ハッピーエンドに導く方法   作:ギリギリニート

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ようやく、フランス編です










第一特異点 「邪竜百年戦争 オルレアン」編
たのしいスカイダイビング / 平和的なおはなし


 

 

「突然集まってもらってすまない。早速ブリーフィングを始めようか・・・・」

 

 

管制室に集められた俺たちはロマニから特異点でおこなうことを説明される

 

 

1、特異点の調査及び修正

 

 

2、「聖杯」の調査

 

 

簡単にまとめると目的はこの二つだ

 

 

簡単に言ってくれるが、難易度は半端ない

 

レイシフトの座標がずれて、ひとりぼっちになったり

 

空中に放り出されたり

 

その特異点の人たちに敵だと思われて殺されたりなど

 

死因が転がっているのだ

 

フランスで言うなら、魔女の仲間と決めつけられて焼かれる可能性もある

 

FGOは死にゲーか何かなのだろうか?

 

 

「召喚したサーヴァントともっと仲良くなってほしいという気持ちもあるけど、残念ながら僕らには余裕がない。

早速レイシフトの準備をするが、いいかい?」

 

 

「それってエミヤや、クー・フーリンにも伝えておいたほうがいいですよね?」

 

 

立香がロマニに聞く

 

 

「そうだね、立香ちゃんは念話はできるかい?」

 

 

「念話?」

 

 

「マスターは契約したサーヴァントと離れていても念じれば会話ができるんだ」

 

 

「分かりました!やってみます」

 

 

しかし

 

 

「ムムムムムム...ダメだー、できない...」

 

 

立香はガクリと項垂れる

 

 

「どうやら立香ちゃんは念話が苦手なようだね、サーヴァント達には僕から伝えておくから心配しないで」

 

 

「すみません。ドクター...」

 

 

「せ、先輩。そんなに落ち込まないでください」

 

 

ロマニとマシュは立香を慰める

 

そうなんだよねー、立香って魔術のことはダメダメなんだよねぇ

 

念話はおろか視力を強化することもできない

 

魔術師としての才能は、お世辞にもあるとは言えないのだ

 

 

「彼方君は念話は出来るのかい?」

 

 

ロマニが俺に聞く

 

 

「出来たとしても多分応じてくれないので、ロマンさんが伝えておいてください」

 

 

「も、もしかしてもうセイバーと喧嘩したのかい?」

 

 

彼は頬をヒクつかせる

 

 

「自分の首と胴体が離れ離れになってもいいなら、彼女に聞いてもいいんじゃないですかね」

 

 

「はぁー、分かった。とりあえず伝えておくよ」

 

 

ロマニは、コホンと咳ばらいをする

 

 

「今回は立香ちゃんと彼方君のコフィンも用意してある。レイシフトは安全、かつ迅速にできるはずだ。今回はもっとも揺らぎの小さな時代を選んだからね」

 

 

もうそれがフラグにしか聞こえない

 

立香とマシュは運命力とか言う、チートがあるからいいけど

 

俺は分からないんだよなぁ

 

 

俺と立香、マシュは戦闘用の魔術礼装に着替える

 

戦闘用といっても補助的な側面が大きい礼装だが

 

 

「うぅ、身体のラインがはっきり出て結構恥ずかしいなぁ」

 

 

立香は年相応の感想を述べていた

 

 

「そうでしょうか、そのような観点からこの礼装を見たことはありませんでした」

 

 

うん、だって君、盾で戦ってる時の方が露出度高いもん

 

アレで、ビルドに変身して殴ってもダメージそんなになかったのビックリしたもん

 

いや、手加減はしたけどね

 

 

「カナくん、どうかな?その...変じゃない?」

 

 

もじもじと立香は俺に質問する

 

 

_______________かわいい

 

 

『呆:マスター思考能力の低下が見受けられます。正気に戻ってください』

 

 

ハッ!危ないもう少しで戻ってこれないところだった

 

 

「あぁ、変だね。お前には全く似合わないよ」(そんなもの着てほしくないよ)

 

 

俺はそう言ってコフィンの中に入る

 

 

「そ、そうだよね。私には魅力なんてないもんね

 

 

「先輩...」

 

 

落ち込んだ様子の立香とそれを心配するマシュもコフィンの中に入った

 

