最終種目含め本小説では原作で同じ展開になる部分はパパっと流す予定です。理由は筆者の気力が持たなくなるからです、ごめんね。まあ緑谷VS轟みたいな名シーンは多少内容が増えると思いますが……
気になる人はヒロアカ原作の漫画やアニメ、観よう!
「じゃあ早速上位4チーム見てみようかー!一位、轟チーム!二位、爆豪チーム!3位、鹿目チーム!4位、緑谷チーム!以上の4組が、最終種目へ進出!!!しかぁしさらに!」
「最終種目の出場者は16名なので、五位の拳藤さんのチームから二人選出してもらいたいんだけど……どうかしら?決められるならそれでいいけど、決められないならじゃんけんなど簡単な勝負で決めてもらいます。」
拳藤、柳、取蔭、小森は互いに見合い、何かを話し合う。途中で他のB組の人々も呼ばれ話し合いが続いた。
その最中、心操はまどかに話しかける。
「騎馬戦ではありがとな。お陰で最終種目へ進めた。」
「う、うん。こちらこそありがとうね、心操くん。」
「……面構えが見違えるようだな、鹿目さん。」
心操は、試合前の彼女の様子を思い出す。自分がどうしようか分からずひたすら困惑していた。しかし今の彼女は、少しスッキリしたようなやり遂げた顔だった。
「……騎馬戦、鹿目さんも全力で戦えてたと俺は思うよ。個性に依るところが大きかったとはいえ、いい戦いぶりだった。」
「全力?……あー……うん。楽しかったよ。」
ここで、心操はまどかに妙な様子を見た。「全力」というワードが出たところで、彼女の表情が再び迷いを含むものになったからだ。
(ん?……どうしたんだ鹿目さん。全力を出せて満足じゃないのか?)
心操はその違和感を質問しようかと思ったが、彼女が誤魔化すように続けたので遠慮した。
話し合いが始まって二分ほどすると。
「決めました!私、拳藤一佳と!」
「私、柳レイ子が出させてもらいます。」
「なるほど、第一種目の順位ってわけね。」
「頼むぜ、拳藤、柳!俺たちB組の代表として、このA組パラダイスを何とかしてくれ!」
「うん!頑張るよ!」
と、特に問題なく追加の出場者が決定した。
「それじゃあ、一時間ほど休憩挟んでから、午後の部だぜ!じゃあな!」
アナウンスと同時に、鹿目まどかの周囲に人が集まりだす。
「爆豪に勝つなんてなんてやつだよ!普通科舐めてたぜ!」
「いやすごかったよホントに!あのでっかい魔法陣みたいなのかっこよかったし、威力もヤバすぎた!」
「……今までどこかで戦ったことがあるのか?あの爆豪にあそこまでやるなんて……」
「うちの爆豪がすまん!男として謝らせてくれ!」
「無理やり頭下げさせんなクソが!」
「髪むしられたところ大丈夫?ごめんねうちの問題児が……」
「鹿目さん、親御さんから電話が……」
生徒、教師が寄ってたかって彼女に話しかける。個性の暴発を心配するもの、騎馬戦での立ち回りを称賛する者、業務的な連絡をする教員など様々だ。
まどかはそれらへの対応で手一杯なようで、とても騎馬戦の感想を語れる状態ではなくなってしまった。心操としては、彼女とまだゆっくり話したいことがあったがこの場はあきらめ、普通科の生徒の控室へ向かうことにした。
波乱万丈な騎馬戦だったが、心操にとっては実りの多い戦いだった。人を助けるという行為について、改めて自省することが多かった。そして、鹿目まどかと共闘したことは、彼の一つの自信にもなっていた。個性の暴発事故を起こしてしまったことは申し訳なく思っているが、まどかの様子を伺った限りでは全体的に喜んでいる時間の方が多かった。自分でも、個性関係なくとも人を一歩前へ踏み出させる事ができる、そういう経験を積めたのだ。
そんなことを考えつつ関係者用廊下を歩いていると、ある人物が立ちはだかった。
「ん?暁美さん?」
「……」
鹿目まどかの友人である暁美ほむらが立っていた。少し俯いており、表情はうかがえない。
心操は、鹿目まどかを大切にする彼女の事だからこれからまどかの元へ向かうのだろうか、と思った。
「ああ、鹿目さんなら今会場で質問攻めに遭っているから、後でか」
バチン!!!
