個性『魔法少女』   作:Assassss

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高評価、誤字報告、感想ありがとうございます。

原作の時間軸が一部改変されています。ご注意ください。




佐倉杏子編
ヒーローなんか嫌い!あっかんべー!


魔力から成る弾丸と、魔力強化された弾が、私と巴マミを追い詰めていた。飛び交う弾丸は、壁に当たる直前ですべて停止する。今までの戦いで、そうして浮遊したまま停止した弾丸は優に200を超えるだろう。

今回の戦場は郊外の廃倉庫。単に老朽化したからなのか、ゴミが少し不法投棄されてもいた。はっきり言って私にとって不利な地形だった。マミさんは、リボンを壁や天井の突起物に括りつけることで立体的な機動ができる。対して私は、魔法少女として強化された身体機能のみで動き回るしかない。それでも、私は諦めることもなく、ひたすらマスケット銃から打ち出される弾丸を最小の労力で避けながら、マミの消耗を狙う。ループ回数から計算したところ、巴マミより私の方が魔法少女歴が長かったのだ。つまり今は私が先輩。だから負けない!……なんて、ことを考えながら、しかし現実は私が追い詰められていた。

マミが私の足元を狙って撃つのを察知して、私は避けようと後退する。魔法少女同士の戦いでは、頭を打ち抜けば勝ちという単純なものではない。頭を撃ち抜かれても生きていることなんてザラだし、それに魔法少女が動体視力などを強化すれば、弾丸を目で追えるのだ。当たれば脅威ではあるのだが、優先度は普通の人間ほどではない。ゆえに、足元を撃って相手を無理やり動かさせるという回りくどい行動も十分意味を持つ。

今の場面、マミが私が足元を撃ったのは、私の後ろ1mが壁だったからだろう。彼女の思い通り、私は壁に背を付けた。私の左右をリボンで塞ぎつつ、マミは私の頭部に向けて発砲した。

けれど、今回は私が一枚上手だ。

 

「……!弾丸を撃って相殺するなんて!」

 

今回は頭狙い。つまり軌道の予測ができた。マミの放つ弾丸は当然魔力強化されており、ライフル弾をも超えるだろう。私でも普段はこんな芸当はできない。しかし、今の私なら、集中すれば何とかなるのだ。……魔法少女になりたての頃の私では、いくら体が魔力強化されているといえでも絶対に出来なかっただろう。

そして、巴マミは次のマスケット銃を取り出し、私に向ける前に……私はそのマスケット銃を撃ち飛ばす。マミはマスケット銃を使い捨てるという戦い方をする以上、連射が難しい。もしくは、多大に魔力を消費してしまうという問題がある。私が今使っているベレッタ M92FSは別に連射に向いているというわけでもないが、出しているマスケット銃を使い切ってしまったマミよりは連射できる。

……が、そう上手くいかない。

 

「……おっと!」

 

マミのリボンが、私を拘束しようと襲い掛かる。回避のために移動した一瞬の間に、巴マミは再びマスケット銃を作り出し、私に向けた。そして私も、銃口を彼女に向けている。

……しばらくにらみ合った後。

 

「……今日はこの辺にしておきましょうか。やっぱり、お互いに動きの読み合いね。埒が明かないわ。」

「……ええ、そうですね。」

 

そうして私は、停止している浮遊した弾丸から魔力を抜き取り、時間停止を解除した。細かい衝突音がそこら中から発生し、私たちは耳を塞いだ。すでにボロボロの廃倉庫は、私と巴マミの放った弾丸によりさらにボロボロになった。

 

 

「暁美さん本当に戦いに慣れているわね。……でも、あそこまで乱射していたら、弾が持たないんじゃないの?」

「まあ、ストック的には大丈夫です。実弾はこの何倍もありますから。」

「何倍って……どれだけ改変前の世界で泥棒してたのよ……。」

「この世界では、必要になるまではやりませんよ。……一応。」

「い、一応、ねえ……」

 

そんなことを話していると、倉庫の扉が開いた。まどかとさやかだ。

 

「す、すごかったよ二人とも……!私じゃ絶対無理。さすがベテラン、って感じだったよ!」

「お疲れ様ー。いや、なんか映画みたいだったねえ。さすがほむらとマミさんだよ。私魅入っちゃった。」

 

そんなことを話しながら、私たちは落ちている弾を拾っていた。

まあ要するに、訓練だ。もしもの時に備えて、私達は魔法少女としての実力を落とさないために、こうして時々集まって、私が止めた時間の中で模擬戦闘訓練をしているのだ。……つまり、私はこの戦いの中では時間停止には頼れない。それでもマミさん相手にあそこまで戦えたのは、自分でもかなり嬉しく思う。今回のルールは、私がゴム弾を、マミさんが当たっても痛くない魔力弾のみを使い、「先に相手の頭部に命中させた方が勝ち」というルールの元行った。そして最終的に「お互いに銃口を突きつけ合う」という、あまり面白くない、または堂々巡りになるような状況になったために、終了になった。……もしかしたら手加減をしていてくれたのかもしれないけれど。マミさんは戦闘中、息を切らした様子が無かったから。

