──ミカが侵入してきたこのアリウス生徒たちが作り出した場所ではあったが、実のところここに侵入していたのはミカだけではなかった。
ミカが突入するのとほぼ同時に突入していた三人の女生徒たち。そしてその先頭にいるのは水色のロングヘアーに看護婦にも似た衣服を纏った盾を手にした口を引き締めてコツコツと歩いている女性。
そう、彼女こそ「救護騎士団」筆頭、ヨハネ分派の首長でもある『蒼森ミネ』である。
救護を重視する彼女だが、この内部のあちこちで行われている戦いに対する救護のためにやってきた訳ではない。
彼女がここに来た理由は、救護騎士団が救護していたアリウス分校の生徒たちの事である。特に、事実上精神崩壊していたアリウス生徒すら連れ去って行ってしまったのだ。そんな彼女たちを救護騎士団であるミネが見捨てられるはずもない。四方八方手を尽くして探しまわっていた際に飛び込んできたのがここの情報である。
彼女は、地下生活者たちが作り上げた救護室(仮)のドアを開けて部屋内部に入ってくる。
そんなミネたちに驚いたのは、ベットに寝かされていたアリウス生徒の面倒を見ていたもう一人のアリウス生徒だった。地下生活者の手で精神崩壊から免れた彼女ではあったが、また肉体的に回復しきっておらず、救護室でほかの生徒から食事を食べさせてもらっていたのだ。
「さあ、しっかりこれを食べて……って救護騎士団!?」
元は廃墟であるため、周囲の壁などはまだボロボロではあるが、それでもしっかりと清潔な室内に綺麗なベッドに寝かされている元精神崩壊したアリウス生徒を見て、ミネはふむ、と心の中で呟く。
傷薬や包帯などもきちんと揃えているようだし、様々な医療器具・薬もしっかりしているし、ミネから見ても清潔さには問題はない。警戒をしている生徒に対して、ミネ団長は優しい声をかけていく。
「安心してください。いきなり連れ帰ろうというのではありません。私の問いにいくつか答えてくれますか?」
警戒心を露わにしているアリウス生徒だったが、いきなり連れ戻して『保護』しようとしているのではなさそうなミネ団長に対して、アリウス生徒はその問いに答えていく。
トリニティ保護下では嫌な思い出が多い彼女たちだったが、救護騎士団は例外的に親身になってアリウス生徒を保護してくれた立場の人々だった。そんな信頼できる彼女たちの問いになら警戒心の強いアリウス生徒も答えるのはやぶさかではない。ぽつりぽつりと話していくアリウス生徒の話に対して、ミネ団長は静かに目を閉じながら聞きいる。そして、それを聞き終えた後で救護室内部の衛生環境をきちんとチェックして、彼女はある決断を下す。
「救護状態ヨシ!! 確認完了!! 救護騎士団撤収します!!」
そのミネの言葉を聞いて腰を抜かさんばかりに驚いたのは同じ救護騎士団の一員である「鷲見セリナ」だった。突進! 突撃! チェスト救護!! と言わんばかりの行動を取っているミネのイメージに慣れている彼女からすれば「撤収」という言葉はあまりに予想外の言葉だったからだ。
「て、撤収!? あのミネ団長が!? いいんですか!?」
ミネの苛烈な性格を知っている彼女からすれば「こんな不衛生なところにおいておけません! 救護します!」とアリウス生徒を無理矢理連れ帰る事も危惧していたからだ。だが、彼女は無理矢理連れ帰るのではなく、撤収を選んだという事は、ここでいる事を半ば承認した形となる。それは政治的な問題にはなるだろうが、ミネの主観としては『きちんと救護されているので問題なし!』という結論に至ったのだろう。
「私が心配していたのは病人たちが不衛生な場所で苦しんでいていないかです。『救護が必要な場に救護を』それが私たちのモットーです。きちんと清潔な場所で最新の医療機器で看護されているのなら問題はないと判断しました。どのみち、いつまでも『保護』しているのは彼女たちのためにもなりません。『自立支援』のために私が許可をしたといえば問題はないでしょう」