心操は、何が起きたのかを把握するのに10秒ほど要した。気が付くと彼はよろめいていた。さらに少しして、先ほどまで少しだけ離れていたはずの彼女が、突然頬に平手打ちしてきたことを理解した。
「なんてこと……なんてことしてくれたの、あなたは!!!」
それは、彼が今まで向けられたことがないほどの怒気だった。清楚系美人だのと呼ばれる彼女の顔が、いっそ醜いと言えるほど歪んでいた。
自身の個性のせいで不快な顔をされたことはあったが、怒られたことはほとんどなかった。彼が悪用をしてこなかったから当然だ。しかし彼女の表情は、心操がやってはいけないことをしてしまったのだということを雄弁に語っていた。
彼は、やはり鹿目まどかをあの姿にしてしまったことを酷く心配しているのだろうと思った。だから、彼女自身に不調はないことや、落ち込んではいなかったことを伝えようとする。
「あ、その、鹿目さんのことを心配してるんだろうけれど……彼女、色々戸惑ってたけど全然元気だったし、なんなら騎馬戦の途中から自信を持ち出して、楽しみ始めてて」
「そんなこと関係ないわ!!!」
再び響く怒声。内容の意味が分からず、心操は口を閉ざした。
「あの子は……まどかは、優しくて、でも意志が弱いときもあって、私は現状に満足させてあげられなくて、だから私が守ってあげなきゃいけなかったのに、それを、あなたは……!」
心操はやはりよく理解できなかったが、暁美ほむらは鹿目まどかのあの姿のことを知っていて、そしてそれを人前に出してしまったことで、何らかの不都合があるのだろうということをうっすら感じとれた。
確かに、本人の意思確認を雑にしてしまったのは事実だ。その点は彼もよく反省しており、それによってもし彼女に損害か何かが発生してしまったのならば自分が責任を取らなければならない、ということも認めていた。
しかし、具体的な事情がさっぱりわからない。これでは埋め合わせをしようにも出来ない。
「そ、その、ええと、確かに俺が確認不足だった。その、もし鹿目さんに何かまずい事が起きるっていうなら、確かに俺に責任がある。だから、具体的に何が」
「あなた達みたいな『人』には何もできないわ!」
彼女はそう叫ぶ。心操としては、この状況でいったいどうすればいいのかさっぱりわからない。事情を話す前から「あなたは何もできない」と言われるのは不愉快ではあったが、単に彼女の癇癪と片づけるには妙な重さがあった。
そこへ、別の生徒が入り込む。
「お、おい暁美さん?いったん落ち着けって。いったいどうしたんだよ!」
「い、いや、俺にもよくわからないんだけど、鹿目さんのことを気に病んでるっぽくて……」
「…………」
彼女の怒鳴り声を聞きつけたクラスメイトが様子を見に来たのだった。
片方は、困惑していて、普段から素行や努力を認められている心操。そしてもう片方は、怒鳴っていて、普段から微妙にコミュニケーションに難があると評される暁美ほむら。
第三者から見て、この状況においてどちらに肩入れする気になるかは明らかだろう。
「あ、暁美さん、いったいどうしたんだよ?」
「……」
「黙ってないでなんとか言えって!人を一方的に怒鳴りつけておいて、理由を聞いたら黙るなんて筋が通らないぞ!」
「…………」
彼女に何か言いたいであろうことがあるのは確実らしく、悔しさすら見せつつ二人をにらみつける。だが筋肉を時折細かく引き攣らせるだけで口を開かなかった。
「え、何々?どうしたの?」
「ん?暁美さんがどうかしたのか?いや、なんか怒ってる?」
通りかかった生徒がさらに集まってきた。皆事情が分からず様子を伺っている。
「……もういいわ。私が幼稚だったわね。さよなら。」
「え、ちょ、暁美さん……!?」
最後には彼女はそう吐き捨て、その場を去ってしまった。
後に残るのは、ただひたすらに困惑する心操と、さきほどの出来事を彼の目線で他の生徒に説明する、最初に割り込んだ生徒だった。
さてここからは、今後数か月間の未来の話となる。
心操人使は今回の件を大いに気にし、鹿目まどかの動向に注目するようになる。
何が起きたのかは結局わからなかったが、あの姿になったせいで彼女に害がもたらされてしまったのならば、自分がその埋め合わせをしようという覚悟があった。
だが、何も起こらない。
少なくとも彼の視点ではそうだった。彼女が犯罪などで狙われたという話を、人づてにも聞かなかった。強いて言えば、時々体育祭を見た人に話しかけられたりといった私生活の変化はあった。他の生徒に個性のことを聞かれることも多かった。もしかしたら、見えないところでマスコミにしつこく追いかけられたということもあるかもしれない。だがそういう者に対して、彼女が特別不愉快に感じているようには見受けられなかった。それどころか、個性のことを称賛されたりうらやましがられたりして、それに対し喜びの感情を見せることも多々あった。まどかが心操に対して、印象が悪くなった様子もなかった。彼の目線では、ただ健やかに、たまたま恵まれた個性を手にした有名人としての生活を送っていた。
むしろ、彼はまどかより暁美ほむらの心配することとなる。先の心操への怒りを他のクラスに知られたせいで、彼女の評判が一段悪くなってしまった。もともとコミュニケーションが上手くない彼女に関わろうという者はますます減ってしまった。さらに本人は自身への悪評などどこ吹く風という態度であり、改善のための行動もほぼ見られず、ひたすらまどかのことを気にする生活を送る。ますます孤立してしまったのだ