 

「お待たせ、二人とも。鹿目さんと美樹さんも、ちょっとずつ強くなっているわよ。」

「あ、ありがとうございます。でも、2人に比べるとまだまだです……」

「そこは経験の差よ。私としても、後輩に負けるわけにはいかないわ。」

「うーん……マミさんぐらい経験を積んだとしても、マミさん程強くなれる気がしない……」

 

さやかは、少しのあきらめを含んでそう言った。

 

「ひさびさに思いっきり魔法少女の力を使えてスッキリしたわね~!っと。」

 

マミさんは、ソウルジェムを浄化しつつ、伸びをしてそう言った。……余談だが、ソウルジェムの濁るスピードは、改変前と比べてかなり改善している。おそらく、魔女との戦いに気を張る必要がなくなって、精神的に楽になったからだろう。その点負担が減って、前に予想していたよりもますますグリーフシードやストーンに余裕が出て、嬉しい限りである。

 

「まあ魔女がいないですし、力を使える機会が減るのは仕方ないですよ。」

「いやー、高校の訓練しているヒーロー科をみていると、力……個性を思いっきり使えててちょっとうらやましくなるわね。」

「雄英高校のヒーロー科って、どんな感じなんですか?」

 

雄英高校のヒーロー科は国内最高峰。具体的にヒーローになるためにどんなことをしているのかは、私も少し気になる。

 

「そうねえ……ああ、そうよ!ねえ聞いて!今年、ヒーロー科の一クラスが丸々除籍処分になったんですって!」

 

マミさんは、なかなか見せない驚きの表情を私たちに見せた。

 

「除籍……えっ、除籍ですか!?つまり退学させられたってこと!?」

「えーと、退学ではなくて、『ヒーロー科をやめろ』みたいな感じらしいわ。多分普通科に移動扱い……じゃないかしら?私も詳しくは無いのだけれど……。」

 

……それでもかなり横暴ではないだろうか。「せっかく努力して入ったのに、除籍にするなんて!納得のいく説明がなければ損害賠償を要求する!」とか言われそうだ。……まあ、それを防ぐためにどうせ校内規則のどこかに小さくそれにかかわる項目があるのだろうけれど。

 

「えー……でも、さすがにちょっとひどくないかなあ?せっかく頑張って入ったのに……。そもそもなんで除籍になったんですか?」

「担任の先生が『見込み無し』って判断したかららしいわ。今はその子たちは、普通科に混じって授業を受けているみたいで、時々私も一緒の教室で授業を受けることがあるのだけれど……もう、負のオーラがすごいのよ?寝ても起きても悪夢を見ているみたい。」

「ひ、ひえええ……ヒーロー科は魔窟だ……」

 

……本当に雄英高校は大丈夫なのだろうか。そのうち裁判を起こされそうだ。そうでなくても、ネットで炎上しそうだ。

 

「……それ以外のヒーロー科の様子はどうなんですか?」

「うーん、そうねえ。まあ私は、遠目で彼らが訓練を受けている様子を見たことがある程度ね。とはいっても、本当にその人の個性次第みたいな感じね。体を鍛えている人もいれば、ひたすら個性を使っている人もいる……みたいな感じかしら。」

「お話ししたことは無いんですか?」

「それがねえ……普通科とヒーロー科、結構仲悪いのよ。」

「え?どうしてです?」

「うーん……正直、普通科が一方的にヒーロー科を嫌っている、みたいな感じかしら。ほら、普通科って、ヒーロー科の併願先でしょう?つまり、ヒーロー科に落ちた子が結構いるみたいで、その、ひがみとかがひどくて。普段はいい子たちなんだけれど、会話の時に、ヒーロー科の話が出ると大体悪口になって嫌になっちゃうわ。」

 

……雄英高校のヒーロー科は、元の世界でいえばちょっとした芸能人レベルで注目を浴びる存在だ。一学年たった40人しかいない、未来のトップヒーロー候補なのだから。

 

「この前の雄英体育祭でも、ほとんどヒーロー科の独壇場でしたね。」

 

初めて聞いた時はいくら何でもそんなバカなと思ったが、この世界の雄英高校の体育祭は、改変前の世界のオリンピックに相当するものらしい。いくらヒーローが人気とはいえ、一高校の行事に熱狂しすぎではと思うのだが、とにかくそうなのだ。そしてその体育祭は、主に3つの競技がある。が、なんとそれは勝ち抜き方式で、決まった定員のみが次の競技に進めるのだそうだ。落ちた子は、第二、第三競技に出られず暇になる。一応途中でレクリエーションはあるようだが、体育祭のメインイベントがそれでいいのだろうか。さらにさらに、第一競技での定員が殆どヒーロー科の定員と同じらしく、実質雄英体育祭はヒーロー科のアピールの場のようになっており、これでは普通科をはじめとした他科から不満が上るのも当然という感じである。せめて参加を任意にさせてあげればいいのに。