トリニティ学園が『保護』を名目としてアリウス生徒たちを縛り付けるのなら、それを逆用して『自立支援』という形でこの場所に預ける。それがミネ団長の考えである。
ミネ団長が『自立支援として相応しいと判断しました』と明言するのなら正面切って逆らえる人間などトリニティ学園には存在しない。いたとしても「じゃあお前はミネ団長より弱者を救済していたのか?」の一刀両断で終わりである。上手くすれば『自立支援のための支援費』を引き出してここに渡せるかもしれない。
だが、とりあえず今はこの展開を何とかしなければならない、というのが正直なところである。
「ともあれ……このままただ撤収と言うわけにはいかなそうですね。シャーレの先生に連絡を。『誤解から小競り合いがあったがシャーレの先生に仲裁してもらった』この理論で強弁して今回は納めます」
正直、政治に関して無関心なミネにとってトリニティの権威やら面目やらはどうでもいいし、いくら潰れようと知った事ではないが、地理的な事もありこのまま長引いた場合はこの複合勢力とトリニティの間の闘争でさらに怪我人が出る可能性は高い。救護騎士団長である彼女的には、それだけは防がなくてはいけない事態だった。
先生に連絡を、と受けたセリナは、はいっ! と勢いよく返事をして先生に連絡するためにその場から姿を消していった。
──―それとは別の場所で、ついにアケミと聖園ミカはぶつかり合いを始めていた。
始めは牽制程度にお互いの愛銃で乱射をしながら射撃戦を行っていたが、それでは埒が明かないと判断した彼女たちは自然に肉弾戦へと移行したのだ。
まるでボクシングのように鋭いストレートを繰り出すアケミに対して、ミカはその小柄な体格と俊敏性を生かしてそれらのパンチを次々と回避していく。
「ハッ! ティーパーティみたいな”軟弱女”が姐様の”拳”に耐えられるはずがねぇ!! 当たれば”ワンパン”で”ノックアウト”よぉ!!」
「いや! 姐様ならヘイローごと”一撃粉砕”だ!! トリニティの奴らはいい顔するだろうぜ!!」
極めて長身で筋肉質なアケミに比べて、遥かに小柄でウェイトが軽いミカはその機動性を生かしてまるで舞うようにアケミの拳を回避していた。アケミとミカはボクサーで言えばスーパーヘビー級とウェイト級がぶつかり合うぐらいの体格差がある。デカい方が強い。これは物理的に優位である以上覆しようがない。体格差から来る強烈な一撃を食らえば、ミカが一撃でやられると考えるスケバンたちの考えは至極当然だった。……この世界に”神秘”という概念が存在しなければ。
豪風を巻き上げながら鋭く繰り出されるアケミの拳。だがそれも命中しなければ意味がない。
スケバンたちのアケミに対する声援をせせら笑うに言葉を放つ。
「あははは☆頑張って鍛え上げたんだよね。偉い偉い。けどね、そんなのは『弱者』がする事なんだよ。弱者の小賢しい努力では強者は倒せない。それを落伍生の貴女にじっくりと教えてあげるね」
ミカはアケミの懐に入るとその拳を繰り出し、アケミに対して渾身の右ストレートを凄まじい勢いで繰り出す。とっさに両腕を盾代わりにしてガードするアケミだが、超重量級とも言える彼女の肉体ですら、ミカの猛烈な一撃で吹き飛ばされていった。物理法則などまるで無視する勢いでの軽量級のミカが超重量級のアケミを吹き飛ばすなどスケバンたちから見たらまるで悪夢のような状況だった。
「ね、姐様ァアアアア!!」
「バカな! あの”姐様”が吹き飛ばされるなんて!! あの女、”化物”かよォ……!!」
「ティーパーティってデカケツで椅子を磨いてるだけの女どもじゃなかったのかよ!! おいおい話が違うぜェ!?」