結局一体なぜ、暁美ほむらが激怒していたのかを知ることは、少なくとも彼がこの件を気に病んでいる間はなかった。心操としては当然知りたかったが、言えない事情があるらしいほむら本人から聞き出そうとするほどの肝は据わっていない。まどかに聞こうとすると、というよりも彼女と会話をしようとすると、暁美ほむらが少し睨んでくるようになってしまったため、彼女とは突っ込んだ話が出来なくなってしまった。
だが、鹿目まどかにとってなにかがまずいのは確実なのだ。というのは、二人の友人である美樹さやかに今回の件を相談すると、
「あ~~~……まあ、うん……まあ、いろいろあるんだよ、あいや、あると思うよ、まどかとほむらには。確認はちゃんとするべきだけど、私は心操君は悪くないと思うし、君の事嫌いにならないからさ。人間関係って難しいよね。まあ、今回の件は偶然隕石が頭の上に落ちてきたみたいな感じで、気にしないようにするしかないんじゃないかな。」
というもので、明らかに何か知っていそうな彼女からは、「鹿目まどかに害はない」とは断言されないのだった。
彼にとって暁美ほむらは、良くも悪くも人生を大きく変える存在だ。
体育祭で、彼は多くのものを得た。個性のアピールができ、普通科であるにもかかわらず最終種目まで残ることができた。体育祭後はイレイザーヘッドにも見込まれ、ヒーロー科編入の為の訓練を個人的に付けてくれることになった。憧れのヒーローへの道は、確かなものとなったと言えるだろう。
だが、それらのきっかけを与えてくれたのは、暁美ほむらの発言だった。ヒーロー科に落ちてヒーローへの道を正直諦めかけたところに、彼女の助言がキッカケとなり彼は努力を継続できた。主に体力面での割合が大きいが、その努力は確かに体育祭で役立ったと、後に心操は振り返っている。
彼は、彼女のことを周囲が言うような癇癪を起こす幼稚な人間だとはどうしても思えない。人付き合いや発言に多少の難はあったが、心操人使は彼女のことが決して嫌いではない。あの時自分は恩を仇で返してしまったのではないかと、そんな気がしてならない。気に病んでいる心操を見かねて、クラスメイトが「あの件は何にも言わない暁美さんが悪いんだから気にすんなよ!」と慰めてくれることがあるが、心操はむしろ彼女の無罪を主張してほしいのだった。しかし、そのための材料はまったくない。
まどかに対しては何が起こったのか分からず、ほむらに対しては手を差し伸べようとしても睨まれる。
それ以上、心操はこの問題に手を出すことができなかった。時折「暁美さんならこれはどう考えるんだろう」などと心に浮かび寂しさを感じる生活を、心操人使は送ることとなる。
◇
まどかの控室にて、私たち魔法少女の4人は集まっていた。一応今は全員参加できるレクリエーションの時間ということになっているが、それどころじゃない。
私は机に座って、顔を覆いながらひたすらため息をついていた。
「はぁ~~~……どうしてこんなことに……」
「ご、ごめんねほむらちゃん……私が意思を強く持たなかったせいで……」
「あー……ま、まあ、うん、ほら、もう起こっちゃったことは仕方ないし、ね!切り替えていこうほむら!」
「まぁ……話を聞く限りほぼ完全に事故、みたいだったし、ねえ……」
私以外の3人は、まどかの姿が公にされたことよりも私の方を気遣っているようだった。いつもだったら心配しないでっていうところだけど、正直そう言う気力はない。
心操人使のせいで、まどかの魔法少女としての姿は完全に公にさらされてしまった。……まあ「せいで」っていうのもおかしくて、本人は完全に善意でやってたようだけれど、正直怒りが収まらない。先ほど偶然会った彼に大人げなくも怒りをぶちまけてしまって、思い返すと恥ずかしくなってくる。
日本中が注目するイベントでのこの事故だ。まどかの姿はもうインターネット上で大量にアップロードされていて、テレビでも中継されている。魔法少女の願いの力でも使わない限りは元に戻すことなんて不可能。おまけに実況や心操君が煽ったせいでまどかがはしゃいで、遠慮せずに力を使ってしまったのだった。まどか本人が楽しそうにしていたのが唯一の救いでしかない。
「本当にごめんね、ほむらちゃん、みんな……私が調子乗っちゃったせいで……」
「あーいやいや、まどかのせいじゃない……いや、まどかのせいなのかなぁ?うーん……」
「……美樹さん、あんまり誰のせいとか考えても、いいことないわよ。個性というものが予測不可能な以上、こういうこともいつか起きるとは思っていたわ。流石にここまで大々的に見せびらかす流れになるとは思ってなかったけど……」
「はぁ~~~……」
「ほ、ほむら大丈夫?ソウルジェム濁ってない?」
「さっき浄化したから大丈夫よ。」
「大丈夫じゃないわね……」
私のこれまでの努力がパーだ。……やっぱり心操をもう一度殴りたくなってくる。
……やめよう。私はもう精神年齢的には成人している。いつまでもこんな風に机に突っ伏してダダをこねているような姿ではいられない。
私は、二、三回深呼吸をし、顔を上げる。
「……よし。」
「ほ、ほむらちゃん?」
「グチグチ悩んでいても仕方がないわ。起きてしまったことは仕方がない。これからのことを考えましょう。」