ちなみに、この前の体育祭の第一試合は障害物競走だった。マミさんは、特にヒーロー科と競うでもなく、個性扱いのリボンでパフォーマンスをしながら走っていた。見た目綺麗だとネットで少し話題になっていたのを見かけた。……目立ちすぎではないだろうかと思う。

 

「まあ、あの体育祭に問題点はあると思うけれど……暇な午後はみんなずっと不満たらたらだったわ。正直気が滅入っちゃった。」

「うわあ、なんか入学したくなくなってきた……」

「お、おねがい!入学してほしいわさやかさん!そしてヒーロー科の悪口が酷い時の愚痴相手になってちょうだい!」

 

マミさんは、さやかの手を握ってそう懇願した。

 

「え?えへへ……仕方ないですねえ。頑張ります!」

 

さやかは、マミ先輩に頼りにしてもらい、かなり嬉しそうであった。

 

「ちなみにマミさんは、午後はどうしていたんですか?」

「まあせっかくだしってことで、ヒーロー科の試合を見学していたわ。」

「え、あれ見れるんですか?テレビで見た限り人がギッチギチでしたよ?」

「学生用のスペースはちゃんと確保されていたわ。」

「なるほど……。ヒーロー科、どんな感じでした?」

 

……まどか、やはりヒーロー科の子たちのことが気になるらしい。

 

「それはもうやる気に満ち溢れていたわね。将来のスカウトがかかっているとか何とかで。」

「個性アリでバトルしてましたよね。……マミさん、勝てそうですか?」

「うーん、あくまで一年のステージの話だけれど……なんとかなると思うわ。」

「えっ、マジですか!?相手国内最高峰なんでしょ?すごい!」

 

これに関しては、私も同意見だ。時間停止抜きでも、私もかなり対抗できると思う。

 

「……そうでしょうね。というか、美樹さんでも優勝狙えると思うわよ?」

「え、そうなの?私あんまりよく見てなかったからよく分からないけど……というか、もしかして私ってば天才!?」

 

さやかは口にパーにした手をあててわざとらしく驚愕の顔でそう言った。まあ当然冗談であるのだろう。

 

「違うわ。」

「そんなはっきり否定しなくてもいいじゃん!?」

 

どちらかというと、この世界の個性に関する社会構造に起因する理由だ。

 

「ええと、あくまで、美樹さんが魔法少女の力を全開で使った場合よ?……それでも、伸びしろ的なことを考えると、まあ彼らに軍配が上がるかも……」

「どういうことですか?」

「私達は魔女との戦いで、魔法……この世界でいう個性を使い慣れているでしょう?でも、彼らはそうじゃない。表向きは、個性を勝手に使っちゃダメ、って世界でしょう?だから、個性を使った経験の量が、私達と比べてダントツに少ないの。裏でコソコソ、または私有地で訓練している子も大勢いるんでしょうけれど……それでも私達と比べるとどうしても差が生まれるわ。そこで実力差が生じてる、という感じね。」

「なるほど……え、じゃあ将来的には抜かれるかもってことですか?」

「そうね。というか、確実に抜かれると思うわよ?雄英高校、訓練用の環境がもうすごいんだから。それにそもそも、彼らは倍率300倍を通過したわけだし。そんな環境にいる子は、今後はそれはもうものすごく成長するでしょうねえ。」

「うぐぐ……そうかあ。」

「美樹さやか……あなた、入学後の体育祭で目立とうとか思っていないかしら?」

「え、そ、そんなことないですヨー?」

「ちょっと?」

 

私はさやかに釘を刺しつつ、雄英はまどかのためになるのかと少し疑問を感じ始めていた。……まあ、それ以外にどこかいい高校があるのかと言われると、候補は無いけれど。

 

……そんなことを話していると。魔力の気配を感じた。

 

「あれ?この魔力……杏子ちゃん?」

「あら本当。久しぶりに顔を出してくれたのかしら?嬉しいわ。」

 

佐倉杏子は、私達と一緒に居る機会はそこまで多くは無い。相変わらず学校には行かず、ゲームセンター等に入り浸っているらしい。そのための資金は、(ヴィラン)を殺したり、(ヴィラン)組織から奪ったりしているらしい。ただし、この世界のオールマイトなどに目を付けられた場合には流石に勝てないと感じているらしく、目立つような行動は控えている印象だ。今のところ彼女は上手くやっているようで、ネットで検索してもそれらしき事件がヒットしたりはしないが……正直、彼女の行いがバレるのは時間の問題ではと思う。

 

まあ、それでも魔法少女のよしみだ。せっかく久しぶりに会うのだし、歓迎しよう。

 

そう思って、魔力の反応する方向を見た。しかし、そこに現れたのは……

 

「え、ちょ、ちょっと佐倉さん!?全身真っ赤よ!」

 