自分たちが”無敵”と信じていたアケミが吹き飛ばされるのを見て、流石にスケバンたちにも動揺が走る。だが、アケミもただでやられているわけではない。吹き飛ばされたアケミは壁を突き破って外に吹き飛ばされる。吹き飛ばされた先のちょうど近くのクルセイダー重戦車に目をやると、アケミはとんでもない重量……およそ20tはあるそのクルセイダー重戦車を両手で軽々と持ち上げる。
だが、それを見てようやく予備パーツで修理したばかりのヘルメット団が絶叫する。
「や、止めろぉおおお!! その戦車ついさっき修理したばかりなんだぞぉおおお!!」
「言ってる場合か!! あんなのに巻き込まれたらアタシたちも肉塊だぞ!! さっさと逃げるぞ!!」
「うわぁあああん! アタシたちの戦車ー!」
壁に空いた穴からアケミを迎撃しようと顔を出したミカに対して、アケミはそのまま両手で担ぎ上げたクルセイダー重戦車を凄まじい勢いでブン投げる。
まるで冗談のように宙を舞う戦車は現実離れした姿そのままだった。だが、質量兵器と化したその戦車をミカは跳躍して回避しながらアケミをせせら笑う。
「あはははは!! それだけ鍛えても筋肉達磨になっても私には勝てないじゃんね☆弱者はしょせん弱者。どんなに鍛えようが、天然のフィジカル強者には勝てないんだよ!!」
壁に突き刺さる重戦車。それを回避したミカだが、ほんの少しだけだが隙ができたのは事実である。その隙を狙ってアケミは握り拳を作り出し、唇を尖らせて独自の吐息を行いながらミカへと言葉を放つ。
「それはどうでしょうか。人間は常に強者に勝つために研究を行ってきましたわ。
研究を行い、技術を磨き上げ、その技術を持って柔よく剛を制す。それをすなわち”技巧”と呼びます。そして、お見せいたしましょう。その一端を」
コォオオオオ! とアケミは今までの呼吸とは明らかに異なった”呼吸法”を行う。それはすなわち、古代の空手道で用いられていた呼吸法”息吹”だった。これこそが彼女が独自に開発した技術『スケバンの呼吸』である。
呼吸法によって多大な疲労の代わりに自らの身体機能を極限にまで向上する。すなわち短期決戦用の彼女の技術である。
「へえ、そんな小細工で本当に私と互角か試してあげるね!!」
跳躍したミカはそのままくるり、と体を回転させて壁を足場にしてアケミの元へと跳躍する。そして、アケミも真正面からそれに対して受け止める構えになる。
拳を突き出してくるミカに対して、こちらも自らの拳を真正面から叩きつけるアケミ。その威力は完全に互角と言えた。
「がぁああああっ!!」
「おおおおおおっ!!」
ミカと互角の力を引き出す事に成功したアケミは、そのまま拳を一度引くと今度はミカに対して真正面から組み合い、ミカも四つ手でそれを迎え撃つ。がっつり四つ手で組み合っているアケミとミカはお互い全力で押し合おうとするが、アケミはにやり、と不敵にほほ笑む。
「言ったでしょう? これで”互角”だとね。ですが、私が貴女に勝る点がありますわ。それは……重量ですわ!!」
アケミがさらに力を籠めると、ミカの足元のアスファルトはベキベキと悲鳴を上げ、足元が地面にめり込んでいく。アケミがスーバーヘビィ級とすれば、ミカはフライ級程度の体重しかない。そして体重の差は組みあいにとって有利に働くのは当然だ。質量こそ正義。アケミは上から体重をかけて完全にミカを押しつぶして地面にめり込ませる作戦を取った。
「このままマントルまでめり込ませてあげますわ!! ブッ潰れろァアアア!!」
「ぐ──―ぬぅ!」
アケミの重量をかけられたミカの足元はまるで底なし沼にハマったかのようにバキバキとアスファルトの地面を砕き、足元まで沈み込んでいく。このまま足首どころか完全に首まで地面に埋めてしまう勢いである。いかにミカでも地面に首まで埋まってしまっては身動きはとれまい。アケミはそう考えているのだ。得意の敏捷性で離脱しようにも、逃がさんと言わんばかりにアケミはミカの手を掴んでいるし、足首まで埋まってしまってはそう簡単に離脱はできない。ミカは自らの頭をアケミの手首に叩き込む。さらにそれだけではなく、無理矢理足首までめり込んだ足を持ち上げて奇麗なハイキックをさらにアケミの手首に叩き込んでいく。