「た、たくましいわね暁美さん……」
私だって正直もっと喚き散らしたい気持ちだけれど、仕方がない。今までの人生の中で、思い通りに行かなかったことなんて星の数ほどある。ショックは抜けないけど、切り替えて次を考えるしかないのだ。
「まず、まどかの魔法少女の姿が知られてしまったけれど、『その個性は何なの?』って先生とかに聞かれたら『そういう個性』って答えて頂戴。違和感持たれても、『個性のお陰です。』『私は詳しいことは分からないです。』って態度を貫き通してほしいわ。」
「わ、わかったよ。けど、どうして?」
「変な事言って勘ぐられたら嫌だからよ。まどか、あんまり言いたくはないけれど誤魔化しは上手くないでしょう?」
まどかの欠点を指摘したくはないけれど、欠点はちゃんと自覚して動いて貰わないと被害が拡大してしまう。
「ご、ごめん……」
「責めていないわ。ああ、あと、個性の検査も何とかして回避する方法を考えないと。その辺の病院の検査なら私たちも受けてて、そこでは問題なしだったわよね。でも、『魔法少女の姿になってもう一回検査を』って言われたら……まあ、詳しい事は後でまた考えるけれど、本当にどうにもならなさそうだったら私を呼んで頂戴。適当に改ざんするわ。」
「ご、ごめんね、本当にごめんほむらちゃん……」
まどかが本当に申し訳なさそうにしてきて、私の心も痛くなる。……こういうのは、このヒーロー社会が、オール・フォー・ワンが、個性社会が悪い。まどかには謝らないで欲しい。
「で、できるのそんなこと……?」
「やるしかないわ。それで、もう一つ懸念事項があるのよ。」
「あの、オール・フォー・ワンとかいう奴……?」
「そうよ。もしまどかの個性が狙われたら……」
「うーん、私たちの力って個性とは系統が違うし、本当に個性を取られる可能性があるかしら?」
「分からないわ。でも、少なくとも向こうはまどかのそれを個性と認識しているはず。なにかしてくるかもしれない。」
「ど、どうしよう……」
「あまり考えられる対策はないけれど、とにかく人気の無いところには行かないようにしてね、まどか。流石に人前で堂々と個性を奪ったりはしないはずよ。そんなことをしていたらとっくにニュースになっているわ。」
「う、うん……」
「さやか、マミさん、私がいないときはくれぐれもまどかを頼んだわよ。」
ますますまどかと一緒に居てあげたくなるけど、一刻も早くオール・フォー・ワンを見つけ出してこの世から消し去らなければならない。
「そうね、とにかく一緒にいましょう、鹿目さん。」
「わ、わかったよほむら。とにかく、私たちはずっと一緒にいるね。」
「……とりあえず、今思いつくのはそんなところかしらね……」
「ほむらちゃん、体育祭はどうしよう……?」
試合中は楽しそうにしていたけれど、今はまた迷っているような感じだ。私達との話し合いで、改めて自分がやってしまったことの重大さを感じ取り罪悪感が湧いてきたのだと思う。
「まどかは……やっぱり、出たいの?」
「ごめんね、無責任なのは分かってるけど、さっきの騎馬戦が楽しく感じちゃったのは、本当のことなの。特に会場のみんなが応援してくれたときとか、私正直調子に乗っちゃって……」
……ああ、やっぱり、まどかの気持ちを汲み取れなかった私が悪い。ずっと鳥かごの中で飼われるだけなんて、嫌なのは当たり前よね、まどか。私達だって、最初は希望を与える魔法少女の姿に憧れた、そんなことを今更思い出す。
後先考えない行動ではあったのだろう。けれど、まどかの笑顔を見たときは私もちょっとうれしくなってしまった。さやかも終盤はみんなと一緒にまどかを応援してたような気がする。
……こんな気持ちに一緒になっちゃった責任くらいはとってあげないと。
「……せめて、出るなら思いっきり楽しんできて頂戴、まどか。」
「え?でも……」
「モヤモヤしながら戦うまどかより、楽しそうに戦うまどかを私は見たいわ。」
「うんうん、私も楽しそうに戦う親友を応援したいし!」
「もー……まあ、過ぎたことを悔やんでいても仕方ないかしら。私、リボンで応援用の旗とか作っておくわ。」
私達がそう言うと、まどかはまたちょっと嬉しそうに笑った。正直ずっとこの笑顔を見るだけで人生を終えたい気分になった。
◇
「話って……何。」
騎馬戦が終わった後、僕は轟君に呼び出された。ここは人気が無い、競技会場の外れだ。
「早くしないと……食堂、すごい混みそうだし。」
彼はずっと冷たい表情で、何も言わずに僕を睨む。
「えっと……」
かっちゃんとはまた違う、冷たい威圧感。
「気圧された。
使えば有利になる場面でも使わなかった、左側のことか。騎馬戦での最終盤でしか、使ってこなかった。
「飯田も上鳴も八百万も常闇も麗日も、感じてなかった。最後の場面、あの場で俺だけが気圧された。本気のオールマイトを、身近で経験した俺だけ。」
「……それ、つまり、どういう……」
「お前に、同様の何かを感じたってことだ。」
そこまで言うと、轟君は改めて僕の目を見た。
「いいか?ここでお前が嘘をついたとしても、俺は別に怒るつもりはない。だけど、それでも聞かせてくれ。」
「な、なにかな……?」
「お前、オールマイトの『個性』を受け継いだのか?」
「なっ――――――!?」
ど、どうして轟君がそれを知ってるんだ!?いくら何でも、一足跳びに真実にたどり着き過ぎだよ!