そこにいたのは、全身血まみれの佐倉杏子だった。見たところ外傷は無いようだが……手に持っているソウルジェムが少し濁っているのが見える。

 

心配して彼女に駆け寄る私達。そして彼女はちょっとバツが悪そうに言った。

 

「あー、その。やっちまったぜ。」

 

 

「へっ、ほっ、よっ、ふっ!」

 

ある日佐倉杏子は、都心部のゲームセンターにいた。当然魔法少女姿ではなく、前に適当な(ヴィラン)から奪ってきた服を着ている。

 

「これで……おしまいっと!お、やっと一位か。こいつは結構難しかったなー。……大体チャレンジ回数は10回くらい?」

 

彼女は相変わらず、昼間からゲームセンターでリズムゲームをしていた。ポケットには、万札が無造作に大量に詰め込まれている。

というのも、先ほどはとあるヤクザに似た組織を彼女は襲撃したのだ。ここは、改変前の世界でいうヤクザ組織に雰囲気が非常に似ていたために、彼女の目についたのである。そこに入ってみると、意外にも強い戦闘員が多くいた。久しぶりの戦闘で昂揚した佐倉杏子は、魔法少女の力を存分に振るい、

 

「おっしゃー!今日は大漁!グリーフシードも金も大量ゲットだぜ!」

 

と、構成員を蹴散らしつつ叫んだところ、

 

「おいガキ……目的は?金が欲しいのか?グリーフシードとか言うものは知らんが。」

 

マスクをかぶった男が現れた。その男の立ち振る舞いから強さを感じ取った彼女は、警戒しつつ

 

「そうだね。金が欲しいな、たんまりと!」

 

と言うと、なんとその男はポケットから札束を不愉快そうにしつつも取り出し、

 

「これをやるから帰れ。もう二度と来るな。警察には通報しないでやる。」

 

と睨みつつ杏子に投げ渡した。

 

杏子はその行為が腑に落ちなかったが、これだけ金をもらえるならいいかと納得し、その場を後にした。というわけで、今の彼女は大量の現金を手に入れ、とても気分がいい状態である。彼女はゲームセンターが開いてから、有り余る金を使ってずっとゲームをプレイしていた。ちなみに全てダンス系のものであり、はたから見たら彼女は持久力の増強系に見える程度には長くプレイしている。周囲では、店員と思しき人々が遠目でヒソヒソ彼女を見ながら話している。今は平日の昼間。そこに中学生らしき人物がずっとゲームセンターに入り浸っているとなれば、目につくのは当然だ。

 

「なんだっけ、アイツら確か『しーはっさいかい』だっけ?いや『しえはっさーかー』だったか?……ま、いっか。やたら金くれたしな!もう一回入ればまたくれるかな?」

 

ゲームを終えた彼女は、あと万札が10、20、30、……と、彼女はスナック菓子を齧りつつ万札を数えニヤニヤしていた。

そんな彼女に、近づく人影が2つがあった。

 

「……君。ちょっといいかな?」

「今回は早かったなー。で、察しはつくけど一応聞いておこうか。何の用?」

 

彼女は万札をポケットに隠してそう返した。見られると、出所を探られて面倒になるだろうと思ったからである。

佐倉杏子は、学校には行っていないが現在中学3年生に相当する。そのような義務教育期間中の子供が、ゲームセンターに入り浸る姿はどこからどうみても不良である。なので大抵ゲームセンターで遊んでいると、警察やヒーローが補導目的に彼女のもとへ来るのだ。

 

「……私達はプロヒーローのウォーターホース。君、名前は?」

「なーんでわざわざ私が名乗らないといけないんだ?」

 

杏子は、明らかな挑発口調で言った。

佐倉杏子は、ヒーローが嫌いだ。ヒーローに何かされたわけではないのだが、彼女はヒーローの在り方が嫌いなのである。彼女は昔、「牧師の父さんの話を、皆が聞いてくれますように」と言う願い事で、魔法少女となったのだった。一時期はその願い通り父の話を聞く人々が多くなった。しかしある時、その父親は杏子が魔法少女の願いにより人が集められていたことを知ってしまう。そして彼女を「お前は人の心を惑わせる魔女だ!」と罵り、家族の生活は荒れ果て、ついには杏子を残して一家心中してしまった。このことから、佐倉杏子は「他人のために魔法は使わない」と心に決め、それ以降アウトロー生活を送るようになってしまった。

ちなみに現在、彼女は魔法少女時代よりは犯罪をする機会が減った。……が、それはそもそも、グリーフストーンの供給や魔女の脅威の消滅といったことで生活に余裕が出たことと、あまりに目立つとオールマイトをはじめとした強大なプロヒーローに目を付けられるからと考えているためである。彼女は現在も、時々(ヴィラン)を襲ってグリーフシードや現金を入手している。根本的な行動原理は変わっていないのだ。

 

