狩人さん、新エリー都へ逝く   作:ネットの狩人

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第4話

狩人がホロウを抜けるとそこは先程のホロウの中の壊れた都市とは異なり、綺麗な建物が建ち並び、道が整備され、人の通りがある街並みが見えた。

 

狩人はヤーナムには無い活気と物珍しさのあまり足を進めるがその途中で。

 

「止まりなさい!!」

 

狩人は二人組の青と白の制服を着た男女に呼び止められた。

 

「貴方……その血はどうしたのですか?怪我をしている様に見えませんね?」

 

「ホロウから出てきた様ですが何かあったのか?」

 

狩人はそう言われて服を見たらしまったとばかりに額に手を当てた。

 

狩人は獣と対峙し、戦った際に付着した大量の返り血が染み付いているのを忘れていたのだ。

 

心なしか険しい顔で見てくる二人組の他に通行人達も不安げな顔や興味津々とばかりの顔で薄い板を狩人に向けている。

 

「ふむ……どうと言われても先程、獣と戦って殺した所なんだがな……」

 

「獣?ホロウの中に?ふざけないで質問に答えてください!貴方のその付着している血は何なのですか!」

 

女の方の質問する声が厳しくなり、狩人はこれはマズイと流石に感じると狩人は懐に手を入れると二人から銃を向けられた。

 

「何をしている!?」

 

「落ち着け。持病の薬を飲むだけだ」

 

持病の薬を飲むだけだ。

 

何時の時代であってもその人物を知らない者なら疑いはしても止める事はしないわりと通じる使い古された言い分けだ。

 

本当に持病の薬であったらこの二人は責任を取られるのは丸分かりであり、狩人はそれを読んで懐から青い秘薬を取り出した。

 

「(服装から見て官憲の様な存在なのだろうな……此処が何処か分からないのに捕まって牢屋行きなんてゴメンだ……)」

 

狩人は過去に監禁……正確には牢屋に入れられただけの状態に陥った事はある。

 

牢屋に入れられた筈なのに普通に開いたので拍子抜けしたがこの世界では普通に出られそうになさそうなので狩人は一先ず逃げに徹する事にしたのだ。

 

狩人はマスクも外さずに青い秘薬をグイッと飲むとその姿は消えてしまった。

 

「なッ!?嘘だろ!?」

 

「き、消えた!?さ、探すのよ!!まだこの辺りにいる筈!!」

 

二人は慌ててその場から駆け出して行き、通行人も不思議な物を見たとばかりにザワついていた。

 

「早く逃げるか……」

 

狩人は透明である事を利用して歩き出す。

 

青い秘薬は止まっていれば真価を発揮する薬だがそれでも半透明である為、余程近くでもなければバレる心配はない。

 

「(困った事になったな……)」

 

狩人は血塗れの衣服から血を全て払った後、この世界での目的を見失った事で困り果てた。

 

官憲らしき二人に絡まれた事で明らかに不審者として捜索されるのは目に見えてるので堂々と辺りを歩く事は出来ない。

 

それにヤーナムの様な荒廃した街ではなく、活気のある人が行き交う街なら狩人は人並みの生活の為の仕事を探さなくてはならない。

 

今まで人の行き交い所か住民の大部分が家に引き込もっていたし、普通の店は当然閉まっている。

 

通貨も無かった事はないが血の意思を基本的に通貨代わりにしていた狩人にはそんな物は無いしそもそも通貨として使えるのかすら不明だ。

 

よって狩人は至急、人として仕事に従事しなければならなかった。

 

常識が壊れてもそれだけは何となく理解はあるのはある意味では救いだろう。

 

「仕事仕事……ん?」

 

狩人は通り掛かった道の壁に視線を向けるとそこには広告用のポスターが張られていた。

 

白祇重工作業員アルバイト募集!力仕事に自信がある方のみ!時給○○○ディニー!。

 

そんな事が書いてあった。

 

この世界のスマホのインターノットでの募集が主流であり、ポスターでの募集は珍しい。

 

しかし、いくら技術が発達しても四六時中、スマホやパソコンを見ている事はないし、理由次第ではスマホ自体持っていない者もいたりする。

 

故にポスターやチラシと言った宣伝は割りと効果があったりするのだ。

 

そんなスマホを持たない一人である狩人の目に偶然、アルバイトのポスターが目に入ったのだ。

 

「これも人形ちゃんの導きか?……よし、行こう!」

 

狩人は早速、アルバイトの意味は分からないが仕事があると考えて募集先へ行こうとするが。

 

「……行き方が分からん」

 

狩人は早速詰んだのだった。

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