「…………」
「どうした?せめて否定か肯定かはして欲しいんだが。」
……はっ、そ、そうだ。もしかしたら、轟君はあてずっぽうで言っているのかもしれない。僕がここでちゃんと否定すれば、すんなり納得してくれるかも?
「ち、ちち、ち、違うよ!大体、個性を受け継ぐなんて、そんなこと夢物語だろ!?」
「お前、その慌てぶりからすれば、少なくともオールマイトと何かあるってことは確かとしか思えないんだが。」
「そ、そそそれは、その……そ、そもそも、どうして僕がオールマイトの個性を受け継いだって思ったの?」
「まず、個性を他者に与えるってのは夢物語じゃねえ。USJの脳無だ。」
轟君は、どうして僕がオールマイトの個性を受け継いだと考えたのかを話した。USJの襲撃で、脳無が複数の個性を持っていたようだったこと、死柄木自身がそう言っていたこと、その個性が突然変異で生まれることよりも、他者から与えられたと考える方が合理的なこと。
僕は、轟君は本当に頭が良いんだと思った。この話、実は少し前にオールマイトから話されたことなんだ。脳無が複数の個性を持っていたこと、オール・フォー・ワンというオールマイトに重傷を負わせた最強最悪の
僕はオールマイトに教えられるまで、「個性を与える個性」の存在なんて考えもしなかったのに……
「……で、すこし飛ぶかもしれねえが、『個性を与える個性』が実在するってんなら、『自分の個性を与える個性』ってのがあってもおかしくねえ。緑谷、お前の個性は変だと思ってた。パワーはあるが制御がまるで利いてねえ。まるで最近発現したかのようなコントロールの下手さ。お前が自称するところじゃ、突然変異で最近奇跡的に発現した個性だってな。俺は、まあ不自然に思いつつもそういうこともあるのかって思ってたが……オールマイトから個性を受け継いだってんなら、全ての違和感が消える。オールマイトと比べて貧弱なお前の体を考慮すれば、あのパワーに耐え切れず毎回自損することにも説明がつく。そして実際、お前はオールマイトに目ぇかけられてる。この前も昼飯に誘われてたのを見たからな。ついでに言えば、オールマイトは今年からこの雄英の教師に突然なった。表向き後進育成ってことらしいが……緑谷、個性の後継者のお前を見守るためって考えれば、これも説明がつく。」
「…………え、ええと……」
どうしよう、ほとんど当たってるよ!雄英赴任の理由は僕は聞いていないから違うかもしれないけど、逆に言えばそこしか否定できる要素がない!そして多分それも合ってる!
僕とオールマイトの秘密がバレたら、世の中に混乱をもたらすってオールマイトは言ってた。だから何としても隠さなきゃいけないって。前、うっかりかっちゃんにそのこと言っちゃって、何とか誤魔化したってことあったから余計気を遣わないといけないのに……本当に、ごめんなさいオールマイト!
と、とにかく怪しまれようがここは何とか別の理由を言わないと……!
「た、た、確かにありえそうな推測だけど、ちがくて、ええと、ええと……」
「多分おおむね合ってるぜ、半分野郎。」
すごく聞き覚えのある声が聞こえてきた。声の方からは……かっちゃん。
ど、ど、どどどどうしよう!?OFAの秘密がバレそうな人が、さらに一人!?