「……学校はどこに通っているの?今の時間、どの学校でも授業があるわよね?」

「学校?そんなもんしらねー!」

「…………その、ご両親はどうしているんだ?」

「うっせーなあ。ゴチャゴチャ質問してきやがって。プライバシーってもんを知らない馬鹿か。アンタたちに何の権利がある訳さ?」

 

そんな彼女が、ひたすら他者の為に個性という力を使うヒーローという存在を見てどう思ったのか。

自らの人生を否定されたように感じたのだ。

彼女がヒーローについて特に気に食わないのは、彼らが結果を出し、この世界の人々に称賛されていることだ。佐倉杏子は父親という他者の幸せを願い力を使った結果、すべてが破滅してしまった。対してこの世界のヒーローは、(ヴィラン)退治や救助活動などに個性という力を使っており、そしてその結果、実際に人々は救われ、そして称賛される。すべてがそうだというわけではないが、この世界で称賛を集める存在である程度には、成功の実績があるのだ。

一体、ヒーローと自分で何が違うのか。佐倉杏子は皆に父親の話を聞いてほしかっただけ。ヒーローは、他者を助けたいだけ。この2つが、そんなに違うのか。なぜこれほどまでに結果が違うのか。私が『悪い魔女』だったから破滅したとでもいうのか。そんな疑問が、佐倉杏子がこの世界に来てからずっと大きくなり続けていた。

 

「……私達は少年個性活動法に則って、未成年を保護する権利と義務があるの。」

「へー。で、何さ。アタシを捕まえると上から報酬金が出るってわけ?なるほどね、アタシはアンタ達の評判稼ぎにもってこいってわけだ。」

「なっ!?そ、そういうつもりで来たんじゃない!私たちはヒーローとして、君の将来が心配で、更生してほしくて」

「あ゛?」

 

佐倉杏子は、魔法少女の力で槍を生成し、ウォーターホース夫妻に向けた。その一連の動きは余りに鋭く手慣れていて、向けられた2人は半歩後ずさった。佐倉杏子が、その年齢では考えられないほどに鋭い目で彼らを睨みつけており、彼女の持つ怒りを伴う拒絶の意思がまざまざと伝わってきたから、というのもある。しかし、今の動きから、彼女が明らかに手練れに類するものであることを感じ取ったからだ。ウォーターホース夫妻は、単に学校を抜け出し遊んでいる不良を戒めるために来たつもりだったのだが、大物(ヴィラン)を相手にしているような緊張感を持たざるを得なかった。

 

「コーセー?なんであんたらヒーローにアタシの生き方決められなきゃいけないわけ?今の私他人に迷惑かけてないじゃん。うぜー。ちょーうぜー。ヒーローは楽な仕事だよなあ?やってることがいつもいつも正しく報われてさ。ああ、ヒーローを称賛してるやつらもバカばっかりだ。あいつらはヒーローの苦労を知らないし、ヒーローはそいつらの馬鹿さ加減を知らない。頭お花畑同士が良いもの見せあって喜んでるんだ。アンタらだってそうだろ?」

 

ついでに、彼女はヒーローを称賛する人々も嫌いだった。彼女からしてみれば、ヒーローを見た目通りの希望にあふれた存在だと本当に信じ込んでいる、現実の見えていない馬鹿の集まりだった。ヒーローが本当に他者のことのみ考え行動するわけがない。ヒーローの行動の結果が全て良い方向に行くと信じ、観客気取りで居る馬鹿だと思っていた。

 

一応、ヒーローは人々を救っているということを頭では分かっているので、ヒーローを襲ったりはしないが、それでもヒーローと会うと悪口が止まらないのが今の彼女だ。

 

「お、おい!?ヒーローはそんな存在じゃあ」

「違うってんならゲーセンに入り浸れるくらい恵まれてるアタシに構わず、もっと別の遠い所に行けばいいじゃん?飯も食えないで困ってるやつがそりゃもうたくさんいるだろ?あ、でもそんな奴助けても評価されないのか。いやー、そうだよなあ?報酬出るんだったら、飯与えるだけで簡単に助けられる奴らがいるところにヒーローは殺到するに決まってるもんなあ?前にテレビで、ヒーローに捕まえられた(ヴィラン)の子供は、名前が割れるから無罪でも金も仕事も無くなって(ヴィラン)になる確率がめっちゃ高いって言ってたぞ?アタシよりはるかに大変だろうなあ。あいつら助けないの?」

「…………」

 

ウォーターホース夫妻は口を閉ざした。彼女はどちらかと言うと、悪口を言いたいだけで理解してもらうつもりはないので、二人は一部言っていることが分からなかったが、それでも彼女がヒーローをとても嫌っているということが伝わってきた。ただの中学生らしき少女がそこまでの物言いをするなどまったく予想できていなかった。

こういう子には、何かヒーローに絡む特別悪い経験があるに違いない。しかしその事情はそう簡単には話してくれなそうだ。二人はそう考え、どうしたものかと考えていた。

すると、二人の奥から小学生程度の男の子が出てきた。

 