 

「うわー、聞いたかいロマニ? 彼方君は女心というものが分かってないねぇ」

 

 

「君も元は「なんだい?」...よ、よーし!みんな!健闘を祈る!」

 

 

 

『アンサモンプログラム、スタート。霊子変換を開始します』

 

 

アナウンスが鳴り始め、空気が緊張で張りつめる

 

 

『レイシフト開始まで、あと3、2、1・・・・』

 

 

『全行程、完了(クリア)。グランドオーダー 実証を開始します』

 

 

 

 

 

こうして、俺たちはフランスへとレイシフトしたのだった

 

 

 

 

 

立香side

 

 

 

 

カナくんに似合ってないって言われたのはショックだったけど...そんなことも言ってられない

 

だって世界の命運は私たちにかかっているのだから

 

正直、今のカナくんと一緒に特異点に行くのは怖いんだけどね

 

よし!とコフィンの中で気合を入れたと同じタイミングでレイシフトが実行された

 

 

「ッ! うわぁー!」

 

 

私の目に広がっているのは広大な緑の大地

 

その光景に心を奪われていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先輩!大変です!彼方さんの姿が見えません!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「_____え?」

 

 

私は自分の体温が下がっていくのを感じた

 

 

 

「ドクター! どういうことですか!!!」

 

 

 

マシュは普段なら考えられないくらい焦っている

 

私もそれと同じくらい、いいやそれ以上にパニックになっていた

 

 

 

『ッ! 嘘だと言ってくれ...』

 

 

ドクターの消えてしまいそうな声が耳に届く

 

 

「ドクター!カナくんは今どこにいるんですか!」

 

 

私も声を荒げてしまう

 

 

『...立香ちゃん、マシュ。彼方君の座標が特定された』

 

 

「ッ_____!」

 

 

私とマシュは顔を見合わせる

 

見つかってよかった!

 

座標が分かるなら、会いに行けるもんね!

 

 

「それで、彼方さんはどこにレイシフトしたんですか?」

 

 

『...地...5...メ...

 

 

「ドクター!ごめん!聞こえない!」

 

 

「もっとはっきり喋ってください!」

 

 

もう!どうしてこういうときだけ声が小さくなるの!いつもはオーバーなリアクションするのに!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...彼方君は今、地上から5000m離れた空にいる

 

 

 

 

 

 

 

 

私は体から力が抜け、ペタンと座り込んでしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

===================================================

 

 

 

彼方side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...なぁ、ナビ。フランスってさ天空の城とか空島とかだっけ?

 

 

『提:マスター、今はジョークを言っている場合ではないのでは?』

 

 

地上からどのくらい離れてんのこれ

 

 

『答:5000mです』

 

 

 

 

スゥーーー...なんでこうなるんだよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!

 

 

では!空の旅をお楽しみください!ってか⁉ 

 

凄いよ!建物が米粒サイズだよ!

 

スカイダイビング(パラシュートなし)かよ!

 

ニュートンでもここまで重力感じてねぇよ!

 

 

...よし、お遊びはここまでにして、トマト缶の中身みたいにならないようにしよう(冷静)

 

俺はビルドドライバーを取り出し、装着する

 

 

忍者 ジェット

 

 

『Are you ready?』

 

 

「変身」

 

 

俺は忍者とジェットのトライアルフォームに変身した

 

万が一、アーチャーなどの目が効くサーヴァントに狙われないようにする必要がある

 

俺は『オンミツスカーフ』で身を包み、周りの景色と同化させる

 

どうやら、飛行に支障はないようだな

 

 

左肩の『BLDエアフォースショルダー』と視覚センサーの『ライトアイジェット』を駆使して立香とマシュの二人を索敵する

 

 

見つけた

 

 

俺は超音速で急降下する

 

右腕部の『ステルススラッシュアーム』と左脚部の『ステルススラッシュレッグ』で飛行音と気配を消すという完璧仕様だ

 

 

『ビルド』のカタログスペックを気合で丸暗記しておいて本当に良かった

 

記憶力には自信があるのだ

 

立香達の前に降り立つ

 

あ、光学迷彩解かないと

 

 

<ブウン!>

 

 

「...頑張って地上に降りた一発目の挨拶がこれとは...たくましくなったじゃないか、ええ?」

 