「か、かかかかっちゃん!どこからきき、聞いてた!?ええと、僕がオールマイトから個性を受け継いだなんてのは言葉の綾で」
「ああ、クソナードは前に確かに言ってた。『この"個性"は人から授かったものなんだ』『全然モノに出来ていない状態の"借り物"』ってな。あン時は頭が狂ったとしか思ってなかったが……てめーの推測を踏まえれば、あの発言につじつまが合いやがる。」
「緑谷……お前、マジでそれを言ったのか……?」
轟君が少し信じられないような目で僕を見てきた。……ごめんなさいオールマイト。僕、もうこれ以上誤魔化しきれないです……。
「うん……その通りだよ。僕の個性、オールマイトから受け継いだものなんだ……」
「……そうか。」
「あの、絶対、絶対他の人に言わないでよ!?正直二人に知られちゃった事はめちゃくちゃまずいんだ!僕の秘密の守りが甘かったのは承知の上だけど……。後で、僕からオールマイトに報告するからちゃんと秘密の共有について話し合わないと。」
「まあ、それはいいけどよ。」
「ケッ。んなこたどーでもいいんだよ、クソナード。」
かっちゃんが、僕に詰め寄ってきた。
……なんだ?いつにもまして目つきが鋭い。
「なんでテメーなんだ。」
「え?」
かっちゃんが、僕の胸倉をつかんできた。そして、余裕がなさそうに叫ぶ。
「受け継ぐ前は、テメーは無個性だった。なァ、なんでテメーがオールマイトに認められたんだ、クソが!?」
「え、か、かっちゃん!?」
「なんで、無個性のデクが、デクみてーな雑魚が、オールマイトに認められたんだ!?ア゛ァ゛!?!?」
……そうか。かっちゃんからしたら、僕みたいな「雑魚」が憧れのオールマイトに認められたってことが気に食わないのか。……そりゃ、僕が仮にかっちゃんがOFAを受け継いだことを知れば、多分僕だって「なんで君が!」って……いや、「才能あふれるかっちゃんなら当然なのか」って思っちゃう気もするけど、とにかくモヤモヤするのは簡単に想像できる。
かっちゃんは、話すうちにどんどん怒りが増していって、今にも僕を爆破しそうな感じになっていった。僕はどう答えれば分からなくなって、正直に受け継いだ経緯を言おうとしてしまう。
「……ええと、入学前のヘドロ事件の時……あ、いや、これも僕が勝手に言っちゃいけないかも」
「ケッ、今ので大体わかった。どーせ『あの時無個性にもかかわらず唯一飛び出した人間だから』あたりだろ?」
「……うん。」
かっちゃんには……正直コンプレックスみたいなのが刺激される話だと思う。あの後、「俺を助けやがって!」みたいな反応してたし。それが継承のきっかけになったとなれば、ますます怒るだろう。
いつぶん殴られるかとヒヤヒヤしてたけど、意外にもかっちゃんは何も言わず震えてて、しばらくすると静かに宣言する。
「……俺のやることは変わらねえ。体育祭で一位になる。」
「ぼ、僕だって……」
「で、俺がオールマイトの個性を受け継がなかったことを、オールマイトに後悔させてやる!」
かっちゃんの目はいつになく本気で、怒っていた。殆ど僕に対してだけど、それだけじゃなくて、オールマイトにも怒っているようにも見えた。
正直、タイマンだと今の僕とかっちゃんとでは、差が大きすぎる。威力のコントロールが出来なくて、OFAを使った部位は確実に大けがしてしまう。使える部位をひとつずつ使っていけば、何発かは高威力の攻撃ができるだろうけれど……結局のところ、僕には継戦能力が無い。逆にかっちゃんは、むしろスロースターターと言えるくらいにタフだ。だから、僕が出来る対策は序盤に不意打ちみたいな攻撃で場外押し出し……なんだけど、もう今のかっちゃんは僕のことをバリバリ警戒している。戦闘訓練の時みたいな奇跡は、期待できないだろうなあ……
僕が何も言えず、俯いていると。
「……緑谷。負けられねえのは俺も同じだ。」
「へ?轟君?」
轟君も、意志が籠った目で僕を見てきた。
「元々、お前に勝つぞってことを言いたくてお前を呼んだんだ。オールマイトに目をかけられてるお前にな。」
「……えっと、どういう?」
「俺の親父はエンデヴァー。知ってるだろ。万年No2のヒーローだ。」
そこで、轟君は自分の個性のこと、家庭の事を話し出した。
想像を絶する内容だった。エンデヴァーはとても上昇思考が強くて、オールマイトを越えようとした。でも、無理だと悟ったらしい。そんなエンデヴァーが次に行ったことが、倫理観の無い行為である個性婚。金と権力で無理矢理、氷系の個性を持つ轟君のお母さんの家族を囲い、自身の弱点である排熱を効率よく出来る子供を『作った』。さらに轟君のお母さんには辛く当たったみたいで、轟君の顔の火傷あとは「お前の左側が醜い」と、お母さんに煮え湯を浴びせられたからだそうだ。
「……だから、クソ親父の『個性』なんかなくたって……いや…使わず"一番になる"ことで、奴を完全否定する。」
コミックだったら主人公だ。それほどの背景。それに対し僕が言えることなんて……
「てめぇ、ふざけんなよ……!」
かっちゃんが今度は轟君に詰め寄った。
「……なんだ?」
「半分の力で勝つだァ!?テメェ舐めてんのか!?」
「……」
轟君の目つきが鋭くなった。……そうか、かっちゃん完璧主義者だから、全力を出してない轟君が嫌なんだ。
「あのなァ!舐めプしてるやつに勝ったところで、んなもん意味ねェんだよ!左の炎使ってこいや!その上で全力でぶっ殺してやるからよ!」
「テメェに俺の何が分かる。何の権利があってそんなこと俺に言えるんだ?」