「お……おい!僕のパパとママを馬鹿に、するなよ!」

「……はぁ?」

 

彼は出水洸汰。ウォーターホース夫妻の息子だ。今日は、ウォーターホース夫妻のヒーロー活動の見学として来ていた。彼には小学校の自由作文課題として、両親のヒーロー活動を文章にするというものがあった。そのために、ウォーターホース夫妻は他のヒーローもいる比較的安全な場所を見て回っていたのだ。ただ今回は、なぜか都内のゲームセンターにやたら鋭い言動をする女子中学生らしき人物に遭遇し、そう簡単には言い返せない重みのある悪口を言われるという想定外の状況に直面しているが。

 

「……なんかよくわかんないけど、僕のパパとママは困ってる人が居たら、助けなかったことなんて今まで一度もなかったんだぞ!お、お前にパパとママの何がわかるんだよ!?」

「アンタも話が分かんないねーのに口出すなよ?あーやだやだ。親がヒーローなら子もタカが知れてるってわけか。」

「な、なんだって!」

「洸汰、やめなさい。後ろに下がってて。」

 

洸汰の母親は、洸汰を後ろに下がらせた。無用な言い争いに発展すると考えたからだ。

そして父親が、努めて冷静に切り出す。

 

「……ヒーローが現在、いろいろと問題を抱えているのは私達も承知している。その話はあとでゆっくり聞かせてもらおう。……だが、その前に、君の話を教えてくれないか?ヒーローが君に何かしてしまったのならば勿論謝罪しよう。……だから、せめて君が何処の誰なのかだけでも、教えてくれないか?」

 

それを聞いた佐倉杏子は、フンと鼻を鳴らした。勿論彼女に何か言う気は無い。そもそも、「個性が無い別世界から来ました。」などと言っても信じてもらえるわけもないのだ。

 

「へー。で、嫌だと言ったらどうなるんだ?」

「その……あまりやりたくないけれど、あなたを拘束することになるわ。」

 

母親の方が、個性を使って水の線のようなものを出した。そして、それが杏子を囲む。

 

「ふーん。結局はそういうことかい。流石ヒーローだなあ。」

「……一応法律で、私たちは君を警察に連れて行かなきゃいけないんだ。だからせめて、おとなしくしてもらえると……」

「でもその前にさぁ。」

 

彼女の持っていた槍が、突如として変形し、目にもとまらぬ速度で動いた。次の瞬間、母親の出していた水の輪は細切れになり、形を失った。

 

「アンタ達、アタシより強いわけ?」

 

佐倉杏子は挑発するように笑う。ウォーターホース夫妻は、明らかに彼女が強い個性を持っていると感じた。

 

「な……なんだ今の!?目で追えなかったぞ!君、何の個性なんだ!?」

「さーね。教えるわけねーじゃん。」

「……しかし、今ので君は個性の無断使用犯になってしまった。君のことをますます捕まえなければならなくなってしまった。」

「やれるものならやってみなあっかんべー!!!」

「えっ?」

 

そう言いながら、ベロを出しつつ佐倉杏子は逃げようとした。今まで補導されそうになった経験はあるが、普通に魔法少女としての身体能力で逃げ切ってきたのだ。佐倉杏子は、長年魔法少女として戦ってきたベテランの経験がある。そこらのプロヒーローにさえ、戦闘能力では上回っているのだ。大抵このような場面では、彼女はヒーローの悪口を言うだけ言ってさっさと逃げてしまうのである。

 

がしかしその時、ズン、と。

重い振動があたりに響いた。

 

「……ん?なんだ、地震じゃないな。」

「ん?はい、こちらウォーターホース……」

 

父親の方のインカムに何か通信が入ってきたらしく、彼はそちらに集中し始めた。

 

「……はい……え!?マスキュラー!?場所は……このあたりのどこか!?」

「え、マスキュラーって言った!?洸汰教えたとおりに逃げて!みなさん、(ヴィラン)が来ます!逃げて!」

「!!!うん!」

「……マスキュラーってなんだ?」

 

その言葉を皮切りに、周囲にいた人々はおとなしく逃げ出す。

しかし、佐倉杏子は疑問を口にした。マスキュラーは、この情報化社会であれば最近もニュースになった凶悪な(ヴィラン)。だが、スマホも持っていない彼女の社会情報の入手源は電器製品店で売っているテレビのニュースなどだ。当然彼女はマスキュラーなど知らない。

 

「何人ものヒーローを殺している凶悪な(ヴィラン)だ!君も早く逃げるんだ!」

「はあ……?逃げるってどっち」

 

そこで彼女の発言は途切れた。ドカンという音と共に、彼女の目の前を筋肉の塊が通過した。

一拍遅れて、周囲のゲームマシンが衝撃で破壊される。一瞬であたりは電子機器の瓦礫の山になってしまった。

 

「……オイオイ、一撃で気絶しちまったぜ。いくら血を見れるからって、弱い奴ばっかだと飽きが出てくるなあ?」

 