 

俺はマシュの盾を避け、変身を解く

 

 

「カナくん!!!」「彼方さん!」『彼方君!』

 

 

何故か座り込んでいた立香とそれを宥めていたマシュ、そして通信越しからロマン

 

 

「ここでピクニックでもしていたのかな?お二人さん?」

 

 

「違うよ!カナくんがいないと思ってドクターに聞いて...そしたら、空にいるって言われて...」

 

 

涙声で立香は、自分のこれまでを話す

 

あーあー、スカートの裾ギュッと握り締めて泣くの必死に我慢してるよ

 

 

『彼方君!本っ当にすまない! どうか怒るなら僕を怒ってくれ、スタッフに罪はないんだ!』

 

 

「いやいや、僕のことなんだと思っているんですか。この程度で怒ったりしませんよ、ロマンさん」

 

 

『ほ、本当かい?』

 

 

「過労死ラインをタップダンスしている人たちのことを怒るなんてできませんよ」

 

 

『彼方君...』

 

 

やめろぉ!!なんで今ので好感度上がるんだよぉぉぉ!!!皮肉になるかなって思ったんだよぉぉぉ!!!!

 

 

「フォウ!!!」

 

 

突然、フォウ君が俺の顔にしがみついてきた

 

 

「おま!この!白モップ!」

 

 

「フォウさん⁉」

 

 

やっぱりついてきやがったか!

 

俺の魔術師ムーブを妨害してくる獣め!

 

可愛さで許されているのを忘れるなよ!

 

 

『ともかく、三人ともなんとかレイシフトできたようだね、マシュ、時間軸の座標を確認してくれ』

 

 

「了解しました」

 

 

マシュは腕輪型の通信機を操作する

 

 

<ピピッ!>

 

 

「マスター、時間軸の座標を確認しました。どうやら1431年です」

 

 

百年戦争の真っ只中なのだが戦争の休止期間であり、比較的穏やかなのだ

 

ギョロ眼タコと、ツンデレファイヤーガールが暴れなければ、だが

 

 

マシュと立香がフランスの歴史について華を咲かせているなか、俺はずっと空の一部分を見ていた

 

 

「あれ? カナくん何見て、って」

 

 

「彼方さん?どうしたんですか何か空に......え?」

 

 

二人は俺が見ている方向に目を向けると、固まった

 

 

「ロマンさん、今から特異点の空の画像を送ります」

 

 

俺は写真を撮り、カルデアに送る

 

 

『これは___?光の輪・・・いや、衛星軌道上に展開した何らかの魔術式か・・・?』

 

 

空には巨大な輪が現れていた

 

当たり前だが、1431年にこんなものは発生していない

 

これは、カルデアで解析されるのを待とう

 

それが、自然な流れだ

 

 

ロマニは俺たちに現地の調査を優先し、霊脈を探すようにと伝えた

 

 

「それでは行きましょう、先輩、彼方さん」

 

 

 

俺たちは街に向かって歩いていく

 

 

「止まってください、どうやらフランスの斥候部隊のようです」

 

 

向こう側から、ぞろぞろと鎧をきた兵士たちが歩いてくる

 

 

「どうしましょう。コンタクトを試みますか?」

 

 

どっちにしても襲ってくるからね、コイツ等

 

 

やっぱり、『おはなし』をするのが一番だろう

 

平和ボケしている幼馴染の経験値の糧となってもらおう

 

戦わずに勝利できる策はこちらで練ってある

 

そういう経験をしてもらうだけだ

 

 

「私はそうしたほうがいいと思うけど、カナくんはどう思う?」

 

 

「それでいいんじゃない? 僕も『おはなし』は大好きだし」

 

 

「?」

 

 

マシュが一つ前に出て、挨拶をする

 

 

「ヘイ、エクスキューズミー。こんにちは、私たちは旅のものですが...」

 

 

そこで立香とマシュは兵士たちの様子がおかしいことに気付く

 

 

「…ヒ、」

 

 

「ひ?」

 

 

「フォウ?」

 

 

立香とマシュ、フォウは首を傾げる

 

 

「ヒィ・・・・!敵襲!敵襲!!!!!」

 

 

『ヤッホー、手が空いたから様子を観に...って何でまわりを武装集団に取り囲まれているんだい⁉』

 

 

うん、知ってた

 

別にマシュが悪いわけじゃないんだよねぇ

 

兵士たちは戦いで心が疲弊しちゃってて、まともな判断が出来てないのよ

 

 

これも全てジャンヌダルクっていうヤツの仕業なんだ!