「テメェが舐めプするつもりだってことがよーく分かるぜ!何の権利かだってェ?勝つ気もねえのに俺の前に立ってクソみたいな試合する気の奴が言えることかァ!?アン!?」
「舐めプじゃねえ。俺は本気で右だけで勝つつもりだ。そのために俺は今まで努力してきたんだし、実際俺は左を使わずにここに推薦で入れた。やる気がねぇだって?そもそも左を使わない俺にお前が負けないって言い切れるのか?」
「ハッ!そうだな、認めてやるぜ。確かに今まで白黒ハッキリ付けた事がねェな。いいぜ、今日の最終競技で右も左もブッ潰してやるよ。いいな?もし左使わなかったらぶっ殺してやっからな!」
「だから、テメエは何様のつもりで」
「ちょ、ちょっと二人とも!声が大きすぎ!人が寄ってきたら大変だよ!」
かっちゃん、よくずけずけと人の家庭事情に口を出せるなあ……無神経ともいえるけど、勝利の為に他人にすら妥協しないというのはかっちゃんっぽいというかなんというか。
でも、黙って見ていると口論がどんどんヒートアップしてしまった。収拾がつかなくなりそうだったから僕が中に割って入ると、かっちゃんは
「ケッ。テメェら俺が直接ぶっ潰してやるから、それまで負けんじゃねーぞ!!!」
って、親指を下に向けながら背を向けて歩き出す。
……恵まれたのは確かだ。オールマイトに見初められるなんて、どんな幸運かって話だ。僕より継承者として向いてる人なんていっぱいいるんだろう。
でもだからこそ、その中で選ばれた責任が、僕にはある。僕はかっちゃんに、ちゃんと言わないといけない。
「かっちゃん!」
「アァ?」
「僕は……オールマイトに認められたんだ。オールマイトの後継者なら、一番になるくらい強くなきゃいけないんだ。その責任があるんだ。だから僕も、君に勝つ!」
「オールマイトの後継者に値するのは、テメーより俺だ!俺がテメェをぶっ潰す、絶対になァ!」
そう吐き捨てて、かっちゃんは行っちゃった、
轟君はため息を吐いて、改めて僕に向かう。
「あんな暴言吐かれたら、アイツにも負けられねえな。」
「な、なんかかっちゃんがごめんね、無神経な事を……」
「別にお前が謝ることじゃねえ。ただ、お前にも負けられねえってことは改めて言っておく。」
……轟君の事情は僕がどうこう言える話じゃない。でも僕にだって、負けられない理由はある。
「僕は、ずうっと助けられてきた。さっきだってそうだ……僕は、誰かに救けられてここにいる。オールマイト……彼のようになりたい。その為には、1番になるくらい強くなきゃいけない。君に比べたらささいな動機かもしれない……でも僕だって負けらんない。僕を救けてくれた人たちに応えるためにも……!さっき受けた宣戦布告、改めて僕からも……僕も君に勝つ!」
「……おお。」
僕がそう言い切ると、轟君は僕の表情を見届けてこれ以上言うことは無いと判断したらしく、背を向けて歩き出した。
……んだけど、少ししたら立ち止まった。
「あと、関係ねえことだけどよ。」
「え、何?」
「お前、秘密にすることペラペラ喋りすぎだぞ。」
「エ゛……ご、御免なさい。」
「爆豪に言っちまったこともそうだけどよ。事実を指摘されたからって慌てすぎだろ。オールマイトの個性の秘密、影響力がどれほどかなんて緑谷も分かるだろ。せめてもう少し取り繕うとかしたほうが良いんじゃねえか?」
ぐうの音も出ない指摘です……自分でも治さなきゃって思うんだけど、これがなかなか治せないんだよなあ……
「そ、その通りだね……。本当に情けない……」
「はあ……しっかりしてくれよ。オールマイトの後継者だろ。」
「……轟君は、頭が良いんだね。」
「え?」
「あの、USJの脳無から『個性を与える個性』のことまで考え付くなんて……僕はそんなこと全然思いつかなかったよ。」
「いや、あれは俺が考えたことじゃない。別の奴の話から思いついたんだ。」
「あ、そ、そうなんだ。ちなみに誰がそんな話をしてたの?」
「ああ、まあ普通科の奴だから多分緑谷は知らないと思うけどな。暁美ほむらって人だ。」
予想だにしない人の名前が飛び出してきて、僕はまた大慌てしてしまう。
「あけみ……ッ!?」
「どうした?」
「いや……なんでもない、知ってる人の名前が出てきて意外に思っただけ。」
「だから動揺してる時点でなんかあるって分かるんだけどよ……まあ時間もねえからいい。じゃあな。」
そして、轟君は去っていった。
残された僕は、さっきとは別の衝撃が頭を駆け巡っていた。
暁美ほむら。数回しか話したことのない、普通科の人だ。でも、強烈に印象に残っている。最初に会ったとき、僕がヒーローとして生きるときには……オールマイトと比べられて、人々からも支持されなくなってしまうなんて、聞いた時はまったく信じられないような事を言ってた人だ。そして当のオールマイトからあり得るなんて言われて……。
その時はもう会えないかと思ったけど、食堂でバッタリ遭遇したときはまた驚かされた。……大して話せてないけど、今思い返すと比較的口数が少ない感じだったなぁ。暁美さん、あの時はイライラして失礼なこと言っちゃった、って謝ってきたけど、僕としてはそれよりも今ヒーローについてどう思っているのかを聞いてみたかった。あの時は警報が鳴って有耶無耶になっちゃったけど。やっぱりヒーローが嫌いなのかな……って、何を好き嫌いになるかなんて本人の勝手だけど、それでもやっぱり僕は気になっちゃう。
でも、今みたいな鋭い考察をする人だって事を考えると、やっぱり今のヒーロー社会が嫌なのかな。先行きが不安に思ってしまうのだろうか。
……あああ!そういえば、鹿目まどかさんって暁美ほむらさんと一緒にいた人だ!