少しつまらなそうに、現れたマスキュラーはそう言った。

 

「……!あなた!大丈夫!?」

「無駄だ。複雑骨折で全身ボロボロだぜ。もう一発殴ったら死ぬな、ありゃ。遊びの殴打だってえのに。ヒーローのくせに殴りがいがねえなあ?せめて何発かは耐えてほしかったぜ。」

 

殴られた父親の方は、一目見て分かるほどに重傷だった。咄嗟に防御に使ったのであろう腕はひしゃげており、体中から出血している。

 

「……よくも、この!」

 

母親の方は、個性で高水圧の水鉄砲をマスキュラーに放つ。全力のそれは、工業用ウォータージェットカッター程の威力がある。大抵の(ヴィラン)には過剰威力となってしまうものだった。

 

「……へえ、まあまあってところか。」

 

だが、マスキュラーには効いていない。彼は異常に筋肉が折り重なっている腕でガードしていた。彼の個性で生み出した筋肉の装甲だ。筋肉という有機物である以上、ウォータージェットカッターを完全防御することはできず、少しずつ彼の筋肉は破損していった。

しかし、彼の筋肉装甲は、その筋肉の量が多すぎた。とにかく大量に圧縮され、硬化した筋肉は、さながら戦車を思わせる強固さだ。

 

「……穿たれたそばから次々と!?」

「一万層の筋肉装甲だ。お前の水鉄砲じゃあ、壊すには時間がかかりすぎだぜ!」

 

そしてさらに、彼は個性で破損した部分に筋肉を継ぎ足していた。そのペースは、装甲を貫くのは不可能だと感じざるを得ない程だ。

 

「次は俺の番だな!血、見せろやぁ!!!」

 

マスキュラーは高圧水鉄砲をものともせず、母親の方に突っ込み、彼女の何倍も体積のある筋肉の腕で殴りつける。彼女は吹っ飛ばされ、ゲーム機器の瓦礫の山に突っ込んだ。そして、その瓦礫に血が染み出す。

 

「……チ、水で血が薄れてやがる。コイツも弱くてつまんねえなぁ。」

「お……おい!」

「あ?」

 

マスキュラーが振り向くと、先ほど殴られ気絶していた父親の方が、血まみれになりながらも懸命に立ち上がってマスキュラーを睨みつける。

 

「お前のことはもう通報済みだ。じきにここにはヒーローが集まってくるぞ……!マスキュラー、お前はもう逃げられない。大人しく投降しろ!」

「おお、おお!ヒーローを呼んでくれたってえ!?感謝するぜヒーロー!」

 

マスキュラーは、本当にうれしそうに、そして自分の有利を自慢するように笑った。

 

「な、なぜ笑うんだ!?」

「お前ら弱すぎ。血を見てもあんま楽しくねえ。でもヒーローが集まってくるんだろ?そいつらとならもっと楽しく殺し合い、いや、俺の一方的な虐殺ができるからなあ!感謝するぜヒーロー!血袋をたくさん呼びつけてくれよぉ!」

「な、なんだと……!?」

「なあ、なあ!あと何分くらいでそいつらは来るんだ?1分以内に来てくれよ!長いとここにいる全員殺して暇になっちまうからなあ!!!」

 

ヒーロー相手に全く物怖じせず、むしろ沢山殺せることが楽しみで仕方のないとのたまうマスキュラー。

ウォーターホース夫妻は、マスキュラーがここまでの狂人だとは思っていなかった。いくら何でもヒーロー多数相手であればひるむだろうと。しかし、もっと殺せると嬉しそうに嗤うマスキュラーの姿は、二人に恐怖を植え付ける。

 

「お前ら以外には……そこの男のガキと、女のガキか。まあ待ってろよお前らも。このヒーロー殺したら、お前らも仲良くミンチにしてやっからよ!」

「……ひっ!」

 

洸汰は、先ほど逃げ出そうとした矢先にマスキュラーが襲来し、その恐ろしい風貌に腰を抜かして動けずにいた。

そして、洸汰が逃げれていないことに気が付いた父親は目に見えて焦り出す。マスキュラーが、洸汰相手に不敵に笑っていたからだ。自分達が死んだら、愛しい息子が死んでしまう。それだけは絶対に避けなければならなかった。

 

「!洸汰逃げるんだ!早く!」

「あ、あああ……パパ、ママ!」

 

だが、二桁にもなっていない子供に、マスキュラーの狂気は毒すぎた。父親の言葉で少し我に返ったが、それでも腰は抜けたまま。それどころか、このままでは親が死んでしまうという現実を認識してしまい、彼の目から涙がひたすらに溢れ出す。

 

「おいガキ!お前の弱い弱いパパがどんなふうに死ぬかよく見ておくんだな!この世は弱肉強食!こういう弱い奴は、俺みたいな強い奴に殺されるのが自然の摂理なんだぜえ!!!」

 