 

 

...特定の特撮ファンにしか通じないネタをかましたところでロマニから再度通信が入る

 

 

『いきなり荒事か!しかもフランスの先鋭!ここは閉鎖された空間だからタイムパラドックスは発生しないから、彼等とここで戦闘になっても問題はない...彼方君!くれぐれもあの時みたいにやりすぎないでね!』

 

 

「ロマンさん、僕だって成長するんですよ?平和的に解決しますって」

 

 

俺は手を前に出す

 

 

「彼方さん!相手を刺激するような行動は!」

 

 

「ッ!かかれぇ!」

 

 

俺が何かをすると察したのかリーダーらしき一人が号令をかける

 

 

 

<ヴォン!>

 

 

 

「え?」

 

 

言葉を発したのは、立香かマシュかはたまたその両方か

 

彼女たちは驚愕する

 

 

 

なぜなら、兵士がピクリとも動いていなかったのだから

 

 

 

カラン、カラン、カラン

 

突然、兵士たちが自分の持っている武器を地面に落とした

 

 

「ボンジュール♪♪ 我々は旅のもの、武器を納めていただけませんか?」

 

 

「「「「はい」」」」

 

 

虚ろ眼の兵士たちは落ちてしまった武器を拾い、収めた

 

 

「か、カナくん。一体何をしたの?」

 

 

「何って彼らには落ち着いてもらっただけさ。言っただろう?『おはなし』が好きだって」

 

 

俺はリーダーっぽい人に近づく

 

 

「どうして、僕たちを襲ったのかな?」

 

 

「はい、怪しい格好をしていたので竜の魔女の手先だと私たちは判断しました」

 

 

虚ろ眼の兵士は“正直に”教えてくれる

 

 

「...ドクター、彼方さんは一体どのような魔術を使ったのでしょうか」

 

 

『...分からない、だけど暗示の一つだと思うよ?...しかもとびっきり強力な』

 

 

「カナくん...」

 

 

何故か魔術に詳しいロマンでもこれは分からないだろう

 

だってこれは魔術ではないのだから

 

 

ブラッド族には相手を洗脳する能力がある

 

『仮面ライダービルド』の夏映画に出てくるボスはこれを用いて、市民を一気に洗脳した

 

俺もその力を使って、兵士たちを支配下に置いたのである

 

 

 

 

350:転生系名無し

イッチの笑顔が邪悪すぎる

 

351:転生系名無し

これ、ビルドの夏映画で敵がやってたやつじゃねぇか

 

352:転生系名無し

完全に悪役だよな

 

353:転生系名無し

これが悪の軍団カルデアか...

 

354:転生系名無し

立香ちゃんたち引いとるやんけ

 

 

 

 

血を流さずに戦いを終わらせたのは得策じゃね?

 

まぁ、マシュの盾でみねうちとかいう意味の分からないものは見れなかったけれど

 

『よーし!仲間同士で殺しあえー』みたいなことはしてないからセーフ

 

 

 

 

「では最後に、『あなた方は旅のもの、竜の魔女とは関係ない』

 

 

「「「あなた方は旅のもの、竜の魔女とは関係ない」」」

 

 

 

『我々は、旅のものと偶然出会って、拠点に案内していたところだった』

 

 

「「「我々は、旅のものと偶然出会って、拠点に案内していたところだった」」」

 

 

 

<パチン>

 

 

 

兵士たちの目には光が戻った

 

 

「では、旅のもの。我々の拠点はこちらです。ついてきてください」

 

 

「わざわざ、すみません。ご親切にありがとうございます」

 

 

ニコニコとリーダーに笑顔で礼を言う

 

 

「いえいえ、当然のことをしているだけです」

 

 

リーダーはどこか照れくさそうだった

 

 

 

そして、兵士たちは拠点へと向かっていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は後ろを振り返る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「行くぞ、お前ら」

 

 

 

 

 





あとがき



主人公君へ、


お前演技してるときより、素に近いときの方がやってることエグくね?




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