その連続攻撃に、流石のアケミの握力も少し緩んでしまいそれを見逃すミカではなかった。
ミカはそのまま片手を引き抜くと、アケミの片手に自分の体を巻き付けて間接を極める……いわゆる「飛びつき腕ひしぎ十字固め」を極める。
いかに体を鍛え上げようが、間接までは鍛えられない。このまま腕をへし折ろうとミカが力を込めた瞬間、男性の声が響き渡った。
「ミカ! そこまでだよ!!」
「せ、先生ッ!? どうしてここに!?」
その声を聴いた瞬間、ミカは驚きに顔を歪ませて叫んだ。そう、この場に駆けつけてきたのは、もはやこのキヴォトスでは知らぬ者がいない、シャーレの『先生』その人だった。
ただでさえ色々やらかしているのに、これ以上先生の前でやらかして好感度が下がるなど、先生に好意を持っているミカには耐えられない事だった。
だが、『先生』の登場で一番動揺しているのは実際のところミカではない。ミカ以上に動揺しまくって大混乱に陥ってしまっている存在……。それは他ならぬ地下生活者だった。
(ガアアアアアアアアッ!!)
(ノーゲーム……!! ノーゲームだっこんなの!! 先生が来るなら先に言えよッ!! クソがぁあああああ!! 誰だよ先生を呼んだヤツはぁああああ!! 小生、先生には関わりたくなかったのにぃいい! え? 呼んだのはミネ団長? ミネ団長なら綺麗だしおっぱい大きいし清楚だしまあいいかな……って良くない! 全然良くねえよ!!)
表面上は何とか保ってはいるが、彼の内面はまさに大混乱だった。まさかこんな状態で『先生』と対面するなど全くの予想外といしか言いようがなかったのだ。
理想的には先生と関わり合いにならずこっそりと生活する。最悪でも先生と対面するのはもう少し後だし、対策はこれから考えていけばいい、と考えていたのだが、事実は彼の最悪よりさらに下を行ってしまい何も対策をしていない状態で先生と向き合うという状況になってしまったのである。
(Be Cool……Be Cool……!!落ち着け小生ッ……!! 今の小生は『先生』に対して全く危害を与えていない初めましての存在……ッ!! 初めての存在にいきなり攻撃を仕掛けてくる『先生』ではない……何とかここを無難にやり過ごすッ!!)
ちらっと先生の方を見てみたが、先生はいわゆる「女先生」ではなく普通の「男先生」である。強いていうならアニメ版の先生が近いがそれとも異なるらしい。だがともあれ、女先生でないことは地下生活者にとってはラッキーともいえる事実だった。
(あ、危ない……! 女先生じゃないからセーフ! おっぱい大きい女先生なら「罠でもいい! 罠でもいいッ!」と小生突っ込んでいくところだったでごさる……!)
フフフ、おっぱいの大きい大人の色気があるお姉さん女先生なら小生完全に言いなりになっていたでござるな……!危ない危ない……!!と地下生活者は完全に現実逃避しながら考えていた。だがいつまでも隅っこに隠れて心の中で頭を抱えているわけにはいかない。ともかく挨拶だけして無難にこの場をやり過ごすことだけを地下生活者は考えていた。
「ふむ……。そちらがシャーレの『先生』とやらか。初めましてですな。小生は『地下生活者』という者。どうぞよろしく……」
ふふふ、無難に挨拶は終わった! さあとっとと帰れ帰れ!! でないとこちらが逃げ出すぞ! と心の中で叫んでいる地下生活者だったが、先生はあからさまに不審な顔をしながら地下生活者に言葉を返す。
「初めまして。よろしくお願いします。……だけど、君はその雰囲気からして『ゲマトリア』の一員だよね? 一体こんなところで何を企んでいるんだ? 君の目的は?」
(ガアアアアアアアアッ!!)
