そっか。えっ 見えないのにブラックホール出したの?」

「ふぅん……。取り込むのってどんな感じ? 宿儺って御せそう? それによって宿儺取り込むの考えようかなって」

「そうだな……」

 

 俺は出来うる限りの感じを伝える。

 

「ふーん。せんせーとおんなじ感じなのかな……。伏黒は完全に乗っ取られてたし、やっぱちょっとやめた方がいいかな」

【何本だ】

「ん?」

【貴様は何本俺の指を呑んだ伏黒恵を下したのだ】

「知らねーよ、あいつらに聞けよ」

 

 虎杖の目が座り、足元が凍る。

 

「やっほー! なんか大事件が起きたって聞いて飛んできたよ! あっ 悠仁が二人? なんか怖い雰囲気なんだけどなんで?」

「あ、五条先生!」

「こいつがもう一人の五条先生と夏油傑と俺をボコってた虎杖です!」

「言い方!」

「先生! 虎杖が先生達こっちの世界に置いてって一人だけ帰ろうとしてるわ!」

「せんせー! 俺はそういうことしないから! やるのはこっちの俺だから」

 

 わちゃわちゃ一年生がやっていると、虎杖は冷たい目で警告した。

 

「それ以上近寄んな」

 

 その言葉に五条は足を止め、黒い目隠しを外す。

 

「んー? 受肉してない悠仁当人みたいだね。姿を変える術式ではない、多分? 氷をどうやって出してるか全然わかんない……。その力、どうしたの? 後さ、仲良くしようよ。僕ら初対面なんだし、僕は君になんかしたりされたりしたわけじゃないしね。近寄っていいかな? 食堂凍らすのも迷惑だよ」

「……。わり」

「あっつ!」

「ごめん!」

 

 虎杖が熱くなり、氷が溶けて蒸発していく。近くにいた伊地知が悲鳴をあげて、慌てて熱くなるのを止めて、モップを宙から出して床を拭いた。

 

「や、そのままで大丈夫だよ。事情聞いていい? ちゃんと双方の意見を聞くよー」

「先生は信頼できる人だよ。少なくとも俺の知る五条先生は」

「あー。いきなり秘匿死刑だって言って襲われたんだ。俺、非術師なのに」

「そもそも、非術師を襲わないってルールはどうやって知ったのかな? 非術師なんだろ?」

「せんせーが夏油傑に以前、ついてたから呪術師について多少は知ってんだ」

「せんせーって誰?」

「AFO。オールフォアワン。全ては、せんせー一人の為にあるって意味なんだって」

「凄いね。オールフォアワンってそういう意味じゃなかった気がするけど……。今は悠仁についてるわけ? 大きな分類としては何? 幽霊とか、エイリアンとか。呪霊ではないわけでしょ?」

 

 その言葉に、一同注目する。

 

「んー。異世界の超能力、っていうとわかりやすいかな。俺は個性とか個性因子って呼んでる」

 

 そして、面倒そうな事になったと実感した。

 

「なんで傑から悠仁についたの?」

「夏油傑の器がAFOを入れるのに足りなかったから。肉体の強度的にも思想的にも、合わなかったからOFAだけ渡して別れたんだって。それでも器的に足りなかったみたいだけど」

「思想ねぇ……。AFOの思想は? OFAって何? 多分、ワンフォーオールの略なんだろうけど」

「安息の地でまったり過ごしたい。OFAは、一人は皆の為に。体を渡り歩いて、持ち主の個性をストックしておける能力で、AFOに唯一対抗できるポテンシャルを持つ個性」

「安息の地でまったり過ごしたいねぇ。その為に?」

 

 どうせ裏があるんでしょ? と言わんばかりの言葉に、悠仁も当たり前のように続けた。

 

「呪術師で牧場を作って呪力も個性も使えてAFOを入れるに足る器を育てたい。あと、世界征服は面倒だからしないけど、安息の地を得るために日本征服はやっておきたい。言っておくけど、それはやめるように説得しておいたから!」

「アウトだね! 傑の思想は? あと、どうやって説得したわけ?」

「術者だけの世界を作りたいだって。せんせーは、要は見える事で迫害されない世界を作ればいいんだろって事で、軽く請け負ってたんだけど、術師を増やす牧場計画段階で夏油傑が裏切ったって」

「あー。何があったかわかる気がする。それはそうだろ……。説得方法は?」

「そもそも、夏油傑と違って俺は体を支配されたりしねーし。犯罪は俺、許さねーぞって。但し、個性販売とかなら協力するし、たまになら体貸したりするってウィンウィンの取引した。下手な奴に入り込んでも体が爆散するしな。多少の不自由呑んででも俺という器は欲しかったみたい」

「悠仁の器の特異性については、評価を改めるべきかなー」

 

 そして、少し考えて五条先生は告げた。

 

「本人達に聞いてみないとわかんないけど。多分、傑からAFOの日本征服の話は聞いてたと思うんだよ。だから、その分の情状酌量はしてほしいかなー。ちゃんと君と話し合うべきだったと思うけどね。その呪物は、呪力を得るため?」

「俺、夏油傑に襲われてすげー大変だったんだよ。呪霊見えねーし」

「呪力を得たら、もう君は術師だ。こっちのルールに従って欲しいな、って思うんだけど」

「非術師でも襲うじゃん」

「何もしないなら襲わないよ。日本征服って言い出したら話は別だけどね」

「よければさ、明日、双方の意見を聞いた後で、僕が橋渡しするよ。一緒にどうするのが一番いいか考えよう。一人で帰ったって、僕と傑と恵の殺人容疑者になっちゃうよ」

「……」

「ま、僕は仕事が二分の一になって嬉しいけどね! 多分、向こうの人達も僕達がいなくなるとすごーく困ると思う。悠仁はさ、そういうのどうでもいいって言える子じゃないでしょ?」

「…………」

「向こうの僕には、非術師の子供を無説明で襲撃したこと、ガツンと言っとくからさ」

「わかった。こっちの俺はせんせー信じてるみたいだし、俺も信じてみる」

「良かった。今日は泊まっていきな」

「うん。いろいろゴタついてて疲れてたから、もう休みたい」

「そりゃそうだろうね。伊地知。案内してあげて」

 

 虎杖がおとなしく案内されていって、生徒達は拍手した。

 

「はー。五条先生、先生っぽい……」

「ヒヤヒヤしました。あいつ、五条さんの片腕奪うぐらいには強いみたいだから」

「さすが先生」

「実は僕、事情全然わかってないんだよね。要領を得ない上にとにかく急いで戻れって急かされてさ。僕と傑と宿儺を受肉した恵をもう一人の悠仁が倒したって聞いたけど。まず詳しい状況を教えてくれる?」

 

 事情を聞いた五条先生は、頭を抑えつつ医務室に移動した。




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