鹿目まどかさんは食堂で一緒に居た、暁美さんの中学からの友達の人だ。普通科なんだけど、今はヒーロー科の誰よりも注目を集めている。というのは、障害物競走で個性事故が起こったらしくて、まるでヒーローコスチュームのような恰好でゴールしてたのをよく覚えてる。本人曰く意図しない事故であんな姿になった……らしいんだけど、事故であんな風になるものなのか?ってすごく気になるし、障害物競走で見せた魔法陣から出る光の矢の雨?みたいなのは見た目がすごい神聖かつ強力で、みんなあの技すごい、きれい!みたいな感じで話題にしてた。続く騎馬戦でも、僕は自分のハチマキを守るので手いっぱいだったからあんまりちゃんと見えてなかったんだけど、なんとかっちゃんと互角に戦ったらしい。
かっちゃんは、ヒーロー科の中でもトップレベルに強い。個性が強いだけじゃ勝てない相手だ。才能溢れる人で、洞察力、機動力、判断力、そういった戦いに関する能力は軒並み高い。強い個性でもぶっ放してるだけじゃ、多分攻略されちゃうと思う。でも、聞いた話によると鹿目さんはかっちゃんの機動力に冷静に対処して、かなり長い時間ハチマキを保ってたそうだ。空中での機動も、事故とは思えない程に慣れていたみたいらしい。終盤の大技?でのピンク色の爆発も、威力が本当にすごかった。まさかかっちゃんの全力の爆発と拮抗するなんて……。轟君と戦っていた僕でも一瞬そっちを見ちゃったけど、空中での爆発の衝撃がこっちまで来て、彼女の背後に魔法陣みたいなものが出ていたのもあって、本当に綺麗だったのを覚えてる。
鹿目さんの個性は、不思議さでいえばオールマイトに匹敵するレベルだと思う。比べちゃうのは悪いけれど、脳無みたいな複数個性じゃなくて、あれは多分単一の個性だ。確か元々鹿目さんは「ピンクマテリアル」って個性を申告していて、ピンク色のエネルギー?みたいなものを扱っていた覚えがある。入試の時に「いい個性だなあ、羨ましいなあ」ってなったっけ。ピンク色って部分で面影があるから、多分個性の発展形……みたいな感じなんだと思う。けど、見た目があそこまで変化する個性なんて僕は聞いたことが無い。「個性は身体能力の一つ」っていう今までの常識を疑うレベルだと思う。どこからともなく弓を取り出しててそれだけで創造系個性を内包していると言えてそれだけでもすごいし、さらに着ている服まで変化するなんて……。一つの個性が成せる機能じゃない。
そんなわけで、鹿目さんは僕が注目する選手の一人。というかあんな派手な事をやっていたんだから、大抵の人が注目してると思う。……そんな特異な個性を持った鹿目さんが、あくまで僕にとってだけど、特異な考えをする暁美さんと中学からの友達。なんというか、運命的なものを感じてしまう。
この先の約一年、ヒーロー社会を、個性社会を揺るがす大事件が起きるんだけど、その鍵となる不思議な個性を持った彼女『たち』を意識したのは、この時が初めてだったと思う。
・心操
マジでどうすればいいのか分からず途方に暮れてしまう。
・拳藤チーム
鉄哲は今回割と序盤にハチマキ取られちゃったので……
あと物間チームは……何してたんだろう、私にもわからん(思考放棄)
ずっと観察してたら逆にチャンス逃しちゃったとかかな(適当)