そう言って、マスキュラーは腕に筋肉を増やし始める。父親の死が迫っていることを感じ取った洸汰は、さらに泣いてしまう。

一方、父親も、タダでやられるつもりはない。彼は、腕に敵から見えないように水の槍を作り始めていた。アレを受けたら、自分は確実に死んでしまう。だが、せめて一撃と。彼の顔に水の槍を打ち込めるよう狙いを定め始める。

 

「じゃあな死ね!血、見せろやあああ!!!」

 

マスキュラーがとびかかる。大量に筋肉がまとわりついたマスキュラーは、人間というよりも筋肉の戦車だ。それが一人の人間に激突したら、もはや原形はとどめられないだろう。父親は自身の死を、洸汰は父親の死を覚悟した。

 

だが、そうはならなかった。

 

「……ん!?グハッ!?」

 

マスキュラーは、突然バランスを崩した。彼にとっても予想外だったのだろう。足がもつれ、あらぬ方向へ転倒してしまう。もともと彼が持っていた運動エネルギーがそのままゲームセンターの壁に衝突し、衝撃で建物の一角は野ざらしになった。

 

「……いてて。……おい、今のやったのは……お前か?女のガキ。」

 

佐倉杏子の多節棍が、マスキュラーの足に絡みついていた。持っていた槍が変形していたものではあるが、元の見た目からは想像できないほどの長さを持っていた。

マスキュラーは咄嗟にそれを掴もうとしたが、その多節棍は掴むと同時に途中から切断された。そして、マスキュラーが持っていた方は幻のように消えた。

 

「……そうさね。やったのはアタシ。いやー、久々に手ごたえのありそうなやつを見つけたよ。」

 

佐倉杏子が、マスキュラーに近付いていく。ポッキーを口に含んでおり、タバコを吸うヤクザを彷彿とさせる。

 

「き、君やめるんだ……いや、なんだその恰好?」

 

父親は、佐倉杏子の変貌に戸惑った。彼女が先ほどと異なる服を着ており、持っていた武器らしきものが変形していたからだ。そしてその格好は、先ほどまでの中学生らしい服装とは大いに異なり、赤を基調としたスカートに、ノースリーブ、胸には赤い宝石のようなものがあり、髪がリボンでまとめられている、というものになっていた。なんとなく、ヒーローのコスチュームのようだと彼は思った。

 

「……は、ははは!おいガキ!なんだその恰好は!ヒーロー気取りってわけか!?」

「は?ヒーローなんて連中と一緒にすんなよ。」

「へええ?ヒーローが嫌いなのか?お前!」

 

マスキュラーは物珍しそうに、そして少しうれしそうにそう言った。

 

「ヒーローはうざってえよなあ!いつもいつも正義ヅラしやがってよお!いっつも、いっつも、俺と会敵すると全力を出さずに多対一で袋叩きにしようとしやがる!個性使わないでよお!お前はどうなんだあ!?思いっきりその個性で俺と戦って殺されてくれるのかあ?」

「……半分正解。良いぜ、思いっきり戦ってやるよ。」

 

佐倉杏子は槍を構えて言った。父親はさらに戸惑った。彼女の目には恐怖が無かった。……いや、あるのかもしれないが少なくともそれに慣れている。プロヒーローとして厳しい戦闘訓練を積み重ねたから分かるものだった。彼女の目線は、場数を踏んだものであった。マスキュラーを本当に打倒するために相手を油断なく観察し、確かな経験則からマスキュラーを倒せるイメージがあるのだと。

 

「でも半分は不正解。だってアタシがお前を殺すんだからな!」




・死穢八斎會
残念ながらエリちゃんは救出されていない。単に通り魔されただけ。

・治崎
ヒーローが襲ってきた原作の時よりは苛ついていない。ヒーローではなかったので。
突然中学生っぽいガキが襲ってきたのでヒーローかと警戒したが、実際は金が欲しいだけの不良だったことが分かり拍子抜けした。エリのことがバレた場合面倒なのでさっさと金を渡して帰ってもらった。
それはそうとして以後「なんだこの強いガキ……」と、彼女のことを警戒する。実際、彼の手下は何人か殺されているほどの実力だった。

・ダンスゲーム
スコア一位を取るまでプレイしているらしい。

・ヒーロー嫌い
杏子「私が力を使ったせいで父さんが絶望して死んだ……もう他人の為に力を使うもんか。」
ヒーロー「毎日個性という力を使って他者を救うのに忙しいぜ!救ってくれてありがとうだって?当然のことをしたまでさ!」
杏子「イライライライライライライライラ」

・洸汰くん
親を殺されていないので、普通にヒーローへの憧れのようなものがある。パパとママも普通に大好き。

・強さ
戦闘能力だけでいえば、強さは、

エンデヴァー、ホークス > ほむら、マミ、杏子 > 一般プロヒーロー ≧ 爆豪、轟、まどか、さやか > そのほかヒーロー科

程度を想定している。ただし入学時の話で、これからヒーロー科の面々はグングン伸びるだろう。
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