いきなり突っ込んでくる先生に対して、地下生活者は思わず心の中で絶叫を上げた。適当に無難にやり過ごすつもりが、いきなり突っ込んだ質問をしてきた先生に対してすっかりパニックになってしまったのである。
まあ、この地点の先生ならばゲマトリアとは散々顔を合わせている。それならばこちらがゲマトリアだと真っ先に気づいてもおかしくはないだろう。先生もゲマトリアとは色々あった仲だ、こんなところで一体何をしているのか気にするのは当然であろう。だが、何も考えていない地下生活者は頭を思いっきり抱える事になってしまったのだ。
こうなれば自棄だ! と地下生活者は空を見上げた横顔をそのままカメラに向かって倒したような顔の角度……通称、シャフ度の態勢になって先生の言葉に答える。
「フフフ……。小生の目的……」
「それはァ……」
シャフ度で時間を稼いで散々勿体付けた後で、地下生活者は口を開いて絶叫した。
「美少女たちとイチャラブする事でござるぅうううう!!」
その地下生活者の絶叫にシン、とその場は静まり返った。おおお!!と目を輝かせている狂信者たちとごく一部のスケバンを除けば、一応身内であるはずのヘルメット団ですら(何言ってるんだこいつ……頭おかしいのか……?)という反応ではあるが、それも当然のことである。だが、先生はそんな彼に対して、すっと瞳を細めると真剣な表情で問いかけを開始した。
「……なるほど。君の目的は理解できた。それならば、僕の言葉にも答えてもらおうか。」
「美少女!」
「最高!」
「美少女!」
「最高!」
「銀髪色黒美少女の!!」
「お足ペロペロ!!」
瞬間、先生の脳内にあふれ出した『存在しない記憶』──―。*1
地下生活者と一緒に山のような書類仕事を片付けた事。地下生活者と一緒の部屋で朝まで好みのタイプの女性について話した事。自分たちの性癖について熱い論争を繰り広げた事。一緒にレッドウィンターの同人誌会場に行って大量の同人誌を購入してお互いに見せ合った事。お互いに好みのエロゲキャラについて熱く語り合った事。*2
先生は空を見上げると、つう、と涙を流しながら言葉を放つ。
「どうやら……僕たちは……"親友"のようだね……。」*3
(ウオオオオオオオオオオッ!!)
その瞬間、地下生活者は両手を天に掲げるガッツポーズを決めて心の中で雄叫びを上げた。ノリと勢いだけのウルトラCを決める事により、彼は『先生の敵(将来的な)』なカテゴリーから『先生の友人(性癖的意味で)』へとランクアップしたのである。最大の懸念である先生から敵として認定されてクロコから脅しを受けるという最悪のパターンから事実上逃れたのだ。これに喜ばない人間がどこにいるだろうか。
(ふ、ふふふ……! 周りが美少女ばかりなら「気軽に馬鹿をいえる同性の友人」はいないはず……! そのポジションに小生が入り込んで粛清を阻止する!! 計画通りッ! 全ては! 世界の万物全ては小生の計画通りィイイイイ!! *4ウオオオオオオッ!! 小生最高ッ! 小生最高ッ!)
ウォオオオァ!!と両手を天に掲げガッツポーズをしている地下生活者と、天を見ながら涙を流している先生を見て、シッテムの箱内部のアロナとプラナは(何やってんだこいつら……)と言わんばかりの表情だったが、流石にそれを突っ込む勇気はなかったらしく沈黙を保っていた。
やはり性癖。性癖は全てを解決する。